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瀬戸内海の島 小豆島初夏の光(1)

ドライブライン

戸形崎近くの海岸道路 瀬戸内海には大小合わせて3,000もの島が浮かぶ。淡路島に次いで大きな小豆島は153平方キロ。島を1周すると約150kmほどある。
中央は山間部で西には標高817mの星ヶ城山はじめいくつもの山が連なり、山中を縫って観光道路がある。青い海と豊かな緑、急峻な山と渓谷美を見せるこの小さな島は「島四国八十八ヶ所霊場」巡りのお遍路さんが歩く長い歴史を持つ島でもある。
年配の人には映画「二十四の瞳」の舞台であり、若い人にはギリシャ・エーゲ海のミロス島と姉妹島ということも夢を呼ぶだろう。日本で初めて広く栽培されたオリーブの島としても知られるところだ。
椿、菜の花、桜、スモモと次々に花が咲き始め、お遍路さんの鈴の音が山里に響くと、間もなく初夏の光が島を包む。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
高松−(高速艇で約30分)−土庄港(レンタカー)−戸形崎−(国道436号線)−三都半島−(国道436号線)−内海(二十四の瞳記念館)−(国道436号線)−福田港−土庄港(泊)
行程 約200km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●土庄港

高松港から瀬戸内海の青い海と小島の風景を楽しませてもらった船は、あっさりと土庄港に着いた。
港には岡山港を往復する大型フェリー や宇野港へ島伝いを結びながらゆく小さめのフェリーなどが発着していた。高松から土庄港まで高速艇だと30分、普通のフェリーでも1時間で着く。
この土庄港前のホテルに宿をとり2日間かけて島を回る予定をたてた。
高松から小豆島への海
高松から小豆島への海
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●戸形崎

土庄港から世界一狭いという海峡(ギネスブックにも記載されていることが地元では自慢)を挟んで実は小豆島は二つの島からなっている。実際には海峡は橋や公園などで埋められているので一つの島と思いがちだ。
土庄港は海峡の西の小さな島にある。この島は一周してもわずか15kmほどしかない。その南端に島の小学校があり、数年前にウミガメが産卵にきて90個の卵を産んで51匹の子ガメが誕生した。
土渕海峡はコンクリートで固められていた
土渕海峡はコンクリートで固められていた

戸形小学校裏の海上に泳ぐ鯉のぼり
戸形小学校裏の海上に泳ぐ鯉のぼり
薪を背負い本を読んで歩く二宮金次郎。勤勉さの象徴だった
薪を背負い本を読んで歩く
二宮金次郎。勤勉さの象徴だった


「ウミガメさんまた来てね」と願いを込めた子供たちの書いた碑があり、校庭には今は珍しくなった“二宮金次郎”の像が立っていた。その校舎の建物の裏山から海の中の石の祠へと初夏の風物詩“鯉のぼり”が潮風をいっぱいに受けて大空を泳いでいた。
どこにでもある小学校なのに、懐かしく心温まる風景があった。

小瀬近くのドライブウェイと土庄港へ向かうフェリー
小瀬近くのドライブウェイと
土庄港へ向かうフェリー

戸形崎近くの海岸道路
戸形崎近くの海岸道路

●オリーブ園

オリーブ畑からの展望(オリーブ園)
オリーブ畑からの展望(オリーブ園)
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オリーブはモクセイ科の常緑樹で、紀元前3000年ころにはすでに中近東一帯で栽培・採油されていた。
日本に輸入されたのは1860年代になってから。小豆島にはじめて入ってきたのは明治41年(1908)のこと。
国道436号線沿いに駐車場を持つ「オリーブ園」。3ヘクタールの敷地に約2000本のオリーブが植えられ、オリーブ油をはじめオリーブで作った食品、化粧品などを製造販売、またレストランなどを持つ民営の施設だ。

初夏に白い小さな花を咲かせるオリーブは、初秋に緑の実をいっぱいつける。
塩漬けにして砂糖を加えて乳酸発酵させたものが一般的だが、発酵させないで塩漬けだけというのが小豆島オリジナルな食べ方とか。油は黒紫色に熟したものを搾ったもの。
量産できないため値段は張るが、さっぱりとした旨みは小豆島独特な味といえるだろう。
/入園料 無料、TEL 0879-82-4260

●道の駅・オリーブ公園

オリーブ園に隣接するこの公園は、ギリシャのエーゲ海に浮かぶミロス島とほぼ同じ面積を持つことから1989年に姉妹島となった。それを記念してミロス島そのままの風景を再現したという。

オリーブ記念館にはギリシャ神話をモチーフにした、ステンドグラスや彫刻のレプリカなどがある。ギリシャ風車、教会、遺跡の石柱をかたどったものなども作られている。
その他、園内には民俗資料館やハーブガーデン、イベント広場、テニスコートなどもある。
ハーブ畑の先にギリシア風の教会
ハーブ畑の先にギリシア風の教会

風車と瀬戸内海。ギリシアをイメージしたと聞いた
風車と瀬戸内海。
ギリシアをイメージしたと聞いた
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土産物もオリーブが一杯
土産物もオリーブが一杯

なかでも併設された「サン・オリーブ温泉」は瀬戸内海を見渡す展望風呂とハーブ湯が自慢だ。レストラン、休憩場所もある。
/温泉施設利用料金 700円、TEL 0879-82-2200

オリーブ記念館から温泉の建物
オリーブ記念館から温泉の建物
オリーブ温泉から瀬戸内の海がきれいだ
オリーブ温泉から瀬戸内の海がきれいだ

●醤油記念館

島では昔から良質の塩が採れたことから、醤油造りが盛んなところ。大小いくつもの醤油造り工場があるが、いずれも劣らぬ老舗だ。
文化財となっている100年前の建物が、いまだに醤油造りの工場となっている“金両醤油”や、醤油造りの歴史を伝える建物を記念館として保存している“マルキン醤油”もある。
また醤油を使う佃煮屋も多くは醤油づくりをしていた家で、佃煮製造に変わった今も古い建物が多く残っている。

この島は醤油が名物。この建物は丸ごと文化財指定
この島は醤油が名物。
この建物は丸ごと文化財指定

醤油記念館の中には醤油樽のゲートもあった
醤油記念館の中には醤油樽のゲートもあった

いまは純粋な醤油ばかりでは経営がなりたたないと、吟味された高級醤油やだし醤油も造っているのだと、400年前から醤油造り一筋だったという金両の主人が話してくれた。
現在は機械化された醤油造りの工程となったが、「マルキン醤油記念館」では昔の醤油造りを順を追って見られる。
約100年前の蔵を利用した醤油に関する展示館で、醤油の種類や作り方から歴史まで、古い道具なども紹介している。
/入館料 210円(さしみ醤油小瓶付き)、TEL 0879-82-0047

●二十四の瞳映画村

瀬戸内海の美しい島を背景にひとりの若い女性教師と12人の教え子たちとの心の交流を描いた小説(壺井栄著)が昭和29年(1954)に映画化された。
日本中の感動を集めたこの映画が昭和62年(1987)に再び映画化されたときのロケ地であり、オープンセットがそのまま年配者の郷愁を呼ぶテーマパークのようになっている。大正、昭和初期の民家、駄菓子屋、甘味処と小説の舞台となった風景がここにある。
また映画村の中には原作者「壺井栄」の自宅が再現され、原稿や出版物などが展示されている。
/入場料 630円、TEL 0879-82-2455

スモモの木は強風のため這うように育っている
スモモの木は強風のため這うように育っている
ロケに使われた建物は映画村の見所
ロケに使われた建物は映画村の見所

●岬の分教場

映画村から700mのところにあるのは、映画「二十四の瞳」の舞台になった苗羽(のうま)小学校田浦分校だ。明治43年(1910)田浦小学校の分校として使用されていたが、昭和46年(1971)に廃校、昔の分校として保存されている。
かつて校庭だったと思われるところは駐車場と土産物屋になり、海辺にあった校門前は観光道路だが、教室には木造の机と椅子が当時のまま残されている。昭和30〜40年代ころまでは田舎の小学校はそれぞれ規模は違っていても、この分校の教室と同じようだった。
いまは「二十四の瞳」といっても年配者には懐かしい時代の物語や風景だが、若い世代の人にはピンとこないと思う。だが両親が学んだ小学校といえばこういうところか、とうなずける。
/入館料 200円、TEL 0879-82-5711

二十四の瞳のモデルとなった小学校の建物
二十四の瞳のモデルとなった小学校の建物
地蔵崎灯台
地蔵崎灯台

●大阪城築城残石

島の東、国道436号線沿いから北の海岸線にかけて沢山の石切場がある。現在は機械で大規模な採石をし、山全体がいくつも無惨に切り崩されている。
小豆島はほとんどが花崗岩でできているとか。光沢のある花崗岩は島の名産として、約460年前の天文、永禄年間にさかのぼるという。もっとも大がかりな石の切り出しは、太閤秀吉の大阪城築城の石垣に使われた。

西国諸大名が動員され、約40万個の巨石を調達することになり、小豆島がその絶好の地理的条件を満たしていた。
当時の丁場(石切場)は島の東から北の海岸線全体にわたり、石を切ったノミやクサビの跡を残す巨石やその採掘跡が数多く残されている。
東の端にある採掘場には、真二つに割られたノミの跡も生々しく残された高さ4mの巨石がある。石を割っているとき8人の石工が犠牲になったといわれ“八人石”と名付けられている。
国道から少し徒歩で下ったところにあり、その周辺は遊歩道になっていて、あちこちに切り出しかけの巨石が残っている。
大阪城築城残石。巨石に刻まれたノミの跡が石切り仕事の厳しさを思わせる
大阪城築城残石。
巨石に刻まれたノミの跡が
石切り仕事の厳しさを思わせる


●道の駅・大阪城残石記念公園

姫路へのフェリー乗り場のある福田港より北側の海岸線を辿り大部港を過ぎると、まだできて間もない「道の駅」がある。木造、黒瓦の平屋建ての建物には石切場から大阪城へと巨石を運んだ歴史や資料などが展示されている。

切り出した石は修羅(木そり)で運ばれた
切り出した石は修羅(木そり)で運ばれた
大阪城残石(記念公園)
大阪城残石(記念公園)

また海辺の敷地には、当時使われることのなかった巨石が20個ほど展示され、修羅(丸太の上を動かす大型の木ぞり)や船積みされるまでの様子が実物を使って展示されている。誰でも自由に見学できるが、建物内は17時で閉められる。

土庄港はフェリーが頻繁に発着する
土庄港はフェリーが頻繁に発着する
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二十四の瞳の記念碑(土庄港)
二十四の瞳の記念碑(土庄港)

コース(1)は島一周道路でのみどころを紹介したが、コース(2)では島の中央部へと車を走らせた。



○関連記事

瀬戸内海の島 小豆島初夏の光(2)(2004/4)



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小豆島WEBマガジン
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取材:2004年4月