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そうだ「北へ」行こう・道北の秋(3)

ドライブライン

サロベツ原生花園、豊富ビジターセンター 稚内から道道106号線、日本海に沿って通称オロロンラインを南下する。海に浮かぶ利尻富士を眺めながら、褐色の秋の色に染まるサロベツ原生花園を散策、広大な丘陵地帯に牛が放牧されているのどかな豊富町や幌延町で遊ぶ。ここには油の混じる珍しい豊富温泉をはじめ、トナカイが飼育される幌延の観光牧場がある。
そしてこの町には日本原子力研究開発機構が運営する深地層研究センターPR館「ゆめ地層舘」がある。地下体感ツアーや地上50mの展望台から360度の道北の雄大な自然が一望できるという、意外で素敵な体験もできた。
また天塩川の隠れた味「シジミ」に出合ったり、竪穴住居を訪ねたりと国道232号線とルート名を変えながら、留萌までの約250kmの道のりは楽しいドライブウェイであった。


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ドライブライン

<コース>
新千歳空港−(道央自動車道)−旭川−和寒IC−(国道40号線)−剣淵町−士別−名寄−音威子府−(道道12号線)−枝幸町−(国道238号線)−クッチャロ湖・浜頓別−(国道283号線)−猿払−宗谷岬−稚内−(道道245号線)−ノシャップ岬−(道道106号線)−稚咲−(町道444号線)−サロベツ原生花園−(道道84号線)−豊富−天塩大橋−(国道232号線)−天塩−初山別−羽幌−留萌−(国道33号線)−(深川留萌自動車道)−留萌幌糠IC−(道央自動車道)−新千歳空港
行程 約450km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●サロベツ原生花園(ラムサール条約登録湿地)

稚内ノシャップ岬を西へ周り込むと一番北にあることも自慢の一つである稚内温泉「童夢温泉」がある。
船をイメージしたという浴室から、日本海に浮かぶ利尻・礼文の島影やサンセットが眺められる日帰り温泉だ。
/入浴料 600円、TEL 0162-28-1160
童夢温泉
童夢温泉

サロベツ原野の秋
サロベツ原野の秋

ここを過ぎると、抜海原生花園の湿原を見ながら一直線に伸びたオロロンラインを南下する。湿原帯と原生砂丘群の中を走る道には、車を停めるスペースがほとんどないのが残念だが、バックミラーに過ぎゆく風景をのぞきながらののどかなドライブでもあった。

サロベツの秋
サロベツの秋
サロベツ・パンケ沼の晩秋
サロベツ・パンケ沼の晩秋

抜海から約30km、サロベツ原生花園への標識に従い道道と分かれて豊富町方面へ向かう。豊富町から幌延町にまたがる東西約7km、南北約28km、面積は約2万3,000ヘクタールにも及ぶ広大な湿原が広がる原生花園は、初夏から初秋にかけて約100種類以上の花が咲く。大小無数の湖沼もあり、あたりには針広混交林が広がり、小動物や野鳥なども観ることができる。
道路沿いには、ビジターセンターとレストハウスの木造の建物があり、ここから湿原の中を散策する木道が完備されている。訪れる人も少なく、あでやかな色彩もない、秋の湿原はすでに命の輝きも終わり、一面茶色の世界であった。だが、これもまた青い空に映えて見事な美しさだった。

サロベツ原生花園、豊富ビジターセンター
サロベツ原生花園、豊富ビジターセンター
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サロベツ・幌延ビジターセンターの展望塔
サロベツ・幌延ビジターセンターの展望塔

湿地帯の先は砂丘、そして日本海
湿地帯の先は砂丘、そして日本海
サロベツ海岸には人影もない
サロベツ海岸には人影もない

●豊富温泉

大正末期に石油発掘時に地下800〜900mの地点から天然ガスと共に噴出したという。泉質はナトリウム塩化物で、色はわずかに黄濁で弱い石油臭があるのが特徴。湯槽にはうっすらと油膜があるように感じられる珍しい温泉だ。日本最北の温泉郷で、宿は10軒。町営の日帰り温泉「ふれあいセンター」がある。
効能は神経痛や切り傷、胃腸病といろいろあるが、アトピーや疥癬などの皮膚病にとくに効くといわれている。湯治用の自炊宿もある。
/町営日帰り温泉 料金500円、TEL 0162-82-1777

豊富温泉
豊富温泉
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石油の探査をしていたら温泉が湧き出した
石油の探査をしていたら温泉が湧き出した

●ゆめ地創館

どういう訳か、地図にもガイドブックにも表示されていない地層処分実規模設備整備事業が行っている施設である。地上50mの展望台は牧場地のなだらかな丘陵地帯では目立つ存在だ。見た目はどこかの会社と思ったが、深地層研究センターのPR施設と知り訪ねてみた。
幌延深地層研究センター(ゆめ地創館)
幌延深地層研究センター(ゆめ地創館)

地創館・40mの展望台からは見事な風景
地創館・40mの展望台からは見事な風景
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地層研究センター内部
地層研究センター内部

この施設は原子力発電の使用済み燃料棒を地下深くに埋める処理場の実験所である。PRセンターは、これらの施設を解説するもので、地下に設置される処理現場をわかりやすく展示、また体験できるところだ。
エレベーターで地下深くまで下り、地底世界を体験する(実際には地底には降りていないが、錯覚によって地下深くへ下ったように思わせる)。電気の恩恵を存分に受けている私たちの原子力発電の最終処理の仕組みを知る上でも意義ある施設である。
/入館料 無料(解説者の案内あり)、TEL 0163-25-2772

豊富〜幌延間の牧草地
豊富〜幌延間の牧草地
サイロのある牧場は次第に減っている
サイロのある牧場は次第に減っている

●トナカイ観光牧場

深地層研究センター隣りにあり、広い牧場には約70頭のトナカイが飼育されている。トナカイはフィンランドやノルウェー、アメリカ、カナダ大陸の北方圏に生息するシカ科の動物。国の環境などで大きさなど見た目は異なっても種類は同じ。

トナカイ牧場は入場無料
トナカイ牧場は入場無料
冬にそりをひかせるため綱をつけて歩かせる
冬にそりをひかせるため
綱をつけて歩かせる


たくさんのトナカイが放牧されている
たくさんのトナカイが放牧されている
クリスマスが近づくとそりを引く出番
クリスマスが近づくとそりを引く出番

この牧場のトナカイはフィンランドからきたものだが、現在いるのは、幌延生まれの2世3世という。体重は70〜270kgもある。
牧場内には、北方圏に咲く花園もあり、寒い地方にしか咲かない花が見られる。なかでも珍しいのは中国西南部の高地にしか見られない幻の「青いケシ」の花が栽培されている。見ごろは6〜7月上旬という。
冬にはそりを引くトナカイが見られ、記念撮影用にサンタクロースの衣装など無料で貸してくれる。牧場内にはレストランもあり、トナカイ肉のソーセージやステーキなどが食べられる。
/入園無料、TEL 0163-25-2050

●川口遺跡

道道106号線、天塩川沿岸の砂丘林に幅200m、長さ1.5kmにわたり230基もの竪穴住居群の跡が分布している。3〜4世紀、さらに8世紀にかけての続縄文時代からオホーツク文化期の暮らしを知る貴重なもので、遺跡から発掘された土器や石器の一部は復元されて、天塩川歴史資料館に保管されている。2ヶ所に住居跡が復元された砂丘林は、遊歩道になっている。

北から天塩大橋を渡って間もなく右手の林の中です
北から天塩大橋を渡って間もなく
右手の林の中です

草葺きの建物や竪穴式の遺跡があります
草葺きの建物や竪穴式の
遺跡があります


●天塩町

町を流れる天塩川は、源流を北見山地に発し、士別・名寄で剣淵、名寄川などの支流と合流しながら天塩町で日本海に注ぐ。全長256kmで、北海道では石狩川に次ぐ第二の長さを誇る一級河川である。真冬には全面凍結し、春には豪快な雪解けの様子が見られるという。北海道と言えば海の魚介類が有名であるが、天塩川には幻といわれるサクラマスやイトウが棲息し、釣り人の憧れの川でもある。時に1m以上ものイトウの大物が釣れることもあるそうだ。

天塩川が海に注ぐ汽水域ではシジミが採れ、大粒で濃厚な味のする天塩川のシジミは人気が高い。厚岸の牡蠣、十勝の鮒と並んで蝦夷の三絶品ともいわれるそうだが、十勝の鮒と共に天塩川のシジミは観光客にはあまり馴染みがないともいえる。5月〜9月中旬にかけてが採取時期だが、砂出しの冷凍シジミがある。
もともとたくさん採れないというシジミは、年々減少しているという。天塩バイパス(国道232号線)に面した「道の駅・てしお」でシジミ汁などの料理が味わえる。
道の駅、てしおはバイパス沿いにあります
道の駅、てしおはバイパス沿いにあります

鏡沼海浜公園の松浦武四郎像
鏡沼海浜公園の松浦武四郎像
天塩川、日本海の夕暮れ
天塩川、日本海の夕暮れ


●天塩川歴史資料館

町のほぼ中央に「赤レンガ」として地元の人に親しまれていた昭和26年(1951)築の旧役場庁舎を再生、平成元年(1989)に開館した。館内にはかつて漁業と木材によって栄えた天塩の人々の暮らしぶりや用具が展示されている。展示品すべては町民から提供されたもの。
/入館料 200円、TEL 0163-22-2071
天塩川歴史資料館。建物は元役場です
天塩川歴史資料館。建物は元役場です
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●日本海オロロンライン

稚内から道道106号線を日本海に沿って天塩まで、ここから国道232号線となって石狩市へと続く。しかし、いろいろ説もあり、一番広義な解釈は、小樽から稚内までの沿岸ルートに加えて天売・焼尻・利尻・礼文の4つの離島の航路もふくめ、日本海サンセットラインを呼ぶともいう。
ともあれ、海を眺め山や丘陵、広い草原や牧場の中を、ときには電柱もガードレールもない一本道を走る。その快感と限りない開放感は北海道ならではのことである。
利尻岳夕景(手前は日本海、天塩川)
利尻岳夕景(手前は日本海、天塩川)

オトンルイ風力発電所(幌延町)。28基がずらりと並んでいます
オトンルイ風力発電所(幌延町)。
28基がずらりと並んでいます

日本海オロロンライン。快適なドライブができる
日本海オロロンライン。快適なドライブができる


オロロンとはウミガラスのこと。オロローンという鳴き声からその名がついた。かつては羽幌町天売島を中心に離島に多く生息していたが、潜水して魚を捕るため、海の開発や漁業の網に引っかかって急激に数を減らした。現在は天売島にわずかに残る絶滅危惧種となったウミガラス鳥の名にちなんでついた名称だ。

道の駅、富士見のレストラン
道の駅、富士見のレストラン
富士見の漁協売店。獲りたてホッキ貝が1個140円だった
富士見の漁協売店。獲りたて
ホッキ貝が1個140円だった


全長300km以上もあるルート沿いには、天塩から留萌までにも天然温泉「てしお」や「とままえ温泉」など自然の風景にも劣らない癒しの場所や施設がある。初山別は綺麗に整備された「みさき台公園」、天文台、キャンプ場、道の駅、日帰り温泉、金比羅灯台など盛りだくさんの施設がある。また留萌に近い国道沿いにニシン漁の旧花田家番屋がある。
重要文化財に指定されているこの建物は明治37年(1904)ニシン漁に出稼ぎにきた漁夫(ヤン衆)たちの宿舎として建てられた。現在建物は大修理中だが館内は見学できる。
/入館料 350円、TEL 0164-56-9500

みさき台公園キャンプ場
みさき台公園キャンプ場
初山別のキャンプ場
初山別のキャンプ場

金比羅岬灯台(初山別)
金比羅岬灯台(初山別)
ソ連潜水艦に沈められた無防備の引き揚げ3船慰霊碑
ソ連潜水艦に沈められた無防備の
引き揚げ3船慰霊碑


旧花田家番屋と国道をはさんだ海側には、終戦後樺太からの引き揚げ船がソ連潜水艦に撃沈された悲惨な記念碑が海に向かって建つ。「道の駅・おびら鰊番屋」に隣接する郷土資料館に当時の生々しい記録と遺品が展示されている。こちらは無料だ。

天売、焼尻へのフェリー乗り場(羽幌港)
天売、焼尻へのフェリー乗り場(羽幌港)
ジャングルジムのようにパイプを組んだ船はボタンエビ漁用だという(羽幌)
ジャングルジムのようにパイプを組んだ船は
ボタンエビ漁用だという(羽幌)


お馴染みのニシン番屋
お馴染みのニシン番屋
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留萌で手作りかまぼこを食べて旅はお終い
留萌で手作りかまぼこを食べて旅はお終い



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豊富町観光協会
サロベツ原野・ビジターセンターはじめ豊富町内の観光スポットや温泉、宿泊情報などが見られる。
さいほくネット
宗谷地域の観光情報交換サイト。イベントや温泉情報、フォトアルバム、紹介ムービーなどがある。

取材:2010年10月

※ドライブコースの情報はそれぞれの記事の取材時点のものです。