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新緑の古都(4)斑鳩から明日香村へ

ドライブライン

薬師寺の境内 奈良公園で沢山の寺と春日大社で多くの世界遺産に登録された文化財に触れてきた。しかし、奈良といえばやはり聖徳太子ゆかりの斑鳩の里、法隆寺や薬師堂、唐招提寺とさらに歴史を遡って行くうちに、飛鳥の古墳群まで足を延ばしていた。
奈良公園から法隆寺まで約20km。国道169号線を天理方面へ。国道25号線のバイパス天理IC手前を右折、国道25号線沿いにある。

元興寺からJR奈良駅を西へ約3kmで西の京へ。世界遺産に登録された唐招提寺、薬師寺は西の京を代表する名刹。この二つの古寺にはどちらにも駐車場があるが、この距離は1km足らずなので徒歩で行くことを薦めたい。
畑や田んぼ道の中から白鳳・天平時代の仏教建築の薬師寺の東塔を眺めながら歩く。また両寺を結ぶ小道には甘味どころやみやげ屋が点在し、飽きることがない。


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<コース>
JR京都駅東口−銀閣寺−(国道40号線)−三千院−(国道477号線)−真野−(国道161号線)−大津市−比叡山−三井寺−石山寺−(京滋バイパス)−奈良−法隆寺−明日香村

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●唐招提寺

唐招提寺
唐招提寺
天平宝宇3年(759)高僧鑑真によって創建された。この鑑真は天武天皇に招かれたが、12年間に5回も難船に遭いながら、両目を失明するという苦行の末来日した唐の高僧で日本に仏教を教えるための道場として寺を建てた。
境内には国宝の金堂、講堂、宝蔵など多くのみどころがある。中でも御影堂に安置されている鑑真和上像は、現存する国内最古の彫刻像という。もちろん国宝である。現在は大修理中で金堂はすっぽり覆われ、また千手観音なども仏像を拝見することはできない。緑の多い境内は眺めるだけでもすがすがしい。
/拝観料 600円、TEL 0742-33-7900

●薬師寺

白鳳文化を現代に甦らせた薬師寺は、遠い昔、天武天皇が皇后(のちの持統天皇)のため創建を手がけたが、完成を見ぬまま天皇はこの世を去った。結局は皇后(持統天皇)自ら完成させた。「竜宮造り」と呼ばれ、その美を誇った塔や中門、金堂とともに西の京の寺として繁栄ぶりを偲ばせる。

薬師寺
薬師寺
薬師寺の境内
薬師寺の境内
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その後、幾度の火災や兵火で焼失し、今に白鳳の栄華を残すのは東塔だけとなった。
しかし、昭和42年(1967)写経運動などで資金を集め白鳳伽藍の再建がはじまった。
これまでに復元された金堂、東塔と並んで建つ西塔、中門、回廊は往時のまま華やかに現代の“古寺”としてその建造物は立派に甦っていた。

薬師寺・三重の塔
薬師寺・三重の塔
薬師寺の若い僧がユーモラスに修学旅行生に話をしていた
薬師寺の若い僧がユーモラスに
修学旅行生に話をしていた


金堂には中央に薬師如来、その右には日光菩薩立像、左には月光菩薩の優美なお姿がある。どちらの薬師如来に向けややひねった腰に艶やかさえ感じさせる。あまりの美しさに思わず見惚れてしまう。この薬師三尊像は白鳳彫刻の傑作として賞賛されている。
堂内撮影禁止とあった。
奈良の各古寺をはじめ薬師寺、唐招提寺、法隆寺などに安置された国宝の仏像などぜひ多くの人にそのお姿をせめて写真で紹介したいと思ったが、ほとんどが撮影禁止であった。取材許可を得るには多くの規定があり写真集、書物などの出版部数によって取材費を支払う。そのほか多くの制約があって撮影はもとより使用禁止ということだった。
写真でお見せできないことは残念だが、1500〜1400年前の建築物などから、その歴史と美を感じとって頂ければ幸いだ。
/拝観料 500円、TEL 0742-33-6001
道標
道標

●斑鳩

法隆寺を中心に、ここには中宮寺、法起寺、法輪寺などの古寺が多く点在する。この地に居を構えた聖徳太子は仏教の布教とともに、日本で初めての憲法制定を行った。和銅3年(710)奈良に遷都される以前のこと。奈良公園周辺の社寺などから約100〜50年も時代を遡った飛鳥・白鳳の建造物や仏像など多数ある。

●法隆寺

1993年に日本で初めて世界遺産に登録された法隆寺は国宝、重要文化財に指定されたものだけでも190件、点数にして2,300余点に及ぶ。
推古15年(607)、聖徳太子(574〜622)が斑鳩宮(現在の東院)の隣りに「斑鳩寺」として推古天皇とともに建立したと伝えられているが、不明の点も多い。この斑鳩寺が法隆寺のはじまりといわれている。
現在は五重塔、金堂を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍とに分けられている。
法隆寺は修学旅行の定番コース
法隆寺は修学旅行の定番コース

1438年に再建されたという国宝の南大門はいわば法隆寺の玄関口。その次には飛鳥時代に建立された同じく国宝の中門があり、和銅(711)に造られた日本最古の仁王像(実際には向かって左の“吽形像”の頭部のみで後に補修されている)がある。
中門に向かって右は口を開いた“阿形像”、左は口を閉じた“吽形像”。サンスクリット語のa-humの音をうつした言葉で「阿」は呼気、「吽」は吸気を表したものだという。阿はすべてのものが生まれ、吽はすべてのものが終わる。生から死が表現された迫力ある金剛力士像(仁王像)を眺めながら、仏教の教えの一端をかみしめる。

法隆寺の仁王像。口を開き“阿(あ)”と発する
法隆寺の仁王像。口を開き
“阿(あ)”と発する

仁王像。“吽(うん)”と言葉を結ぶ
仁王像。“吽(うん)”と
言葉を結ぶ


法隆寺といえば回廊に囲まれた中にある五重塔や金堂など西院伽藍風景が一般的のようだ。ともに国宝だ。
高さ31.5m。奈良時代はじめの建立で日本最古の五重塔。釈迦の遺骨を安置するために造られたもので、仏教寺院においては最も重要な建物とされている。
5層目が一層の半分の大きさと上層へいくほど減少率が大きいため安定感がある。

五重の塔(法隆寺)
五重の塔(法隆寺)
法隆寺・五重の塔の梁を支える
法隆寺・五重の塔の梁を支える

また法隆寺のご本尊を安置するための殿堂が世界最古の木造建築といわれる金堂である。内部には聖徳太子のために造られた金銅釈迦三尊、太子の父である用明天皇のために造られた薬師如来座像、と白鳳・飛鳥時代の貴重な像をはじめ天井に描かれた天人と鳳凰の西域を感じさせる天蓋が吊されて、周囲の壁面には薬師、釈迦、阿弥陀などの浄土が描かれている。ただし、この壁画については昭和24年(1949)焼損したためパネルに再現壁画が描かれている。

宝物殿付近からの五重の塔
宝物殿付近からの五重の塔
三経院(国宝)
三経院(国宝)
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東西の回廊の外側には東室、西室という南北に長い建物がある。どちらも僧侶の住居であった。東室を三経院、西室を聖霊院という。周囲からすると少し質素な建物に見えるが、どちらも国宝だ。聖霊院の奥には大宝蔵院がある。平成10年に落成した新しいものだが、法隆寺の宝物が展示してある。

珍しい三棟造りの奈良時代を代表する建物の一つ、東大門(国宝)を抜けると東院伽藍だ。ここに有名な「夢殿」がある。八角堂の建物で、天平11年(739)高僧が聖徳太子の遺徳を偲んで建てたもの。観音の化身と伝えられた聖徳太子を供養するための殿堂。八角堂の中央の厨子には、聖徳太子の等身大の秘仏救世観音像(飛鳥時代)が安置されている。
/拝観料 1,000円、TEL 074-575-2555

●飛鳥と古墳

明日香村には天皇や皇族そして豪族の墓が無数にある。この古墳群を称して“日本の王家の谷”とさえいわれるほどだ。大和朝廷ができる以前、日本の古代史を彩った人々が活躍した時代を語る古墳が多く発掘されている。
なかでも有名なものは「高松塚古墳」だ。
近鉄吉野線の飛鳥駅から西へ1kmほど。飛鳥歴史公園の中にある。昭和47年(1972)に発見された高松塚古墳は日本中の人々を驚かせ、古代ブームの火付け役となった。
内部の彩色壁画は壁の東面には青龍と日像、西の壁には白虎と月像はじめ男女の人物などが豊かな色彩で描かれている。7〜8世紀くらいといわれている。
古墳内は見ることができないが、隣接する「高松塚壁画館」には実物大の石棺のレプリカがあり、見事に模写された壁画をじっくりと見ることができる。
/入館料 210円、TEL 0744-54-3340

高松塚。発掘後はコンクリートで固められている
高松塚。発掘後はコンクリートで
固められている

高松塚壁画館
高松塚壁画館

また記憶に新しい発掘は「キトラ古墳」だろう。壁には7世紀末から8世紀初め玄武や白虎、朱雀の絵が描かれ天井には天文図があり、これは東アジア最古といわれている。直径約14m、高さ約3mの円墳だ。現在は内部及び壁画などの公開はされていない。

高松塚古墳の近くには6世紀の中頃、仏教をはじめてとりいれたという欽明天皇陵の前方後円墳があり、橿原神宮と隣合わせの天武・持統天皇陵がある。
天理市から南へと下る“山辺の道”、明日香村の古墳群と古代の謎といわれる“石造物群”、そして平安の時代から桜の名所として親しまれてきた吉野山へと古の道は続く。

橿原神宮
橿原神宮
神武天皇陵
神武天皇陵




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奈良ネット
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法隆寺
法隆寺の略縁起、四季の行事、境内の案内などが掲載されている。
国営飛鳥歴史公園
公園の概要や施設情報をはじめ、キトラ古墳や石舞台、高松塚古墳などの案内も見られる。

取材:2003年5月