瀬戸内しまなみ海道コラム



村上水軍

瀬戸内の海賊のまとめ役、いわば海賊の総大将村上武吉(むらかみ・たけよし)は来島(大島)、能島(伯方)、因島の三島を押さえ、能島が総領家として三島をまとめていた。
この三つの島に砦を築き、そこから瀬戸内を航行するすべての船を見張ることができた。戦国時代になると海賊も大きくなり組織化されて一つの軍隊となり、次第に略奪の他に航行する船から通行料を取って航行の安全を保障するようになる。
船の積み荷の一割の通行料は船主にとっては保険料というわけだ。貿易船一艘の積み荷は、いまの金額で10億円相当だったというから凄い。
力をつけた村上水軍と手を組もうとした大名も多く、大内氏は早くから彼らと組み、やがて毛利に加担した厳島合戦では毛利を勝利に導いたことは周知の通り。
その後、信長と戦い、秀吉の海賊停止命令でその息の根をとめられ、村上水軍一族の歴史を閉じた。


保広(やすひろ)

純和風の構えをもち、「鮨と魚料理の店」とある。店先には“今日の魚 おこぜ・めばる”などと書かれている。のれんをくぐれば、店内は6〜7人ほどが座れるカウンターに小部屋が2つ。
ここに店を開いて30年になるという板前のご主人に気さくな奥さん、そして板前になるための修業中という息子さんと客の接待をする娘さんの4人で切り盛りしている。


旬にしてその日に獲れた地元産の魚しか扱わない店だ。
「この数日、海が荒れて漁が少ない」と言ってらしたが、地元産だけのさしみ盛り合わせ(鯛・ひらめ・あじ・たこ)は、1人前で2,700円、おこぜのから揚げ(これが実に旨い)は3,000円、めばるの煮付けが2,000円。
客が“通”と見れば、メニューにない珍味も出してくれる。この日は希少価値のある鯛の白子ポンズ和え。地元でしかなかなか味わえない珍味だ。飲んで食べて最後にあなご鮨をつまんで、ひとり約7,000円。高いようだが、新鮮な素材とこだわりの料理に大満足。
かなり混み合うので、人数によっては予約をおすすめする。昼時は定食もあり、1,400円から。
/TEL 0484-22-5639