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箱根・湯河原・熱海温泉(1)

ドライブライン
箱根と湯河原は共に神奈川県足柄下郡にあり箱根火山帯に位置する。数多くの源泉を持ち、その湯を利用した温泉街が古くからある。一方熱海は静岡県最東部、神奈川県と接する位置にあり熱海七湯と呼ばれる源泉と、その温泉街は歓楽街の代名詞で“東京の奥座敷”とさえいわれた。
ともに富士箱根伊豆国立公園の中にあり、都内から車で1〜2時間という近い距離にある。
箱根・湯河原・熱海は、趣向を凝らした内湯や露天風呂に、贅を凝らした食事や部屋、また規模の大きさを誇る旅館やホテルなどが目立つ。
真鶴の名勝・三ツ石
だが今回は、少し見方を変え、これほど繁栄した温泉街の原点である源泉を探し、その歴史などに触れながら、人々を癒やしてやまない大温泉地を探索してみた。
サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6
ドライブライン
<コース>
都内−(東名高速)−厚木−(小田原厚木道路)−小田原西IC−(国道1号線)−箱根湯本−(国道135号線)−真鶴町−湯河原−熱海−(国道135号線・東名高速)−都内
全行程 約310km、行程 約160km
<赤いドライブルート付近のマーカーをクリックするとその項目にジャンプします>

箱根・湯本温泉
箱根温泉とは、神奈川県足柄下郡箱根町にある温泉の総称。箱根火山の麓から中腹まで、あちこちに温泉街が点在。江戸時代には箱根一大きな規模であった湯本、伊藤博文や天璋院篤姫ゆかりの塔之沢、多くの著名人が利用した宮ノ下の他、堂ヶ島・底倉・木賀・芦之湯はあわせて「箱根七湯」と呼ばれていた。
その後、明治、大正、昭和とボーリングや安全に対する技術の発達とともに小涌谷・強羅・大平台などが加わり「箱根十七湯」となった。
箱根湯本の温泉街
箱根湯本の温泉街
温泉街を流れる早川
温泉街を流れる早川
源泉の碑
源泉の碑
湯本温泉で最も古いといわれている「神湯源泉」は、熊野権現直下より湧出する。その発見は奈良時代で、戦国時代には傷の治療などに使われ、戦国の英雄北条早雲も、この温泉場を利用していたという。現在の源泉は熊野神社下にあり、いまなおこんこんと湧き出ているが、コンクリートで固められた内側に湧く湯を見ることはできない。
この最古の源泉の近くには、周辺の源泉からも豊かな湯量を取り入れ、多種の効能が自慢の日帰り温泉も多い。泉質は単純泉・アルカリ単純泉で、湯の温度は30〜80℃、効能は主に神経痛、関節痛、冷え性などに良いとされている。
熊野神社
熊野神社
神湯源泉
神湯源泉
横穴式源泉跡
横穴式源泉跡
源泉近くの日帰り温泉
源泉近くの日帰り温泉
熊野神社脇には、和歌の影響を受け、俳句の原点ともなった連歌の頂点を極めた連歌師・宗祇終焉の地の碑が建つ。宗祇は松尾芭蕉が敬慕したことでも知られた連歌師で、文亀2年(1502)に越後から美濃へ向かう途中、「神湯源泉」あたりと思われる湯本旅館で82歳の生涯を閉じた。その終焉については一番弟子であった宗長によって、『宗祇終焉記』に詳しく書かれている。また近くにある早雲寺には宗祇の供養塔と句碑がある。
箱根登山鉄道の湯本駅跡
箱根登山鉄道の湯本駅跡
箱根登山鉄道・箱根湯本駅
箱根登山鉄道・箱根湯本駅
早雲寺
箱根の温泉を愛したと伝えられる北条早雲は室町時代から戦国時代の武将で、戦国大名になった後北条氏の祖である。伊勢宗瑞ともいう。居城のあった小田原の地名から「小田原北条」とも呼ばれている。
早雲寺はこの北条早雲の遺命により、大永元年(1521)、長男氏綱により建立された寺であり、以来北条一門の香火所として盛衰をともにし、現在に至る。湯本温泉街より徒歩約10分。
寺には、北条文化を伝える早雲肖像画や織物張文台及び硯箱など国の重要文化財を含む多くの文化財も残されている。また北条5代の墓所もある。
早雲寺惣門
早雲寺惣門
江戸中期の俳諧師・稲津祇空の墓
江戸中期の俳諧師・稲津祇空の墓
鐘楼
鐘楼
宗祇の供養塔
宗祇の供養塔
北条5代墓所への階段
北条5代墓所への階段
北条5代の墓石
北条5代の墓石
旭橋
湯本早川に架かる「旭橋」は箱根の玄関口に位置し、国道1号線、箱根へのゲートでもある。
元は明治18年(1885)に開通した箱根ではじめての木造の洋風吊り橋で、明治26年(1893)に少し上流の現在の場所に移された。さらに昭和8年(1933)、昭和初期としては珍しい鉄筋コンクリートタイドアーチ橋として再建。
早川に架かる旭橋
早川に架かる旭橋
王宮をイメージしたという洞門の美しいアーチの橋は、技術とデザインに優れた歴史的建造物として、これより塔ノ沢へとかかる函嶺洞門・千歳橋とともに経済産業省認定土木学会から「土木遺産」に認定されている。
何気なく通り過ぎる橋だが、湯本温泉街から眺めれば箱根の歴史も少し見えてくるようだ。
橋の袂にある土木遺産のプレート(土木学会)
橋の袂にある土木遺産のプレート(土木学会)
真鶴半島
小田原と湯河原の間に位置する半島は、切り立った岸壁が続く海岸線を持つ溶岩台地である。先端は真鶴岬で、その岬の先の海上に3つの岩を望む。これを「三ツ石」といい、風光明媚なところとして観光スポットとなっている。
半島全体が神奈川県立の自然公園に指定されている。断崖絶壁の海岸線があるが、町全体は緩い起伏の中にあり、昔ながらの風景が残る坂道の多い港町は、新鮮な魚介類を求めて首都圏からやってくる人も多い。
旭橋を過ぎて箱根路へ
旭橋を過ぎて箱根路へ
真鶴岬へ。鬱蒼とした森がある
真鶴岬へ。鬱蒼とした森がある
真鶴への海岸線
真鶴への海岸線
琴ヶ浜
琴ヶ浜
真鶴の名勝・三ツ石
真鶴の名勝・三ツ石
真鶴岬
真鶴岬
江戸時代の砲台跡・真鶴の台場
江戸時代の砲台跡・真鶴の台場
岬のレストラン
岬のレストラン
岬には貝類博物館もある
岬には貝類博物館もある
国道135号線から離れ、真鶴港へ向かう途中、海にポツンと小さな岩があり、その小さな入り江に数艘の漁船が係留されていた。ここは「岩港」といい、上を走るのは「岩大橋」だ。昔ながらの漁村風景と高架にかかる大橋もまた絵になるところだ。
岩の海岸と真鶴道路・岩大橋
岩の海岸と真鶴道路・岩大橋
岩港
岩港
近くには天然の良港、真鶴港がある。古くから石材業が盛んで、江戸城築城の際には、この港から江戸へと石材が運ばれた。現在は魚介類の水揚げをはじめ釣り船が活躍しており、伊豆方面の釣りの情報基地ともいわれている。
港から見上げる高台に平安前期の創建という「貴船神社」が鎮座する。仏教では煩悩の数とされる108段の石段は社殿へと続いている。この石段を「清めの石段」と呼ぶ。
長い石段の前で上ることを躊躇していたが、鳥居の横に車で上れるルートが示されていた。
貴船神社
貴船神社
近郊漁民の崇敬を集め、江戸初期までは神座船をつくり、漁船や運送船の祈願をして周ったものが、日本三大船祭りの一つといわれ毎年7月27・28日に行われる「貴船祭り」の起源だ。
108段を上から見る
108段を上から見る
貴船神社本殿
貴船神社本殿
御船舎。模型が展示してある
御船舎。模型が展示してある
湯河原温泉
鎌倉時代は相模の国、土肥郷といった。温泉は弘法大師による発見からタヌキが発見した話など開湯伝説は数あるが万葉集に『足柄の土肥の河内に出ずる湯の世にもたよらに子ろが言わなくに』と詠まれ、古くから温泉地として知られていた。江戸時代には療養目的を主とする温泉番付で、絶えず上位を占めていた。
湯河原が温泉街として人気がでたのは明治以降のこと。国木田独歩、夏目漱石、島崎藤村、芥川龍之介、谷崎潤一郎などの文豪が訪れたことからだ。とくに国木田独歩の小説『湯河原より』『湯河原ゆき』、夏目漱石の絶筆となった『明暗』がここ湯河原で執筆されていたことなどから一躍有名になった。
湯河原駅前から千歳川に沿って温泉街が続くが、巨大な温泉ホテルなどはなく、昔ながらの和風旅館が軒を並べ、今も昔の風情を残す。
2km近い温泉街の川の対岸には万葉公園がある。さらに奥には山深い木々の中に奥湯河原温泉がある。
朝の奥湯河原
朝の奥湯河原
万葉公園と独歩の湯と「こごめの湯」
温泉街の中程にある観光案内所に隣接するように、「万葉公園」「独歩の湯」がある。地理風水を取り入れ日本列島を模して建設されたという町営の温泉で、敷地内に効能が異なる源泉から引いた9つの「足湯」がある。
一方「こごめの湯」は日帰り温泉で、大浴場や露天風呂の他、大広間や個室の休憩所から喫茶室まである施設だ。
万葉公園は湯河原温泉が歌に詠まれた万葉集に登場する草花が植えられ、川のせせらぎを聞きながら散策を楽しむところ。また「文学の小径」と名付けられた散策路には国木田独歩の小説の一節などが書かれた碑などがあり、温泉客の憩いの場となっている。
こごめの湯
こごめの湯
万葉公園・熊野神社の温泉手水。パワーをもらえるという
万葉公園・熊野神社の温泉手水。パワーをもらえるという
狸福神社。湯河原温泉を見つけ、守る狸を祀った
狸福神社。湯河原温泉を見つけ、守る狸を祀った
/独歩の湯 300円、観光案内所 0465-63-4181
こごめの湯 1,000円、TEL 0465-63-6944
光風荘
千歳川沿いに建つ和風旅館は、昭和11年2月26日、日本近代史未曾有の未遂事件「2・26事件」で東京以外唯一の現場となった旅館光風荘だ。青年将校のひとり河野大尉の卒いる別行動隊7名が、この旅館で静養していた元内大臣牧野伸顕伯爵を襲った。
当時の遺品や写真、新聞等の資料が展示されている。見学者は一週間前までの事前予約が必要。
/TEL 0475-63-2111
二・二六事件で元内大臣牧野伸顕が襲われた光風荘
二・二六事件で元内大臣牧野伸顕が襲われた光風荘
五所神社
創建はいまから1,300余年前。境内には推定樹齢600年のクスノキ(周囲約8m、高さ約32m)と推定樹齢800年のイチョウ(周囲約9m、高さ約25m)が聳えている。また、かつて神社の参道であった鳥居の前は道路が横切っており、その向こう側には推定樹齢800年という明神のクスノキ(周囲約12m、高さ約18m)の老木が歴史を語るように聳えている。かつて参拝者は千歳川で身を清め、樹木の聳える参道を抜け詣でたといわれている。
主神はアマテラス大御神、アメノオシホミミ、ニニギの命、ヒコホホデミの尊、ウガヤフキアエズの尊の五神。現在は子供の成長と健康を祈るところとして、お宮参りや七五三を祝う人々で賑わうという。
五所神社
五所神社
五所神社前の明神の楠。樹齢800年
五所神社前の明神の楠。樹齢800年
五所神社本殿
五所神社本殿
福泉寺の首大仏
福泉寺の首大仏
もう一つの老木は、この近くに城願寺という寺があり、樹齢800年といわれる天然記念物の「びゃくしんの樹」が立つ。
またこの寺は、石橋山の合戦に敗れた源頼朝を軍勢から守ったという湯河原の土地の豪族「土肥実平・遠平」父子の像と土肥一族の墓所でもある。

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「箱根全山」箱根町観光情報ポータルサイト
箱根町観光協会による。箱根の見どころや耳寄り情報、箱根ガイド(紹介ムービー)などが見られる。
湯河原温泉観光協会
湯河原の名所旧跡やみどころ、イベント情報、日帰り温泉などを紹介。観光協会のFacebookにもリンク。

取材:2014年9月、2015年1月
※ドライブコースの情報はそれぞれの記事の取材時点のものです。