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神話の国・海と湖の町 島根・鳥取(2)

ドライブライン

白壁の土蔵が川沿いに 鳥取市を後に山陰道(国道9号線)を西へ。白兎海岸を過ぎたころからあいにくの雨は激しさを増してきた。美しい浜が続く浜村も、日本海を眺める魚見台や青谷浜も高く白波が立っていた。

だが三朝温泉、倉吉、松江としっとり雨にけむる温泉風景や古い町並み、そして忙しく動くワイパーの間に見える黒塀と白壁の続く風情は、また心に残るものであった。


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ドライブライン

<コース>
鳥取空港−鳥取砂丘−浦富海岸−鳥取市内−(県道22〜29号線)−三朝温泉−(国道179号線)−倉吉−(国道9号線)−米子−松江市内−出雲大社−(国道431号線)−松江−大根島−美保関−境港−米子
全行程 560km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●三朝(みささ)温泉

海岸沿いに走る国道9号線と泊で分かれ、県道22号線に入ると東郷湖畔の中国庭園は山陰八景のひとつといわれる景勝地だが、激しい雨に追われるように素通りする。ここから県道29号線を辿り三朝温泉へ。

三朝温泉を流れる三徳川に架かる橋
三朝温泉を流れる三徳川に架かる橋
三朝温泉、発見の由来の像
三朝温泉、発見の由来の像

三朝温泉街から10キロほど奥の三徳山には、現存する神社本殿形式の建築物として、日本最古といわれる「三徳山三佛寺」がある。深い原生林、険しい山肌の寺は山岳仏教の霊場として、奈良時代に開かれ、標高520mの投入堂(国宝)へは岩場をよじ登り、馬の背、牛の背といわれる狭い尾根筋を登ること約1時間半。その厳しい自然はいかにも修行の地といわれるのにふさわしい。
この温泉の由来は、平安期の長寛2年(1164)、源義朝の家来である大久保左馬之祐が、主家の再興祈願に三徳山へ参ったときのことからはじまった。それは老いた白い狼と出会いだった。弓で射ようと思ったが、思いとどまり見逃した。その夜、妙見大菩薩が現れ、白狼を助けたお礼に大樹の根元の湧く源泉を教えてくれた。以後、救いの湯として人々の病を治したと伝えられている。いまでも源泉は「株の湯」として呼ばれ、公衆浴場になっている。

三朝温泉は世界屈指の高濃度のランド含有量を誇る放射能泉だ。ランドとは、ラジウムが分解されて生じる弱い放射能のこと。湯めぐりを楽しむ癒しの古湯として親しまれているが、なかでも三徳川にかかる三朝大橋の下に湧く野天の河原風呂が有名だ。

川原の野天風呂
川原の野天風呂
200円で入れる源泉、株湯
200円で入れる源泉、株湯

また源泉を楽しむには公衆浴場「株の湯」で約850年前の伝説の湯だ。
旅館やホテルの建ち並ぶ温泉街から少しはずれたところにある。男女に分かれた木造りの湯舟はそれぞれ3人くらいしか入れないが、底からボコボコ音を立て湧き上がる豊富な湯は、あふれ流れている。湯はやや熱めだが、加水なしのかけ流し。やわらかい肌ざわりで癒される。
23戸の村人が、この源泉の権利を持ち、一人200円の入浴料で村民が管理運営をしているのだと、番台に座る老人がいった。

●倉吉

中国山地から日本海に注ぐ天神川の上流約10km内陸に広がる赤瓦に黒い板壁と白壁のコンスラントが美しい町並みのある町。
延文年間(1356〜16)山名時氏が最初の居城となった打吹城の城下町。山名氏は上野の国(現、群馬県)新田氏の一族で足利尊氏に従って活躍し、この伯耆の守護となった。
倉吉平野の一角に城を建設、商工業者を集め、定期市などが開かれるなど活況を呈し、領土を拡大したが、元和元年(1615)、一国一城の令によって伯耆国は米子城を残して取り壊された。
古い歴史を持つ倉吉は、玉川沿いの白壁土蔵群や商家の町並みを残し、宿場町として賑わったかつての面影を残す。この玉川沿いの狭い道の両側に、倉吉タウンと呼ばれる赤瓦の屋根と白壁の江戸・明治時代の土蔵群がある。東仲町を中心に有力な商人の家があり、これらの家は間口は狭いが奥が深く、外見は地味だが中の造作に贅をこらしている。
現在はこれらの建物の多くは「赤瓦一〜八号館」と名付けられ1〜3号館まではギャラリーや伝統工芸品、みやげ品コーナーとなっている。また5〜8号館までは醤油や酒蔵老舗店舗やコーヒーショップなどとなっている。

白壁、赤瓦、きれいな川は倉吉観光の売り
白壁、赤瓦、きれいな川は倉吉観光の売り
白壁の土蔵が川沿いに
白壁の土蔵が川沿いに

大蓮寺への参道
大蓮寺への参道
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倉吉市出身の53代横綱・琴桜像
倉吉市出身の53代横綱・琴桜像

倉吉の繁華街ともいえる打吹商店街から赤い灯籠の並ぶ弁天参道を行くと、大蓮寺がある。
16世紀の末に建立された寺だが、いまはモダンな鉄筋コンクリートに再建されている。ここには江戸時代初期の大阪の豪商、淀屋清兵衛の墓がある。
今でいう先物取引の創始者で、米を中心とする商いで財を築いたが、封建制度を揺るがしかねないと、財産没収、大坂所払いとなった人物だ。

倉吉には古い町名表示が沢山ある
倉吉には古い町名表示が沢山ある
淀屋清兵衛の墓
淀屋清兵衛の墓

●鳥取二十世紀梨記念館

鳥取県は千葉県に次いで梨の生産では国内第二位。館内中央の広い吹き抜けには、国内最大級といわれる二十世紀梨の巨木が、根から枝先までそっくり見えるよう、宙づりにされている。梨の壮大な歴史の紹介や「梨と世界の人々」という大きなコーナーがある。
また、おいしい梨の見分け方から梨を使った料理レシピなども教えてくれる。梨に関することならなんでも分かる施設だ。
/入館料 500円、TEL 0858-23-1174

二十世紀梨の樹を展示
二十世紀梨の樹を展示
二十世紀梨記念館の世界の梨展示場
二十世紀梨記念館の世界の梨展示場

●清水寺

米子へと向かうシーサイドに沿って走る国道9号線は、晴れていれば青い海を眺め、伯耆大山の雄姿をを仰ぐ快適なドライブコースのはずだ。幹線道路のこの道は交通量も多く、対向車の大型トラックの水しぶきを浴びながら、米子市内をバイパスで抜け、安木市清水寺へと国道を離れた。
米子市街から約10km、駐車場から鬱蒼と茂る杉林の中の石段を登る。瑞光山腹にある寺は、用明天皇即位2年(587)尊隆上人によって開かれた観音霊場である。境内5万坪に山陰唯一の三重塔を持つ古寺だ。
現存する本堂は、室町時代(1393頃)に建設されたものだが、平成4年(1992)全面解体修理修復された。4年半の歳月をかけて修復された本堂は国の重要文化財に指定されている。
清水山の自然を巧みに利用して建てられた本堂、蓮乗院の古門堂茶室や巌松軒茶室、そして三重塔は雨にけむり荘厳な雰囲気をかもし出していた。
境内にある旅館(宿坊)紅葉館の精進料理は有名だ。
/TEL 0854-22-2151

清水寺への石段。きれいな水が流れていた
清水寺への石段。きれいな水が流れていた
女性の参拝者が目立つ清水寺
女性の参拝者が目立つ清水寺

清水寺は雨でも参拝客が絶えない
清水寺は雨でも参拝客が絶えない
清水寺の三重の塔は雨に煙っていた
清水寺の三重の塔は雨に煙っていた
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●安来

安来といえば、♪あらえっさっさっさ〜、の掛け声とともにはじまる、ザルとビクを小道具に、小川でどじょうをすくう動作を表現したあのユーモアあふれる「どじょうすくい踊り」に代表される“安来節”を連想するだろう。
300余年前、元禄・太平の世の中、大衆文化が花開き歌舞音曲の流行華やかしとき、安来は中海に面した天然の良港で、出雲地方で採れる米や鉄などを搬出船や、その後の廻船(北前船)の出入りで賑わっていた。そこで生まれた安来節の原型ともいえる歌がひろがった。時代が下って大正の世に「渡部お糸」という芸達者な女性が、三味線の名手富田徳之助と一座を組んで、全国を回わり安来節を広めた。
安来節は他の民謡と違って「素唄」と「字余り」があり、歌詞によって歌い方が異なる。何十とある歌の中で、「どじょうすくい踊り」はその軽快なリズムとユニークな踊りによって有名になった。しかし、この踊りは、のんべえが川魚を肴にのんでいるうちに、三味線に合わせて踊ったのがはじまりとか。

伯太川の橋の飾りは安来節
伯太川の橋の飾りは安来節
安来節の道場もあった
安来節の道場もあった

安来市には安来節保存会やどじょうすくい踊りを教えてくれるところもある。また近くには横山大観コレクションと日本庭園で知られる「足立美術館」や温泉「鷺の湯 」や富田城跡がある。

●松江城

西に宍道湖、東に中海、この2つを結ぶ大橋川、松江城を取り囲むように堀川が流れる水の都、松江。この中州のような町は城を中心にかつての城下町が広がっている。

慶長5年(1606)、関ヶ原の戦いで功をなし、堀尾吉晴が出雲・隠岐24万石の太守となり、現在、安来市の月山富田城に入城した。だが、富田城は交通の便が悪く、その上、城下町形成には土地が狭いため、5年後の慶長11年(1611)に松江城を築城した。
高さ30m、5層6階の天守閣は桃山様式の天守として、築城当時のままに保存されている。山陰で唯一の天守閣であり、国の重要文化財に指定されている。どっしりと構えた重厚な天守閣最上階から松江の町並みが見渡せる。
/入城料 500円、TEL 0852-21-4030
松江城
松江城
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●武家屋敷

八雲の住んだ家から武家屋敷への道
八雲の住んだ家から武家屋敷への道
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武家屋敷と並んで、小泉八雲の旧居や彼の記念館などが建つ、城の堀沿いに並ぶ家並みは松江市伝統美観地区と日本の道百選にも選ばれている。
松江藩中流武士が住んだ江戸時代初期からの屋敷。内部は270年前の往時の面影を残す。母屋や庭は意外に質素な造りである。
入館料 300円 TEL 0852-22-2243

●小泉八雲旧居(ラフカディオ・ハーン)

ギリシャ・レフカダ島に生まれた(「ギリシャ イオニア海・レフカダ島」を参照)ラフカディオ・ハーンがセツと結婚して帰化、小泉八雲として新婚時代を過ごした家。
彼の著作にも度々登場する屋敷と庭園が残る。もとは約200年前の武家屋敷だった。
/入館料 350円、TEL 0852-23-0714
八雲旧邸は有料で見られる
八雲旧邸は有料で見られる

●小泉八雲記念館

旧居の並びに表向きは日本家屋だが、内部はギリシャ風の白亜のイメージした土蔵づくり。改装された館内には小泉八雲が愛用した品々や直筆原稿、ペン皿、洋服などが展示されている。
誰でも知っている「耳なし芳一の話」「雪女」「ろくろ首」など日本各地に伝わる恐い話、不思議な話を豊な表現で書いた怪談短編集の他、明治の日本の風物や習慣、人々の姿や生活を描いた「神々の首都」など、当時の日本を世界に紹介した作品も多い。
今年、ギリシャ・レフカダ島にハーン(ヘルン)の生家を訪ねたが、生まれ故郷とはあまりにも隔たる世界で日本文学の道を極めた偉人に、ここ松江であらためて敬意を抱く。

●堀川めぐり

松江城の堀の舟巡り
松江城の堀の舟巡り
松江城をとり囲む堀川をめぐる遊覧船。
松江城や武家屋敷などテープや船頭などの案内で、情緒ある眺めを楽しむ。
/一日乗船券 1,200円
  TEL 0852-27-0417



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鳥取県の観光情報を掲載。「特選・旅プラン」やキーワードで検索できる「観光案内検索」もある。
三朝温泉旅館協同組合
三朝温泉の由来や効能、施設の案内のほか、周辺の観光スポットなども紹介している。
倉吉市観光協会
倉吉の観光スポットや歴史、温泉や宿泊施設の案内などを掲載している。
松江市の観光
松江市観光文化振興課による。「映像で見る松江」には各地の写真やムービーが見られる。

取材:2005年11月