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新緑の古都(2)大津周辺

ドライブライン

大津からの琵琶湖 比叡山延暦寺から「比叡山ドライブウェイ」で大津市に下る。好天に恵まれれば大比叡山の頂上近くまで車で上ることができる。ここには杉木立の中に佇む多くの堂塔の清浄な空気に包まれた世界とは、まったく異なるヨーロッパ風の雰囲気の庭園やホテルの「ガーデンミュージアム比叡」がある。カフェや展望台もあるが、一気に大津市へと下る。

「大津市にはみどころがない」と市内中心部の老舗料理屋の女将が嘆いていたが、確かに宿場町として栄えた町の面影もなく、開発で失ったものが多いわりには町全体も活気に満ちているとは言い難い。だが、その歴史も古い琵琶湖湖畔のこと。決して女将も嘆くことはない。市内には木曽の義仲や芭蕉の墓のある「義仲寺」、広重の浮き世絵に描かれた「瀬田の唐橋」、徳川家康が築城した「膳所城跡」(「東海道400年(4)関宿から京都へ」を参照)などがある。また郊外には弁慶由来の三井寺や紫式部ゆかりの石山寺がある。
この二つの古寺を主に写真で紹介しよう。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
JR京都駅東口−銀閣寺−(国道40号線)−三千院−(国道477号線)−真野−(国道161号線)−大津市−比叡山−三井寺−石山寺−(京滋バイパス)−奈良

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●三井寺

京阪石山琵琶湖線の三井寺駅から県道18号線を辿り、三井寺の標識に従う。
三井寺は通称で園城寺という。天台寺門宗の総本山。俗に「三井寺」と呼ばれるのは、天智・天武・持統天皇の産湯を使った霊泉があり、“御井の寺”という。長い歴史の中で再三の兵火にあい焼失したが、豊臣秀吉や徳川家康によって再興され、現在は国宝や重要文化財・名園など貴重な寺宝をいまに残す。

三井寺山門
三井寺山門
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三井寺・金堂
三井寺・金堂

徳川家康により甲賀の常楽寺より移築寄進された仁王門(重要文化財)から入った正面には秀吉の北の政所により慶長4年(1599)に再建された国宝「金堂」がある。桃山時代を代表する建築物だ。金堂の向かって左隣には「鐘楼・三井寺の晩鐘」がある。
この梵鐘は慶長7年(1602)の再建で“近江八景三井寺の晩鐘”として宇治の平等院、高尾の神護寺とともに日本三銘鐘に数えられている。
この鐘の荘厳な響きは「日本の残したい音風景百選」にもなっている。一回一撞き300円で誰でもこの音色を奏でることができる。
柔らかく澄んだ音色は雨雲の中でいつまでも余韻を響かせていた。

三井寺の三重の塔
三井寺の三重の塔
名鐘といわれる三井の鐘
名鐘といわれる三井の鐘

この三井の晩鐘の少し上ったところには“弁慶の引き摺り鐘”の伝説を残す奈良時代の梵鐘がある。山門(延暦寺)との争いで弁慶はこの鐘を奪って比叡山へと引き摺りあげて撞いてみると「いの〜・いの〜」(関西弁で帰りたい)と響いたという。
「そんなに三井寺へ帰りたいのか!」と怒った弁慶は谷底へ投げ捨てたとか。大切に保管されているこの鐘には、そのときの傷痕や破目などといわれる跡がある。

弁慶の汁鍋
弁慶の汁鍋
三井寺に安置された弁慶の引き摺り鐘
三井寺に安置された弁慶の引き摺り鐘

●閼伽井屋(三井寺の霊泉)

閼伽=あか、と読む。仏前墓前に供える水と広辞林にある。
天智、天武、持統の三天皇は産湯を使われたという三井寺の由来となった泉がある。
その泉を守る建物の正面には左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻がある。

左甚五郎の竜。夜な夜な出没するので目に釘を打ったと伝えられる
左甚五郎の竜。夜な夜な出没するので
目に釘を打ったと伝えられる

昔、この龍が夜な夜な琵琶湖に出て暴れたため、甚五郎は龍の目玉に五寸釘を打って鎮めたという。
建物の中でゴボッ、ゴボッという水の湧く音がする。中は暗いが、目を凝らして見れば岩間に水が湧き出ているように見えた。
ところが流れ出るはずの溝には水がなく、水の湧き出るあたりに電源があった。湧き出る音のする水が古来からのものか。あるいは・・・・・・。確かめてみることでもないが。

このほか釈迦堂、唐院、一切経蔵など重要文化財の建物が深い木立の中に佇む。
/拝観料 500円、TEL 077-522-2238

●石山寺

琵琶湖の水が唯一、流れ下る瀬田川は宇治川となりやがて桂川と合流して淀川となる。
その流れがはじまったばかりの瀬田川沿いの山の中に石山寺がある。建久元年(1190)源頼朝の寄進により建造、内陣は平安時代、外陣は淀君の修補。
現在は重要文化財である東大門から桜並木の参道の先には寺への入り口があり、拝観料を支払ったすぐ右には、この石山寺の名前の由来となった奇岩がある。硅灰石(石英の結晶や細かい石英粒からなる)で天然記念物に指定されている。

石山寺のすぐ先は琵琶湖からの瀬田川
石山寺のすぐ先は琵琶湖からの瀬田川
石山寺の名前の元となった珪灰石(天然記念物)
石山寺の名前の元となった
珪灰石(天然記念物)
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岩の左手の石段の上には真言宗大総本山本山だ。聖武天皇の勅願により天平勝宝元年(749)良弁僧正により開基された。

石山寺・東大門
石山寺・東大門
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石山寺本堂
石山寺本堂

堂内にある『源氏の間』はとくに有名で、石山寺といえば「紫式部」由来の寺とまでいわれるほどだ。堂内では紫式部が琵琶湖の月を眺め源氏物語の構想を練ったと伝えられている部屋がある。その部屋には紫式部が筆を持つ人形が飾られている。昔は瀬田川の向こうに琵琶湖が望めたのだろう。

紫式部は石山寺本堂で源氏物語を執筆した
紫式部は石山寺本堂で源氏物語を執筆した
紫式部の像
紫式部の像

この本堂も硅灰石の上にそびえる多宝塔もともに国宝だ。
境内は広く、山の上へと上るほど梅園やしだれ桜、花菖蒲などが植えられよく手入れされた庭園があり、鐘楼、経蔵や宝蔵などもある。源氏苑には現代の石造りの紫式部の像もあるが、この苔むした静かな境内には違和感があった。
市営駐車場の入口は一番奥、有料で500円。
/拝観料 500円、TEL 077-537-0013

石山寺境内の散策路
石山寺境内の散策路
石山寺の多宝塔
石山寺の多宝塔
紫式部供養塔
紫式部供養塔
源頼朝の供養塔
源頼朝の供養塔




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大津市観光協会
大津市の観光案内、今昔の近江八景、ウォーキングサンプルコースなどが紹介されている。
天台寺門宗 総本山三井寺
三井寺の拝観案内、文化財や年間行事の案内などが掲載されている。
東寺真言宗 石山寺
石山寺の歴史や年中行事、「源氏の間」の解説などが見られる。

取材:2003年4月