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冬は南国 四国へ
お大師さんと巡る旅(後編)



室戸岬から大歩危・小歩危

大歩危 四国の東南端室戸岬を回ると、二十四番札所最御崎寺、二十五番札所の津照寺、そして少し離れて二十六番札所金剛頂寺があり、大勢のお遍路さんが行き交う。
これより安芸市から高知市へと太平洋を望みながらのドライブ。土佐の高知にはなくてはならない“はりまや橋”と「坂本龍馬」を訪ね、四国の大名所大歩危・小歩危の渓谷美を鑑賞、“秘境”かずら橋、その時代の変貌に驚きながら、再び徳島空港へと戻る旅が続く。





<コース>
徳島空港(レンタカー利用)−(国道28号線)−鳴門−(徳島自動車道)−脇町−板野−徳島市−(国道55号線)−日和佐町−室戸岬−高知市−(高知自動車道)−大豊町−(国道32号線)−大歩危・小歩危・祖谷渓−池田町−(徳島自動車道)−徳島空港
全行程 約800km、5泊6日

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●最御崎寺(ほつみさきじ)第二十四番札所

二十四番霊場、最御崎寺。御崎の背後の山上にある
二十四番霊場、最御崎寺
御崎の背後の山上にある

室戸岬のほぼ先端に建ち、弘法大師が荒磯修行を行ったところ。駐車場から石段を登った平坦地にあり広い境内は緑の樹木に被われ、木々の間から青い太平洋が見渡せる。
この室戸岬から眺める雄大な空と海に、それまで教海と名乗っていた弘法大師はここで“空海”と名を改めたという。洞窟にこもり厳しい修行を続け悟りを開き出家の決意をし、ここに虚空蔵菩薩像を刻み安置して、後に大師は唐へ向かった。
仁王門、本堂、大師堂、多宝塔がある。また重要文化財の薬師如来座像、月光菩薩立像などもある。
/TEL 0887-23-0024

●津照寺(しんしょうじ)第二十五番札所

室戸市内、港に面した石段を上ると深い樹木に被われた朱塗りの竜宮城を思わせるような鐘楼門があり、本堂、大師堂(いずれも昭和30年、50年代に再興された)などがある。

この寺は、室戸の漁師の安全を祈願して弘法大師が延命地蔵を刻んだという。その後、土佐の藩主・山内一豊や長宗我部氏などの手厚い庇護を受けたが、明治の神仏分離令によって廃寺の危機に見舞われながらも存続。
現在は航海の安全を見守る寺としての信仰を集めている。境内からは室戸市と太平洋の大海原が広がる。
/TEL 0887-23-0025
二十五番札所、津照寺は長い階段の上
二十五番札所、津照寺は長い階段の上

●国道55号線を高知市へ

水切り瓦のある家(室戸)
水切り瓦のある家(室戸)
室戸市街を抜けると間もなく吉良川の町へ。
この町には江戸時代初期から中期にかけての建築物を残す街並みがみられる。
特徴的なのは、石垣塀や白壁に水切り用の小さい瓦を何段にも重ね漆喰で固めた家々で、台風などの多いところから家屋を守るための知恵だ。
2〜5段とさまざまだが、平成9年に伝統的な建造物群保存地区の選定を受けている。
この様式の建築物は、吉良川より高知市に向かっていくつも見られる。

問い合わせ/室戸市教育委員会 TEL 0887-22-5142

●高知市

南国土佐の高知といえば藩主山内一豊、二十四万石の城下町であり、坂本龍馬をはじめ幕末から明治維新に活躍した志士たちや、自由民権運動の中心人物である板垣退助などを育んだところ。
また、5月、黒潮に乗って北上するかつお、夏には三陸沖からまっすぐ土佐に南下してくるもどりがつおと豪快な一本釣り。威勢のよい男たち、そして気っ風のよい女たちとともに繰り広げられる“よさこい祭り”(8月)となかなか元気のある町でもある。みどころも多い。

●高知城

高知城
高知城
高知市中央の高台にそびえる城で、慶長6年(1601)土佐の藩主となった山内一豊が築城。
緑に囲まれた城の入り口周辺には女の鑑と讃えられた一豊の妻・千代の像と、近くには板垣退助の像が立つ。
典型的な平山城で天守閣は三層六階で、追手門、黒鉄門など15の建造物は国の重要文化財を受けている。本丸にある懐徳館には藩主の籠や武具などが展示されている。
天守閣からは高知市が一望できる。
高知城入園は無料。
/懐徳館 400円、TEL 0888-72-2776
一豊の妻と馬
一豊の妻と馬


●はりまや橋

高知のシンボルともいえる名所。江戸時代の豪商、播磨屋宗徳と櫃屋の先祖松本重利(号道清)が川を挟んだ両家の往来のためにかけた橋。
その後、五台山竹林寺の僧である純信が鋳掛屋の娘に恋をして、プレゼントのかんざしを買ったところ。よさこい節で「土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うをみた」と歌われている。
はりまや橋
はりまや橋

道路の拡張でわずかに欄干だけが残っていたが、現在は道路の傍らに御影石造りの橋がかかり、朱色の欄干は夜にはライトアップされている。

●桂浜

桂浜
桂浜
日本の渚・百選に選ばれたほどの景勝地で、「みよや見よな月のみの桂浜・・・」と高知出身の文豪・大町桂月が白浜青松の浜の月を愛でるほどの美しさだった。
だが、現在は桂浜名物であった浜に敷き詰められた五色石は護岸工事によって姿を消し、青松の茂った岩礁の一部は作られたものという。
コンクリート遊歩道が整備された浜には残念ながら歌に詠まれた昔の面影はない。

ここで地元の観光案内所の人から面白い、しかし、実感のこもった話を聞いた。
「日本観光名所三大がっかりは、この高知に二つ。はりまや橋と桂浜と」といかにも残念そうにいった。
観光案内人としては異例の発言だが、観光地は日本ばかりではなく世界どこの国でも“がっかり”はある。開発によってきれいに整備はされても、本来のものを失った残念さが思わず口をついて出たのだろう。
とはいえ見方、感じ方は人によっても違う。“日本三大がっかり”だからこそ自分の目で確かめてみたくなるのも名所たるゆえんかもしれない。

それでもやはり桂浜は高知観光のメインスポットのひとつだ。
桂浜公園に立つ和服姿にブーツをはいて右手を懐にはるか太平洋を見つめる姿は土佐が生んだ維新の志士、坂本龍馬だ。
その凛々しい姿の銅像はひときわ目につく。

また、近くには坂本龍馬に関する資料を集めた記念館もあり、維新の歴史資料も多くある。
/入館料 400円、TEL 0888-41-0001
坂本龍馬の像
坂本龍馬の像

その他、イルカやクジラ、アシカなどのショーを見せてくれる水族館や土佐闘犬センターもある。
/水族館 入館料 1,100円、TEL 0888-41-2437
/土佐闘犬センター 入場料 1,500円、TEL 0888-42-3351

●国宝・豊楽寺薬師堂

高知自動車道大豊ICを出て国道32号線を10kmほど大歩危方面へ向かうと、JR太田口駅付近に豊楽寺への小さな案内板がある。通り過ぎないように注意したい。この国道より境内には徒歩で山へと登る参道があるが、車でも行ける。

国宝・薬師堂
国宝・薬師堂
神亀元年(724)聖武天皇の勅願所として行基の開創という。愛知県の鳳来寺の峰薬師、福島県の常福寺の獄楽師とともに日本の三大薬師として今に残る。
かつて山腹には、大田寺、南大門、極楽寺、蓮華院などの堂塔伽藍が立ち並んでいたが、風雪、火災、天災などにより消失した。

しかし、奇跡的にも薬師堂のみはこれらの難をのがれ800余年の歳月を刻み、今日までその姿を残している。
堂内に安置されている木造釈迦如来座像、阿弥陀如来座像などが重要文化財に指定されている。これらの仏像の拝観はあらかじめ予約が必要だが、鬱蒼とした杉の林の中に長い時を経て佇む国宝の薬師堂そのものだけでも当時の繊細で美しい建築物を観ることができすばらしい。
問い合わせ/国宝薬師堂文化保存推進会 TEL 0887-73-0029

●祖谷渓・かずら橋

祖谷渓は、四国の中央部剣山から流れる祖谷川の下流で断崖絶壁のV字形の谷で約10kmに渡る風光明媚な景勝地だ。
この祖谷渓の急峻な谷に架かる“かずら橋”は秘境といわれ四国の名高い名所だ。
山に自生するシラクチカズラのつるを編んで作った吊り橋で、長さ約45m、幅2m、高さ14m。
自然を利用した珍しい橋として国の重要民俗資料となっている。
足元は深い谷底を望む丸太組で足を一歩踏み出す度に、橋全体がゆらゆらと揺れる。
押すな押すなのかずら橋
押すな押すなのかずら橋

まだ高速道路もなく、片道一車線の道だけが通じていた頃は、このかずら橋は山奥にあった。いまは大型バスが入れるような道や駐車場建設で周辺の山は削られ、かずら橋の横には観光バスが通れるコンクリートの橋が二つ架かる。近くには大きなホテルが建ち、新しい町もできていた。“秘境かずら橋”は団体客が渡る。
/かずら橋渡り料 500円、TEL 0883-87-2001

●大歩危・小歩危

大歩危
大歩危
高知県から徳島市に向かって流れる吉野川。
その上流は四国山地を流れ、激流に結晶片岩が削られてできた渓谷は巨岩、奇岩の見事な自然の造形美を生んだ。
2億年もかけた自然の迫力ある彫刻は約8kmにも及び、下流の曲がりくねって流れの速い小歩危とともに四国を代表する景勝地である。
大歩危・小歩危とは、大股で歩いても小股で歩いても危険なところという意味。

奇岩の連なる両岸は初夏の新緑、夏の深い緑、秋の紅葉と目を楽しませてくれる。とくに川下りの遊覧船から見上げる断崖絶壁と清流の美しさは感動もの。
だが、川面まで20m以上もある断崖の上に一筋の茶褐色の線があることにも気がつくはずだ。台風などで水かさが増すと国道付近のこの線まで水位が上がるという。自然の驚異に改めて驚かされるところでもある。
/大歩危舟下り 所要時間30分 料金1,000円、TEL 0883-84-1211

大歩危より約20kmで徳島自動車道井川池田IC、あとは徳島空港までまっすぐだ。





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取材:2001年12月