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川越しの島田宿(遠州灘寄り道編)
川越しの島田宿(遠州灘寄り道編)
東名高速 吉田ICを出て北へ、島田市街方面または金谷方面に向けて約10km。大井川を挟んで金谷・島田の両町がある。徳川家康は東海道に宿駅伝馬制度を設け、街道の整備を行った。大きな川には橋はほとんどかけられず旅人は船か歩いて渡るしかなく、そのため川を渡る手助けをする人が現れた。最初は方法や料金はまちまちだったが、元禄9年(1696)幕府により代官所を通じて制度化された。
しかし、「越すに越されぬ大井川」は東海道の難所のひとつ、川の増水による“川留め”は旅人にとっては大変なことでも、宿にとっては歓迎もの。島田宿はまさに“川留めの文化”ともいえる。
東海道五十三次、二十三番目の宿場、島田の川越しのその独特の文化に触れた楽しい寄り道だった。
<コース>
東名高速道路 吉田IC−(県道34号線)−島田
<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>
●島田宿
現在の
島田市街
より約2km大井川沿いに旧東海道の宿場跡が保存されている。昭和40年代に復元保存地域として指定されたが、せっかくの町並みも住人の世代交代とともに住む人もなく、新築されたり更地になったりしたが、10年ほど前から残された貴重な建物を市が買い取り、保存しているという。
番屋だった家が保存されている
番屋の内部。最近まで
民家として使われていた
江戸時代の末期の島田の人口は約6000人。宿場の規模は府中(静岡市)や浜松に次ぐ大きさだったというからかなりのも。その人口の内1割の600人を越す人が直接川越しに関係していたというから、この「川越制度」が島田宿の人々に大きな影響を与えた。
街道沿いに14、15軒の昔の家が残るが自由に見学できるのは内5軒でその他は現在の住居として使用されているのでルールを守りたい。
○川会所
古い家並みの案内
大井川寄りには古い町並みの案内板がある。この町の見学順路は江戸からではなく、川越をしてきた人々が江戸へ向かって歩くのが正規らしいが、それはどちらでもよい。
まず最初に訪れたところは土手沿いの
「川会所」
だ。
ここは川越業務を管理運営するところ。その日の水深を計り川越賃銭を決めた。大名から庶民に通行人への割り振りや諸荷物の分配などをおこなった。
川会所、川役人が詰めていた
蓮台、身分・値段で異なっていた
写真の絵のように、水かさで料金が決まるが、いまの金額に直しても結構な料金だった。
白米一升が40文、酒一升が88文、大工の手間賃が1日120文の時代、もっとも水かさの増した日は九十四文というのだから旅人にとっては大きな出費だ。
内部には人や荷物を乗せたみこし台のような“平連台”などが展示されている。
また通りを挟んで建つ「札場」は川会所で売られた“川札”を人足がここでお金に換えた。客と人足とは直接金銭のやりとりがなかった。
寛政年間の川を渡る値段
○街道の家々
街道に並ぶ家々はそれぞれの役目があった。
「仲間の宿」
は年をとった人足たちが集まった場所だ。
「荷縄屋」
は縄を売ったり、荷くずれした荷物を直したりしたところ。宿は一番、二番などと番号がついて呼ばれていた。
こうした宿の中には現在当時のワラジを作って売る店もあり、機織りを体験したりできるところなどがある。
島田宿の川人足がいた町並み
機織りを教えてくれる
○吉三郎の墓
意外だった(知識不足ということか)こと、それはこの地に“八百屋お七”の恋の相手であった吉三郎の墓があった。
江戸の大火で家が焼け、預けられた先の番頭の吉三郎と恋に落ちたお七の物語は周知の通り。鈴が森で火あぶりの刑になったお七が恋した吉三郎も末路を知らなかっただけに、驚いた。
旧街道より約200mほど離れたところに、小さな
「関川庵」
があり、その境内に寂しげに立つ古びた墓石が吉三郎の墓だ。近くのお年寄りに尋ねると「火あぶりになったお七を弔う旅を続けていたが、この島田宿で病死したというのだよ」と教えてくれた。
八百屋お七の恋人、
吉三郎墓地の案内
関川庵
吉三郎の墓
○島田市博物館
大井川を前に昔の建物をイメージした少々立派すぎる博物館だ。大井川の歴史や川越制度などに関する資料を展示ジオラマビジョンで島田宿を再現したものは面白い。
島田市博物館
なかでも興味深いものは、川越制度で潤った宿場の遊女たちが結った髪「島田」だ。江戸時代の髪型の原点ともいえる髪型はここ島田の遊女からという。
残念なことに建物の大きさに比べると展示物が少ない。入場料 300円。
/TEL 0547-37-1000
一方、博物館分館があり、こちらは民俗資料館となっている。ここは街道筋にあり明治中期の建築を再現平成12年に完成した。館内は静岡市生まれの版画家海野光弘氏の作品が主に展示されている。入場料 300円。
/TEL 0547-34-3216
島田市博物館分館となっている古い民家
大井川で使われた草鞋などの展示もある
●朝顔の松
すっかり整備された現在の大井川の風景。宿場跡から少し離れたところに
“朝顔の松”
がある。
浄瑠璃「朝顔日記」(江戸後期)で語られる悲恋物語の中の松の大樹だが、昭和10年に枯れ、二代目の松。現代では浄瑠璃といっても知る人も少なく、振り向く人もほとんどいないそうだが、松の下にしたためられた由来を読むだけでも越すに越されぬ大井川ゆえの悲劇が見えてくる。
渡し場付近の大井川。今はきれいに整備された公園
(画像をクリックすると拡大写真を表示)
朝顔の松。浄瑠璃の朝顔日記に由来する
芭蕉の句も…
●金谷
長い川留めのあと、やっと対岸に渡ると
金谷
の石畳をすぎて中山峠越えだ。
金谷に、とある郷土料理を食べさせる店があった。街道沿いの老舗かと尋ねたら、20年前にオープンした店だという。
昆布汁で炊いたご飯に大根の葉を混ぜたもの、それに豆腐の田楽をセットにした「菜飯」が自慢料理だ。いい味を出している。1,600円。
/「よし善」 TEL 0547-46-1869
金谷側の石畳。復旧されたもの
菜飯田楽
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・
島田市
市の行政情報のほか、島田大祭などのイベント案内、「島田旅辞典」にみどころ紹介などがある。
・
金谷町観光協会
観光スポットなどの紹介のほか、テーマに合わせた「金谷ウォーキングプラン」が用意されている。
取材:2003年2月