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水戸黄門と陸前浜街道(1)

ドライブライン

保和苑の黄門像。助さん、格さんも 茨城県の県庁所在地、水戸の名を全国に知らしめたのは、なんといってもテレビの時代劇「水戸黄門」である。天下の副将軍として全国を行脚。その旅先で悪政を改めるというストーリーはお茶の間の人気だ。
その水戸の象徴ともいえる黄門さま・徳川光圀は、現在の水戸の街の基礎をつくり上げた人物だが、幕末の動乱期に活躍したのは第9代藩主徳川斉昭だ。いまも水戸市民は徳川歴代藩主に尊敬の念とともに、この地に住む誇りを持ち町づくりをしているという。
梅で名高い「偕楽園」、なぜか元祖か?と思わせる「納豆」も水戸の名を高めている。

光圀隠居の地、常陸太田周辺から旬の鍋料理“あんこう”の水揚げ量が多い陸前浜街道(ほぼ国道6号線)を北上し、福島へと県境を越した所にある「勿来の関」へ足を延ばした。気候温暖な太平洋沿岸は、降雪の心配もあまりなく豊富な温泉とともに冬のドライブコースとして薦めたいところである。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
(常磐自動車道)−水戸IC(または(北関東自動車道)−南水戸IC)−水戸市内−(国道349号線)−常陸太田−(国道6号線・陸前浜街道)−勿来

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●水戸黄門像

市内には黄門さま像は大小合わせて8体あるそうだ。水戸を訪れた多くの人が目にするのは駅前に、テレビでお馴染みの助さん・格さんを伴った旅姿の黄門さまだ。
駅から西北に延びるメインストリート大工町の交差点の一角には、電柱に隠れるように小さな黄門さま。
立派なものは市の中心にある千波湖畔に立つ黄門さまだ。作者が異なりお顔立ちは少しずつ違うが、黄門さまなくしては水戸にあらず、ということのようだ。

水戸駅北口の像。助さん、格さんがつきそう
水戸駅北口の像。助さん、格さんがつきそう
印鑑店の店先にも黄門さま
印鑑店の店先にも黄門さま

大工町の黄門像。歩道に向かってお立ちだ
大工町の黄門像。
歩道に向かってお立ちだ

千波湖のほとりの黄門像。数ある像の中で最も大きい
千波湖のほとりの黄門像。
数ある像の中で最も大きい


●偕楽園

水戸9代藩主徳川斉昭が創設した庭園で、金沢の兼六園、岡山の後楽園とともに日本の三大名園である。「民と偕に(共に)楽しむ」ことを目的として「偕楽園」と名付けられた。
梅の名所として知られる園内には、約3,000本の梅を中心に、つつじ、萩、などが植えられている。
とくに梅は有名で約100種類が1月下旬から4月上旬まで白や淡いピンクの花が園内を埋める。他にも様々な花をつける木が植えられ、四季を通して咲く。いまは寒桜が可憐な花をつけている。

偕楽園の入口
偕楽園の入口
寒桜
寒桜

見事な梅林を囲む大杉の森の中には、梅の別名、好文木に由来する「好文亭」が建つ。斉昭自身が設計に携わったというこの建物は2層3階の好文亭と、奥御殿、茶室からなる。3階からは当時は大洗の海岸も一望できたそうだが、いまは千波湖や水戸市街が見渡せる。
/園内は無料。「好文亭」入館料 190円、TEL 029-244-5454

偕楽園・好文亭への道
偕楽園・好文亭への道
偕楽園の好文亭
偕楽園の好文亭
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●弘道館

水戸徳川三代の名君を生んだ舞台は、天下の副将軍徳川光圀(水戸黄門)が現在の水戸の町の基礎を築き上げたが、発展させたのは、幕末の動乱期に活躍した第9代藩主徳川斉昭だ。
偕楽園を造園し、天保12年(1841)水戸の藩士子弟に文武両道の修錬の場として弘道館を設立した。儒学、医学、蘭学、天文学など幅広い学問を取り入れた、いわば総合大学ともいうべきもの。国の重要文化財に指定されている。
弘道館
弘道館
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斉昭の6男、一橋家に養子になったのち、第15代将軍となった徳川慶喜も5歳のときから弘道館で英才教育を受けた。敷地跡は弘道館公園として、800本、60種類の梅の木が植えられている。
/入館料 190円、TEL 029-231-4725

弘道館の玄関を入るとこの文字が目を引く
弘道館の玄関を入るとこの文字が目を引く
拓本作り(弘道館)
拓本作り(弘道館)

●旧水戸城 薬医門

水戸城・薬医門は水戸一高の中にある
水戸城・薬医門は水戸一高の中にある
本丸跡、現在水戸第一高等学校の敷地内にある。旧水戸城の現存する唯一の建造物である。薬医門の建立時期は、構造や技法などから安土・桃山期、佐竹氏の時代(1591〜1602)に創建され、徳川氏に引き継がれたもの。
城門の風格から橋詰御門、すなわち本丸の表門という。長い間、城外に移されていたが、昭和56年(1981)、旧本丸に近いこの地に移された。

●東照宮

元和7年(1621)水戸藩初代藩主徳川頼房が家康を祀るため、日光東照宮の様式を取り入れ創建した朱塗りの社殿。
昭和20年(1945)の爆撃で焼失したが昭和37年(1962)復元された。

参道は駅前の繁華街になっているが、必見は正保3年(1646)に頼房公が奉納したというの境内に納められている葵の御紋の刻まれた神輿だ。江戸初期の精巧な作りを見ることができる。
水戸・東照宮の御輿。葵の紋に400年の歴史がある
水戸・東照宮の御輿。
葵の紋に400年の歴史がある


●彰考館徳川博物館

徳川博物館
徳川博物館
水戸徳川家に伝わる遺品や古文書が収蔵されている。その所蔵品は、徳川家康の遺品(駿府御分物)を中心に家康の子である初代頼房、2代光圀など歴代藩主やその家族のものが約3万点、さらに敷地内にある彰考館文庫収蔵『大日本史』草稿本など古文書類約3万点が展示されている。
また水戸光圀所用の「印籠」がうやうやしく飾られている。
/入館料 1,000円、TEL 029-241-2721

●水戸八幡宮

常陸太田城主佐竹義宣氏が水戸の城主となった折、守護神として慶長3年(1598)に建立された。当初は八幡小路(現北見町)に鎮座していたが、元禄7年(1694)に現・常北町へ、さらに現在の場所に移ったのは宝永4年(1707)という。本殿は2回にわたって解体移築された。組物や彫刻など桃山時代の時代と地方色をいまに伝えている。
戦災を免れたため文化財も多い。境内には樹齢700年のいちょうの巨木があり国の天然記念物指定を受けている。もちろん建造物も国指定重要文化財。
八幡神社(重要文化財)
八幡神社(重要文化財)

●常磐共有墓地

徳川光圀の命によって「保和院」と改称、密法流通の修験場、通称二十三夜尊桂岸寺の裏にある。当時水戸藩の民の喪祭が神仏まちまちで、誤った習慣にとらわれて無駄な出費に苦しめられていた。光圀公は、これを知って指導する必要を感じた。
寛文6年(1666)ここに共同墓地を造り、とくに藩士に簡素な喪祭の仕方を教え、墓碑も一定の形と大きさを定めた。
墓地内には「水戸黄門」でお馴染みの「格さん」の墓がある。「格さん」こと安積澹泊(あさか たんはく)は光圀公生涯の大事業とされた修史の編纂『大日本史』に顕著な功績のあった人物だ。若いころから学問を好み、儒学を学ぶ。その後「助さん」本名佐々介三郎宗淳(ささ すけさぶろうむねきよ)とともに光圀公に認められ彰考館の編修(学長)となり、力を尽くした。
質素倹約をモットーとした生き方をした光圀の遺志通り、格さんや水戸藩士の墓石にはその遺徳が偲ばれるようだ。

格さんの墓所への案内
格さんの墓所への案内
意外と質素な墓所
意外と質素な墓所

●回天神社と水戸殉難志士の墓

安政の大獄、桜田門外の変、坂下門外の変以後、国のために殉じた1785名の志士の霊を祀った回天神社。1864年、志半ばにして幕府に降伏した天狗党烈士800余名の墓石374基が、いずれも光圀公の質素の教えの通り、身分の上下なく整然と並ぶ。
墓所に隣接した「保和苑」には10種類5,500本のあじさいが植えられ、初夏の園内ではあじさい祭が盛大に行われる。
そのほか水戸駅から徒歩5分の地には、徳川光圀の生誕地に建つ水戸神社がある。
保和苑の黄門像。助さん、格さんも
保和苑の黄門像。助さん、格さんも

●水戸名物

梅と納豆は周知の通り。また市の北を流れる大河、那珂川は川魚の宝庫だ、ここで捕れる鮎と並んで鰻も名物とか。市内に「鰻屋」の多いことを発見。もう一つ有名なのは「あんこう」だ。これから冬の季節「あんこう鍋」を求めて首都圏をはじめ近隣県から多くの人がやってくる。

鰻の老舗・中川楼
鰻の老舗・中川楼
鰻は薄味で旨い
鰻は薄味で旨い

水戸のアンコウ料理屋前の碑
水戸のアンコウ料理屋前の碑
納豆屋さんの2階には懐かしい納豆を包む藁や蒸し器もあった
納豆屋さんの2階には懐かしい
納豆を包む藁や蒸し器もあった


実はあんこうが水揚げされるのは茨城県北部約70km北にある福島に近い平潟港だ。
次回は「水戸黄門」が『大日本史』を手がけながら隠居生活を送った西山荘と徳川家以前の水戸城主佐竹氏のゆかりの地、常陸太田を訪れる。そして3回目は「あんこう」の水揚げ量日本一の平潟港を目指して陸前浜街道を北上する。



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取材:2004年12月