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残雪の山々を望む平湯温泉と上高地

ドライブライン

河童橋と穂高岳沢 桜前線は津軽海峡を越えているのに、中部山岳地帯の標高約1,200m〜1,500mの平湯や上高地の夜は小雪がちらつき、笠ヶ岳や穂高連峰は、まだ冬山ではと思われるほど、白く輝いていた。
上高地へマイカー乗り入れができなくなって久しいが、平湯、高山方面は国道158号線の中ノ湯、安房トンネルを抜けて、そのまま走れる。上高地へは沢渡で車を駐車場に預けバスに乗り換えなければならない(駐車料金1日500円)。上高地は5月の大型連休から秋の閉山まで、バス、タクシー、限られた車の他は混雑するため、中ノ湯からの県道24号線(上高地線)には乗り入れができない。
1日目はこの沢渡を通過して平湯温泉泊まり。2日目には平湯から沢渡へと戻り、上高地へと入った。

バスの車窓から飛び込んでくる焼岳、西穂高岳、岳沢…。梓川の左岸から明神、明神橋を渡って右岸の遊歩道を上高地へと戻る散策コースは、松本から飛騨路(その逆も)へのドライブで、欠かせないスポットでもある。平湯温泉からは笠ヶ岳の堂々とした姿、平湯大滝も家族連れの楽しめる場所だ。
途中、バス利用も入るが、平湯、上高地の散策を写真で紹介します。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
松本−沢渡−中ノ湯−平湯−中ノ湯−沢渡(バス乗り換え)−上高地−(バス)−沢渡−松本
全行程 約150km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●平湯温泉

乗鞍岳の飛騨側、岐阜と長野を結ぶ安房峠の岐阜県玄関口に位置する。昔は難所の峠だったが、10年前に4,000mを超える長いトンネルが開通し、冬季は閉鎖されていた道も1年を通じて車の往来も可能になり、関東方面からも便利になった。

中央道・茅野付近からの八ヶ岳
中央道・茅野付近からの八ヶ岳
平湯からの笠ヶ岳
平湯からの笠ヶ岳

海抜1,200m余、奥飛騨の温泉郷の中で最も古い歴史を持っている。江戸時代末、飛騨について書かれた「飛州志」に甲州の武田家臣が攻め入ったとき、険しい安房峠越えに疲れた兵士は白い猿が湯に悪い足を浸し、やがて軽々と走り去るのを見た、というのが平湯温泉の由来だ。以来、病を治しにここを訪ねるようになった。そして北陸大名も参勤交代の道中に立ち寄った。
約40以上の井戸、源泉があり、温度も90度を超えるものまである。
泉質は、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、炭酸水素温泉で、胃腸病、リュマチ、神経痛、皮膚病などに効くといわれている。

平湯神社
平湯神社
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白猿を祭った猿満堂
白猿を祭った猿満堂

平湯神社前からの笠ヶ岳
平湯神社前からの笠ヶ岳
平湯館・旧館
平湯館・旧館

トンネル開通前は山の中の素朴な温泉地だったが、大駐車場やバスターミナル、土産物売り場などが建設された。平湯のみどころの一つである日本名滝100選「平湯大滝」前には「平湯大滝公園」が平成16年夏にオープンされ、滝が氷結する2月にはライトアップされ、イベントも催される。

誰でも楽しめる「足湯」の他、約250年前の木造茅葺き、入り母屋造りの民家が移築されて作られた「民俗館」もある。内部には民具、農具などが展示され、敷地内には露天風呂もある。
/料金 500円(入浴料含む)
  TEL 0578-9-3578
平湯大滝
平湯大滝
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飲用の温泉。もちろん無料(平湯館庭)
飲用の温泉。もちろん無料(平湯館庭)
足湯が人気。どこの温泉地にもある
足湯が人気。どこの温泉地にもある

湯量豊富な平湯は屋根にパイプを巡らせ湯で雪を溶かす
湯量豊富な平湯は屋根にパイプを
巡らせ湯で雪を溶かす

豊坂家(移築)
豊坂家(移築)

●上高地

中ノ湯で国道158号線と分かれ、狭く長い釜トンネルを抜けると、風景も空気も一変する。透明な空気と冷たい風の中、バスが大きなカーブを曲がると、赤茶けた活火山の焼ヶ岳(標高2,455m)と淡いブルーの水をたたえた大正池が視界いっぱいに飛び込んでくる。
大正4年(1915)の焼ヶ岳の噴火で、梓川がせき止められてできた池で、立ち枯れた木立が幻想的だ。やがてバスがカーブを曲がるたびに、前方には雄大な穂高連峰が見えてくる。

梓川と焼ヶ岳
梓川と焼ヶ岳
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大正池と穂高岳
大正池と穂高岳

日本屈指の景勝地である上高地は、昔は仙境として仙人や猟師たちの世界だった。またのちには信仰の山として越中富山の僧呂、播隆上人が信者と共に槍ヶ岳に登り、山頂に祠を納めたという記録がある。
明治に入って、多くの外国人技術者や宣教師などが日本にきた。その中でイギリス人技術者ウィリアム・ガウランドは明治10年に槍ヶ岳に登り、その記録を雑誌で紹介。その後、同じイギリス人の宣教師、ウォルター・ウェストンも槍ヶ岳に登り、その著書『日本アルプスの登山と探検』で上高地と周辺の山々を詳しく紹介した。
ウェストンは山へ登るときは、地元安曇村生まれの猟師上条嘉門次を山案内人として常に一緒に行動し、著書の中で優秀な案内人ミスターカモンジとして描かれている。明神池のほとりにある当時の猟師、嘉門次小屋とともに嘉門次は有名な案内人として、今日まで語られている。
深い樹林と清流の木道
深い樹林と清流の木道

河童橋と穂高岳沢
河童橋と穂高岳沢
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梓川右岸の遊歩道とハイカー
梓川右岸の遊歩道とハイカー
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現在の嘉門次小屋の主は4代目だという。往時の小屋の一部を残し、大きな囲炉裏に大きな鉄瓶が下がる。そして養殖とはいえ一時梓川の清流に泳がせたイワナを囲炉裏の炎とオキにかざして焼く。一匹900円となかなかの値段だが、30分じっくりと遠火で焼いたイワナは、頭から残すところなく旨い。商売上手のやしゃ孫に嘉門次は目を丸くしているかも知れない。

昔の名残を留める嘉門次小屋
昔の名残を留める嘉門次小屋
嘉門次小屋のイワナは養殖だが、遠火で焼きおいしかった
嘉門次小屋のイワナは養殖だが、
遠火で焼きおいしかった


●明神池周辺

上高地河童橋から3km、徒歩約40分、槍ヶ岳や穂高へ向かう登山路から梓川にかかる釣り橋を渡ったところにある。
明神岳の眞下、周囲を湿原に囲まれたそれほど大きくはないが、深山深く清澄無垢なる池である。
明神岳
明神岳

明神橋と明神岳
明神橋と明神岳
明神から梓川左岸の遊歩道には美しい流れが多い
明神から梓川左岸の遊歩道には
美しい流れが多い


またここは穂高神社の奥宮であり、祠が祀られている。残念なことに、いつの頃からか池まで神社化し、池のほとりに立つには拝観料300円が必要になっていた。自然を守るというのなら結構なことと思うが。

穂高神社奥宮
穂高神社奥宮
奥穂高上空を飛ぶ旅客機
奥穂高上空を飛ぶ旅客機

●上高地の猿

20年ほど前までは厳冬期の寒さに耐えられず、上高地には生息しなかった猿が、いまや沢山の群れで人々の与えるエサを狙っている。暖冬の影響もあるだろうが、観光客の残したゴミや「可愛い」といって与えるエサを頼りに、急激に増えたのだという。
いなかったはずの動植物が繁殖したために生態系が崩れ、在来種が絶滅したという事実はたくさんある。「猿及びカモ(カモもいなかった)」には「エサをやらないでください」のルールは守りましょう。



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平湯温泉旅館協同組合
平湯温泉の旅館一覧を見たり、空室検索や料金検索をして予約もできる。平湯大滝結氷まつり(2月)も紹介。
上高地公式Website - ようこそ信州上高地へ
上高地のエリア案内、宿や食事、入浴施設などの情報を掲載。上高地ビジターセンターへのリンクもある。

取材:2007年4月