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春の九州ドライブ
熊本・雄大な自然を満喫



熊本空港から(二泊三日 約200km)
熊本空港−熊本市内−(国道57、445号線)−矢部−高千穂(泊)−(国道325号線)−高森−阿蘇山(阿蘇登山道路)−阿蘇くじゅう国立公園(やまなみハイウェイ)−黒川温泉(泊)−(国道387号線)−菊池市−熊本空港
 
 

 

熊本空港は市の中心部より約20km東のゴルフ場に囲まれた中にある。今回はここから高千穂へ行くには国道443号線を20kmほど南下して御船町へと出るルートをとった。
御船町から東へと向かう道は国道445号線。途中浜町で国道218号線と合流。御船川に沿って上るカーブの多い道だ。こうして矢部町へと続く約30kmは立ち寄るお茶屋もないので気をつけたい。




●矢部町

山深いところに思いがけず大きな集落に出会った。矢部町の中心部で小さいながら商店街もある。この町外れにある橋は通潤橋といい、長さ75.6m、高さ20.2mのアーチ型の石造りで安政元年(1854)完成したもの。橋の中には水路が通り、中央から逆サイフォン式で放水して畑を潤した。現在も農業用として使用することもあるが、普段は観光用で、希望者には1回5,000円で15分間写真のように放水してくれる。
なお、この町は柔道のオリンピック金メダリスト山下選手の故郷でもある。
問い合わせは矢部観光協会へ
/TEL 0967-72-1111

●高千穂

神話のふるさと、また平家の落人の里として知られるところ。いまでは、そんな秘境のムードは薄いが高千穂峡、天の岩戸、高千穂神社など八百万の神伝説の残る山中は、荘厳で厳粛は雰囲気が漂う。

●高千穂峡

九州山地のほぼ中央、宮崎県の北、阿蘇山系の溶岩が五ヶ瀬川の流れで侵食されてできた鋭く深い谷。
峡谷に架かる国道218号線を渡ると、峡谷へと下る。貸しボートがあって(1,500円)川を溯ると高い崖から真名井滝が見られる。新緑、紅葉は見事だが、訪れる人の数も多くこんなのんびりと峡谷を探索していられない、とお茶屋の店員は言った。

●高千穂神社

今から1900年余前、垂仁天皇の時代の時代の創建と伝えられる古い社という。それほど古い昔のことはよくわからないが、高千穂18郷88社の総社として人々の信仰を集め、源頼朝が武運を祈って秩父の豪族を代参させた折り、秩父杉を植えさせたという。樹木のうっそうと茂る境内に樹齢800年の老杉が、ひときわ高くそびえる。神楽殿では毎晩8時から夜神楽が演じられている。
問い合わせ/高千穂町商工観光/TEL 0982-72-3181

●天の岩戸神社

JR高千穂駅から西に4kmほど山道を上る。そこには岩戸川の峡谷を挟んで社が2つあり東の社は天照大神、西は天照大神が隠れたという天岩戸がそれぞれの御神体だ。これらの社の下を流れる岩戸川を上ると、八百万の神々が集まり話し合いをしたという天安河原だ。徒歩 7分。清流にはヤマメの姿が多く見られる、深い峡谷の奥の岩穴の社は神々しく神秘的だ。

●阿蘇くじゅう国立公園

世界一のカルデラ火山・阿蘇。周囲128kmにも及ぶ外輪山に阿蘇五岳、そのうちの中岳は、いまも活発な火山活動を続ける火の山だ。カルデラのどこまでも続く広大な大草原にはレジャー施設が点在し、いくつものハイキングコースがあり、乗馬やキャンプ場あり、そして至るところに湧く温泉と楽しみ方はいっぱい。とくに広いカルデラの中を縫って走るハイウェイを行くドライブは、九州の旅のハイライトといえよう。

阿蘇ドライブ
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●阿蘇登山道路吉田口

高千穂から高森までは国道325号線で約50km。カーブの多い道対向車に注意しながらのロングドライブだ。高森峠の下を走るトンネルを幾つも抜けると間もなく左折。日本の名水百選の白川水源でこのあたりの名物、高森田楽の素朴な味を楽しみながら少し早めの昼食をとるのもよし。水源をあとにすると、道はすぐに阿蘇登山道への分岐点に着く。

阿蘇登山有料道路吉田線(1,240円)は熊本から国道57号線で西の赤水線から入るので、交通量は比較的少ない。

大きなカーブを描いてぐんぐん標高を上げていく。しばらくは森林帯が続くが、トンネルを抜けると突然視界が開け丸いコブのような烏帽子岳が見えてくる。やがて褐色のゴツゴツとした阿蘇中岳噴火口へと上る。山上神社から火口までケーブルでいくのもいいが、町営の有料道路(560円)があり、火口近くまで上がれる。

いまでも活発に活動している火口から勢いよく上がる噴煙はまさに地球の鼓動といえよう。時折大きく噴き上げる煙が風の向きで、こわごわのぞく見物人にも襲いかかる。時には亜硫酸ガスを吐き出す噴煙は人の命を奪うこともある。この荒涼とした火口をのぞいていると、自然のエネルギーと神秘を感じる。

火口を少し下ると烏帽子岳の中腹に広がる草原へ出る。ここは阿蘇の代表的な景観のひとつ。夏には草原や周囲の湿地には高山植物が可憐な花を咲かせる。貸し馬に乗って草原をのんびり一回りするのも旅の思い出になるかも知れない。乗馬は一回り1,000円。
草原とともに立ち寄って見たいのは阿蘇火山博物館だ。阿蘇のカルデラができるまでを見せてくれるジオラマや噴火時の記録資料が展示されている。
入場料820円/TEL 0967-34-2111

杵島岳、往生岳を右手にみながら阿蘇登山道路坊中線を下る。起伏のある草原を行くのどかなドライブウェイだ。そして間もなく阿蘇町の町並みを見下ろしながら道は一気に下って行く。JR阿蘇駅の近くには、カドリー・ドミニオンがある。世界から9種類400頭の熊を集めた牧場で、ほかにやぎ、うさぎなどとふれあえる動物村がある。
入園料1,580円/TEL 0967-34-2020

●やまなみハイウェイ

一宮町の阿蘇神社をまっすぐ北へ。町を出ると突然ヘアピンカーブで標高を稼ぐ。眼下に牧草地、南には、いま下ってきたばかりの阿蘇のやまなみの大パノラマだ。ここは城山展望台。
ここから大分の湯布院まで約50kmは見渡す限りの草原とくじゅうの山々を望みながらのドライブだ。途中、温泉あり、牧場あり、レジャースポーツスポットあり、山菜料理のレストランもある。大自然相手に思いっきり遊ぼう。

瀬の本から一気に上った長者原は牧の戸温泉、星生温泉、長者原温泉といずれも温泉の宝庫だ。
標高1,000mの高原にあり、いずれも泉質が異なる。
くじゅう山の登山口にあたり、旅館やペンションがいくつもあり、中でも長者原ヘルスセンターはドライブの途中にひと風呂浴びることもできる。
入浴料200円/TEL 0937-9-2244

やまなみハイウェイの展望の最高のポイントは飯田高原を見渡せる朝日台だ。ここから崩平山を大きく回り込んで下ると、湖畔に瀟洒なホテルの建つ山下湖がある。

●黒川温泉


阿蘇山を下って、やまなみハイウェイに向かう途中、瀬の木で国道442号線を熊本方面へ約3km戻ったところに黒川温泉入り口の標識を見る。このあたりはいま、小さな温泉付き分譲地開発が行われている。
黒川温泉はつい10年ほど前までは谷あいのひなびた湯治場だったそうだ。交通網の発達で、新しい温泉旅館が次々と建ち、いまでは23軒、それぞれが趣を凝らした露天風呂を持つ。
旅館組合が発行する入湯手形(1,200円)を手に入れると、好みの3軒の旅館の露天風呂のはしごができる。泉質も趣も異なる露天風呂入浴アイデアが温泉客には喜ばれているようだ。
黒川温泉観光旅館協同組合/TEL 0967-44-0076

温泉三昧を楽しんだ翌日はゆっくり宿を出て、小国町から国道212号線経由、国道57号線で熊本空港へ。また時間があれば、再びくじゅう、阿蘇で遊びながら空港へと向かうのもよいだろう。


JH九州
日本道路公団の九州支社。九州各県の路線別観光スポット案内がある。
阿蘇火山博物館
阿蘇火山博物館の展示案内をはじめ、オルゴール博物館、阿蘇ロープウェイ、阿蘇の景観なども見られる。
カドリー・ドミニオン
かわいい動物たちのスナップショットやアトラクションを紹介している。(旧称 阿蘇くま牧場)

改訂:1999年7月
取材:1998年3月

※ドライブコースの情報はそれぞれの記事の取材時点のものです。