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留萌から稚内
そして日本最北端宗谷岬へ



サロベツ原野と利尻岳 留萌から北へ、国道231号線は232号とそのルートナンバーを変えるが一直線に延びる道は稚内へと続く。
稚内までは約200km、天塩から国道と分かれて道道106号線を辿るとそこはサロベツ原生花園と海に浮かぶ山、利尻岳を眺めながらの快適なドライブウェイだ。
真っ直ぐに延びた一本の道、思わず踏むアクセルに力が入るがスピードにのるにはもったいない。広く爽やかな風景を存分に楽しみたい。

北海道の北の果ての短い夏はすでに終わりに近づき、秋の気配がしのびよっていた。間もなく緑の湿原は褐色の大地に変わり、青い海、澄んだ空に浮かぶ利尻島や礼文島が間近に大きく見えるだろう。そして宗谷岬の向こうに見える樺太から秋の色が駆け足でやってくる。そんな自然の変化を感じながら、日本最北端へと車を走らせた。





<コース>
留萌市−(国道232号線)−羽幌町−天塩町−(道道106号線)−サロベツ原野−稚内市−ノシャップ岬−(国道238号線)−宗谷岬−猿払−道道138号線−沼川経由、国道40号線で旭川−(道央自動車道)−札幌
全行程 約600km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●黄金岬

黄金岬(留萌)
黄金岬(留萌)
留萌市のはずれにある「黄金岬浜公園」は岩礁から岩礁を渡る桟橋が造られていて、夏には磯遊びの家族連れで賑わう。
黄金岬は「日本の夕日百選」に選ばれたと、地元の人が自慢する。あいにくの荒れもようの天気だったので、その自慢の日没シーンはみられなかったが、水平線の彼方に真っ赤に燃えて沈みゆく太陽の荘厳な眺めは容易に想像できる。

岬はかつて鰊の見張り台であった。キラキラと輝く鰊の群が岸をめがけて押し寄せたことから「黄金岬」と呼ばれるようになった。
丘の上の千望台に上ると留萌の町や港が一望され、水平線には天売島や焼尻島が望め、秋の澄んだ空には利尻島のシルエットが浮かぶ。

○旧花田家番屋

留萌から約20km走った小平町には北海道に残る最大規模の番屋が復元保存されている。明治29年ころ、地元の木材を使って建てたという。
漁夫の寝台の羽目板には当時のやん衆の落書きがあり、そこに記された年号からこの番屋の作られた時期が推定された。

重要文化財の旧花田家ニシン番屋(小平)
重要文化財の旧花田家ニシン番屋(小平)
番屋内部、ヤン衆が憩う大部屋
番屋内部、ヤン衆が憩う大部屋

玄関から土間を通し、北側半分は親方の居住部分、南側は漁夫の寝食生活部で総勢200人前後を収容していた。このほか米蔵、網蔵、舟蔵や作業場などの建物があったが、今、舟蔵に古い鰊船が展示されている。
昭和46年に重要文化財の指定を受けると同時に小平町が買い取り、3年の歳月をかけて解体修復し、やん衆たちが漁に使っていた道具もそのままに展示されている。また資料館も併設されている。
/観覧料 350円
問い合わせ/管理事務所 TEL 0164-57-1411

●焼尻島と天売島

日本海を眺めながら北上を続けるとやがて焼尻島と天売島が見えてくる。
天売島は周囲12kmの小さな島だがウミネコ、カモメ、ウトウなどの海鳥が100万羽もいるといわれる海鳥繁殖地の島でもある。焼尻島の見える東側に人間が500人生活し、断崖絶壁の西側には海鳥の楽園がある。
一方、焼尻島は自然林と野鳥と野生の花の宝庫だ。
この2つの島に渡るのは羽幌港よりフェリーで焼尻島へ55分、天売島へは90分。高速艇も出ている。
定期便の問い合わせ/羽幌沿海フェリー株式会社 TEL 0164-83-1774

●天塩町
天塩川の河口。砂州の先が日本海
天塩川の河口。砂州の先が日本海
天塩の川口遺跡(縦穴住居跡)
天塩の川口遺跡(縦穴住居跡)
鏡浜海洋公園はエゾスカシユリ、エゾカンソウ、ハマナスなどの花が咲く沼がある。ここはシジミの産地でも有名だ。
また、2年前にオープンした天塩町民保養センターの天塩温泉“てしお温泉夕映”は目の前には天塩川と日本海、その彼方に利尻岳を眺める露天風呂がある。地元の人はもとよりライダーをはじめ旅行者の間で「利尻岳の夕日」が楽しめる一番のポイントとして親しまれている。
天然温泉で泉質はナトリウム−塩化物強塩泉で海水の3倍の塩分がある。効能は美肌効果、神経痛や関節のこわばり、疲労回復や冷え性など。
レストランや売店、休憩室はもとより宿泊施設もある。部屋と人数により違いがあるが1人一泊7,500円から。
/入浴料500円
問い合わせ/天塩町民保養センター TEL 0163-22-3111

●サロベツ原野

海沿いの直線道路。道道106号線は美しい
海沿いの直線道路。
道道106号線は美しい

天塩から国道232号線と分かれ道道106号線へ。約30km、定規で引いたような一直線に道が続く。
夏の観光シーズンでも通る車は少なく、ついついアクセルを踏みたくなるが、ここから「利尻礼文サロベツ国立公園」だ。原野を楽しみながらゆっくり走ろう。

天塩町を出ると間もなく29基を数える風車が見えてくる。まだ動いていないが、間もなく完成するという。
原野に向かって連なる巨大な風車はもう一つの名物になるだろう。
日本海沿い、天塩の北に風力発電の風車が連なる
日本海沿い、天塩の北に
風力発電の風車が連なる


道を挟んで左はハマナスなどの海岸砂丘植物が群生し、間近に利尻岳の全容を眺め、右手には地平線も見えるサロベツ原野の景観が広がる。6月から7月にかけては原生花園の主役ともいえるエゾカンゾソウ(ニッコウキスゲとほぼ同じ)の花で原野が黄色く染まる。
東西8km・南北27kmに及び、日本低地における代表的な湿原でとくに高層湿原から中間湿原の植物が多くモウセンゴケ、ショジョウバカマ、ツルコケモモなど花の季節は華やかに咲き競う。
原野の中にはビジターセンターがあり、5月から10月までの間、サロベツの原野の仕組みや動植物などのことが展示解説され、原野の四季をビデオで観ることもできる。
問い合わせ/
豊富町役場商工観光課 TEL 0162-82-1001
豊富町観光協会 TEL 0162-82-1728

●稚内市

稚内港と街並。利尻、礼文への連絡船が出る港
稚内港と街並。
利尻、礼文への連絡船が出る港
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

道道106号線は、そのまま稚内市内に入る。
JR宗谷本線の終点、稚内は港の前だが、ホテルや飲食街で賑やかなのは終点の一つ手前、南稚内の方だ。

北海道の夏の旬は「ウニ」だが地域によって漁期のずれがあり、稚内では5〜6月でいまはウニは捕れない。
また、最近よく見かける「たこしゃぶ」は稚内が元祖だそうだが、残念ながら食べるチャンスはなかった。
利尻を望む海から帰った漁船
利尻を望む海から帰った漁船

「生ウニは利尻島だ!」と聞いて早速利尻、礼文島行きのフェリー乗り場へと急いだが、荒れる海を眺めているうちに船酔いしそうで止めた。

サイドミラーに映る利尻岳
サイドミラーに映る利尻岳
利尻島は花の季節には黄色いエゾカンゾウソウが咲き乱れ、原始林帯は野鳥の宝庫、岩壁は海鳥のコロニーだ。
標高1,721mの利尻岳は登り約6時間、下り4時間。

礼文島はこの島固有種の高山植物も多く、約300種の花が島を飾る。とくにレブンウスユキソウの群落は見逃せない。開花時期は6月中旬から8月はじめ。
どちらの島にもニッポンレンタカーの営業所がある。

問い合わせ/
東日本海フェリー TEL 0162-23-3780
利尻富士町商工観光課 TEL 0138-2-1111
礼文町企画観光課TEL 01638-6-1001

●稚内公園

市街地を背にした高台にある広い公園。この公園の北の端には「氷雪の門」というモニュメントがある。
高さ8mもある二本の石柱の間に女人像。その向こうに樺太の島影が見える。樺太に生きた人々の望郷の念を表している。
稚内公園、氷雪の門。サハリンも見える
稚内公園、氷雪の門。サハリンも見える

また、第二次世界大戦の終わった昭和20年8月20日、突如攻めてきたロシア軍の砲弾に、電話交換手8名の乙女が「これが最後です。さよなら さよなら」の声を残して自害した歴史の碑が建つ。

●ノシャップ岬

稚内市の北端にあり、宗谷岬より緯度が5分低い。
東に宗谷岬、北にはサハリン(樺太)、西には礼文、利尻を望む。
サンセットの美しい岬で、礼文、利尻島を真っ赤に染めて沈む太陽は荘厳だ。
ノシャップ岬
ノシャップ岬

●宗谷岬

日本最北端の岬、北緯45度31分14秒に立つ。薄曇りだが視界はよく、サハリン(樺太)を望む。「日本最北端の地」と記したモニュメントをバックに記念撮影をする観光客がひっきりなしだ。誰もがはるばる最北の地に来た感激に浸っているようだ。
モニュメントと隣合わせのように“間宮海峡”を発見した間宮林蔵の像もある。

日本最北端でサハリンを見る間宮林蔵と宗谷海峡
日本最北端でサハリンを見る
間宮林蔵と宗谷海峡

本州ナンバーのライダーも多いが、どの道を辿ってきたのか札幌ナンバーのレンタカーも広い駐車場に並んでいた。
岬の高台には宗谷岬灯台とバルチック艦隊の通過を監視したという旧海軍の望楼、そして大韓航空機撃墜事件の遭難者を慰霊する祈りの塔がある。

帰路はオホーツク海沿いを約30km、浜鬼志別から道道138号線を辿りサロベツ原野を抜けて天塩へと戻った。
北海道は広い。この広い大自然に秋は早足でやってくる。
北端の丘陵地帯を走る
北端の丘陵地帯を走る

冬の訪れる前、紅葉に赤く染まる野山、澄んだ空と穏やかな海、収穫の北海道をもう一度訪れてみたいと思う。



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取材:2002年8月