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北陸の歴史と味を訪ねて
〜能登半島内浦編〜



能登半島は内浦と呼ばれる富山湾側と外浦と呼ばれる日本海側とは全く様相が異なる。
内浦の中でも、ことに能登島に守られた七尾湾は湖のように静かで日本海の荒波とは無縁に思える。しかし、半島先端の禄剛崎(珠洲岬)を東から西に回り込むと、豪快な荒磯や奇岩、断崖絶壁が続き、冬の厳しさを思わせる。吹き付ける雪混じりの潮風を防ぐため、間垣(よしず)を張り巡らせた村や、急峻な岸壁を削った曲がりくねった細い道の遥か下に小さな船着き場や集落があったりする。

能登有料道路ができて、北陸自動車道から穴水町方面へは簡単に行くことができるようになったが、やはり能登は昔ながらの海岸線に沿って辿りたい。
古い民家や小さな漁村、人の姿も稀な海岸に岩だなで足を浸し、漁師宿で採れたての魚介に舌鼓を打つ。晩夏から初秋にかけての奥能登をのんびりドライブしてみよう。




富山空港−(北陸自動車道)−富山市−(国道156号線)−砺波市−井波町−金沢市−(能登有料道路)−千里浜−(国道415号線)−氷見市−(国道160号線)−七尾市−和倉温泉−(国道249号線)−珠洲市−禄剛崎−輪島市−能登金剛−(能登有料道路)−金沢市
全行程 約400km、2泊3日




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●金沢から能登へ

北陸自動車道からは金沢東ICを出て国道8号線バイパスを経て能登有料道路へと入る。
この有料道路には5ヶ所の料金所がある。終点の穴水まで行く場合は、全線通行券(料金1,180円)を購入する方が手間が省けるが、今回は千里浜まで約20km(料金所は3ヶ所、料金650円)を利用した。
この有料道路の今浜から千里浜の間、約5.5kmは"千里浜なぎさドライブウェイ"といわれ、広い砂浜の続くドライブウェイだ。
時間のある人は有料道路を出てマリンスポーツを楽しむのもいいだろう。
千里浜ICを出て国道415号線を氷見市へと走る。富山や金沢から奥能登を結ぶこの国道は幹線道路とあってトラックなどの大型車が多い。約22kmで氷見市だ。
氷見市は富山随一の漁港。定置網発祥の地ともいわれ、この港で水揚げされる魚は鮮度一と漁師は胸を張っていう。
湾の彼方には立山連峰の雄々しい姿が望める。また氷見には縄文時代の遺跡もあり、市立博物館には古代から現代までの人々の生活や文化の資料が展示されている。
/氷見市立博物館 入館料 100円、TEL 0766-74-8231

●大境洞窟住居跡

氷見市から国道160号線を辿る。富山湾を望む快適なドライブウェイだ。交通量も少ない。
氷見市から6kmほど走ったところで「大境洞窟」の標識を見る。海水浴場の脇を通り抜けると、神社とその奥に大きな洞窟が口を開いているのが見える。高さ8m、幅16mという。
洞窟からは、大正7年(1918)神社改装にともない土砂をとり除いた際に地中から人骨、土器、石器などが発見された。
この洞窟は日本で最初に発掘調査されたところであり、また落盤によってできた遺物を含む6つの地層が、時代順に区別されたことで貴重なもの。とくに縄文と弥生がどちらが古いかを実証した洞窟である。国の指定遺跡。

●七尾市へ

氷見から七尾市を通って和倉温泉への富山湾沿いの国道160号線は風光明媚な海辺の道だ。
交通量も少なく穏やかな海岸に点在する漁村。ファーストフード店やドライブインはほとんどないが、釣り宿や旅行者のための民宿、鮮魚が自慢の食堂をときどき目にする。
そんなのどかな街道を約30kmほどドライブすると七尾市内へ入る。
七尾市にある七尾城は、室町時代に守護大名として能登を統治した畠山氏によって築城、戦国時代上杉謙信によって落城した。七尾城資料館があり、城跡から発掘した陶磁器や武具などが展示されている。
/入館料 450円、TEL 0767-53-4215

●和倉温泉

能登最大の温泉地。いまから1200年もの昔、沖合いの海上で白鷺が傷を癒す姿を見て発見されたと伝えられている。
その海上に湧いた湯を明治13年に海中を埋め立てて陸続きとしたのがいまの和倉温泉だ。
七尾湾に面した温泉街には豪華な旅館が建ち並ぶ。一泊8万円もする高級旅館から1万円弱の民宿まで約40軒の宿がある。
源泉は94度と沸騰点に近い高温で、湯は海水同様かなりきつい塩味だ。飲用もでき胃腸に効果があるが、飲用の場合は2倍に薄めるとか。そのほか効用は神経痛、貧血など。
能登島を望む景勝地で全国の温泉ファンの憧れでもあるという。

●能登島へ

七尾湾に浮かぶ能登島は和倉温泉から行く能登島大橋の完成とともに、水族館をはじめゴルフ場やキャンプ場、美術館などが整備され、島全体が観光地化された。
七尾湾を見下ろす「石川県能登ガラス美術館」は立ち寄ってみる価値がある。トンネル状になった展示室にはピカソ、シャガール、ミロがデザインし、イタリアのガラス工房で製作された現代美術品などがある。
また、北寄りにある長浦とを結ぶツインブリッジがある。この全長230mのツインブリッジの開通は平成11年3月。地域の農産物出荷を目的に造られたものだが、スリムで美しいデザインと橋から眺める和倉温泉や七尾湾のパノラマが人気を呼び、いまではドライブ向きの観光スポットとなっている。

●明治の館

豪農の室木家は古くからこの一帯の百姓代や組頭を務め、幕末期には庄屋となり、江戸から明治にかけて回船、酒造業を手がけた大地主だった。
現在の建物は明治12年から10年の歳月をかけて建てられたもの。豪壮な合掌組入母屋造りの茅葺き屋根、柱や梁の太さや名工の手による美しさに目を見張るばかり。百年余りの歳月を経たとは思えない塗りや用材の立派さに驚かされる。お座敷はお茶会に利用することができる。
/入館料 300円、TEL 0767-66-0157

●七尾から穴水

ツインブリッジを渡り、国道249号線のジャンクションになかじま峠茶屋がある。
国道沿いにはドライブインなどほとんどないのでこの茶屋で一休み。食堂のメニューは日本そばとラーメンだけだったが、その素朴さも能登らしい。
七尾北湾の入り組んだ海岸線の風景を楽しみながらのドライブが続く。
北陸一帯の民家は新築されたものでも多くは白壁や木材板張りそれに黒瓦屋根の日本古来の建築だ。入り江ごとにある日本家屋の集落を見るとき、能登には特別な観光地は少ないが、こうした漁村や農村の日本の風景に心がなごむ。この景色こそ能登の最大の魅力なのではないかと思う。

七尾北湾の北側に位置する穴水町は、千里浜で降りた能登有料道路の終点でもある。この先川尻でいったん海岸沿いを離れて内陸に入るルートをとり、能都町で再び海岸線に出る。

●内浦町から珠洲市へ

能都町宇出津で国道249号線と分かれ、海岸線を辿る。
岩礁が広がる“千畳敷き”やリアス式海岸独特の美しい入り江、それに最も大きく入り組んだ九十九湾と水のきれいな恋路海岸、軍艦そっくりの姿をした見附島(軍艦島)などがこの海岸線のみどころだ。

九十九湾には海中公園があり、遊覧船のガラス張りの船底から魚たちの泳ぐ姿を観察することができる。
この九十九湾から約10km北にある恋路海岸は白い砂浜に奇岩の連なりを望む景勝地。その昔、2人の仲を嫉妬する男に騙されて溺れ死んだ恋人のあとを追って女が身を投げたという悲恋伝説の残る海岸だ。最近この伝説にあやかって“ラブロード”と名付けられ、恋人のモニュメントが設置されている。
問い合わせ/内浦町企画観光課 TEL 0768-72-1111

●松波松岡寺

恋路海岸の手前、国道249号線のバイパスへは入らず、松波市街を通る道筋で山の手に大きな寺の屋根が見えた。
小さな町の大きな寺、ガイドブックや案内書にはないのが不思議な気持ちで訪ねてみた。大きな本堂には人影もなく荒れてはいたが現在も住職や宗徒たちに守られているという。

宝徳3年(1451)本願寺第八代蓮如上人によって加州能美郡波佐谷(現在の小松市)に建てられたのがはじまり。
後に加賀藩主、前田利家より寺地を受けて堂宇を建て、元和元年(1615)この地に移り松波松岡寺として開いた。
明治13年(1880)本堂が焼失、現本堂は越中(富山)井波の工匠によって12年の歳月をかけて明治25年(1892)再建されたもの。
しかし、鐘楼堂は焼失を免れ、開祖当時のままの姿を残している。これだけでも大変貴重なものだが、この寺には木造の聖徳太子立像が本堂の厨子の中に納められていた。ごく最近「重要文化財」に指定されたもので、御尊顔にあずかり大感激。訪れる人も少なく拝観料もない能登の海辺の大きな寺で、思いがけなく出会った喜びはひとしおだった。

●禄剛崎(ろっこうざき)

能登半島の最先端、内浦と外浦の境界にあたる。ここから日本海を一望すると、見渡すかぎり広い海に感激。ここでは海上に昇る朝日と海中に沈む夕日が同じ場所で見られるのだ。
日本海を隔てた先を示す“釜山783km・ウラジオストク772km”というユニークな標識も立つ。先端に立つ白い灯台は明治16年、イギリス人技師によって造られたもの。
駐車場から徒歩6〜7分のところにあり、一帯が公園になっている。晴れた日には立山連峰や佐渡ヶ島も見える。




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取材:2000年8月