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景勝地天橋立から味覚の丹後半島・
温泉の但馬へ(2)

ドライブライン

経ヶ岬灯台からの展望 京都の最北端の丹後半島は伊根の舟屋をはじめ、岩礁の上に立つ白亜の経ヶ岬灯台、丹後の松島と呼ばれる風光明媚な海岸線や、鳴き砂の広い浜辺など海辺の景勝地が続く。
特に天然の良港となるリアス式海岸の伊根湾を取り囲む舟屋の素朴な漁村風景は、地魚料理とこれから旬を迎える松葉ガニとともに、丹後半島の観光スポットだ。
また野生に還した5羽のコウノトリが舞う姿もぜひ見たいところ。


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ドライブライン

<コース>
舞鶴−(国道175〜178号線)−宮津天橋立−伊根の舟屋−経ヶ岬灯台−間人(たいざ)−豊岡−出石町−城崎温泉−香住−余部鉄橋−温泉町湯村
行程 約120km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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(2)味覚の丹後半島

●伊根の舟屋

舟屋は湾にぎっしりと並んでいる
舟屋は湾にぎっしりと並んでいる

伊根湾を囲むように約320軒ある。舟屋とは沿岸漁業生活のため、直接海に面した家々で、1階の土間は漁に使う網や魚を入れておくアジカ(網で作った生け簀)、それに野菜置き場から洗濯物を干す場所まである。半分は船を引き揚げて納めるという、いわば船のガレージ兼物置兼作業場だ。
2階は住居でもあるが、通りを挟んだ山側に住いを構える家もある。この舟屋群と呼ばれる舟屋の建物は全国ごく希、と地元の人が教えてくれた。海岸線ギリギリまで山が迫る、狭い土地に暮らす人々の生活の知恵でもある。

伊根の舟屋
伊根の舟屋
使われなくなった舟屋も
使われなくなった舟屋も

「なにもないところです」といったのは昼食をとろうと立ち寄った食堂のおばさんだった。夏でも交通の便が悪く冬は雪に閉ざされた日本海の沿岸での生活は大変なものだった、と話を続けるおばさんは、いま観光地として賑わう町にとまどいを隠せないようだった。
「男はつらいよ」をはじめ幾つかの映画やテレビドラマの舞台になり、人に知られるようになったが、ここ十数年、急に観光客が増えたという。
しかし、日本中で一番海に近い生活をする舟屋の町は、いまも素朴で穏やかで、そして旅人にとっては遠い昔の詩情を味わわせてくれる場所でもある。

伊根湾の舟屋を巡る観光船
伊根湾の舟屋を巡る観光船
ひっそりとした漁村
ひっそりとした漁村

伊根は魚の町、湾の外の小さな半島周辺の漁港では、イカ、アジ、サバ、ブリなどが水揚げされる。なかでも伊根はブリの漁場として有名で、これからの季節は“寒ブリ”漁で港は活気づく。

伊根ばかりではなく、丹後の海は四季を通してブリやサバなど回遊魚・オコゼやヒラメ・エビなど底物といわれる魚、イカ・タコからアワビ・サザエ・アサリの貝類、そしてモズクやワカメの海草が豊富。また山では山菜・きのこ・果物とあらゆる地の食材が揃う。その上、マリンスポーツや海水浴、釣りを楽しめる砂浜や岩礁の変化に富んだ地形に恵まれている。

●経ヶ岬灯台

経ヶ岬灯台からの展望
経ヶ岬灯台からの展望
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灯台の表示
灯台の表示

舟屋の町並みを抜けた国道178号線は、内陸に入り小さな峠を越えて蒲入で再び海に出合う。ここから経ヶ岬、間人(たいざ)、網野までの日本海沿岸は絶好のドライブコースだ。
岩礁の続く海岸は、いまはのどかな風景だが、冬には猛り狂う荒波を砕き、道より高い飛沫が舞うところだろう。
丹後半島の先端、海抜140mの断崖に立つ経ヶ岬灯台へは駐車場から400m、駐車場より僅かに見えるが、坂道を辿っても見る価値がある。徒歩15分ほどだ。上り下りのある足場の悪い林の中のため、ハイヒールのような靴は履き替えた方がよい。
明治31年(1898)に建造。光源はメタルハライドランプを使用し、レンズは全国で6灯しかない最高級の第一等レンズが使われている。フランス製の白亜の灯台は京都百景にも選ばれ、ドラマ「新・喜びも悲しみも幾年月」の舞台になった。

日本海を照らす経ヶ崎灯台
日本海を照らす経ヶ崎灯台
経ヶ岬灯台
経ヶ岬灯台

●丹後松島

岬を後に5kmほど走ると名勝「丹後松島」といわれる海岸線には、屏風岩などと名付けられた玄武岩の奇岩が目を引く。岩の上には緑の松があることから「宮城県の松島に似ているため、丹後松島という名がついたが、ちかごろ松が枯れてしまい昔のような美しさがなくなった」と通りがかりの老人がいった。
夏は海水浴客でいっぱいのこのあたりの白い砂浜には、サーファーたちが波と戯れていた。
屏風岩
屏風岩

丹後松島
丹後松島
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道路は岸壁にへばりついて走る
道路は岸壁にへばりついて走る
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●丹後古代の里

丹後古代の里資料館
丹後古代の里資料館
丹後半島には古代の住居跡が沢山ある。その古代の村を再現した資料館が竹野にある。
また近くには天照大神を祀る「竹野神社」があった。京都竹野郡丹後に位置し、丹後一の古社で垂仁天皇に仕えて丹波の大県主碁理の娘、竹野媛が晩年竹野に戻り天照大神を祀ったのが竹野神社のはじまりだとか。この神社の奥にも古墳がある。

竹野神社の奥には古墳がある
竹野神社の奥には古墳がある
峠道で出会った石像
峠道で出会った石像

●間人(たいざ)

幻のカニ“間人ガニ”で知られる間人、間と人と書いて「たいざ」と読む。聖徳太子の生母である「間人皇后」がこの地に滞在したしたことから、この地名がついた。
立岩を望み、弓なりに描いて続く砂浜、後ヶ浜のその先端にあるこの町は、関東の人には馴染みが薄いが、丹後半島から京都・大阪にかけては、その名を知らない人はいないといわれるカニの名所だ。11月6日から3月20日と冬の間だけ解禁となるズワイガニ(間人がに・越前ガニ・松葉ガニと土地によって呼び名が変わる)は、いまはそれぞれの地名ブランドとなって競う高級品だ。ブランド化したカニは、その産地を示すタグがカニのはさみにぶらさげられている。
それぞれブランド・イメージの似たようなキャッチフレーズはあるが、ここ間人では「小型漁船による日帰り操業による鮮度と品質」だ。
解禁になる11月6日の初ゼリではご祝儀相場ということもあって、カニいっぱいが3〜4万円くらいで、値が落ち着いても1万6,000円前後という。
旅館や料亭でこの旬の味を味わうには、カニいっぱいが2万から3万円とか。一泊二食付の宿ではカニ料理を食べようとすると、1人3万5,000円、それ以上もする。それでも40軒近い宿はカニを求めて来る人で、各旅館には予約の問い合わせが殺到しているそうだ。

間人の宿からの日本海
間人の宿からの日本海
間人にはこぢんまりした宿もある
間人にはこぢんまりした宿もある

古い漁村の雰囲気を残す間人町の外れにある宿を訪れた。まだカニの解禁前とあって予約なしの宿泊者も心よく歓待してくれた。全館8室しかない宿のすべてに小さいが檜の風呂があり、部屋も風呂も海に面した粋な宿だ。

広いガラス張りの窓から、日本海に沈む日を眺めながら、夕食前のひとときを過ごす。
丹後半島・間人の夕日
丹後半島・間人の夕日

料理によって一泊料金は異なるが、一番安くて約1万円だった。漁師だった先代と仲買の主人が1年前にオ−プンしたというだけあって、アジ・ブリ・イカなどの新鮮な刺身やサザエ、カマスと食べきれないほどの盛りだくさんだった。
「カニのシーズンにはこんなに安くはお泊めできませんけど……」と宿の人の言葉だった。
/寿海亭 TEL 0772-75-0168

●琴引浜の鳴き砂

乾いた砂の上を足でこするように歩くと「グッグッ、キュキュ」となる“鳴き砂”は網野町琴引浜の他にも石川県の琴ヶ浜、鳥取県泊村石脇海岸、島根県仁摩町の琴ヶ浜などがある。そのほか日本では北海道から九州までに15ヶ所の鳴き砂の海岸があるとか。
なかでも、1,800mと続く白浜の海岸琴引浜と、2,000mにもわたる砂浜のある島根県の琴ヶ浜は環境庁(現 環境省)選定「日本の音風景100選」に選ばれ全国的に知られている。

鳴き砂で知られる琴引浜
鳴き砂で知られる琴引浜
海とは続いているが、湖水のような久美浜湾の奥
海とは続いているが、湖水のような久美浜湾の奥

汚れた砂浜では音がしなくなるため、町では環境保護料という目的で駐車料金が一般乗用車は1,000円也だ。砂浜で遊ぶ海水浴や釣り客の1日料金と砂浜に出て“鳴き砂”に触れた5分間でも同じ1,000円はちょっと納得できなかった。
/問い合わせ 網野町観光協会 TEL 0772-72-0900

半島の海岸線には新鮮な魚介類を食べさせる食堂や売店も多くある。その日の漁で揚がった魚介類を出す“今日のメニュー”は甘エビというある店に入った。
一皿1,000円。量の多さと旨さと安さにびっくり。
漁にもよるが甘エビは安かった
漁にもよるが甘エビは安かった

●豊岡・コウノトリ

湿地や水田、河川などを好む水辺の鳥で、体長約1m、体重約4〜5kg、両翼を広げると2mにもなる大型の鳥。本来は渡り鳥で繁殖地はアムール川中流域で、越冬地は中国の揚子江中流域や韓国・台湾などの間にわたる。かつては日本にわたってきたコウノトリが年間を通して餌がとれたため留まって繁殖し、江戸時代後半までは北海道以外は全国でみられた。
明治以降の乱獲や農薬汚染等で餌となるカエルや魚・バッタなどが減ったため激減。国内の空から姿を消した。だが、ここ豊岡の盆地を最後の生息地として残り、昭和31年(1956)国の特別記念物に指定されたが、減少をくいとめることができず昭和40年(1965)に人工飼育を開始。12羽まで減っていたコウノトリは現在115羽を数えるまでになった。

コウノトリの郷公園で
コウノトリの郷公園で
郵便ポストもコウノトリ
郵便ポストもコウノトリ

コウノトリの郷公園
コウノトリの郷公園
いつの日にか昔のように、自由に大空を飛ぶたくさんの野生のコウノトリの姿を実現しようと、今年の9月24日に5羽を放鳥した。大空を舞う姿を期待して、マスコミが押しかけ、なかなか飛び立たないコウノトリを合成写真で“スクープ?”を狙う新聞社まで現れる人気。放鳥されたコウノトリ郷公園周辺は、飛び立つ雄姿を見たいと沢山の人が集まっていた。いま早朝にはコウノトリの郷公園の上空を舞うコウノトリを見ることができるそうだ。

/問い合わせ 兵庫県立コウノトリの郷公園 TEL 0796-23-5666



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伊根町観光協会
舟屋の由来やみどころ、宿泊施設、イベント情報などが見られる。
京丹後市
観光情報でおすすめ観光スポットを見たり観光パンフレットをダウンロードできる。

取材:2005年10月