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三重・和歌山の旅(前編)



古代ロマン 神々のおわす国

熊野古道 那智の瀧。護摩が焚かれている 名古屋からレンタカーに乗り、“お伊勢参り”からはじまって南国情緒あふれる熊野灘の青い海を眺めながら太地までドライブ。那智大社を詣でたあとは吉野川を遡って熊野から高野山へ。和歌山市を経て名古屋へと戻る約1,000km、5泊6日の旅であった。

江戸時代から明治にかけて“お伊勢参り”は庶民の願いとともに楽しみでもあった。その伊勢参り同様、熊野詣もまた盛んに行われた。身分の上下を問わず老若男女すべてを受け入れた熊野信仰は蟻の行列にたとえられ“蟻の熊野詣”といわれたほどだった。
その昔、難行苦行の代名詞とさえいわれた熊野詣の道はいまも深い山中に続く。

果実店の店先はミカンばかり また、和歌山は海の幸、山の幸に恵まれ、とくに紀州のみかん、精進料理の代表ともいえる胡麻豆腐、いまでは珍味の鯨や味はふぐにも勝る “くえ” などの絶品もある。
折りしもNHK朝の連続テレビドラマ「ほんまもん」の舞台でもある。豊富な食材は和歌山の自慢だ。
冬でも暖かく、ほとんど雪の降らない紀伊半島はこれから春にかけて絶好のドライブ地だ。とくに八百万(やおよろず)の神のおわす国、初詣にはぜひ訪ねてみたいところである。

今回は伊勢から熊野灘へのコースと、熊野から高野山そして和歌山市へのコースとの2回に分けた。





<コース>
名古屋−(東名阪・伊勢自動車道)−伊勢神宮−(国道167号線)−尾鷲市−(国道42号線)−那智勝浦−太地町
全行程 約220km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●名古屋から伊勢へ

24時間営業のニッポンレンタカー名古屋駅前営業所で所員に教えられて東名阪自動車道にまっすぐ向かう。伊勢まで約120kmだ。この道をたどってまず寄ってみたいのは三重県の伊勢神宮である。

●伊勢神宮

伊勢神宮・宇治橋
伊勢神宮・宇治橋
天照大神を祭る内宮と、その食事を司る豊受け大御神を祭る外宮からなる。
広大な杉林の静寂な聖域の内宮とあらゆる産業の守り神として人々の信仰を集めている外宮の間は南北に約2kmの距離があり、2つの社に詣でるには2時間は必要だ。

参拝者の多くは内宮だけに手をあわせ、外宮へと足を伸ばす人は少ない。だが、この日本で最も神聖でありかつ最も観光スポットとして親しまれている伊勢神宮は、四季を通して参拝者の絶えることがない。

○内宮(皇大神宮)

清らかな流れの五十鈴川にかかる木造の宇治橋を渡ると、巨大な杉や原生林の神域に入る。玉砂利の参道を正宮へ。
境内の無料休憩所では、20年に一度立て替えられるときの模様や神事をビデオで放映している。釘一本使わない宮大工の技術を見せてくれる。
伊勢内宮
伊勢内宮

○外宮(豊受け大神宮)

参道は静かな杉の森に参拝者の靴音だけが響く。
平成12年12月に改築された神楽殿、風の神を祭る風宮、地主神の土宮などが点在するその奥に祭神を祭る正宮がある。

●おはらい町

江戸と京都を結んだ東海道と伊勢街道は日永の追分け(現在の四日市市)で分かれ、南へ津、松阪、伊勢へと向かう道。東海道膝栗毛の弥次さん喜多さんもまっすぐ京へはいかず、この伊勢街道へ寄り道し“お伊勢参り”をした。
かつては行楽を兼ねていたから街道沿いには遊楽施設や名物餅などを食べさせる茶屋などが店を並べおおいに賑わっていた。おはらい町は当時の名残をいまにとどめる。

内宮の宇治橋から五十鈴川に沿って、伊勢名物“赤福”をはじめ茶店や食事処やみやげ物やが軒を連ねている。弥次さん喜多さんの時代には艶っぽい遊び場もあったにちがいない。
この町の先には江戸末期から明治にかけての街並みを移築再現した町「おかげ横町」がある。食べ物やみやげ物屋が35軒ある。
おはらい町
おはらい町


名物の赤福を食べさせる茶店
名物の赤福を食べさせる茶店

●二見浦

二見浦
二見浦
伊勢湾に沿って細長く広がる町、二見町は倭姫命(神話の時代)が海の風景があまりに美しく、二度も振り返って見たというところからついた地名といわれている。
夫婦岩の間から昇る神々しい朝日はことのほか見事。ここからの初日の出を一度は拝みたいという人も多い。
夫婦岩は5、9、12月には二つの岩を結ぶしめ縄を新しく結ぶ儀式が神事がしめやかに行われる。

その夫婦岩を眺める絶好の場所に二見興玉神社がある。夫婦円満、縁結びの神としての信仰が厚い。この境内には祭神の猿田彦大神の使者カエルの置物が多く置かれている。無料駐車場がある。
/TEL 0596-43-2020

●尾鷲市

山の中を走る国道42号線も、現在工事中の高速道路によって間もなくローカルロードになるだろう。
尾鷲は地上から富士山が望める最西端らしい。地元の人は「尾鷲市の西でも見える」といって富士山の頭がのぞく写真を持ってきた。それは裏山の峠からのものだった。
海岸と峠では距離は確かに西にあっても高度差があるが、いずれにしても冬の空気の透き通った日には富士山が見えるのである。やはり富士山は偉大であり日本一の山なのだと思わずうなずく。

尾鷲湾はイカに鯛、ハマチと戻りカツオ、それにワタリ蟹、牡蠣と旬の食材がいっぱいだ。とくにワタリ蟹は大きくて身が締まり甘みとコクがあって美味しい。普通スーパーなどで売っているワタリ蟹は韓国、中国産が主とか。みそ汁や鍋物のだし程度と勝手に思っていた者にとってうれしい発見であった。

●九鬼町

尾鷲湾に沿うように九鬼へ10kmほどの無料観光道路がある。
夏のシーズン中は海水浴やマリンスポーツを楽しむ人で交通量は多いらしいが、いまは工事中の人と車一台に出会っただけ。入り組んだ尾鷲湾とどこまでも広がる太平洋を望む快適なドライブウェイだ。途中には3ヶ所の展望台もある。

九鬼町は深い入り江の奥にあり、昔、九鬼水軍が活躍した舞台だ。1つの寺に100軒の民家といわれ、湾を一望する高台に水軍の頭が陣取っていたという屋敷跡と、古寺があり民家が肩を寄せ合っていた。
いまは半分以下に減った人口の多くは老人だ。400年も前から代々この地に住むという老人は、「いま伊勢エビの漁をして生活しているが、もう若いもんは戻ってこないよ」とポツリと語った。澄んだ水、凪の海辺は寂しすぎるほど静かだった。
九鬼水軍の本拠だった漁村
九鬼水軍の本拠だった漁村


九鬼の静かな入り江
九鬼の静かな入り江

●獅子岩

国道42号線は尾鷲市から山へとはいる。矢の川トンネル、大又トンネルの2つの長いトンネルを抜けて、再び海へとであったところに“鬼ヶ城”の標識がある。
海に突き出た小さな半島全体が岸壁で波打ち際には美しい岩礁が広がっている。その名の通り鬼の城のようで迫力がある。
いまは公営の駐車場はないが、地元の観光協会に問い合わせたところ「公営の無料駐車場を造る計画がある」とのことだった。

獅子岩。スフィンクスよりライオンに似ている
獅子岩。スフィンクスより
ライオンに似ている

鬼ヶ城より約5km南に獅子岩がある。
これまでにも多くの獅子岩と名の付く岩を見てきたが、これほど獅子の顔に似た岩は珍しい。まるで太平洋に向かって吼えているようだ。

●ウミガメ公園

これより鵜殿村への約20kmは白い砂浜と青い松原の続く日本の渚100選(国土交通省ホームページへリンク)の中の七里御浜だ。
ここはウミガメの産卵場所としても有名だったが、いまは5月から8月の間に数匹のウミガメを見るだけになってしまったという。その名残ともいえるウミガメ公園は国道沿いにあり、30歳という大ウミガメをはじめ数十匹のカメを飼育している。見学は無料。
ウミガメセンターには1歳から30歳までのウミガメがいる
ウミガメセンターには
1歳から30歳までのウミガメがいる





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伊勢神宮
伊勢神宮に関する情報をはじめ、周辺の見所や食事処、伝統工芸品など。インターネットでの参拝もできるってホント!?
尾鷲市
市の情報のほか、観光マップや熊野古道の案内などが見られる。
熊野市
市の情報のほか、観光情報には鬼ヶ城や獅子岩、七里御浜なども紹介されている。

取材:2001年11月