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森林と温泉浴三昧の那須・塩原

ドライブライン

つつじ吊り橋。長さ130m。高さ38m 標高2,000m近い山々が連なる那須連山は、日光国立公園、栃木県那須塩原市にある複数の火山の総称である。火山特有の広い裾野に温泉の湧く那須と塩原は、緑萌え立つ季節を迎えている。那珂川とその支流の深い峡谷、塩原を流れる箒川渓谷にはたくさんの観光吊橋が架かり、揺れる足もとには清流が流れる。白い飛沫を舞上げて流れ落ちる滝もあり、岩を砕かんばかりの激流もある。
また温泉の町、那須、塩原は湯量豊富な上、緑そそぐ川や森の中に野趣あふれる癒しの露天風呂も多い。
昨年から通行無料となった那須甲子道路や奥塩原から鬼怒川に抜ける(有料)道路など、緑の風を車窓いっぱいに受けて走るドライブは心が躍る。そして、なによりもこれから緑の色を増す、高原地帯にはオゾンやマイナスイオンがいっぱいなのだ。


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ドライブライン

<コース>
(東北自動車道)−白河IC−(国道289号線)−那須甲子道路−ボルケーノハイウェイ(有料)−(県道17号線)−黒磯−(国道4号線)−西那須野−(国道400号線)−塩原温泉郷−日塩もみじライン−鬼怒川温泉
行程 約120km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●ボルケーノハイウェイ那須山頂

白河ICから国道289号線を辿る。10kmほど走ると道沿いに「阿武隈渓谷展望台」がある。緑に覆われ、川の流れは見えないが、高原のさわやかな風が心地よい。道は間もなく国道と分かれ、昨年9月に無料となった那須甲子道路を上る。ぐんぐん標高を上げると、冬はスキー客で賑わう「マウントジーンズ」スキー場へと出る。
初夏は国内最大級ともいわれるゴヨウツツジの群生地、秋は紅葉の名所として展望ロープウェイが運行されている。あいにく山は霧のため、ロープウェイでの展望台はパスしたが、スキーはもちろんのこと、ツツジや紅葉を楽しむ散策路もある。ロープウェイ上り口には大駐車場もある。
/ロープウェイ料金 往復1,200円、問い合わせ TEL 0287-77-2300

阿武隈渓谷展望
阿武隈渓谷展望
快適なドライブウェイ
快適なドライブウェイ

マウントジーンズ・スキー場
マウントジーンズ・スキー場
つつじ吊橋。長さ130m。高さ38m
つつじ吊橋。長さ130m。高さ38m
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マウントジーンズを過ぎると、有料道路となる。この料金所の近くには、長さ130mの「つつじ吊橋」がある。これよりボルケーノハイウェイ約5kmは料金360円、那須山麓を周遊する観光道路で、噴煙を上げる茶臼岳の山頂を望みながら山岳ドライブが楽しめる。
急勾配、急カーブを上ると那須ロープウェイ山麓駅に着く。

霧の那須岳
霧の那須岳
茶臼岳の源を発する苦戸川の弁天吊り橋。栃木県では最も高い標高(1,200m)にある
茶臼岳の源を発する苦戸川の弁天吊橋。
栃木県では最も高い標高(1,200m)にある


那須岳は複数の火山の総称で、切り立った岩壁状の朝日岳(1,896m)をはじめ、最高峰の三本槍岳(1,917m)、南月山(1,776m)、黒尾谷岳(1,589m)がある。
ロープウェイで上る山は茶臼岳(1,897m)だ。現在も蒸気と火山ガスを噴出しているのはこの山だけである。噴気を上げるごつごつとした山肌を見せる山頂付近へは110人乗りという大型ロープウェイで、約4分で行くことができる。
峠の茶屋には大駐車場がある
峠の茶屋には大駐車場がある

帰路、弁天温泉へ下る途中に架かる弁天吊橋から苔戸川の峡谷を覗く。
/ロープウェイ料金 往復1,100円、TEL 0287-76-2449

●那須温泉神社

創建は約1400年前といわれる古社。那須温泉のはじまりは、この神社からといわれている。温泉街の奥にあり、樹木に覆われた広い境内、稲荷社、愛宕社も鎮座する長い参道の奥には拝殿と本殿がある。
源平屋島の合戦の折、船上の扇を見事に射落した那須与一は、この地(栃木県大田原市)の武将、成就を祈願し、見事に的を射抜いたという。

温泉神社参道
温泉神社参道
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鳥居前の足湯は無料
鳥居前の足湯は無料

温泉神社
温泉神社
水ならの巨木、樹齢800年。周囲4m
水ならの巨木、樹齢800年。
周囲4m


●殺生石

神社から下った河原には、いたるところに溶岩が転がり、噴気口などは分からないが、亜硫酸ガスが噴出している。溶岩の河原、最奥が殺生石で、石そのものが特定されてはいない。急斜面に強い噴気があり、その一帯を殺生石と呼んだのだろう。

奥塩原の道脇には噴気が漂う
奥塩原の道脇には噴気が漂う
殺生石。噴気が臭う
殺生石。噴気が臭う

約800年の昔のこと、美女に化けて世を乱し、悪行の数々を重ねていた白面金尾の狐が日本に渡来した。「玉藻前」と名乗り、朝廷に仕えて日本を亡ぼそうとしたが、陰陽師・安倍泰成に正体を見破られ、那須野ヶ原へと逃げた。その後、三浦介、上総介によって退治されたが、狐は毒石となってガスを噴出し、人畜に害を与えるようになったため、このあたりに近づくことが禁じられたという伝説がある。
松尾芭蕉は奥の細道紀行の途中、ここを訪れ「石の香や 夏草あかく 露あつし」と詠んだ。殺生石の囲いの側に句碑が建つ。

●教傳地蔵

1318年、後醍醐天皇のころ奥州白河在の五箇村に蓮華寺という寺があり教傳という住職がいた。生まれながらの不良少年だったため、母親が寺に預け28歳の時に住職となり母とともに寺に住むようになったが、その行いは少しも直らなかった。
ある日、友人たちと那須温泉に湯治に出かけ、殺生岩を見に河原へ行くと大地から熱湯が噴き出し、苦しみもがいて死んだという。湯本温泉の有志が、地蔵を建立して供養を行い、親不孝の戒めとして、いまも参拝者が多い。周辺には家庭平和を祈念して千体地蔵が建立されている。

賽の河原の一角には地蔵さんが林立
賽の河原の一角には地蔵さんが林立
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殺生石河原の教傳地蔵
殺生石河原の教傳地蔵

●那須千本松牧場

亜硫酸ガスが吹き出る殺生石の河原から那須湯本温泉を経て、県道17号線を国道4号線を目指して下る。那須岳の裾野に広がる緑の高原には、那須ハイランドパークやサファリパーク、オルゴール美術館、クラシックカー博物館など観て遊んで楽しむ施設が点在する。
やがて東北自動車道とクロスしながら国道4号線黒磯バイパスへ出ると、西那須野方面へ約15km、国道400号線を塩原温泉郷へ。間もなく那須千本松牧場の大きな看板が目に飛び込んでくる。

牧場ゲート
牧場ゲート
千本松牧場
千本松牧場



ホロホロ鳥
ホロホロ鳥
烏骨鶏
烏骨鶏
ヤギ
ヤギ
牧場内の動物広場入場料100円。鳥、小動物が間近に見られる。

駐車場と入場料がともに無料、ファミリーで格安で遊べるというのが看板のひとつ。
那須岳を望む広い園内には、動物とのふれあいから乗馬や乳搾りからいちごやブルーベリー狩りなど、季節で楽しめる体験コーナーがあり、ジンギスカン食べ放題をはじめ食堂も完備。ただし、入場は無料とあっても乗り物からイベント体験参加など、それぞれ有料なのはいうまでもない。ちなみに熱気球は2,000円、サイクリング600円、露天風呂600円などなど。
/TEL 0120-36-1025

●もみじ谷大吊橋

もみじ谷大吊橋
もみじ谷大吊橋

塩原温泉沿いを流れる箒川に架かる全長320m、川面からの高さ約20mの吊橋は「日本一の空中散歩」をキャッチフレーズに、観光歩道橋として平成11年に完成。ところが“日本一”の長い吊橋は、平成18年に完成した九州九重の390mという「夢の大吊橋」にとって替わられた。
「九州の大吊橋は、もみじ谷大吊橋を真似て造ったのだ、元祖はこっち!」と案内所の女性3人もが口を揃えていった。橋の長さも173mという高さも「夢の大吊橋」には叶わないが、箒川とその支流には大小いくつもの吊橋が架かる。それぞれが自然の中に溶け込み、美しい風景を見せている。
/料金 300円、TEL 0287-34-1037

●箒川散策路

箒川に沿って走る国道400号線には数多くの駐車場があり、周辺の渓谷散策が楽しめる。もみじ谷大吊橋から僅か上流、塩原遊歩道への最初の駐車場へ。ここから明治の文豪尾崎紅葉の「金色夜叉」にも登場する回顧(みかえり)の吊橋と落差70mの回顧の滝を観てから2つ目の駐車場に車を駐め「龍化の滝」に向けて歩く。

龍化の滝への遊歩道
龍化の滝への遊歩道
間近に見る柱状節理
間近に見る柱状節理
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約20分の山道の奥に、全長130m、3段になって落ちる豪壮な滝に出合う。塩原には80ともいわれる滝があり、なかでも十名瀑と呼ばれる見事な滝がある。この龍化の滝は筆頭にあげられている名瀑。近くに落差は小さいが勢いのある風挙の滝も観られる。歩く距離も長いが、雨の後などは足もとも悪い山道なので、履き物には注意。

道路沿いに小滝が沢山現れる
道路沿いに小滝が沢山現れる
龍化の滝近くでニョロリとアオダイショウ
龍化の滝近くでニョロリ
とアオダイショウ


渓谷沿いの遊歩道は変化に富んでいて楽しい
渓谷沿いの遊歩道は変化に
富んでいて楽しい

塩原へのドライブルートのすぐ下は泡立つ急流
塩原へのドライブルートの
すぐ下は泡立つ急流


●岩の湯と不動の湯

塩原温泉には、現在は11の泉質の異なる源泉に、160を越す湯量豊かな温泉が湧く。塩原の楽しみ方はこの湯量たっぷりな天然温泉めぐりと、渓流にかかる吊橋を渡ったり、遊歩道をのんびり歩く森林浴である。

岩の湯。川沿いにある
岩の湯。川沿いにある
不動の湯。谷川と森林。最高の環境だ
不動の湯。谷川と森林。最高の環境だ

国道から箒川にかかる不動吊橋を渡り、右に折れると河原に面した「岩の湯」で、左の森林の中に「不動の湯」だ。温泉街の対岸の河原の中にある岩の湯は、露天風呂。温泉宿から丸見えなので、女性にはちょっと不向きかも。一方、不動の湯は緑の森の中にあり、箒川に注ぐ支流の川音を聞きながら入浴できる。
どちらも公共の混浴風呂だが、タオルを巻いたり、水着は禁止。入浴料200円、料金箱があり普段は管理人はいない。維持管理する人の身になって料金は払おう。混浴はどうも、という人には近くに足湯もある。
不動の足湯。深い木立の中にある
不動の足湯。深い木立の中にある

静かで澄み切った小滝。不動の湯のすぐそば
静かで澄み切った小滝。
不動の湯のすぐそば

一風呂浴びて川縁で休む入浴客
一風呂浴びて川縁で休む入浴客

●塩原温泉ビジターセンター

奥塩原方面へ向かう旧道へ入ると間もなく、森の中に木造の立派な建物があり、一目で分かる。塩原の自然や歴史、観光、温泉のことなどを知ることができる。また自然研究路や遊歩道の案内や地図なども揃えてある。
/TEL 0287-32-3050
塩原のビジターセンター
塩原のビジターセンター

●小太郎ヶ淵

戦国時代、塩原城主だった小山小太郎が、暗殺された父の敵を討とうとして返り討ちされた場所という。緑の中に岩だなを縫って流れる清流の音が涼風を誘う。
茶屋があり草だんごが名物とか。気さくな女主人は、ここに茶屋を開いて4代目だという。道は少し分かり難い上、途中から急なダート道を下るため、ビジターセンターで状況を確かめることを薦めたい。
小太郎ヶ渕と茶屋
小太郎ヶ渕と茶屋

●妙雲寺

温泉街のほぼ真ん中にある寺は、建久5年(1194)平重盛の妹が源氏に追われ、塩原で草庵を結んだのがはじまり。800年以上の歴史を持つ臨済宗の古刹。
境内には松尾芭蕉、尾崎紅葉、夏目漱石、斉藤茂吉など塩原温泉ゆかりの文人墨客の歌碑・句碑・文学碑が建ち、文学の森とも呼ばれている。また牡丹寺ともいわれ、5月には牡丹まつりが行われる。
牡丹の季節は入場料として400円、季節はずれの6月は本堂の裏の境内へは立ち入り禁止の札が掛かっていた。
妙雲寺
妙雲寺

●もみじの湯

妙雲寺から箒川伝いに徒歩5分ほどのところにある公共混浴露天風呂。国道400号線からは観光案内所を兼ねる「塩原もの語り館」から、吊橋を渡った対岸だ。駐車場は案内所を利用。100円の料金箱がおいてある。
/問い合わせ 塩原温泉観光協会
  TEL 0287-32-4000
もみじの湯
もみじの湯

●逆杉(八幡神社)

塩原温泉街の外れ、これより鬼怒川へ向かう有料道路「日塩もみじライン」への分岐点にある八幡神社境内には、樹齢1500年もの杉の木が2本並んである。八幡太郎義家が神気を感じて勝利を祈ったという伝説がある。
すべての枝が下向きに伸びることから、この名が付けられた。湧水に恵まれた環境の中、いまも樹勢盛んという。国の特別天然記念物に指定されている。

八幡神社の逆杉
八幡神社の逆杉
八幡宮境内の湧き水
八幡宮境内の湧き水



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那須塩原市観光情報
那須塩原市のページ。観光情報やイベント情報などのほか「もみじ谷大吊橋」のライブカメラ画像も見られる。
那須千本松牧場
那須千本松牧場の案内、牧場マップや「ファミリー」「カップル」などタイプ別おすすめプランも用意している。
りんどう湖ファミリー牧場
アクセスやイベント情報、園内の案内、景観画像のほか、おみやげ品の紹介や体験コースの案内もある。
那須どうぶつ王国
王国の案内をはじめイベント情報、アトラクションや温泉施設「五峰の湯」などが紹介されている。

取材:2009年6月