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花とだんご 柴又の春



「春は名のみ風の寒さや」も過ぎ春本番は駆け足でやってくる。間もなく南から桜前線が風に乗って日本列島を北上。
「花の命は短く」もその短い春の花を人々は今年もまた待ち続けてきた。寒く長かった今冬であったからこそことさら春を待ち望む。
日差しは明るく暖かいが、まだ風の冷たい3月のある日「寅さん」のふるさと柴又帝釈天から江戸川を渡り桜の名所「里見公園」へと出かけてみた。桜はまだ堅いつぼみだったが、間もなく訪れる開花に合わせて家族連れなどで一日出かけるには格好の場所である。

映画「寅さん」で有名な帝釈天とその門前町には名物草だんご、懐かしい手作り菓子、江戸名物の佃煮、川魚料理店から「寅さん」あやかりグッズなどが並び、帝釈天参詣とともにこれらを目当てに訪れる人々で季節を問わず賑わっている。
“矢切の渡し”で名高い江戸川を越えればそこは千葉県市川市だ。「野菊の墓」の舞台であった小さな寺には文学碑があり、里見公園には間もなく花見客を迎える。また、ほど近い「じゅん菜池緑地」にも足を延ばしてみよう。





首都高速6号向島線堤通IC(または湾岸線経由中央環状線四つ木IC)−国道6号線(水戸街道)−柴又街道−帝釈天−西蓮寺−里見公園
日本橋より約15km、日帰り。




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●柴又帝釈天

いまから約300年前の寛永年間、禅那院日忠上人によって開山された。
寺には日蓮上人自ら彫られたという帝釈天板本尊があったと昔から言い伝えられていた。一時所在不明となっていたが、いまから200年ほど前、本堂修理の際に一枚の板本尊が発見された。その日は安永8年の春、庚申の日であったという。
江戸の人々に不思議なご利益をもたらした本尊にちなんでその縁日を「庚申」の日と定め、民間信仰と結びついて参詣が盛んになり現在に至っている。
名物茶屋の「草だんご」などもこのころからのもの。

重層入母屋造りの二天門を入ると、映画「寅さん」でおなじみの鐘楼と帝釈堂があり、鐘楼の下には霊泉の湧く御神水がある。除病延寿の水として、江戸の昔より人々に親しまれ、また端麗な姿の瑞龍の松も参詣者の目を楽しませてくれる。
現在の帝釈堂拝殿は、大正4年に建造されたもの。総けやき造りで堂の内外は沢山の木彫刻で飾られ「彫刻の寺」としても知られている。

○法華経説話彫刻

帝釈天内陣の外側回廊にある彫刻ギャラリーは必見だ。
ふすま大の一枚けやき板10枚に、仏教教典の中でも最も有名な法華経の説話を選んで彫刻したもの。
大正末期より昭和9年にかけて東京在住の名人彫刻師ら10人によって完成した。時代は新しいが、縦1.27m、横2.27m、厚さ20cmの巨大なけやき材に彫られた「法師修行図」「多宝塔出現図」「病即消滅図」など10枚の異なる絵柄で説話を説く。
文化財的価値のきわめて高い作品である。
/見学料 400円

○遼渓園(すいけいえん)

帝釈堂に隣接する回遊式日本庭園。
樹齢1500年といわれる南天床柱のある総ひのきの書院風建物では、ガラス戸のはまる廊下から美しい庭園が見渡せる。
回廊がめぐる庭園を桜、ハナショウブ、アジサイと季節を変えて咲く花をめでながら、心静かな時間を楽しみたいところである。
(入園料は法華経説話彫刻ギャラリーと共通)

○帝釈天の参道

「寅さん」に興味のある人は記念館に寄るのも良いが、境内を囲む寄進石に渥美清、倍償千恵子、三崎千恵子など映画「寅さん」の役を演じた人たちの名もある。約400本の寄進石の中から探してみるのも面白い。

帝釈天を後にしたら参道を歩いてみよう。名物草だんごをはじめ、縁起の「はじき猿」や「さらし飴」「佃煮」「寅さんグッズ」「川魚料理屋」「おせんべい屋」「茶屋」などが軒を連ねる。
「寅さん」の撮影モデルになったというだんご屋や食堂もある。京成金町線、柴又へ通じるわずか300mほどだが、昔懐かしい雰囲気の通りだ。
帝釈天の裏、江戸川の土手脇にある 川魚料理屋 は創業100年というから、帝釈天とともに歩んできた老舗だ。うなぎや鯉料理が主だが、予約をすれば柳川(どじょう)もある。

●矢切の渡し

東京都と千葉県の境をなす江戸川にはかつて41ヶ所もの渡し舟があったが、橋の開通によってその姿を消し、現在はここ「矢切の渡し」の一ヶ所しか残っていない。
帝釈天の裏の土手に立つと渡し船乗り場が見える。冬は土曜、日曜しか運行されないが、春からは毎日渡し船が活躍する。
最近まで船頭による手こぎだったが、いまはエンジン付きの川舟で対岸まで運ぶ。車の場合は北か南に迂回して橋を渡る。対岸は公園になっていて、駐車場も完備されている。
/渡し船料金 大人100円、こども50円

○野菊の墓

伊藤左千夫の代表作「野菊の墓」の舞台であったという場所は、千葉県側の「矢切の渡し」付近だ。
江戸川の堤を越えて広々とした畑の中の小道を走り、高い土手を上りきったところに西蓮寺という寺がある。その境内に“野菊の墓文学碑”があった。
政夫と民子が逢い引きをしたという境内の大樹は、いまは切られその切り株だけが残っていた。
小説のイメージでは広い河川敷と見渡すかぎりの田園風景の中に白壁の大きな庄屋屋敷、少し離れた裏山にはこんもりと茂る森には寺があった。あたりは様変わりしたのだろうが、やはり名残があった。
昔は境内から遠く上野の森も見渡せたという。今は上野の森とまではいかないが、それでも眺望は抜群だ。

●里見公園

文学碑から細い道を1kmほど河口に下ると、江戸川の川面に沿うように樹木に被われた里見公園がある。
「南総里見八犬伝」で知られる里見城址だ。園内には北原白秋の旧居や弘法大師伝説のある“羅漢の井”などもある。
公園には約400本の桜が植えられている。また、公園から国立国府台病院に通じる約300mは桜の花のトンネルとなる道だ。

●じゅん菜池緑地

里見公園から徒歩10分ぐらいのところにある。
細長い池とその周辺には季節の花々が植えられている。北と南側には梅林、園内には桜やつつじ、それにキショウブと季節の花が楽しめる憩いの場所だ。

(注)駐車場は各みどころにはない。柴又帝釈天か矢切の渡し(千葉県側)の駐車場を利用したい。



東京の桜の名所

今年の東京のサクラ開花予想は3月26日ごろとか。
みごろは気温にもよるが開花の5〜6日後の満開から1週間ほど。
開花時期の短いサクラの花を見逃さないよう、一度は見ておきたい東京の名所を紹介しよう。

クルマで通れるサクラのトンネル
青山墓地(霊園)
青山通りから外苑通り墓地下へ霊園の中を抜ける約400mの道側いっぱいにサクラが植えられ、見事なサクラのトンネルをつくっている。昔は墓地のサクラはお参りする人たちが眺めていたが、いまでは墓地にまで花見客が繰り出し酒盛りしている人も多い。青山通りからの一方通行だ。
国立の大学通りからさくら通り
新日本街路樹百景に選ばれた日本でも1、2といわれるさくら並木通りだ。JR中央線国立駅からJR南武線矢川駅へ通じる約3.5kmにわたりピンクに染まるサクラのトンネルの中をドライブできる。ただし、くれぐれも安全運転を。
公 園
お花見の公園の定番どころといえば上野恩賜公園で、人出も毎年20万を越えて人気ナンバー・ワンだ。続いて、新宿御苑昭和記念公園(立川市)、神代植物公園(調布市)だ。
サクラの木の本数で多いのは、小金井公園の約2,500本、多摩森林公園の約2,000本を筆頭に、1,000本台が新宿御苑、上野恩賜公園、靖国神社と続く。
その他、石神井公園(練馬区)、井の頭公園(三鷹市)、馬事公苑(世田谷区)、砧公園(世田谷区用賀)、墨田公園など。
また、都心では、千鳥が淵(千代田区)、市ヶ谷(JR中央線沿い)、神田川(文京区関口)のサクラもなかなか見事である。



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柴又界隈
帝釈天をはじめ寅さん記念館など柴又界隈のみどころを紹介。帝釈天参道図と食べ歩きガイドもある。
とらや
「寅さん」映画の撮影でモデルとなったお店のホームページ。現在の店内やだんごの紹介など。
日本の桜前線
桜前線や日本全国の桜の名所、桜のクチコミ情報など桜の話題が満載!

取材:2001年3月