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秋の新潟 日本海1



秋から冬にかけての日本海沿岸の魅力はなんといっても魚介類がもっとも美味しくなる季節ということ。また、新潟といえば魚沼産に代表される最上級の米どころだ。
こうした秋の味覚もさることながら、新潟は小学校の教科書にもあった良寛さまのふるさとでもある。
日本海沿岸を走る国道や県道沿いには弧を描いて広がる砂浜や奇岩を彩る松、弥彦山など、魅力あふれるドライブコースである。





新潟市−(国道402号線)−寺泊−分水町−弥彦神社−室岩−新潟市
全行程 約100km、1泊2日




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●良寛のふるさと分水町へ

越後出雲崎に生まれた江戸時代の歌人であり書家であった良寛は、生涯寺を持たず托鉢で生活し、万葉を愛し、こどものように純真で自由な詩を詠んだ。
晩年は分水町の国上寺内の庵で自然を愛し、こどもたちと過ごしたという。知っているようで知らない良寛さまの足跡を訊ねてみた。
また、寺泊の魚市場、越後の人々の信仰を集めた「弥彦神社」とみどころも多い。

●国道402号線シーサイド

新潟市街を海に向かって走ると、国道402号線へ出る。
港近くにあるアクアミュージアム「マリンピア日本海」の看板に誘われて立ち寄ってみるのも良い。頭上をブリやタイ、ウミガメなどが泳ぐマリントンネル、イルカのショーなどが楽しめる。
また、隣接する公園には北原白秋詩「海は荒海、向こうは佐渡よ」の童謡の碑がある。
/マリンピア日本海 入園料 1,500円、TEL 025-222-7500

砂防林の松林が続くシーサイドラインにはところどころに駐車場が設けられ、日本海に沈む夕日を見るポイントが多くある。

●越後七浦シーサイドライン

新潟市内より約30kmほど南、巻町の角田浜あたりから寺泊野積までは「越後七浦シーサイドライン」といわれ、立岩などの奇岩があり日本海の美しい海岸線が続く。
トンネルも多いが、ビューポイントにはパーキングエリアもいくつかあり、佐渡ヶ島を眺めながらの快適なドライブが楽しめる。
とくに水平線に沈む夕暮れどき、赤い空に黒ずむ佐渡の島影を見るのは最高だ。

●弥彦山スカイライン

岩室町間瀬の信号を左折、道は弥彦山を目指して上る。このスカイラインは通称「だいろ」ともいう。
「だいろ」とは新潟の言葉でかたつむり。そのかたつむりの殻のように大きく曲がったカーブが少しの間続く。
急なカーブを曲がるごとに日本海が広がり、佐渡ヶ島が大きく見えてくる。変化に富んだ道だが、片道一車線の狭い道に大型観光バスも通るので注意しよう。また、降雪の時期には閉鎖される。

●弥彦山

スカイラインを上りきったところ一帯は「山上公園」だ。ミニ遊園地、展望台、展望レストラン、パノラマタワーなどがある。
駐車場から展望台へは徒歩で約30分。または急な斜面を一分ほどで上る傾斜式観光エレベーター「クライミングカー」(片道料金180円)で行く。あるいは弥彦神社からロープウェイを利用する。(弥彦神社からは徒歩1時間)
この他、360度の展望を楽しむなら100mの回転展望台パノラマパワー(料金600円)がある。展望台からは大海原と佐渡ヶ島を望める。
展望台より弥彦神社奥の院へは徒歩約10分。奥の院境内からの展望はすばらしく、米どころの広い越後平野、豊かな水量の信濃川、遠く越後の山々が見渡せる。ただ、残念なことに奥の院を取り巻くように乱立するテレビや通信器等の大きなアンテナが気になる。

●弥彦神社

遠く古代から神の宿る山として信仰されてきた弥彦山。
また、農業や漁業、製塩などといった生活の技をもたらしたといわれる弥彦神社。
越後の人にとっては生涯一度は参拝したいと願う神社といわれている。お祭りの多い社でもあることでも知られている。いわば越後地方の氏神様である。
6月には茅の輪くぐり、7月は燈篭祭り、そして11月1日から24日までは全国にも知られた菊祭りがある。この菊祭りが終わると紅葉した山に雪が舞う。
まだ紅葉には少し早いが、深い樹木の奥に鎮座する社には参拝客の姿が絶えない。

○弥彦神社宝物殿

弥彦神社境内にある宝物殿は、徳川家康の6男越後国高田城主となった松平忠輝が奉納した青磁香炉(重要美術品)をはじめ、重要文化財の志田大太刀が必見だ。
応永22年(1415)現在の寺泊の豪族・志田三郎定重が、時の備前国長船の刀匠に打たせ、弥彦神社に奉納したもので、のち慶長15年(1610)時の二代将軍徳川秀忠の上覧に供したともいわれる大太刀だ。刃渡り220.4cmもある。
その他、同じく重要文化財である大鉄鉢など、展示品は少ないが価値あるものが多い。
/入館料 300円、TEL 0256-94-2001

●弥彦温泉と岩室温泉

名物のところてん、それにコンニャクが主な具のおでん屋などが並ぶ弥彦神社の鳥居の前、参道ともいえる通りに大小さまざまな温泉旅館が軒を連ねている。どういうわけか昔から鳥居に近いほど格が上とされてきたとか。

その鳥居に最も近い温泉旅館はいまは団体用の大きな宿だが、その斜め向かいには昔ながらの格式高い旅館 「冥加屋」 がある。
もともと本陣の置かれた宿でそれらしい風格がある。ただし、大正時代に弥彦神社の火災とともに旅館街も焼失。再建には御神材の残りを賜り、現在も柱や梁に当時の面影を残す。

一方、岩室温泉は江戸時代からの湯の街で、徳川幕府から「温泉所」として認められていたところ。弥彦参りした後は“岩室で神落し”といわれ大勢の湯女と遊んだという。
現在も若い芸者さんの姿は多いそうだが、弥彦参り客もバブル崩壊後は半減。土曜温泉(週末以外は客足が少ない)となってしまったと、温泉街の人の話。

●分水町(良寛さまのふるさと)

信濃川とその分水、大河津分水路北に広がる分水町は水の利を得て、古くから近郷の中心都市として発展してきたが、現在は静かな農村風景が広がっている。
この町には、寺を持たず生涯托鉢僧として自由に自然の中に生きたひとりの禅僧、良寛のふるさととして知られたところ。
また、ここには昔むかしのお伽草子「大江の酒呑童子」のゆかりの寺もある。
良寛さまが住んだ「五合庵」や酒呑童子が少年時代を過ごしたといわれる「国上寺」などへの道は少し分かり難いので、JR越後線分水駅近くにある「良寛史料館」へ行ってみよう。
ここで良寛さまの生涯について知識を得るとともに、町の地図を手にいれると良い。
/入館料 300円、TEL 0256-97-2428

●国上寺

弥彦山に続く国上山(くがみやま)は標高が低いが森は深い。
その中腹にある国上寺には駐車場から、徒歩で数分。樹木に囲まれた中にある寺は真言宗の古刹で、酒呑童子絵巻が残されている。
住職が親子二代にわたって絵巻酒呑童子を現代訳の本に仕上げた。絵巻き物語を写真製版し、こどもたちにも読めるような文体で書かれたこの本(定価1,500円)は、住職から直接購入できる。
寺の裏木戸を過ぎると、古井戸がある。
「いまから1000年もの昔、美男子だった酒呑童子は、多くの娘たちから沢山の恋文をもらったが、その数が多かったため読むこともなく箱に詰めたままだった。或る日、片思いに焦がれた娘が自らの命を絶ったため、酒呑童子が恋文を詰めた箱を開けたとたん、煙りとともに美青年は醜い鬼の形相となり、大江山の鬼となった」という。この古井戸の水に鬼の顔になった我が身を映したとか。
国上山を下ったところに酒呑童子の生誕地があり、平成7年に建てられたという五重の塔がある。

●五合庵

国上寺から少し下った大樹の茂る中に6畳一間ほどの小さな茅葺きの庵がある。
国上寺の住職の隠居所であったこの庵に、良寛さまが文化1年(1804)47歳から10余年間、ひとりで過ごした。いまは涸れてしまったが、裏庭には湧き水の池があったという。
現在の庵は復元されたものだが、ひっそりと樹木の中に佇むさまには、「柴の戸の ふゆの夕の淋しさを浮き世の人にいかで語らむ」と詩を詠む姿が偲ばれる。

その他にも良寛さまの足跡の残るみどころは多い。分水町からもう少し南、出雲崎町は生誕地であり、4年間修行をしたという寺、光照寺良寛記念館などがある。 興味のある人は、ぜひ訪ねてほしい。
/良寛記念館 入館料 400円、TEL0258-78-2370

●寺泊アメヤ横丁

寺泊町の国道402号線沿いに、地元の水産会社などの出店である大型鮮魚の店が並ぶ。各店の間口も大きいが奥行きも深い。
そこに日本海沿岸の港に水揚げされたばかりの鮮魚から魚介類の乾物から冷凍ものまで、ところ狭しと並べられており、威勢のよい掛け声が市場内に響く。
また、ここの名物は店頭で煙をもうもうと立てて魚を焼いて売っていること。香ばしい匂いとともに旬の魚の焼きたてを店先のベンチでほおばるのも旅の楽しさだ。
どこでも同じだが、買い物上手の秘訣は季節の魚を知って地物を選ぶこと。これから冬にかけての日本海はズワイガニの季節だ。

●夕日の日本海

来た道、越後七浦シーサイドラインを新潟市へと戻る。
短い秋の日は、トンネルを通過するたびに落ちていく。奇岩に砕ける白い波もいつしか赤味をおび、佐渡の島も紫色へと変わる。
角田浜海岸では、いま水平線に沈まんとする太陽に誘われて車を止める。瞬く間に落ちた日は、一瞬あたりを赤く染めて水平線の彼方へと消えた。そして闇は早足でやってきた。
このシーサイドラインを毎日のように利用している地元の人も、この日没の瞬間は思わず車を止めてしばし眺め入るという。間もなく訪れる雪国の長い冬を前に、この地に住む人々ばかりか、旅人にとっても秋の夕日は感傷的にさせるものなのかも知れない。



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取材:2000年9月