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北海道・十勝地方(3)

ドライブライン

札内湖には水に浸かった樹木も残る 「ラリージャパン」は帯広周辺と十勝の北部で行われるが、広い十勝平野の南部もまた自然がいっぱいの世界だ。
十勝開拓の第一歩を踏んだ十勝川の河口大津から長節湖、湧洞沼、生花苗(オイカマナイ)、晩成海岸などの原生花園を訪ねながら広尾町、黄金道路で名高い国道336号線を襟裳岬まで走った。
また再び広尾町まで戻り、ナウマン象の発掘現場である忠類町や砂金堀が楽しめる大樹町、札内川上流のピョウタン滝へと北海道の広さを改めて実感しながら大自然を満喫するドライブだった。


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ドライブライン

<コース>
帯広−大津−(国道336号線)−生花苗−広尾町−襟裳岬−広尾町−忠類村−大樹町−上札内−帯広空港
行程 約300km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●大津町

帯広からまっすぐ延びてきた国道38号線を豊頃町で別れ、大河十勝川が太平洋に注ぐ広い河口に出る。ここは大津町だ。
8月になるとこの海岸沿いに鮭かやってくる。それまではこの広い砂浜は人影もなく、町全体もまるで眠りについているように静かだ。

町はずれには十勝の開拓が大津からはじまったという記念碑が立つ。明治4年(1871)静岡藩が大津から上陸、豊頃町で農家6戸が麦、豆、麻などを試作し、アイヌに農業を教えるためだったそうだ。
十勝川河口の流木と海
十勝川河口の流木と海

大津漁港。鮭のシーズンまで静か
大津漁港。鮭のシーズンまで静か
発祥の地、記念碑(大津で)
発祥の地、記念碑(大津で)

●原生花園の長節湖・湧洞沼・生花苗沼・ホロカヤントウ沼

大津町から南、国道336号線沿いにはいくつもの湖沼と、その周辺に咲く湿原植物群がある。これから夏にかけて色とりどりの花が咲く。
大津港を抜けるように走る道道を3kmほど行くと、長節湖だ。まだ地元の人たちが湖を挟んで広がる太平洋に釣り糸をたれているだけで、観光客の姿はなかった。
海岸線に沿う道はなく、これより一旦、国道へ出ると約10kmで湧洞沼への標識がある。道道1051号線を原生林と湿原沿いに約6km入る。あいにくの曇り空で沼はかすんでいたが、大きな沼の周囲から小鳥のさえずりだけが聞こえていた。

色とりどりの花

湧洞沼から再び国道へ戻り忠類村へと抜ける十字路を左折、生花苗沼はオレンジ色のエゾカンゾウや濃い紫色のヒオウギアヤメ、白い花のオオバナエンレイソウなどが咲き、野鳥のなき声が静寂を破る。
この地域には160種を超える野鳥が生息 、国の天然記念物であるタンチョウもいる。夏には子連れのタンチョウが見られることもある。湖畔には野鳥観察の小屋もある。
この近くには晩成温泉がある。北海道には珍しい塩を含んだ泉質だ。掘った温泉で湯量はそれほど多くはないが、大きなガラス張りの窓から太平洋が見渡せる絶好のロケーションだ。日帰り温泉。

ホロカヤントー竪穴群(手前の窪み)
ホロカヤントー竪穴群(手前の窪み)
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ホロカヤントウ沼の湖畔の高台には、北海道指定史跡である「十勝ホロカヤントー竪穴群」遺跡がある。南北約2kmにわたって百を数える竪穴住居群は一辺の長さが5m前後ある。出土品は擦文式土器で使っていた人々はオホーツク系という。
現在はいくつかの発掘された穴を見るだけで、説明文の書かれた立て看板と碑がなければわからない。ただ、いまでも人家のほとんどない太平洋に面した土地で、遠い昔の人がどんな生活をしていたのだろうと、想像するだけだ。

●広尾町

国道336号線は広尾町を経て襟裳町へと続く。広尾には「シーサイドパーク広尾」という海に面した総合レジャー施設がある。
その中の「広尾海洋水族科学館」は世界の珍しい魚を集めた水族館のほか、芸達者なアシカ・アザラシなどなどのいる海獣プールもある。夏は広い砂浜の海水浴場は北国の短い夏を楽しむ人々で賑わう。
隣接する十勝港を過ぎると切り立った岩壁から道路間近へと落ちる一筋の滝を見る。「フンベの滝」だ。滝を過ぎると岩礁が浮かぶ美しい風景が続く。浜には昆布が打ち上げられ、それを集める漁師の姿もあった。
広尾海洋水族科学館
広尾海洋水族科学館

フンベの滝(黄金道路)
フンベの滝(黄金道路)
昆布を採る人(黄金道路)
昆布を採る人(黄金道路)

やがて緩いカーブとトンネルが連続する道に入る。ここは有名な「黄金道路」とよばれるところ。鋭く海に落ちる岩壁をくり抜くような道は、黄金を敷き詰めるほどの巨額の建設費を投じて切り開いたことからこの名がついた。

黄金道路には覆道が多い
黄金道路には覆道が多い
工事箇所で止められることもある
工事箇所で止められることもある

●襟裳岬

岬へは国道と別れ道道84号線を辿る。
難破した船の乗員100名が命を落としたことからその名が付いた「百人浜」は美しい砂浜と、背に日高の山々を眺めるビューポイントだ。
広大な百人浜はいま植林に力を注いでいる。押し寄せる砂を食い止めるためだ。
展望台の下には松の苗木とスコップなどが用意され、だれでも植林に参加することができる。
襟裳・百人浜
襟裳・百人浜

霧の襟裳岬
霧の襟裳岬
霧の襟裳岬灯台
霧の襟裳岬灯台

歌の文句では、「襟裳岬はなにもない」はずだが、巨大な石造りの建物がある。ここ日高山脈が落ち込む岬は霧や強風が発生しやすいところ。現在はこの建物の中で強風が体験できるという「風の館」というのがある。ここから岬独特の気象とともに、アザラシが岬の岩礁に可愛い姿を見せる様子が、間近で観察できるようにもなっている。この日は濃霧で霧笛が沖に向かって鳴り響いていた。

●ナウマン象発掘記念場所

再び戻った忠類村は、日高山系から流れ下る歴舟川流域で昭和44年(1969)ナウマン象化石が発掘されたところだ。
3回の発掘調査で全骨の80%にあたる47個の化石が見つかった。その現場には記念碑が立ち、これより約20分の国道236号線沿いに「忠類ナウマン象記念館」がある。
ナウマン象復元骨格をメインに、古代生物に関する図書文献、コレクションなどが展示されている。また隣接地には、多彩な設備も完備している。
/入館料 300円、TEL 0155-88-2826

緑のなかのドライブ
緑のなかのドライブ
ナウマン象発掘跡
ナウマン象発掘跡

●砂金採り場

帯広へ向かう道道622号線とほぼ並行して流れる歴舟川は砂金の採れるところだと大樹町の観光案内所で聞いた。疑いながら行ってみると、砂金採りをしている人たちがいた。江戸時代は集めた砂金を幕府に納めていたというから、かなりの量が採れたのだろう。現在は観光客の遊びで、1時間1,000円でガイド付きで道具を貸してくれる。

砂金堀体験地への標識(大樹町)
砂金堀体験地への標識(大樹町)
大樹町の砂金掘り。小さな小さなものが見つかる
大樹町の砂金掘り。
小さな小さなものが見つかる


●ピュウタンの滝

上札内から道道111号線を札内川を辿る。日高山脈を源に流れる清らかな水が、幅約50m、高さは見た目で約20m、轟音とともに真っ白いしぶきを上げて流れ落ちるピュウタンの滝。その語源は、ピヨロ・コタン(小さな砂利の多いところ)といわれている。名の通りもともと滝があったわけではない。
昭和26年(1951)、当時はランプ生活で夜半まで続く農作業をしていた農民たちが、明かりのない苦労を自らの力で解決しようと660戸の農家が水力発電を建設。提体は、中央にあった大岩を抱き込みコンクリートを打った。約300m下流に発電所を建設。度重なる豪雨など予期せぬ苦難を乗り越えて、昭和29年(1954)全戸に明かりが灯った。しかし、喜びもつかの間、翌年7月3日の豪雨で貯水池は土砂で埋没。発電所は機能を失い、地域の期待は無惨にも打ち砕かれた。
この水量豊かにゴーゴーと流れ落ちる滝は、美しくも心に迫るものがある。
周囲は公園になっていて、キャンプ場やレストランなどもある。

ピュウタンの滝(札内川)
ピュウタンの滝(札内川)
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札内湖には水に浸かった樹木も残る
札内湖には水に浸かった樹木も残る
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○関連記事

■北海道・十勝地方(1)(2004/6)
■北海道・十勝地方(2)(2004/6)
■ラリージャパンがやってくる!(2004/6)



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取材:2004年6月