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紅葉の鳴子と蔵王



紅葉狩で名高い鳴子峡から蔵王エコースカイライン

いつまでも気温の高い今年の秋、例年だったら10月半ばには見ごろの紅葉も、標高の高い蔵王が色づきはじめたばかり。峡谷の鳴子はまだ緑。これから見ごろを迎える紅葉の名所へ車を走らせよう。
今回は東京−仙台間は鉄道を利用、仙台市内のニッポンレンタカー営業所よりレンタカーを借りた。車種はカローラだ。




仙台−古川(東京からは東北自動車道で約400km)−鳴子温泉−鬼首−新庄−山寺−山形市−蔵王−鎌先温泉−仙台市
全行程 約300km 2泊3日




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●鳴子へ

仙台から東北自動車道にのり古川ICまでは約50km。インターを下りると国道47号線を鳴子方面へ28km。
稲刈りの終わったばかりの田んぼや、木立に囲まれた民家ののどかな風景の中をゆっくり走るとやがて旧道と分れたバイパスへ出るが、あえて旧道を選んで鳴子温泉郷へ。
江合川の下流から川渡(かわたび)、東鳴子、鳴子、中山平、それに間欠泉で有名な鬼首温泉郷を含めて“鳴子温泉郷”と呼んでいる。
この鳴子温泉は湯量も豊富な上、全国でも珍しいといわれるほど一つの温泉郷で9種類の異なる泉質の温泉が湧出し、374ヶ所もの源泉を誇る。一軒の旅館で2種類以上の泉質の違う風呂を持つことが多い。
温泉の中心は鳴子温泉だが、東鳴子はいまでも湯治客の多い温泉だ。

中心の鳴子温泉には「滝の湯」「早稲田湯」という二つの共同浴場がある。滝の湯は豊富な温泉が滝のように流れる、ということから名付けられた湯で、一方の早稲田湯は昭和23年7人の早稲田の学生が発見したのだという。
どちらも入浴料 300円。
/鳴子町観光商工課 TEL 0229-83-2111

鳴子で温泉とならんで有名なのは“こけし”と“漆器”だ。こけしはそれぞれの工房(店)によって工人が違い、色付けや顔に特徴があるので、各店を見て歩くだけでも面白い。
また、店先にガラス張りの工房を設け、こけし作りの実演をしているところも多い。鳴子の伝統こけしは首を回すとキュッ、キュッと鳴る。ただし、伝統こけし以外は首はまわらないので、購入する場合は店の人に訊ねよう。
こけしのことをもっと知りたい人はここから2km新庄よりの国道47号線を行った左にある「こけし館」を訪ねると良い。入館料 320円。
/TEL 0229-83-3600

もう一つの伝統工芸である漆器は300年以上もの歴史があり、平成3年に伝統工芸品として通産大臣指定となっている。欅にうるしだけを塗り重ねた椀や茶托などじっくり見るだけでも楽しい。

●鬼首(おにこうべ)温泉郷

鳴子温泉から国道108号線で約14km。
荒雄川とその支流周辺には自然林といくつもの間欠泉が噴く、紅葉と温泉の静かな谷あいである。
川の流れに自然のままの露天風呂がある吹上温泉、荒雄川のせせらぎを耳にする轟温泉、美人の湯として知られる宮沢温泉、湯治場の神滝温泉の総称を鬼首温泉郷という。
どこも一度は入ってみたい自然の温泉だが、山深い鬼首は紅葉の美しいところでもある。そしてぜひ訪ねて見たいのは吹上温泉にある2つの間欠泉だ。
地下20mの地下水が、マグマによって摂氏130度まで熱せられ、その圧力で熱湯が噴出するのだそうだ。
「弁天」は15〜20分おきに、「雲龍」は5分ごとに高さ15〜20mも熱湯を吹き上げる。なんの前ぶれもなく突然吹き出す様は、やはり自然の驚異といえよう。空高く紅葉の樹木の中に、勢いよく吹上がる一筋の湯と風の向きで変る霧の舞いは必見だ。
時間に追われて、この瞬間を見逃す団体観光客の姿も少なくなかったが、いまか、いまかと待つ楽しさがまた良い。
敷地内には露天風呂もあるが、大勢の見物人の前で裸になる勇気のある人はあまりいないようだ。
露天風呂の直ぐ下には湯の滝もある。入園料 400円。
/TEL 0229-86-2233

●鳴子峡

江合川の上流、鍋倉山のブナ原生林から流れくる清流を覆う自然林は、新緑、紅葉と自然が織りなす見事な造形と色彩美を惜しげもなく見せてくれる。
鳴子口から中山平温泉に向かって2.6km、渓谷沿いに遊歩道があり、猿の手かけ岩や獅子岩、屏風岩など迫力のある眺めが楽しめる。また峡谷にかかる橋などカメラの被写体としても最高だ。
鳴子温泉から鳴子口まで徒歩30分。駐車場は中山平口と中間の国道沿いに2ヶ所ある。(無料)

このあたりは江戸時代、出羽羽後街道の要所でもあり、尿前の関所跡や中山宿跡、芭蕉の句碑も多くある。
とくに芭蕉の奥の細道にある「蚤虱馬の尿する枕もと」という有名な俳句を詠んだ場所といわれ、関所跡にはこの俳句を刻んだ句碑がある。
国道47号線堺田には、芭蕉ゆかりの宿という旧有路家住宅「封人の家」がある。
紅葉見物がてら立ち寄ってみたいところでもある。

鳴子峡から国道47号線を約40km、新庄市方面へ。途中、舟形町へ抜ける県道がある。地図上では細い道だが、交通量も少ない2車線の良い道だ。舟形町から国道13号線を約45kmで天童市に着く。市を迂回するように山寺街道へ。天童市から数kmだ。

●山寺(立石寺)

正しくは“立石寺”。宝珠山の急な山道に建つ寺で山全体が境内となっている。慈書覚大師円仁が開山した古刹。
麓の根本中堂から奥の院まで階段の数が1,015段。
麓の入り口を入ると、すぐに芭蕉の像と句碑がある。「閑さや岩にしみ入る蝉の声」は芭蕉がこの山寺の階段を半分ほど登ったところで詠んだものといわれている。
名物のコンニャクを醤油で煮た串刺し(一本100円)は階段を登る力のもとといわれ、食べながら大樹の茂る昼なお暗い階段を上る。奥の院までは約20分。岩にへばりつくように建つ修行僧小屋を見ながら昔の修行の厳しさを想う。
山の上からは奥羽山脈の雄大な峰、眼下には山寺の町を見下ろす。寺の軒の向こうに見える紅く染まった木々に心が洗われるような気がしてくるから不思議だ。

日暮れの早いいまの季節、早めに宿をとる。山形市周辺には天童温泉や上山温泉郷と名湯、秘湯も多いが、今回は市内で土地の名物料理や地元で評判の料理屋を探すつもりでシティホテルへ。
山形といえば“山形牛(米沢牛)”だ。ホテルで訊ねるとJR山形駅前のすずらん通りにある 味自慢の店 を教えてくれた。

●西蔵王高原ライン

冬は樹氷で有名な蔵王だがいまは紅葉シーズンに入り、雲上を走る山岳コースは一年を通じて最も快適なドライブが楽しめる。
樹木豊かな山形蔵王を走るドライブウェイは西蔵王高原ライン。
山形市駅前通りを県庁方面へ。県庁前を右折すれば、もう高原ラインの有料道路だ。(料金 300円)
道沿いにコスモスの咲く爽やかな高原道路だ。しばらく走った料金所近くには「山形市野草園」がある。(入園料 300円)
この有料道路の終わりには蔵王温泉とこれからシーズンを迎えるスキー場がある。平地は少し雲が多い天気だったが、標高870mの温泉街は雨。まだ朝も早いためか、蔵王山へ上るゴンドラにも人影はなく、さっきまで汗ばむほどだった気温も上着が欲しいほどに下がっていた。

●蔵王ライン〜エコーライン

まだ雪のないスキー場を過ぎると再び樹林帯へ。盛りには赤や黄色に染まった山々が目を楽しませてくれる。
上ってきた道を、時折ヘアピンカーブを曲がりながら谷へと下りていくと、やがて道はエコーラインと合流する。
ここから約4kmの“お釜”までは急なヘアピンカーブが続く。あいにくの濃霧で視界はゼロ。すれ違うくるまのライトに注意を払いながらゆっくり上る。
晴れていれば、このあたりは樹木の丈は低いが黄色岳カンバやナナカマドの赤い葉がみられるところだ。
上りきったところは坊平高原だ。天気がよい日はハングライダーのメッカで、山の紅葉とともに大空に色とりどりの花が咲く。またここから登山リフトで神秘的な五色の水をたたえた“お釜”見物へも行ける。

間もなく苅田峠へ。ここから標高1,758mの苅田山まで車で往復することが出来る。
苅田峠を過ぎると火山地帯特有の荒涼とした風景が広がる。
ここから急なカーブの連続で一気に下ると視界が大きく開け宮城蔵王の緑豊かな高原が眼下に見えてきた。山の上はなにもかもが濃い霧の中だったが、下るにつれ霧も薄れ滝見台までくると、空がパッと明るくなり、太陽までが顔を覗かせた。
滝見台からは、落差80m、幅7mの不動滝と三段滝が、紅葉がはじまった木々の間から見えた。

●峩々(がが)温泉

滝見台の手前から左へ下る道がある。
紅葉のトンネルに誘われるように辿ると、谷あいに一軒宿の温泉に出会った。
明治9年に開湯したこの温泉は泉温58度、湯平、四万とならんで、日本三大胃腸病の名湯として知られているところ。
「温泉と快適なお部屋以外なーんにもない温泉」というのが、この温泉のキャッチフレーズ。宴会、団体客はお断り。自炊部屋もあるが、数は少なくいつも常連客でいっぱい。露天風呂で紅葉を眺めながら、のんびりすごしてはいかがだろう。
一般客は一泊二食付き1万5,000円、入浴のみ840円。
/TEL 0224-87-2021

●鎌先温泉

蔵王エコーラインを下ると、遠苅田温泉のある遠苅田の町だ。旅館と土産物屋が並び2つの共同浴場がある。岩風呂のあるセンター浴場と、木造の寿の湯。入浴料は共に200円。
/遠苅田観光案内所 TEL 0224-34-2725

鎌先温泉はここより国道457号線を白石市へ約25km、国道4号線を福島方面へ二つ目の信号を右折し田舎道を5kmほど山へと向かう。その昔、農民が鎌の先で掘って発見したことからこの名がついたという。
南蔵王の山麓に位置し狭い山沿いの道に4軒の旅館が軒を重ねるように建っている。いずれも日帰り入浴が可能だ。なかでも展望風呂がある「木村屋旅館」はきれいな風呂と500円という一番安い入浴料だったので、ここで長いドライブの疲れを癒すこととし、しばしの休憩をとる。
温泉から1.5km離れた弥治郎地区は伝統工芸弥治郎こけしのふるさとで工人の集落やこけし村がある。温泉帰りの土産物として買いに訪れる人も多い。

また、 白石名物の味 といえば“うーめん”がおすすめだ。
JR白石駅前のうーめん専門店を紹介してくれたのは、同じ駅前の観光案内所である。温泉で休んで、うーめんで腹ごしらえし、帰路についた。
/白石観光案内所 TEL 0224-24-5915



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鳴子温泉郷
鳴子町内にある5つの温泉地の紹介。ホテル、旅館や名所、観光施設のほか季節には紅葉情報も見られる。
蔵王観光協会
宿泊情報やタウンマップ、散策コース案内、イベント情報などがある。
天童市
温泉情報や山寺をはじめとする観光スポット案内、手打ちそばなどの体験施設情報など。

取材:1999年10月