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景勝地天橋立から味覚の丹後半島・
温泉の但馬へ(3)

ドライブライン

湯村の中心、荒湯 丹後半島から但馬にかけては湯量豊富で泉質のよい温泉が多い。冬の日本海の王様、松葉ガニも解禁になったこれからは、どこの温泉宿も満室状態になるとか。
大阪方面から日本海へは高速道路を辿れば約2時間だ。
古くから多くの文人などに愛された伝統と風格漂う湯の街、城崎や湯村がある。川面に柳を映す宿、浴衣姿で外湯をめぐる観光客で賑わうこれらの温泉町は関西の人々にとって、いまは奥座敷、関東人にとっては一度は行ってみたいところだ。
そして但馬には、信州から伝わったという蕎麦どころ出石の町がある。出石は信州仙石氏が国替えした居城のある城下町でもある。


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ドライブライン

<コース>
舞鶴−(国道175〜178号線)−宮津天橋立−伊根の舟屋−経ヶ岬灯台−間人(たいざ)−豊岡−(国道426号線)−出石町−豊岡経由(国道178号線)−城崎温泉−余部鉄橋・岩美町経由(国道9号線)−湯村温泉−和田山−(藩但連絡自動車道経由山陽自動車道)−大阪
行程 約250km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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(3)温泉の但馬

●城下町出石

出石城の登城門
出石城の登城門
出石城内の稲荷神社への階段と鳥居
出石城内の稲荷神社への階段と鳥居

江戸期に小出吉英氏によって築かれた出石城は、宝永3年(1706)信州上田城から城替えとなった仙石氏の居城した城である。現在、城は本丸の石垣などが残るだけだが、碁盤目状に整備された町内には日本最古といわれる時計台である“辰鼓楼”があり、かつての城下町の面影を残す。「但馬の小京都」とも呼ばれている。

●辰鼓楼

出石町に入ると、まず目にとまるのは、石垣の上に木造の瓦屋根の塔だ。江戸時代、辰の刻(午前8時)に太鼓を打ち鳴らす、藩士の登城を知らせるものだった。いまは町のシンボルとして、また時計台として親しまれている。

辰鼓楼
辰鼓楼
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石川五右衛門を捕らえた仙石権兵衛秀久を祀る感応殿
石川五右衛門を捕らえた
仙石権兵衛秀久を祀る感応殿


辰鼓楼の背景にある山の上には出石城の石垣に復元された隅櫓(すみやぐら)があり、同じく復元された城門をくぐって石垣に沿って登ると、朱色に塗られた数多くの鳥居が城の上の稲荷神社へと続いていた。
隅櫓の裏手には、古い建造物の“感応殿”がある。藩主仙石氏の祖、権兵衛秀久を祀る社殿だ。この権兵衛秀久は大盗賊石川五右衛門を捕らえた豪傑として伝説化されるほどの豪勇だったそうだ。

●家老屋敷

家老屋敷は資料館になっている
家老屋敷は資料館になっている
城下にある江戸後期の上級武士(家老級)の居宅で、立派な門構えの奥にある屋敷は、現在、大名行列の諸道具などが展示されている。
/入館料 100円
  問い合わせ 出石町観光協会
  TEL 0796-52-4806

その他、幕末の足軽長屋や明治時代に生糸を商った豪商の旧邸宅などがある。
足軽長屋は、当時の生活や住居設備などが展示されて資料館(入館料100円)、一方豪商邸宅は町立資料館(入館料 200円)となっている。

町内の2ヶ所に駐車場があり、徒歩でゆっくり巡ることができるこの町には、赤い土壁の古い造り酒屋や旧出石川の船着き場の名残の「おりゅう灯籠」、桂小五郎潜居跡などみどころがいっぱいある。
おりゅう燈籠。今は水も少ないが昔は船着き場だった
おりゅう燈籠。今は水も少ないが
昔は船着き場だった


出石で見かけた造り酒屋の蔵
出石で見かけた造り酒屋の蔵
お婆さんの売る唐辛子が綺麗だった
お婆さんの売る唐辛子が綺麗だった

●名物・出石皿そば

信州上田の仙石政明が国替えの際、蕎麦職人を伴ってきたと伝えられている。300年余の伝統ある蕎麦だ。
「4軒だけだった蕎麦屋が30年ほど前から増え続け、観光客の増加で10年前からこの小さな町に50軒にもなった」と昔ながらの蕎麦屋の女将さんの話。とはいえ、出石蕎麦の特徴は一人前が5つの皿に分けられていること。皿の柄は各店の名入りだったり、風流な絵皿だったりでなかなか面白い。薬味にはとろろ芋、たまご、ねぎ、大根おろしがつく。
出石のソバは少量を皿に盛る
出石のソバは少量を皿に盛る

店の多くは“皿そば”の他にはメニューがない。蕎麦とつゆだけを味わい、蕎麦のうまさを味わったあと、好みの薬味と共に蕎麦の違ったおいしさを味わうのだという。
蕎麦は出石では採れず、季節によって全国から仕入れると、女将さんが教えてくれた。もちろん店によっては国産ではないことも。また、老舗だから旨いとも限らないので、蕎麦の食べ歩きをしてもるのも楽しみの一つだ。

出石で4番目に古いというソバ屋
出石で4番目に古いというソバ屋
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ソバ皿や徳利が店に飾ってあった
ソバ皿や徳利が店に飾ってあった

●城崎温泉

城崎温泉の川は柳並木
城崎温泉の川は柳並木
外湯めぐりが有名なこの温泉場は、町の東西を流れる大谿川(おおたにがわ)を挟んで趣きの異なる7つの共同浴場が点在する。
柳が植えられた川沿いを宿の浴衣を着、下駄を鳴らして外湯をめぐる姿が多く見られるのも情緒豊かな城崎温泉の風景だ。

●温泉寺

山の中腹に温泉寺がある。天平10年(738)、聖武天皇から「末代山温泉寺」の勅号を賜った高野山真言宗の別格本山。山頂の大師山までのロープウェイの途中にある。
但馬で最古の木造建築といわれる本堂や本尊の十一面観音菩薩は、国の重要文化財に指定されている。

その本堂に続く石段も文化財指定と書かれていた。ロープウェイで簡単に上れる本堂へ、いまはこの長い石段を登って行く人は少ない。だが、鬱蒼とした樹木の中、苔むした幾つかの石仏に見守られながら、崩れかけた石段を一歩一歩踏みしめて登ってこそ、檜の一本造りの秘仏である観音菩薩さまに心洗われる思いもする。
寺の山門をくぐったところに薬師堂があり、その前に大きな石を伝わるように吹き出る「城崎温泉元湯」がある。
温泉寺本堂への長い階段。登る人は希だ
温泉寺本堂への長い階段。登る人は希だ

温泉寺の山門
温泉寺の山門
城崎温泉の湯元。岩から湯を出している
城崎温泉の湯元。岩から湯を出している

ロープウェイは大師山頂まで約7分。山頂からは城崎温泉が一望できる。
/料金 往復880円 TEL 0796-32-2533

●公共の湯めぐり

温泉寺の山門にある元湯から大谿川をはさんで7つの公共の湯がある。川上から順にたどってみよう。
1400年前、コウノトリが傷を癒していたことから発見されたという温泉の歴史は、鎌倉時代に現在の外湯の一部ができた。そして明治の終わりころまでは入浴に来た者は、最初に温泉寺詣で、寺から祈祷した湯杓を受け入浴中は大切に使用し、帰るときはこの湯杓を寺に納め感謝をしたという。江戸時代末期には宿屋組合もでき、代官から官許を受けた宿が63軒もあった。また源泉とすでにあった6か所の外湯は宿屋組合から選出された「湯方」が管理運営を行っていた。
繁栄した城崎も大正14年の大震災で廃墟状態となったが、昭和のはじめには6か所の外湯が新築された。老朽化していた建物は平成の温泉ブームで大改築し大きく変身した。その最初に新装オープンしたのが「鴻の湯」で、一番新しいところは平成17年に完成した「御所の湯」だ。

鴻の湯 鴻の湯
温泉伝説による温泉発祥の地であり、城崎最古の外湯だ。源泉近くにあり外見は和風建築で、開放感あふれる庭園露天風呂と広い内風呂がある。
/入浴料 600円
まんだらの湯 まんだらの湯
温泉寺の開祖、道智上人の一千日祈願によって湧出したと伝えられている。寺院の御堂を模擬した唐破風の建物で、檜のたらいのような丸い露天風呂がある。
/入浴料 600円
御所の湯 御所の湯
今年7月にオープンした京都御所をイメージしたという建物。自然石の岩風呂、地元産の杉の丸太を組合わせ、ガラス屋根の「天空の風呂」が自慢。
/入浴料 800円
一の湯温泉 一の湯温泉
町の中心部にあるこの湯は、医学の祖、香川修徳が天下一の湯と記したことからこの名がついた。自然の岩盤を削った洞窟風呂や貸切風呂などもある。平成11年に改築された。
/入浴料 600円
柳湯 柳湯
中国の西湖から移植した柳の下から湧出したといわれている。外湯の中では木造平屋建ての一番小さな浴場。大正から昭和時代の建物を復元したもので超音波風呂がある。
/入浴料 600円
地蔵湯 地蔵湯
玄関前には大きな石灯籠が、古い温泉場の雰囲気を残す。源泉から地蔵尊が見つかったことからこの名がついた。家族風呂や打たせ湯などもある。
/入浴料 600円
駅舎温泉さとの湯 駅舎温泉さとの湯
JR城崎温泉駅に隣接し、展望露天風呂からは川幅の広い円山川を望む。またジェットバスやサウナなど多彩の温泉施設を備える大型温泉。玄関前には趣向を凝らした無料の足湯もある。また駅前には各旅館の下駄が展示されている。
/入浴料 800円

各外湯の入浴料は個別にみると高いが、城崎温泉旅館の宿泊者は旅館発行の手形一つで、すべて無料となる。下駄の音を響かせ浴衣姿で外湯めぐりを楽しむ、これが城崎温泉だ。

旅館の下駄が駅前に奉納されていた
旅館の下駄が駅前に奉納されていた
さとの湯の足湯。無料だった
さとの湯の足湯。無料だった

●余部鉄橋

国道178号線とほぼ平行して走るJR山陰本線香住から西へ約4kmに、明治45年(1912)に完成した高さ41mの鉄橋がある。

余部橋梁を行く山陰本線の列車
余部橋梁を行く山陰本線の列車
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名勝香住海岸が広がり、鉄橋を見上げる真下には集落がある。
昭和61年(1986)12月、突風にあおられた回送中の客車が転落し、真下にあったカニ工場を直撃、働いていた主婦5人と車掌が死亡という痛ましい事故があった。現場には慰霊塔が立つ。
鉄橋の西外れにある余部駅は昭和34年(1959)小学生までが石運びしてできた無人駅だ。狭い民家の間を抜けて鉄橋の高さまで登ることになる。

●湯村温泉

白砂青松の美しい海岸の浜坂から県道47号線を約10km南に、温泉町・湯村がある。
山陰の小さな温泉町を舞台に、胎内被爆して白血病となり、あと3年の命と宣告された夢千代。置屋を切り盛りする中で、彼女を取り巻く人間模様を綴った物語の作者早坂暁氏が、そのイメージに合ったところが湯村温泉で、ここでこの物語を執筆した。
そして昭和56年(1981)「夢千代日記」としてNHKテレビドラマ人間模様で放映された。
余部鉄橋を通過する列車の中からはじまるドラマ、吉永小百合演じる夢千代日記は、この町のひと昔前の風景がそのまま作品の中にあった。

湯村の春来川の遊歩道と足湯
湯村の春来川の遊歩道と足湯
吉永小百合の扮した夢千代の像
吉永小百合の扮した夢千代の像

いまも町の中を流れる春来川の川底から湯の湧き出る湯村は、その中心に熱湯が勢いよく湯気を立てて湧出する“荒湯”と呼ばれる源泉がある。かつては野菜などをゆでたり、川では洗濯をする人々の生活があったが、いまでは河原は歩道や足湯などが整備され、風景も一変していた。それでも売店で5つ200円の生卵を買い、源泉に沈めてゆで卵をつくることができ、温泉客を楽しませていた。
湯量豊富な温泉街は、冬には松葉がにや日本海で揚がる旨い魚料理を求めて来る人で賑わう。

湯村の中心、荒湯
湯村の中心、荒湯
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荒湯では12〜15分でゆで卵ができる
荒湯では12〜15分でゆで卵ができる



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出石観光協会
町の概要やみどころ、イベントや宿泊ガイドなどの紹介のほか、皿そば屋の一覧も見られる。
城崎温泉観光協会
外湯めぐりや城崎ロープウェイの案内をはじめ、おすすめ観光モデルコースなど観光情報が充実。

取材:2005年10月