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春の九州ドライブ
長崎・異国情緒を楽しむ



春の旅は九州から

今年はなんだか九州が熱い。北海道と並んで、ここには広大な自然の大地があり、温泉があり、海がある。そして、日本の中でもっとも早い春がある。

各旅行社の店頭には春の旅行シーズンの一番乗りのように、九州各地へのツアー商品のパンフレットが競うように並ぶ。そんな中から、長崎、熊本、大分の三つの空港からレンタカーで行くドライブコースを紹介。もちろん、個人旅行者の方にも参考になるような取材をした。



コース1
長崎空港から(二泊三日 約150km)
長崎空港−(長崎自動車道と国道205号線)−ハウステンボス−オランダ村−(国道206号線)−長崎市(泊)−(国道57号線)−島原半島−雲仙温泉(泊)−普賢岳と島原市−島原城−長崎空港



コース2
熊本空港から(二泊三日 約200km)
熊本空港−熊本市内−(国道57、445号線)−矢部−高千穂(泊)−(国道325号線)−高森−阿蘇山(阿蘇登山道路)−阿蘇くじゅう国立公園(やまなみハイウェイ)−黒川温泉(泊)−(国道387号線)−菊池市−熊本空港



コース3
大分空港から(一泊二日 約190km)
大分空港−別府−湯布院温泉経由−やまなみハイウェイ−九重町−別府温泉(泊)−耶馬溪(青の洞門、羅漢時)−国東半島−大分空港



番外編
取材中に見つけたお薦め温泉宿

 
長崎空港から(二泊三日 約150km)
長崎空港−(長崎自動車道と国道205号線)−ハウステンボス−オランダ村−(国道206号線)−長崎市(泊)−(国道57号線)−島原半島−雲仙温泉(泊)−普賢岳と島原市−島原城−長崎空港
 
 



羽田から長崎空港までの飛行時間は1時間20分。大村湾に浮かぶ滑走路へ飛行機が滑り込んだのはお昼少し前だった。空港ロビー1階正面にはレンタカー各社の受け付けブースが並んでいた。ここで簡単な手続きを終えると、車の待つ営業所へとピックアップカーに案内された。対岸へと続く長い橋を渡ったたもとにニッポンレンタカー長崎営業所があった。すでにエンジンがかけられ用意された車はカローラだった。オプションでつけたカーナビをハウステンボスへとセットして、さあ出発!

カーナビに導かれながら大村ICから長崎自動車道へ。通る車の数の少ない高速道路だから、左手に時々見える大村湾の風景も楽しめる。13kmほどで東そのぎICを出て、国道205号線へ。間もなくハウステンボスだ。

●ハウステンボス


ハウステンボスは、いまや九州の「顔」とまでなったテーマパーク。だが単なるレジャー施設だけではなく定住できる住居と大型ホテルを持ったリゾート地ともいえる。
大村湾に面して張り巡らされた運河、宮殿、搭、町並みまでをオランダそのままに再現。これらを10のゾーンに分けたアミューズメント施設がある。それぞれを紹介することはできないが、1855年にオランダ国王から徳川幕府に寄贈された蒸気船「観光丸」やオランダを何度も襲った大洪水を再現、その体験のできる「ホライゾン・アドベンチャー」、オランダをはじめ、ヨーロッパの味が楽しめる「ワールドレストラン」など遊ぶところがいっぱい。3月〜4月中旬にかけては満開の色とりどりのチューリップが一段とオランダの雰囲気を盛り上げてくれる。
入場料/パスポート4,200円(入場のみの場合)/TEL 0956-27-0001

駐車場(一日700円)の前にそびえるように建つのは全日空ホテル。オランダのアムステルダム中央駅を模したネオ・ルネッサンス調のホテル。12階建て330室、ガーデンチャペルからカジノバーなどを備え、また、敷地内から湧出した温泉の大浴場もある。宿泊客は一度パスポートを買えば滞在中何度でもハウステンボスへの出入りができるとあって、なかなか人気のホテルだ。
一泊ツイン2万2,000円から。

●オランダ村

ハウステンボスから大村湾に沿って約10km。途中にある西海橋のたもとに西海公園があり、東に大村湾、西には佐世保湾、見下ろす狭い海には潮がいくつもの渦を巻いて流れていた。
オランダ村は国道206号線沿いにある。ここは17世紀のオランダの街並みを再現したアミューズメントパーク。大村湾を挟んで二つのエリアに分かれている。

オランダ村で最初に目につくのは、大きな風車と、復元された17世紀の最大木造帆船プリンス・ウィレムだ。そのほか宇宙船に乗ってタイムスリップするフューチャーシティやホロスコープシアターなどのプレイスポットが沢山ある。また、ハウステンボスの街並みを見て楽しめる遠めがね館もある。
入場料/2,500円/TEL 0959-27-0080

オランダ村のすぐ隣には広大な敷地に動物たちを放し飼いにした動植物園、「長崎バイオパーク」がある。北極館、カンガルーの丘、リスザルの森、熱帯館など12のゾーンに分かれた生物館だ。
入園料/1,600円/TEL 0959-27-1090

ここから長崎市内へは国道202号線をまっすぐ南へ約40km。市内は市電優先であり、雨の日には線路でのスリップに注意。

●長崎市

長い間、外国への窓口だった長崎は、かつては外国人居留地、南山手界隈を中心に当時の面影を多く残し、訪ねる人の旅情を誘う。また、坂の街長崎市と長崎港の夜景も見逃せない。
市内、とくに山の手と思案橋周辺は道が狭く、車の渋滞が激しいところだから、このあたりは車を置いて徒歩で行くことをすすめたい。

○エキゾチック・ゾーン南山手、東山手

港を見下ろす高台はかつて外国人居留地だったところ。現存するもっとも古い木造洋風建築(1863)グラバー邸、リンガー邸などのほか、市内の幕末から明治の建築物を移築した建物が並ぶ。長崎のシンボルともいえる大浦天主堂もここにある。

●出島オランダ商館跡

鎖国時代に日本の唯一の窓口だった出島は、現在は埋め立てられているが、その敷地跡にミニサイズ(15分の1)で復元されている。当時の町並みを一目で知ることができる。

●オランダ坂

この地に住んだ西洋人は道に石畳を敷いた。もともとオランダ坂という地名はなく、こうした石畳の道の坂の総称だ。いまは、その面影を残す活水女子短大に通じる坂道を指す。洋館の石垣沿いのこの坂は雨に濡れた時の方が情緒がある、といわれている。

●大浦天主堂

幕末の、まだ日本人にはキリスト教が禁じられていた頃、フランス人宣教師が外国人居留人のために建てたもの。日本最古の木造ゴシック式教会。駐車場は民間は一回500円。近くにある市営は一時間290円。

●グラバー園

外国人居留地だった南山手にグラバー邸を中心に長崎に残る明治時代の建物を集めた公園。また園内にある旧自由邸は西洋料理発祥のレス トランで、いまは喫茶店となっている。これからの季節グラバー園は色とりどりの花が咲き、港を見下ろす庭園は花のみどころとしても親しまれている。グラバー園への急な階段はエスカレーターがあり、年配の人でも楽に上れる。
入園料/600円/TEL 0958-22-8223

みどころは他にも沢山ある。JR長崎駅より北の松山町は原爆落下の中心地碑があり、近くには原爆資料館と平和祈念像のある平和公園がある。駅より国道206号線で10分ほどの距離だ。
もう一つのみどころは稲佐山から見る市街地と長崎港の夜景だ。早めの夕食を済ませて夜のドライブを楽しむのもよし。ロープウェイで上るのもよし。山頂にはレストランもある。
ロープウェイ往復1,200円

○泊まる

市内には大型ホテルや観光旅館が沢山ある。食事付きの旅館を選ぶか、ルームだけのホテルを選ぶかはそれぞれの好み。だが、都会では食事は地元の人の味覚を参考に町を歩きながら店探しするというのが私(取材者)の旅の楽しみ方である。しかしホテル選びも旅の重要なポイント。同じような料金でも部屋の大きさ窓辺の景色の善し悪し、バスルームの快適さなどなど。あらかじめ調べるのも旅を楽しむ上では大切なこと。

●長崎プリンスホテル

JR長崎駅に近い、本格的なシティリゾートホテル。ロビーはシックなヨーロッパ調。客室は広くゆったりし、大きな窓が一層部屋を広く感じさせる。また一回り大きいバスタブが気持ちよい。
一泊ツイン2万4,000円から。TEL 0958-21-1111

●ホテルニュータンダ

オランダ坂のほぼ真下にあり、グラバー園にも歩いて行けるし港にも近い。観光するには便利なところにある。周囲の環境にあったレンガ造りのホテル。部屋から長崎港を一望することができる。
一泊ツイン1万8,000円から。TEL 0958-27-6121

●長崎国際ホテル日昇館別館梅松鶴

少し贅沢に旅の一夜を過ごしたい人はここ。JR長崎駅から車で約10分、長崎市を眼下に見下ろす高台にある。部屋は全館和室で朝、夕二食付き。客室からと展望風呂からは長崎の夜景が一望できる。一泊ひとり2万5,000円から。TEL 0958-24-2153

○食べる

長崎の名物料理といえば、卓袱(しっぽく)料理だ。和食、洋食、中華料理が渾然一体となったコース料理であるが、これはひとりで食べるというわけにはいかない。普通は丸いテーブルを数人で囲んで食べる。となると、一人旅の私は、地元でとれる旬のものを食べさせてくれる、手ごろな料理屋を探すこととなる。

肥前屋
市内の中心部銅座町の歓楽街にある。偶然見つけた「活魚」ののれんを出す店。小さなカウンターとテーブルが2つ、それに座敷が2つほどのこじんまりとしたところもよい。威勢の良い女将に、少し愛想の欠ける板前だが、料理は旨い。とくに今が旬だという真鯛のかぶと煮の味でわかる。地元では評判らしく、タクシーの運転手に聞いて来たところ、なんと某有名政治家氏がひょっこりと入ってきた。 さしみの盛り合わせ、さざえのさしみ、天ぷらなどにお酒を2本つけて、5,000円ぐらい。
TEL 0958-828-1820

●小浜温泉から雲仙へ

長崎市観光を終えて雲仙へと向かったのはもう午後2時を回っていた。国道34号線を橘湾に出会ったところで分かれて、小浜への有料道路へ入る。有料道路といってもほんの少し、矢上大橋を渡る通行料のようなもの(100円)。海岸線を走るのはこの区間だけ。ここから愛野町までの20kmは休憩場もほとんどない。愛野町で諫早方面からきた道と合流。雲仙への上り口の小浜温泉まで15kmだ。

●小浜温泉

橘湾に面して並ぶ温泉宿。まだ季節はずれのせいか静かな風景だが、初夏から夏にかけて家族連れで込み合うとか。夕日が美しい温泉ということでも知られている。

●雲仙

島原半島の真ん中に位置する雲仙、その山の一つ普賢岳の平成3年の大噴火はいまも記憶に新しい。
小浜温泉から17km、急なカーブを描いて一気に上ると、そこは硫黄の臭いが鼻を突くもうもうと白い水蒸気を上げる地獄谷であり、その湯煙を囲むように雲仙温泉の旅館街だ。

●雲仙地獄谷と雲仙温泉

大小合わせて30もの硫黄孔から上がる水蒸気からの熱は温泉街の舗装道路まで暖かい。かつてキリシタン排斥の拷問などに利用したという悲しい歴史もあり、殉教碑の立つ地獄谷も、歩道橋づたいに歩いて見ることができる。取り巻く温泉街は豊富は湯量の天然湯で、温泉好きを満足させてくれる。そして温泉街のまわりは、高山植物のミヤマキリシマをはじめ、春はツヅジの名所としても有名だ。

●島原市

雲仙温泉から小浜へ出て海岸線を辿るのもよしだが、雲仙から山の中を下って口之津町へ出る国道389号線を選んだ。新緑のころには美しいであろう静かな山道をゆっくりと下る。口之町まで28km。口之町からは天草へ行くフェリーが出ている。ここから島原市へと辿る34kmの海岸線は遠浅の海で、眺めもよい。市の手前、深江町から7年前の大噴火の生々しい痕が見渡せる。
有明海に面した島原市は松平七万石の城下町。また天草四郎時貞らによる島原の乱の舞台でもある。歴史の名所や日本の水百選にも指定された清水が湧く町でもある。

●島原城

元和4年(1618)松倉重政によって7年もの歳月をかけて築かれたもの。このための重税が引き金になって島原の乱が起こった。天守閣の上からは島原市が見渡せる。また資料館にはキリシタンの史料が展示されている。城の近くには武家屋敷もある。
入場料510円/TEL 0957-62-4766

長崎空港発の夕方の便に間に合わせるためには、そんなにのんびりはしていられない。有明海を望みながら愛野町で国道57号線へ。そこから諫早市へ入らずに国道34号線を大村市通って空港へ。時間がない場合は諫早IC、大村ICへと自動車道を利用したい。


JH九州
日本道路公団の九州支社。九州各県の路線別観光スポット案内がある。
ハウステンボス
ハウステンボスの公式ページ。イベントやホテル、スポーツ施設の案内、チョコレートやチーズケーキの通信販売も。
長崎の教会
大浦天主堂、浦上天主堂など長崎各地の教会を紹介。写真が大きく迫力がある。
島原市
島原市のページ。島原の観光案内や普賢岳の変化していった姿など。

取材:1998年3月