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冬の日本海グルメと湯けむり歴史ロマン&冒険の郷
但馬地方〜豊岡・城崎・出石・日高〜

ドライブライン

城崎マリンワールド方面 1400年の歴史をもつ城崎温泉とその周辺は四季を通じて楽しめるところだ。
兵庫県といっても日本海側なので、冬は雪が降ることが多い。しかし、豪雪にもめげずに訪れる人が多いのは、松葉ガニをはじめとした魅力満載の正統派リゾート地だからなのだ。

さすがに山陰地方なので、冬の日本海からの風が吹きすさびつつ雪も降り寒さも厳しい。雪道ドライブには不安を持つ方も多いと思うが、主な道路や凍結しやすいカーブと坂道などのポイントには融雪装置がしっかりあるので不安感は全くない。
道路のセンターラインなどから、スプリンクラーのごとくお湯が噴出しているので路上には雪は全くないといっていい。さらに城崎地方のニッポンレンタカーは、ほぼ全ての車両がスタッドレスタイヤを履いているので心強い。

今回の旅は、豊岡市を起点に城崎町に向かい温泉街で1泊。
翌日は10:00に温泉街を出発し、日和山海岸から日本海を眺めて、玄武洞公園、忠臣蔵 大石内蔵助の妻 りくの生誕地、コウノトリの郷公園を経て出石町に入る。
ここでお昼休みしてから、スキー場が広がる日高町に向かう。日高町から再び豊岡市に戻って帰路についた。
日帰りでも楽しめるとは思うが、せっかくここまで来たら、のんびりと温泉につかりたいのが人情というもの。少なくとも1泊はして、のんびりしたい。もちろん連泊してスキーを楽しんだり、天橋立まで足を延ばしてもいい。



ドライブライン

<コース>
豊岡−国道312号線−城崎温泉−日和山海岸−城崎マリンワールド−玄武洞−大石りく遺髪塚−コウノトリの郷公園・コウノトリ公開ゲージ−出石城・出石そば−日高町・植村直巳冒険館−豊岡市
全行程 約60km、1泊2日

<但馬地方(豊岡市)までのアクセス>
東京方面からは羽田空港−伊丹空港−但馬空港と乗り継ぐのが最も速い。残念ながら東京からの直行便はまだない。しかも、冬季は伊丹〜但馬間 1日1便(夕方)しか飛ばないので注意が必要だ。欠航もありうるので、確実に着くためには大阪・京都あたりからJR利用が良いかもしれない。
大阪駅から特急北近畿利用で豊岡駅、城崎駅まで約2時間30分くらい。夜行の寝台特急出雲で行くという手もある。朝6時半頃着いてしまうが、朝7時から城崎温泉の外湯に入れるので朝風呂もいい。なんとJR城崎駅には駅舎温泉‘さとの湯’が隣接している。改札出たらすぐ風呂という贅沢が楽しめる。


ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●もう冒険が始まっていた!

大阪伊丹空港のJACカウンターでチェックイン。
‘機体重量バランスをとるため、お席は後ろ寄りになります’という初めて聞くトークに不安を感じつつSAAB社製のプロペラ機に乗り込む。確かに後ろにお客さんが集中して座っている。36人乗りということだが、この日は半分くらい席は埋まっていた。
最近はあまりみかけない、キャビンアテンダント(以前のスチュワーデスですね)さんによるライフジャケット使用方法の実演を真剣に見ながら、緊張感は高まっていく。
地上では整備士さんがぽつっと一人で手を振りながら、見送ってくれるのがさらに複雑な心境にさせてくれる。
「たったひとりで整備したのかなー?真面目そうな人でよかった…」想像は広がっていく。

JAC プロペラ機です!
JAC プロペラ機です!
但馬空港カウンター
但馬空港カウンター

ジャンボ機などよりも、さすがに揺れは大きいが空腹にしておけば何のことはない。
「プロペラの方がジェットより安全なんじゃ、エンジン止まっても滑空距離が違うから」という乗客のウンチクに耳を傾けながら、たった30分のフライトなので、あっけなく着陸。
但馬空港に降り立ち、到着出口を出るとニッポンレンタカーのカウンターがすぐそこに。ここで、レンタカーを借り城崎温泉へ向かう。

(空港から、温泉まで路線バスも通っている。45分位時間がかかるが、泊まる旅館近くで停めてくれるらしい。温泉街の真ん中にニッポンレンタカー城崎営業所があるからここで借りてもいい。旅館によっては駐車料をとるところもあるから、要確認)

●城崎温泉

大きな丸山川を見ながら、国道312号を北上し県道3号線、城崎温泉に向かう。川に沿って1本道なので迷うことはまずないだろう。
山が近く‘山陰’を実感させてくれる。交通量も少なく、スイスイ走れる。城崎大橋近くの信号を左折。踏み切りを越えるともう温泉街だ。


1400年の伝統ある温泉街は、さすがに風情のある街並みだ。間違ってもコンビニなどないので、多少の不便さはあるが新鮮な感覚だ。
城崎には100軒あまりの旅館があり、8,000人も泊まれるキャパシティがあるそうだ。至るところにある石碑や、志賀直哉が泊まった宿なんて看板を見ているだけでも嬉しくなる。
洋服を着て歩くなんてのは全くのヤボなので、旅館についたらすぐに浴衣と丹前に着替えて、下駄履きで粋に歩いてほしい。(寒いけど素足で。靴下なんかはかないように)

○外湯めぐり

温泉旅館にもそれぞれ内湯があるが、基本的には「外湯めぐりで冷えた体を温めなおす」ためのものなので、あまりエンターテイメント性はない。(景色がきれいとか、ジャグジーがあるとかはあまり期待しないこと。内湯旅館と銘うってあるところは別格)
冬の夜は当然ながら冷え込みが厳しいので、浴衣と丹前を着こんで温泉街を歩かなければならない。できるだけ、外湯近くに宿をとるのがお利口さんかも。

鴻の湯
鴻の湯
おすすめの外湯は、城崎温泉最古の湯“鴻の湯”。最古といっても建物や浴槽は新しくきれい。
コウノトリが足のキズを癒したことから発見されたとか。ワイルドな露天風呂がおすすめ。

“一の湯”もおすすめだ。江戸時代に医者がNo.1のお墨付きをあたえたことからこの名前とか。ここは規模が大きく、脱衣所もゆったり。洞窟風呂のような半露天風呂がある。石の天井のおかげで、寒風や雨・雪が入り込みにくい。石の保温効果があるのか、頭も寒くない。全天候型の露天風呂というところか。
一の湯の正面に飲泉所があるので、これもぜひ飲んでみたい。あまりおいしくはないけれど、胃腸病や便秘に効くらしい。すこし塩分が強い。
この他にも5つの外湯があるが、平日は定休日がそれぞれあるので、確認してから行くと良い。旅館内に外湯の営業状況を掲示してあるところもあるし、地元の人ならたいてい知っている。

一の湯
一の湯
飲泉所
飲泉所

外湯めぐりを快適にするには、「髪の毛は最後のお風呂で洗う」のが良い。ドライヤーは有料だし(100円)、他の風呂をハシゴする間アタマが寒くて仕方がない。
特に寒い夜、シャンプーは内湯でするとよい。旅館で配られている、無料の“外湯浴場入浴券”も少し余分に持っていくと万全。
浴衣の袂にいれたはずが、無くなったりすると旅館に戻らなければならず、下駄履きなのでさらに辛い。もっと他に行ってみようか!というときのためにも、しっかりもらっておこう。もちろん、何枚もらっても無料だし、旅館もケチなことは言わない。
夜7時から8時は温泉旅館の夕飯時間なので、外湯はひっそりしている。温泉にゆっくり浸かってノンビリするにはゴールデンタイムである。

○温泉街を歩く

温泉の定番 射的(当たっても倒れなそう?)
温泉の定番 射的
(当たっても倒れなそう?)

こちらもなつかしいスマートボール
こちらもなつかしいスマートボール

土産物屋さんを見て歩くのも楽しいが、レトロな射的やスマートボールなど味があるプレイスポットも数多い。1回あたりの料金も200円〜とリーズナブル。

ところどころに、歴史を感じさせる石碑や看板などもあって楽しめる。
おなじみの温泉たまごや城崎ジェラート(300円〜)も美味。ただし、旅館の夕飯(すごいボリューム!)に影響しないよう、ほどほどに。
桂小五郎 潜居跡
桂小五郎 潜居跡
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

素泊まりの場合には、レストランはあまりないものの、小さな定食屋さんがたくさんあるし、観光地のわりにリーズナブルで“カニラーメン”なんていう地元テイストな料理もあるからエコノミーな旅を志向する方にも満足できる。

セルフで温泉たまご(しかも源泉すぐ横)
セルフで温泉たまご(しかも源泉すぐ横)
風情のある温泉宿が平日3千円〜
風情のある温泉宿が平日3千円〜

おすすめは、湯の里通りにある“フォルノ”というイタリア料理店。特にピザはおすすめ。サクサクの生地とサラダ風のトッピングが新鮮だ。お腹いっぱいたべても一人、1,500円くらいあればOK。

○やっぱりカニ

11月のカニ漁解禁から3月末までに城崎へいくなら、これを食べないと。どこの旅館もカニづくしの料理が待っている。

写真はある旅館の「平日ビジネスプラン」1泊2食付・1万2千円(税別)の料理。カニボイル、カニ焼き、カニすきと最後にカニ雑炊。
「足りないときは半身(0.5匹)2,500円で追加できます」とのことだが、基本コースだけでお腹いっぱい。
カニづくしの料理
カニづくしの料理

新鮮なので、カニの身がするっとお箸でとれてしまう。松葉ガニってこんなに肉が多いのか!?というくらい食べられる。
付け合わせっぽくでている甘エビも本当に甘い。しっぽとアタマがするっと取れる。イカの刺身も透明さに驚く。
いいダシが出てきたカニ雑炊は至福の喜び。夜7時からスタートして9時まで、テレビも見ずに黙々と食べ続けた。食べるのに忙しくて、ビールも少ししか口をつけていない。
さすがにカニ道楽 発祥の地だ。

全く余談だが、この時期の仲居さんは派遣社員が多い。従って若い仲居さんに出会えるのも、この時期ならでは。わけありの仲居さんとの会話を楽しめるのもいい。昼メロの‘はるちゃん’ばりの旅館裏話が聞ける。

●日和山海岸

城崎マリンワールド方面
城崎マリンワールド方面
城崎温泉を10時にチェックアウトし、ドライブスタート。

北上しながら、城崎マリンワールド方面に車をすすめていく。これまた一本道なので、迷う心配はない。

金波楼という大きなホテルの目前を左に曲がり、短いトンネルをくぐり数分山道を登っていく。絶景である。日本海だ。
やっぱり風が冷たいが、高倉健がいそうな雰囲気に酔いしれる。「不器用ですから…」とひとりごちながら、来た道を車で降りていく。


●玄武洞

県道3号線に出て、城崎大橋を左折して川を渡り、玄武洞に向かった。JR玄武洞駅もあるが、やはり車のほうが便利だ。このあたりに屋形船乗り場もあるらしい。
玄武岩の階段を何十段もあがっていくと(すみませーん、数えてません)、大きな断崖が見えてくる。
玄武洞
玄武洞
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

パンフレットの写真よりはるかに大きいスケールに圧倒されてしまう。
こういうところは、やはり実物を見ないと実感できない。重厚な気持ちになりながら、大石りくさんの遺髪塚に向かう。

玄武岩を敷き詰めた通り道
玄武岩を敷き詰めた通り道
玄武洞の歴史
玄武洞の歴史

●忠臣蔵 大石内蔵助の妻 りくの生誕地・遺髪塚

ここは少し道がわかりにくいので、地元の人に聞いていくと良い。玄武洞から5分ほどなのでたいした距離ではない。

大石りく像
大石りく像
遺髪塚
遺髪塚

日本人ならば誰でも知っている忠臣蔵だけれど、討ち入り後は家族も大変だったんだなーと初めて思い知らされる。
厳かな気持ちで遺髪塚に手を合わせる。石碑の文字を見ているだけでもホロっときた。
顕彰碑
顕彰碑
(画像をクリックすると拡大写真が表示されます)

●コウノトリの郷公園

さすがに兵庫県が力をいれているプロジェクトで、立派な建物と展示だ。飼育されているコウノトリは羽を細工して、飛んで逃げていかないようにしてあるそうだ。近々のうちに自然へ戻すことも始めていくようだ。


つい最近、ロシアから天然のコウノトリが飛来してきたとのこと。残念ながらそれは見られなかったが、太平洋側に住む筆者としてはロシアを身近に感じるって凄いなあと思う。

●出石(いずし)町

辰鼓楼 町のシンボル 記念撮影のメッカ
辰鼓楼 町のシンボル
記念撮影のメッカ

このへんの道はシンプルなので、道路の看板を頼りにしながら出石町に難なく到着。(コウノトリセンターを南下していくだけ)
但馬の小京都といわれるだけあって、町屋のたたずまいは城下町の雰囲気を残している。砦のようなお寺もタイムスリップ感を楽しめる。

出石城を横目に見ながら、お腹がすいたので、名物のそば屋に入ることにした。
おそば屋さんは数え切れないほどあり、どれにしようか迷う。ラーメン屋さんは1軒しかみつけられなかった。

地元の人によると、観光バスが何台も置ける駐車場がある店はさけて、なるべくこじんまりしたところがいいそうだ。ひきたて・うちたて・ゆがきたて というように、できたてが命のそば。大量生産じゃ、ちょっと辛い。裏道に入ると、それらしい雰囲気の店があったので、飛び込む。

出石の皿そば
出石の皿そば
ここまで食べよう
ここまで食べよう

メニューはそばだけ。天ぷらそばとかたぬきそばとか、バリエーション・メニューは一切なし。とりあえず1人前を頼んでみる。
わんこそばの小皿版みたいな皿が出てきて、そばつゆと薬味のネギ・たまご・ヤマイモ・ワサビが添えられている。始めは薬味を使わず、皿にネギをのせて少したれをかけて食べるのが通なのだそうだ。
その通りに食べてみる。旨い・旨い・美味・美味!そばってこんなに味わい深いものかと思い知らされる。
このあとは薬味を使って普通に食べたが、何をつけても旨い。マヨネーズやソースつけても旨いんじゃないだろうかと思いつつ食べ続けた。
割り箸の高さと同じレベルに、皿が積みあがるまで食べるのが粋?なのだそうで、おかわりした。おかわりは1枚130円。博多長浜ラーメンの替え玉より高いが、旨さには価値がある。20枚食べてやっと箸の高さ。量にして大盛りざるそばの1.5倍くらいかな?

●日高町・植村直己冒険館

至福のランチを食べたあとは、国道426号・312号・482号を経て日高町に向かう。スキー場の看板がいたるところにあり、山の方にはリフトも見える。
有名な登山家・冒険家である植村直巳さんは日高町出身で、生家も残っている。

展示ブース
展示ブース
植村さんが冒険のとき担いでいたというリュックと同じ重さのものが置いてあり、背負う体験もできたりする趣向が面白い。(重くてとても背負えません)
犬そりや実際に寝泊りしたテントや家族への手紙も展示されていて、みごたえがある。

建物がさらに迫力で、氷の裂け目であるクレバスをイメージしたという廊下は、本当に極地に来たような錯覚を起こさせる。これだけでも見る価値はある。大迫力。
03年1月に新館もオープンしていた。(こちらは有名になる前の遺品が展示されている)
クレバスをイメージしたという廊下
クレバスをイメージしたという廊下

行方不明になって18年目というが、まだどこかで冒険しているんじゃないだろうかと思わされる生々しい、ゆかりの品の数々だった。日高の自然で、冒険のためのテクニックや体力を身につけていったのがよくわかる。(これにくらべると、プロペラ機に乗るくらいは冒険とはいえないなぁ)

●豊岡市

日高町から豊岡市へは国道482号から312号に出てしまえば、またまた一本道。
豊岡駅から歩いてもわずか1分のニッポンレンタカー豊岡駅前営業所に車を返却する。ここから電車で帰っても良し、但馬空港まで送ってもらうも良し。(空港返却もOK)
足を延ばして、日本三景のひとつ天橋立に寄り道しても、ひと旅で二度おいしい旅になる。

豊岡市内にも、いい料理を食べさせてくれる店がたくさんあるので、時間的に余裕がある方は営業所の方におすすめを教えてもらうといい。
観光客向けのカニよりも、地元の目が肥えた客用に活きた‘タラバガニ’みたいな大きいカニを食べさせてくれるとこもあるようだ。
なんたって、こっちの人は飽きるほどカニ食べてるんだから。普通の観光客用の小ぶりなカニじゃ満足しないんだろうな。(それでも、じゅうぶん旨いけど)

何はともあれ、関東ではあまりなじみがないが、関西の方なら一度は行ってみたいと思う但馬・城崎の旅はひとまず終わり。
次回は暖かいときに行ってみたい。あっ!日本一の但馬牛を食べてくるのを忘れた!!!
皆さんは お・忘・れ・な・く。



○ニッポンレンタカーの車種・料金

詳しくは車種・料金一覧表をご覧ください。

○兵庫県内のニッポンレンタカー営業所

ニッポンレンタカー ホームページの営業所検索で、兵庫県内の営業所リストをご覧いただけます。


城崎温泉協会
城崎温泉の宿やお店をはじめ、みどころや歴史、文学の案内、「かに王国」などの紹介ムービーもある。
城崎温泉旅館協同組合
城崎温泉の宿泊予約状況や料金案内、外湯めぐりの案内などが見られる。
豊岡市観光協会
豊岡市の名所や史跡、宿泊・温泉情報などがまとめられている。朝市など地元ならではの情報もある。
出石町公式観光ガイド
みどころをまとめた「みてあるきマップ」と別に「駐車場マップ」が便利。「皿そば屋一覧」も嬉しい。
日高町役場
日高町の行政情報のほか、観光案内、植村直己冒険館の紹介などがある。

取材:2003年1月