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北海道・十勝地方(1)
〜ラリージャパン2004とその周辺のみどころ〜

ドライブライン

雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)がオンネトーに影を落とす 新緑の季節を迎えた北海道はまだ雪の残る山々も、原生林も牧場の牛も野に出で働く人々も見るものすべてが輝き、躍動感に満ちあふれている。梅雨がないといわれるこの大地は初夏から一足飛びに夏へと向かう。

これから観光客で賑わう夏、再び訪れる初秋の9月、自動車レースF1に次いで世界で人気のWRC(世界ラリー選手権)が3日〜5日の3日間、帯広を中心に十勝平野北方の山岳地帯で開催される。その名は「ラリージャパン2004」。
このビッグ・イベントが行われる帯広や広大な十勝平野の魅力と、予定されているラリー・コースとはどんなところかを見てきた。
ラリー・コースは林道が使われるため、入るのに許可が必要だったり、一般車の通行禁止というところもある。そのため林道はここでは紹介できないが、ラリー車が疾走するのは、こんなところだ、ということだけでも知るのも楽しい。また普段は観光客があまり訪れない温泉や湖、原生林に出合うこともある。
今回は十勝平野を流れる大河と広大な牧場、大雪山系の懐に抱かれた自然の驚異や美に感動したドライブだった。

ラリーのスタート地、帯広を中心にしたコースと陸別を中心としたラリーコース周辺と2回に分けて十勝全体を紹介しよう。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
札幌または千歳新空港−夕張−日高−日勝峠−帯広市−陸別−足寄−帯広−十勝清水−新得町−鹿追−然別湖−糠平湖−幌加温泉−三股−上士幌−帯広

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●千歳空港から日勝峠を越えて帯広へ

ニッポンレンタカー北海道は“ラリージャパン2004”にちなんでラリーでお馴染みのスバルのインプレッサを130台を用意。今年もWRCでトップクラスであり、5月ギリシャのアクロポリス・ラリーで優勝したスバルと同じブルーのカラーリングだ。

日勝峠への道(日高側)
日勝峠への道(日高側)
夕張メロンの産地を抜け、石狩と十勝を結ぶことから名付けられた“石勝樹海ロード”274号線の山道を行く。自然保護に配慮してつくられたという、原生林の中に一本の道が続く。
この街道は札幌−帯広間を結ぶ主要道路のため交通量は多い。だが新緑が美しく約100kmの長い距離も短く感じる。

標高1,020mの日勝峠の最高点はトンネルでくぐり抜けるが峠を下ると間もなく、十勝平野の全容が見渡せる展望台へと着く。地平線の彼方にかすんでしまうような広大で平らな大地に「これが北海道だ!」と感動する眺めだ。十勝岳、大雪山系も遙か平野の彼方に見える。
展望台より一気に下ると、平らな大地のはじまり清水町だ。一面の緑の中、牛の群れが草をはむ。
日勝峠を越え十勝側で一休み
日勝峠を越え十勝側で一休み

●帯広市

中央に大雪山系から流れる十勝川に近い人口約18万の帯広市は、いま「ラリージャパン」の話題や街角にはためくのぼりポスターなどで賑わっている。
海外からやってくるワークスだけでも5チームのWRCの選手やスタッフだけでも1,000人は下らないし、それに伴うメディアや関係者を含めると3,000人くらいになるという。そのほか観戦者や観光客などが加わり帯広市はその受け入れや開催の準備に追われている。
ラリーのスタート地点は町の中心部にあるデパート前から。広い歩道や駐車場にはVIPの観覧席やエントリー車で埋まるそうだ。レストラン、割烹料理、すし屋、焼き肉店 といった外食産業からデパートまで期待で盛り上がっていた。

また十勝川流域では、2台が並走する“スーパー・スペシャル・ステージ”(スーパーSS)が行われるとあって、間もなく特設コースつくりが行われるはずだ。
日本で初めてのWRCを成功させようという意気込みが伝わってくるような、いまの帯広である。
広大な畑の中を足寄へと向かう
広大な畑の中を足寄へと向かう

●足寄から陸別

帯広から国道241号線を北へ。途中「道の駅・ピア21しほろ」をのぞきながら足寄湖に着く。ダム湖を見下ろす丘の上には「道の駅足寄湖」とその少し上にはチーズ工場「エーゼルケーゼ」がある。
チーズ工場ではチーズのできる工程などがパネルで展示され、またチーズが熟成される部屋をのぞくこともできる。売店ではできたてのチーズも売っている。テラスからは足寄湖が望める。

上士幌付近の牧場
上士幌付近の牧場
足寄湖道の駅。チーズ工場でもあった
足寄湖道の駅。チーズ工場でもあった

北見から池田を結ぶ“ふるさと銀河線”足寄駅は駅と一緒に多目的な施設ができていた。1日数本しか通らない電車の鉄道駅は、プラットホームと単線のレールの昔懐かしい風景を残していた。

●足寄動物化石博物館(フォストリーあしょろ)

立派な石造りの建造物の中に「アショロア」と名付けられた動物の化石が展示されている。1976年、世界で初めて足寄町で発見されたもの。
束柱類最古(2800万年前)に生息していた。

その化石を組み合わせた骨格と、そこから推察してつくられた動物のほか足寄周辺から発掘されて古い化石を元に絶滅したさまざまな動物のレプリカも展示されている。
/入館料 300円、TEL 01562-5-9100
足寄博物館の展示室。アショロアはこの土地で見つかった
足寄博物館の展示室。
アショロアはこの土地で見つかった


●陸別

ラリー・コースに予定されている林道
ラリー・コースに予定されている林道
足寄から国道242号線を辿って陸別へと向かう。交通量も少なく、人家もまばらな道を北へ10kmほど走った林道でラリーSS(競技区間)が行われる。
周辺はまだ何事もないような静けさだが、間もなく静寂を破るエンジン音が爆音を響かせて何十台もの車が疾走するはずだ。
このあたりはエゾジカの生息地でもある。

ラリージャパン2004のスーパーSSも陸別サーキットで行われる。ラリー中にタイヤ交換の基地にもなるので、町は力が入る。陸別駅(道の駅も併設)には、開幕日までをカウントダウンする電光掲示板もあった。

銀河鉄道線として命脈を保っている陸別駅構内
銀河鉄道線として命脈を
保っている陸別駅構内

陸別駅では電光掲示版でラリーまでをカウントダウン
陸別駅では電光掲示版で
ラリーまでをカウントダウン


サーキットから少し山を登ったところに、「銀河の森天文台」がある。晴天率の高い陸別は天体観測に適していて、日本に3台しかない直径115cm反射望遠鏡はある。また人工オーロラ発生装置などもある。見学できる。
/入館料 300円、TEL 01562-7-8100

陸別サーキット。ラリー車も走る予定
陸別サーキット。ラリー車も走る予定
陸別の天文台。一般の人も入場できる
陸別の天文台。一般の人も入場できる

●オンネトー湖

足寄・シオワッカは石灰華半ドームが川縁にある
足寄・シオワッカは
石灰華半ドームが川縁にある
(画像をクリックすると拡大写真を表示します)

陸別から足寄へ戻り阿寒湖へ向かう国道241号線を約15kmに国道とほぼ平行して走る道道664へと入る。ここからオンネトー湖までは約20kmだ。
この道沿いにはシオワッカ(足寄石灰華半ドーム)がある。山から流れ出る冷泉に含まれる炭酸カルシウムが沈殿し、ドーム状に成長したもの。道路から少し下ったところに炭酸カルシウムのドームがある。
珍しいものなので、時間があったら立ち寄りたい。

また足寄で有名な巨大なふき「ラワンぶき」の産地もこの道道沿いにある。
「ラワンぶき」とはこのラワン(螺湾)地区の沢沿いのみに見られる大型の葉を持つ多年草で、世界に約20種類ある。ほとんどが北半球に分布する。
かつては草丈が4m、葉の大きさが2mに達していたものもあったが、現在は次第に小型化している。それでも人の背丈はゆうに越える。
根本近くは直径10cmもあるものもあるが、太く大きいわりには柔らかく風味もある。保護地なので採ることは禁じられている。
大人の身長よりずっと大きいラワン蕗
大人の身長よりずっと大きいラワン蕗

オンネトー湖は雌阿寒岳の噴火活動で堰き止められてできた湖。標高623mにあり、周囲2.5km、平均水深3mで最大水深は約10mある。オンネトーとはアイヌ語で「年老いた沼」という。
今でも湖底から弱酸性の温泉が湧き出して湖水いはミネラルイオンが溶け込んでいる。そのため雌阿寒岳を映す湖面は天候、風向きや見る位置や角度によって、その湖水の色を変える。別名「五色沼」ともいわれる神秘的な湖である。

雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)がオンネトーに影を落とす
雌阿寒岳(左)と阿寒富士(右)が
オンネトーに影を落とす

オンネトー。水は澄み切っていた
オンネトー。水は澄み切っていた
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●湯の滝

オンネトー、湯の滝
オンネトー、湯の滝
このオンネトー湖から徒歩で1.5km、約30分のところに「湯の滝」がある。
原生林の静寂を破る滝。苔むした岩肌を流れ落ちる落差50mほどの岩の上から2条の湯が流れおちる。この滝は、世界で唯一マンガン鉱床が現在も生成されつつある珍しいところなのである。
このマンガン鉱床を育てているのは、マンガン酸化細菌という糸状藻類という微生物らしいということが最近わかったとか。この微生物が温泉に溶けているマンガンを沈積し、鉱床を成長させるというのである。

湯の滝には露天風呂が2つある。だが、滝の上にある源泉の自然の露天風呂は現在マンガンが多く含むことがわかり、入浴禁止。
滝の下には丸いコンクリート製の風呂があり、脱衣所も用意されている。湯はぬるめだが、湯量は豊富。新緑に包まれた原生林の中、滝を眺めながらの入浴は最高。帰路徒歩30分の道のりもすっかり忘れてしまうほどだ。

マンガンが作られているという源泉
マンガンが作られているという源泉
滝の下に野天風呂
滝の下に野天風呂



○関連記事

■北海道・十勝地方(2)(2004/6)
■北海道・十勝地方(3)(2004/7)
■ラリージャパンがやってくる!(2004/6)



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取材:2004年6月