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瀬戸内海の島 小豆島初夏の光(2)

ドライブライン

寒霞渓ロープウェイ頂上駅からの展望 島四国八十八ヶ所の寺めぐりは、四国の10分の1の手軽さ、車なら2〜3泊、歩いては7〜8泊の道のりだ。
静寂な森林や厳しい山峡、木立の中の霊場、かつて農民たちの娯楽であった農村歌舞伎舞台、天然記念物の大樹などこの小さな島には知りたい歴史もある。


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ドライブライン

<コース>
土庄港−池田港−室生−中山−銚子渓−寒霞渓−草壁港−土庄港

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●宝生院シンパク

島四国八十八ヶ所五十四番の札所の寺の境内にある特別天然記念物の樹齢1500年ともいわれている巨木。
土庄町教育委員会の建てた説明板によると「シンパクとはイブキまたはビャクシンといわれ、日本では中部以南の海岸、希に産地に自生する裸子植物」とある。
幹の根元の周囲は16.6m。地上1mのところで三方に裂けたように幹が分かれ、本幹の基部の一部分は朽ちて空洞となっているが、樹勢には関係なく旺盛に幹を伸ばし、葉を繁らせている。
遠くから眺めると、それは何本かの大樹が集まった森のように見える。

島四国八十八ヶ所巡りのお遍路さんたち(四十三番浄土寺)
島四国八十八ヶ所巡りの
お遍路さんたち(四十三番浄土寺)

特別天然記念物の柏の巨木(五十四番宝生院)
特別天然記念物の柏の巨木
(五十四番宝生院)


●誓願寺のソテツ

誓願寺のソテツ(天然記念物)
誓願寺のソテツ(天然記念物)
島四国霊場三十一番札所のこの寺の境内には樹齢1000年以上を経ているといわれるソテツがある。
この木の雌株は一本の株から大小無数の枝が四方に延び、一本の木とは思えないが、根本はたしかに一本で大きな枝には添え木がしてある。これもシンパクと並んで壮観だ。樹勢の旺盛さと巨大さは日本随一といわれている。

●道の駅“小豆島ふるさと館”

誓願寺の近くにある。高台にはオートキャンプビレッジがあり、海辺には釣り桟橋やプールなどいくつかのスポーツ施設が広い敷地に点在している。また小豆島特産品の手延べソーメンが製造・販売されているほか、箸分け作業が体験できたり、ソーメンが食べられる施設もある。
体験手延べソーメンは500円(要予約)その他施設によって入場料金が異なる。
/問い合わせ TEL 0879-75-2266

●長崎のしし垣

三都半島の山の上に“しし垣”がある。対岸に「二十四の瞳館 」のある半島を見下ろす山の上で、瀬の低い松林の尾根に延々と土壁が続く。

長崎の「しし垣」。野生動物の農地への侵入を防ぐ粘土の壁
長崎の「しし垣」。野生動物の
農地への侵入を防ぐ粘土の壁
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島には古来から鹿、猪、猿などの野生動物が多く、農作物を踏み食い荒らすことに悩まされた。人々が動物の侵入を防ぐため、苦労して作り上げたのが、尾根伝いに残る“しし垣”だ。
延長200m、もっとも高いところで1.6mで幅は60cm。ほぼ完全な形で残っており、土で造られたものとしては小豆島最長のもの。
江戸中期より島には土や石で全長20kmにも及ぶ“しし垣”が造られていたという。

農村歌舞伎舞台と桟敷

●池田の桟敷

自然の地形を巧みに利用して造った切り石積桟敷は、幅64m、高さ約15m、6〜8段の石階段の客席である。ふと古代ギリシャの野外劇場を思いださせる。構築年代ははっきりしないが、安政2年(1855)にはすでにあったらしい。
ここには舞台はなく太鼓や神輿の奉納を見る場であった。棚田のように石垣が積まれ、一段をいくつにも分けたそのひとつひとつの桟敷は、当初村の有力者などが占有していたが、後にそれを売買するようになった。
池田の桟敷。ギリシアの野外劇場を連想させる
池田の桟敷。ギリシアの野外劇場を連想させる
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祭典当日、それぞれの家族や親戚友人を招いての交流の場でもあった。歌や芝居などを観る場とは違い歓声を上げて、船で運ばれ海から引き上げられる神輿を太鼓や踊りと共に賑やかに奉納する。人々は桟敷でそれを楽しんだという。
国の重要有形民俗文化財。


●肥土山の舞台

舞台となる建物は正面が神社。神に奉納する“芝居”を村人たちが緩やかな斜面に造られた桟敷で見物する。池田や富岡八幡宮の桟敷とは異なり、緩い段となった桟敷席に区画はない。舞台は間口17.1m、奥行き8.83mの寄棟造り茅葺き屋根だ。
貞享3年(1686)庄屋の太田伊左右衛門がこに仮小屋を建てて芝居をしたのがはじまりという。この舞台もまた国指定重要有形民俗文化財だ。また舞台は離宮八幡神社境内には、村人たちが200年以上かけて増やしていった歌舞伎衣装が約620点あまり保管されている。
上庄の農村歌舞伎舞台(重要文化財)
上庄の農村歌舞伎舞台(重要文化財)

●中山の舞台

天保年間(1830)に金比羅の金丸庄の舞台を参考にして再建築されたと伝えられているが、それ以前のことは不明だ。建築様式は茅葺き寄棟造り。
間口は約12.24m、奥行き10.15m。花道は上演時に仮設される。回り舞台、二重台、太夫座など江戸時代の典型的な歌舞伎舞台だと聞いた。もちろん国指定の重要有形民俗文化財だ。
中山の農村歌舞伎舞台(重要文化財)
中山の農村歌舞伎舞台(重要文化財)

●千枚田と湯船の水

池田町の北、湯船山の急な斜面に広がる棚田は700余枚あり、現在も農作物が育てられている。
階段状の田は見る者には美しくても、この島の人々の農業の苦労がしのばれる。
棚田の上部は「湯船の名水」と名付けられた湧き水がある。どんな日でも涸れることのないこの水は、人々の飲み水など共同用水として用いられていたばかりではなく、この千枚田の灌漑用水としても貴重な水源でもある。昭和60年(1985)環境庁の“日本百選の名水”に指定された。
だが、湯船山を祀る境内を流れる“名水”はその名に反して、決して旨い、とは感じなかった。ごく薄い乳白色の色も気になるところ。尋ねようとしても人影もない。米を育み、生活を支えた貴重な水源はやはり“名水“の名に値するのだろう。

棚田。急な斜面に階段状の田が作られている
棚田。急な斜面に階段状の田が作られている
湯舟山の名水。棚田を潤し、村人の飲用水でもあった
湯舟山の名水。棚田を潤し、
村人の飲用水でもあった


小豆島の山は急峻。少し上ると展望が開ける
小豆島の山は急峻。少し上ると展望が開ける
山の中には炭焼き小屋もあった
山の中には炭焼き小屋もあった

●銚子渓とお猿の国

標高817mの星ヶ城山へと続く観光道路には猿が群れをなしている。車が徐行すると餌をねだって沢山の猿が路肩から出てくるので気を付けたい。

銚子渓やこのあたりの渓谷沿いに棲息していた野生猿に餌付けして、集めたもの。可愛いといってあまり近づかないこと。野生の猿であることを忘れずに。
特に管理者はいないという。
地元では既に増え続ける“猿害”を嘆く声もあった。
猿の群は人を見ると集まってくる。増えすぎを気にする人も…
猿の群は人を見ると集まってくる。
増えすぎを気にする人も…

銚子渓は「お猿の国」
銚子渓は
「お猿の国」


銚子渓付近からの展望
銚子渓付近からの展望

●寒霞渓(かんかけい)

お猿の国から約4kmのドライブウェイは、途中にある標高777mの四方指展望台が圧巻。急な舗装路を上り詰めたところで、車を止め30mも歩くと圧倒的な展望が開ける。眼下には内海の町並みが広がり、瀬戸内海の島々も見渡せる。また大鳴門橋を望む絶好の隠れたスポットだ。
展望台からは寒霞渓の切り込んだ峡谷にかかるロープウェイも見える。
寒霞渓は、いまから約1300年前の火山活動によってできた変化に富んだ渓谷である。
全長917mのロープウェイから奇岩・奇石の渓谷美が四季それぞれの趣をこらして、観光客を楽しませてくれる。
山頂駅には、レストラン、土産物屋の他、総工費一億円をかけて造ったというトイレがある。自動ドア、冷暖房、公衆電話、BGM、女性トイレには自然光が差し込むパウダーコーナーetc…。これにはいささか驚いた。
草壁港への下り道は急なカーブも多いが、整備された道路の向こうに青い海がみえたら、もう国道436号線だ。

標高777mの四方指展望台からの寒霞渓
標高777mの四方指展望台からの寒霞渓
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寒霞渓ロープウェイ頂上駅からの展望
寒霞渓ロープウェイ頂上駅からの展望

●富岡八幡神社の桟敷

富岡の桟敷。広場はグラウンドに変わっていた
富岡の桟敷。広場はグラウンドに変わっていた
山麓の傾斜地を利用して築かれた桟敷は約150mの緩い馬蹄形で、高さ24mもある。戦前は420面余りあったという。桟敷野数はは江戸時代の後期から次第に増やしてきたものだが、現在は360面が使用されている。祭典時しか使われないこの桟敷を、コンサートなどにも、という声が地元の人の中であがっているとか。
広場はグラウンドの一部となり、トラックが数台駐車していた。壮大な“日本の野外劇場”とも言えそうだが、トラックの進入が気になった。こうした貴重な島の文化遺産はガイドブックにもない。地元の案内書にも載っているものが少ない。

偶然目にした桟敷の話を尋ねたのは、近くの料理屋の主人だった。今日の“地もの”を主にというこだわりの店だった。(ヒコス TEL 0879-62-5619)
春の島周辺の旬の魚は「のれそれ」(あなごの稚魚)でトコロテンのように透き通っている。白魚やウナギの稚魚とその姿はいくぶん似ている。このほか「コメイカ」「イイダコ 」などだが早春の魚で桜の花が散るころにはとれなくなるという。しかし、瀬戸内には季節により様々な魚が揚がり舌鼓を打たせる。

小瀬のビーチは夏を待つ
小瀬のビーチは夏を待つ
地魚は新鮮でおいしい
地魚は新鮮でおいしい



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瀬戸内海の島 小豆島初夏の光(1)(2004/4)



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■小豆島 オリーブの島を走ろう!(2004/4)
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取材:2004年4月