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東北の旅(緑の中を走る)
下北半島一周編



東北道からの岩手山 宮城県の大和ICから青森県へと北上、間もなく栗駒山のなだらかな山をはじめ奥羽山脈の山々を友にスピードをあげて走る。盛岡を過ぎると独立峰岩手山が眺められる。
この岩手山をゆっくり見るには「岩手山SA」で一休み。安代JCTで八戸自動車道と分かれて一路青森を目指してアクセルを踏む。





<コース>
東京−(東北自動車道)−仙台−(国道45号線)−松島−(県道9号線)−東北自動車道大和IC−青森−(国道4号線)−浅虫温泉−野辺地−(国道279号線)−むつ−恐山−薬研温泉−大畑町−(国道279号線)−大間崎−(国道338号線)−仏ヶ浦−むつ−(国道279号線)−十和田−奥入瀬渓谷と十和田湖−八甲田−酸ヶ湯−弘前−盛岡−(東北自動車道)−(磐越自動車道)−会津若松−(東北自動車道)−東京
全行程 約2,000km(今回分 約320km)、6泊7日

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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下北半島

本州の北端、陸奥湾を包むように津軽海峡に向けてまさかりのような形をした半島。
冬の長い下北半島は決して肥沃の地ではない。だが、この寒冷不毛の大地に千百余年もの昔に開山したという現世と来世をつなぐ信仰の「恐山」がある。高野山、比叡山と並ぶ日本三大霊場の一つであり、夏と秋の大祭中には全国から多くの参拝者が訪れる。
また、半島をめぐる美しい海岸線には奇岩の景勝地“仏ヶ浦”や本州最北端の大間岬、漁り火がゆれる風間浦のみどころがある。そして豊かな温泉とともに野生のサルの北限地としても有名だ。
もうひとつ観光ガイドなどには触れられてはいないが、ここ下北半島は「むつ原子力エネルギー開発」や「石油備蓄基地」それに風力発電所などの施設のあることでも知られている。
地図で見ると1日もあれば半島が一周できそうだが、そうはいかない。長い海岸線と深い山の中を走る道は結構、距離がある。みどころや温泉に寄り道をしながらのんびり走るには途中一泊はぜひしたい。

●浅虫温泉へ

昭和63年の青函トンネルの開通で連絡船が通わなくなってからすでに20余年。青森は近代都市に生まれ変わり、連絡船はフェリーになって大型トラックが港をふさぐ。
ふと大きな荷物を抱えた人々が行き交ったあの遠い昔の雑踏が思い出された。人と物とが目に見えていたあの時代、青森といえば地理的にも本当に遠いところであった。
その青森に今も変わらない夏の風物詩「ねぶた祭り」がまた今年もやってくる。熱気にあふれた大イベントに思いを馳せながら、今回は市内を素通りだ。

国道4号線浅虫温泉への道
国道4号線浅虫温泉への道
青森市を縦断する国道4号線を約17km。青森湾を望む一帯が浅虫温泉だ。古い温泉街はJR東北本線をまたいだ山側の旧道に並ぶ。国道沿いには新しいホテルや旅館が連なる。
海岸は市営の海釣り公園やサンセットビーチ、県営の水族館があり家族連れも多い。

浅虫温泉駅前にある道の駅「ゆ〜さ浅虫」には露天風呂付きの温泉もある。広い駐車場つきだから、はやくも一風呂浴びたくなる。

青森市街からの交通量の多い道路も、十和田市や三沢市へ向かう国道4号線と分かれ279号線に入ると行き交う車の量がめっきり減った。
むつ原子力開発の施設のある六ヶ所村への道を過ぎると、作付け面積日本一の菜の花畑で知られる横浜町だ。
あいにくの雨模様で視界が悪く、自慢の菜の花畑はどんより霞んでいたが、例年は5月中旬がみごろで、町内あげての「菜の花フェスティバル」も開催されるという。
菜の花大迷路、菜の花撮影会、またヘリコプターで海から眺める菜の花ツアーや菜の花トレッキングというものもあるとか。
菜の花が終わった7月は「ホタル&湧き水まつり」がある。この横浜町はゲンジボタルの生息地。蚊帳の中での野点や湧き水コーヒー、流しソーメンが味わえるそうだ。“蚊帳”というのがなんともよい。蚊帳の中からのホタル見物!もうこれだけのためにもぜひ7月にはもう一度、この町を訪れたいと思った。

問い合わせ/横浜町役場内 よこはまホタル村係 TEL 0175-78-2111

●むつ市

むつ市は陸奥湾の奥深く、半島の最高峰釜臥山(879m)に守られるような位置にある。半島の中心都市で人口約5万。日本初の原子力船「むつ」の母港だったが、むつ解体後の現在は世界海洋研究都市を目指している。
釜臥山には展望台があり、むつ市街や晴れた日には北海道の山並みまで眺望できるという。

●恐山

新しい建物で神秘性は薄まった
新しい建物で神秘性は薄まった
むつ市田名部の町から約15km。釜臥山を主峰とする恐山火山帯の中に硫黄の臭いが鼻をつくゴツゴツとした岩山にある霊場に着く。
三途の川や血の池地獄、重罪地獄などの名のある霊場や死者の霊を呼び戻すイタコの口寄せで名高い恐山、それはまさにおどろおどろしい雰囲気漂の漂うなにか恐ろしげなところ・・・・・・。

だが広い駐車場から菩提寺の三門をくぐり、まだ新しい本堂や建設中の建物とその工事音の現実も手伝ってか、想像の恐山とは大きく異なり観光的な要素も感じられる。

あたりは雲に被われ、時折、大粒の雨が横なぐりに降る中、宇曽利山湖畔へと歩く。賽の河原は荒涼とした溶岩地帯に、水子供養なのか赤い風車が音をたてて回る。やはりここは異空間、地獄と極楽を垣間見る思いがした。
恐山にお参りする人
恐山にお参りする人

比叡山、高野山と並んで日本の三大霊場の恐山は貞観4年(862)慈覚大師により開山されたと伝えられている。人の死後この霊場恐山に霊魂が常住すると信じられている。
恐山にはこんなシーンが似合うのか…
恐山にはこんなシーンが
似合うのか…


7月20〜24日には「恐山大祭」があり大般若及び大施餓鬼法要が行われる。また10月上旬には「恐山秋詣り」がありこれらの祈祷が行われる。
この夏と秋の2回、“イタコの口寄せ”がこの恐山で行われる。しかし、いまはこの間に限らずときどき行われるそうだ。

○イタコの口寄せ

生まれながらかまたは幼くして失明や極度の弱視になった女の子が、苦しい修行を経て死者の言葉を伝えたり、占いや預言などを行う特別な能力を身につけた人を“イタコ”という。
先祖の霊を死者の世界からこの世に呼び、生きている人との仲立ちとなって、いまは亡き人の言葉を伝達“口寄せ”「仏降ろし」する。他に「神降ろし」ともいわれ、占いや預言などをするが人々の悩み事の解決の手助けや相談にも応じるイタコもいるとか。
“口寄せ”が本当に死者の言葉を代弁しているか、それが当たるか当たらないかは別のこと。人は死者に対する悲しみや悩み苦しみ事を和らげる癒しの役割を期待して、ここ恐山のイタコを訪ねてくるのだろう。昔もいまも人のこころは変わらない。
ひとりのイタコに十数家族が列をなして、あの世の人の声を聞こうと待っていた。
一家族約15分。料金の決まりはなく“気持ち”や“志”で目安として3,000円くらいだそうだ。
/恐山入山料 500円、10月31日に閉山(開山は5月1日) 寺務所TEL 0175-22-3825

境内には効能の異なる4つの温泉浴場があり(男女別)無料。

●薬研温泉

薬研の湯の建物。無料で入浴できる
薬研の湯の建物。無料で入浴できる
恐山を回り込むように北へ、深い原生林の中を走る。これほど緑深い自然林はぜひ残したいと願わずにはいられない豊かな自然地帯だ。そんな中、大畑漁港とは反対にさらに山深く、薬研渓流の流れに沿って2kmほど行くと、キャンプ場の先に奥薬研温泉があった。
山の中の自然に近い露天風呂を10年ほど前に改築したという。


“夫婦かっぱの湯”と名付けられた温泉は誰でも無料で利用できる。建物はバンガロー風で食堂のみ。
渓流を眺めながら入る露天風呂は野趣満点。男女別で川をはさんだ対岸には混浴の“かっぱの湯”がある。緑の風も気持ちがいいが秋の紅葉は格別だ、と地元の人が自慢げに語る。泉質は単純泉。効能は疲労回復や胃腸病など。
薬研の湯の野天風呂
薬研の湯の野天風呂

ただし、ときどき団体がバスでやってくるとか。脱衣所が狭いので大混雑するが、団体の入浴時間は短いので食堂などで待つゆとりを。
問い合わせ/大畑町観光協会 TEL 0175-34-3500

●大間崎

井上靖の小説「海峡」で紹介されて以来「いさり火の見える温泉」と観光客に親しまれている風間浦村の下風呂温泉を横目に海辺の道を走る。

大間崎の先端は小公園
大間崎の先端は小公園
本州最北端の地、北海道まで約17km。北海道渡島連峰や汐首岬と函館山が海の向こうに浮かぶ。
大間崎から600m沖には「クキド瀬戸」といわれる川のように流れの速い潮流をはさんで弁天島が浮かぶ。このあたりは絶好の漁場という。島の中央には大間崎灯台が建つ。

マグロの一本釣りで有名な大間、7月から1月にかけて5トンの船で数百`のマグロを追う。最盛期は秋だそうだが相手は大物、漁に出たからといってすぐ釣れるものではない。1〜2ヶ月釣れないこともあるばかりか、その年には一本も釣れない人もいるそうだ。海のバクチともいわれている。
そのマグロを専門に食べさせてくれる店には、一本釣りの生マグロを食べようと観光客が並んでいた。しかし、まだ漁の時期ではない。
いか、タコそのほか、ウニ、アワビ、サザエなどの高級貝類や海草も豊富にとれる。通りで漁師のひまつぶしだ、といって店を出しているオジサンがすすめてくれたもの。捕れたてのタコの足をその場で炭火で串焼きしたもの200円。これは安くてうまい。タコをカラカラになるほど干したもの。火であぶってのしイカのように叩いてから食べる。これもいける。足3本200円。ダシ昆布も煮昆布も一束200円。

毎年8月14日は「大間町ブルーマリンフェステバル」が開催される。この日はマグロの解体ショーと試食会がある。もちろん無料。
問い合わせ/大間町商工観光課 TEL 0175-37-2829

●仏ヶ浦

大間から国道338号線を走る。切れ込んだ岸壁に下に青い海が続く。
佐井村付近から海に張り出した奇岩が現れるが、再び山道をくねくねと回ったあとには“仏ヶ浦”への駐車場に出た。
仏ヶ浦への道
仏ヶ浦への道
仏ヶ浦の海岸と岩
仏ヶ浦の海岸と岩
ここから遊歩道が遙か崖の下の海へ下る。かなり急な道は鬱蒼した樹木の中に、やがて木製の階段へと続く。木々の間から時折見える海、その崎には遠く津軽半島を望む。
下ること約20分、仏ヶ浦の奇岩群を目にする。

長い年月、風雪や津軽海峡の荒波によって造られたという白い岩肌は、まるで氷河が海へ張り出したかと思われる光景だ。また緑白色の奇岩の連なりは月の表面を思わせる。
神秘なまでに美しく、またその造形は人の力のとうてい及ばない大自然の驚異を見る。この大自然の「力」と「技」の前に人の無力さを感じたのか「仏ヶ浦」とはよく言い得ているものと感じ入る。

仏ヶ浦とは如来の首・五百羅漢・一ツ仏・十三仏観音・天竜岩・蓮華岩・地蔵堂・極楽浜などと名付けられた奇岩の総称だ。畏怖の念をもって「仏ヶ浦」と名付けられたのだろう。
奇岩が並ぶ仏ヶ浦
奇岩が並ぶ仏ヶ浦
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徒歩で下り20分、上り30分を要して歩きたくない人は観光船で海から仏ヶ浦をパノラマで楽しむことができる。またこのあたりの海は昭和50年に海中公園に指定され、夏にはグラスボートもある。

観光遊覧船
高速観光船サイライト号
佐井港より仏ヶ浦往復 所要時間 1時間30分
問い合わせ/佐井定期観光 TEL 0175-38-2255

仏ヶ浦でたっぷり時間をとったあとは、森林地帯に車を走らせ標高874mの朝比奈岳の山あいにある湯野川温泉でひと風呂あびるのもよし。
300年以上も湯治場として親しまれてきたこの温泉は水上勉の小説「飢餓海峡」の映画の舞台にもなったところ。
町営の入浴施設(料金300円)がある。
問い合わせ/TEL 0175-42-5136



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取材:2002年5月