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阿蘇パノラマラインと「神々の里」高千穂

ドライブライン

阿蘇・第1火口 今年で築城400年の熊本城は平成15年に着工した本丸御殿の工事もほぼ終わり、今年4月に完成公開される熊本城に立ち寄ってから国道57号線を阿蘇山へ車を走らせた。
阿蘇山とは阿蘇五岳(阿蘇中岳・高岳・根子岳・烏帽子岳・杵島岳)の総称である。山頂付近は世界最大級のカルデラで、現在、噴火口のある山は阿蘇中岳だ。「火の国」熊本のシンボルでもある。この東西約18km、南北約25kmの阿蘇山を一周する国道から噴火口のある中岳へ向かって数ヶ所からのルートがある。その一つ、阿蘇パノラマラインから火口展望所を経て、周囲1kmほどの乗馬が楽しめる草千里が浜へを眺め、加勢へと下った。ここから国道325線を西に約50km、神々の里、高千穂である。


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ドライブライン

<コース>
熊本空港−熊本城−水前寺公園−(国道57号線)−阿蘇パノラマライン−(国道325号線)−高森−高千穂町
行程 約120km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●熊本城

54万石の城下町を誇った熊本城は加藤清正によって慶長12年(1607)、7年の歳月をかけて造りあげ、それまで「隅本」だったが「熊本」と改名。
現在の天守閣は、昭和35年(1960)に絵地図や古い写真をもとに瓦の列や枚数まで細部にわたり忠実に再現されたものだが、外壁は鉄筋コンクリートで復元された。高さ約30mの大天守は3層6階、地下1階。平成の大改修を終え、いま内部には時代ごとの熊本をわかりやすく紹介する模型などが展示されている。
加藤清正像と熊本城
加藤清正像と熊本城

西南戦争後にも焼け残った唯一の多層櫓「宇土櫓」は第三の天守閣ともいわれている。慶長年間(1596〜1614)の建物で、内部に使われている木材は松や栂や楠などで、手斧で削った跡が残っている。西と北側は深い堀の底から石垣を積み上げているため西大手門からは、際だって高くそびえているように見える(国の重要文化財)。

熊本城
熊本城
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熊本城内の展示館は完成間近だった
熊本城内の展示館は完成間近だった

平成20年4月20日午後1時から公開されるという「本丸御殿」は、明治10年(1877)の西南戦争で焼失。平成15年に着工した復元工事が間もなく終わる。地下1階、地上3階の建物で、巨大な赤松の梁、欅の柱を備えた本丸御殿創建時の様相を整えているとか。天井絵やふすま絵など絢爛豪華な内装といわれている。
/入園料 500円、TEL 096-352-5900

●水前寺公園(水前寺成趣園)

熊本の豊かな水源を象徴する水前寺公園は、寛永13年(1636)細川家三代忠利公が、この地に「国府御茶屋」を設けたのがはじまり。後に近侍のための寺を建立。一帯は「水前寺の御茶屋」と呼ばれるようになった。その後三代、80年をかけて完成した庭園は桃山様式の優美な回遊式庭園で「成趣園」と命名された。
園内には、日本橋に見立てられた橋や富士山を形とった若草の山など東海道五十三次を模して造られ、築山や浮石、松などをあしらった庭は、清らかな湧き水とともに観光名所として古くから知られている。
/入園料 400円、TEL 096-383-0074

水前寺公園・出水神社
水前寺公園・出水神社
水前寺公園
水前寺公園
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●阿蘇パノラマライン

熊本市には他に、細川家一門の下屋敷を移築した「旧細川刑部邸」や「小泉八雲熊本旧居」「夏目漱石内坪井旧居」や美術館、博物館といった見どころもあるが、割愛し、国道57号線を阿蘇へと向かった。
熊本市街から約25km、阿蘇大橋で国道325号線と別れて約1kmで右折。正確には阿蘇北登山道または赤水線というが、阿蘇山中を北へ走る坊中線、南阿蘇へ延びる吉田線と呼ばれる道路を総称して「阿蘇パノラマライン」という。
快晴とはいえないが、まずまずの天気の中、北登山道の赤水線を上ると、間もなくお椀をひっくり返したような米塚や阿蘇谷ののどかな風景が車窓いっぱいに広がった。

阿蘇山への道
阿蘇山への道
阿蘇山カルデラ内の道路。右にはジョギング用の道もある
阿蘇山カルデラ内の道路。
右にはジョギング用の道もある


なだらかな牧草地帯のような阿蘇独特の地形も、中岳火口付近は一変する。溶岩の赤茶けた岩、褐色にただれた窪地、そこから発生する火山性ガスの臭いが鼻を突く。
直径約600m、深さ約130mもある噴火口の溶岩の温度は1000〜1200度もあるという。火口に溜まる水は雨水と、団体客を案内するガイドの大きな声がした。観光客の多くは中国、韓国人で、火口を覗いて驚き叫ぶ声が響く。
展望台からは、阿蘇山の最高峰高岳(1,592m)をはじめ杵島岳(1,270m)、根子岳(1,408m)などが見渡せる。

阿蘇・第1火口
阿蘇・第1火口
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火口への遊歩道。シェルターが並ぶ
火口への遊歩道。シェルターが並ぶ

火口近くまでロープウェイと道路がある
火口近くまでロープウェイと道路がある
看板を使う記念写真は1カット10円の看板料
看板を使う記念写真は1カット10円の看板料

●草千里が浜

中岳火口から下ってすぐ、烏帽子岳の北側に広がる直径1kmほどの草原。中には雨水を溜めた池が2つある。夏には緑の草原に牛や馬が放牧されるが、春浅い今は褐色の大地の広がりでしかない。観光客を乗せた馬があちこちに点在するのどかな光景だ。草原の外れ、丘の上には「火山博物館」がある。

阿蘇・草千里
阿蘇・草千里
火山博物館
火山博物館

●白川水源

熊本平野を潤す一級河川「白川」の源流でもある白川水源。ここ南阿蘇村はこの他、8ヶ所もの湧水が点在している。その代表ともいえる白川水源では、毎分60トンの水が砂とともに吹き上げている。雄大な阿蘇に降る雨は火山性の大地にしみ込んで、天然のミネラルを豊富に含む湧き水となる。年間を通じて水温14度。当然、「日本の名水百選」にも選ばれている。水源を守るため、湧水池のほとりへは100円の入場料が必要だ。

白川水源。澄んだ水が大量に湧き出している
白川水源。澄んだ水が大量に湧き出している
澄み切った湧水に藻が揺れる
澄み切った湧水に藻が揺れる

●神々の里・高千穂

宮崎県の北端部、九州の山地の中にある高千穂は天孫降臨神話の里として、古くからの神々についての言い伝えが残るところである。山、川、水、木々とあらゆるものに神の力が宿るとされ、畏れ敬ってきた日本人の心のふるさとがここにある。

日本最古の書物とされる「古事記」の神代の物語から神話の概略がたどられ、「日本書記」においても古代九州(宮崎県)高千穂は神話・伝説の重要な舞台でもある。
イザナキとイナザミの子、アマテラスオオミカミ(天照大神)の神話伝説がいまでも生きる人口約14200人の町には神話を伝える多くの社や御神木、御神水、そして踊り継がれた神楽がある。一般観光客が訪れる神社巡りコースを辿りながら、棚田のある現在の日本の原風景高千穂町や夜神楽などを加えて歩いて見た。

●槵觸(くしふる)神社

ニニギノミコトが下界を治めるために高天原(古代九州の総称)の高千穂峰に天下ったところではないかとされている場所。天孫降臨の地としてアマテラスオオミカミより三種の神器を奉戴した聖地。ご神体は峰だったが、元禄7年(1694)に建立された社。

また天孫降臨に際してタケノミコヤネノミコトと出雲の神タケミナカタノミコトが行った“力競べ”が相撲のルーツともいわれている。境内には土俵もあり秋季大祭には奉納相撲が行われている。
槵觸神社の長い石段。勝負の神、相撲のルーツもここにあるという
槵觸神社の長い石段。勝負の神、
相撲のルーツもここにあるという


高天原遙拝所。今は木立で見通せない
高天原遙拝所。今は木立で見通せない
周辺には、天孫降臨の後、神様たちがこの地に立って天上界の高天原を遥拝されたという「高天原遥拝所」や神武天皇の兄弟(四皇子)誕生の地と伝えられ、御陵が祀られているところ。また天真名井は降臨の際、地上には水がなかったので、天から水種を移したところ、と伝えられている。樹齢1300年のケヤキの根元から、いまでも清水が湧いている。この一帯は散策コースとして整備されていて、約20分で一回りできる。

欅の巨木の根元に湧き出す天真名井(あまのまない)
欅の巨木の根元に湧き出す
天真名井(あまのまない)

夜泣き石
夜泣き石

●荒立神社

神々の天孫降臨の道案内を務めたサルタヒコノカミ(猿田彦命)とアメノウズメミコト(天鈿女命)の二神が結婚する際、あまりにも突然だったため、周りにあった荒木で急いで宮を建てた。そのためこの名がついたとされている。
荒立宮(芸能の神様でもある)
荒立宮(芸能の神様でもある)

●天岩戸神社

高千穂鉄道の高千穂駅から東に約8kmにある、アマテラスオオミカミ(天照大神)が身を隠した洞窟「天岩戸」を御神体とする神社。観光客の多くは、岩戸川の渓谷にある天岩戸を直拝する位置にある西本宮を拝し、八百万の神々が集まり神議を開いたという徒歩10分ほどの天安川原を訪れる。しかし、今回は西本宮から、渓谷を挟んだ対岸の山の上に鎮座する東本宮の、長い階段も上った。東本宮の渓谷側中腹に天岩戸はあるが、ここからも岩戸へ近づくことを許されていない。天岩戸の洞窟は西本宮の遙拝所からほんの一部見えるが、深い樹木に覆われていて、全体はどこからも観ることはできない。

天岩戸・東本宮。岩戸を出た天照大神が最初に居住されたところという
天岩戸・東本宮。岩戸を出た天照大神が
最初に居住されたところという

東本宮から西本宮へは天岩戸橋を渡る
東本宮から西本宮へは天岩戸橋を渡る

天岩戸西本宮入り口にある手力雄命(たじからのみこと)の像
天岩戸西本宮入り口にある
手力雄命(たじからのみこと)の像

西本宮。本殿の裏に回ると対岸に天岩戸の岸壁が見える
西本宮。本殿の裏に回ると
対岸に天岩戸の岸壁が見える


●高千穂神社

垂仁天皇時代に創建され、古くは「高千穂皇神社」として「続日本書紀」にも記されている。高千穂八十八社の総社で、日向三代の神々と神武天皇の兄ミケヌノミコト(三毛入野命)の一族を祀る。本殿と鉄造の狛犬一対は国の重要文化財で、境内には樹齢800年の秩父杉が聳え、長い歴史を伺える。本殿横には三毛入野命が悪さをする鬼八を退治している大きな彫刻がある。

杉の巨木に囲まれた高千穂神社
杉の巨木に囲まれた高千穂神社
高千穂神社本殿の彫り物。祭神・三毛入野命(みけめのみこと)が鬼八荒神を退治=重文
高千穂神社本殿の彫り物。祭神・
三毛入野命(みけめのみこと)が
鬼八荒神を退治=重文


夜神楽の像、町内数ヵ所にある
夜神楽の像、町内数ヵ所にある
隣接する神楽殿では、毎日夜7時から8時までの1時間、夜神楽が行われる。収穫に感謝し、11月から翌2月にかけて各村々で神楽が行われる行事で33番を一晩中かけて舞うものだが、ここでは33番中4番が観光神楽として公開されている。
天照大神が天岩戸にお隠れになったので、タヂカラノミコト(手力雄命)が隠れ場所を探すところからはじまる舞いは、所在を突き止め、岩戸より誘い出そうと楽しそうなウズメ(鈿女)の舞いに場面は変わる。そして手力雄命が力づくで岩戸をはずし、天照大神を迎え出す。笛と太鼓に合わせて神話の世界を見せてくれる。
/入場料 500円

高千穂神社の夜神楽、手力雄命(たちからおのみこと)が踊る
高千穂神社の夜神楽、
手力雄命(たちからおのみこと)が踊る

天鈿女命(あめのうずめのみこと)がユーモラスに踊る
天鈿女命(あめのうずめのみこと)が
ユーモラスに踊る


舞台から客席へ。夜神楽の面白いところ
舞台から客席へ。夜神楽の面白いところ
神楽面作り(技術を受け継ぐのは浩章=47さん、父・正任さんとの2人だけ)
技術を受け継ぐのは浩章=47さん、
父・正任さんとの2人だけ


●高千穂峡

延岡寄りの五か瀬川に架かる天翔大橋。コンクリートアーチ橋では日本一(アーチ・260m、高さ143m)
延岡寄りの五か瀬川に架かる天翔大橋。
コンクリートアーチ橋では日本一(アーチ・260m、高さ143m)


阿蘇山系の噴火で流出した溶岩が数万年かけて浸食されできた渓谷。深いV字に切れ込んだ谷は7kmにも及ぶ。日本の滝100選に選ばれた真名井の滝をはじめ、高さ70mもの仙人の屏風岩や幅15mの玉垂の滝などがある。峡谷沿いには遊歩道が整備されているが、深いエメラルドグリーンの水面から苔むす岩肌を見上げる手漕ぎボートもある。
/高千穂峡遊覧ボート 30分 1,500円

高千穂峡
高千穂峡
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高千穂峡に架かる橋
高千穂峡に架かる橋

高千穂は静かで長閑な山里でもある
高千穂は静かで長閑な山里でもある
高千穂の夕暮れ
高千穂の夕暮れ



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熊本県観光サイト なごみ紀行 くまもと
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熊本市観光情報サイト−満遊!くまもと
熊本市公式観光サイト。城下町、水前寺・江津湖などエリア別の市内観光マップや観光コースガイドなどを掲載。
高千穂町観光協会オフィシャルサイト
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取材:2008年3月