小田原コラム



北条五代

戦国大名の北条氏は鎌倉幕府の執権家と区別して、後北条氏と呼ばれている。
初代北条早雲(1432〜1519)は伊勢国関氏の一族といわれる。1491年(1493年との説もある)足利政人知の子を討って伊豆韮山に移り、この地が伊豆北条に近いことから北条氏を名のった。
のちに小田原の大森藤頼を遂(お)って小田原に進出し、ここを根拠として武蔵に勢力を伸ばした。
二代氏綱(1487〜1541)、三代氏康(1515〜1571)、四代氏政(1583〜1590)と子孫が続き、関東における代表的な戦国大名として勢力をふるった。
居城小田原城は地方文化の中心として繁栄したが、五代目氏直の時代、1590年に豊臣秀吉によって滅ぼされ、北条氏による関東支配は終わった。



小田原蒲鉾


小田原名産といえば蒲鉾である。
一般的には都会のデパートなどでよく目にする有名店のものしか知らないのが普通だ。
だが、小田原には「元祖」とか「老舗」とか銘打った多くの製造販売店があり、それぞれに使う魚や混ぜものの他、企業秘密の製造法がある。
多くは小さな個人製造店だが、その味はそれぞれ微妙に異なる。うまい、と感じるのは個人の好みもあるが、海岸に近い民家の中の小さな工場で作られていた「うろこき蒲鉾」はひと味違っていた。
創業は江戸時代と“元祖”の名に恥じない老舗で、板蒲鉾をはじめ食べやすく丸めたもの、一見薩摩揚げ風の揚げ蒲鉾もある。しっとりとしてプリンとした歯ごたえは、やはり独自のものかもしれない。国道1号線沿いに販売店があるが、蒲鉾専門店という店構えではない。
自家製のわさび漬けもあり、これと一緒に食する“板わさ”は酒の肴に最高だ。
/「うろこき」 TEL 0465-22-1315