鹿島灘コラム



ハマグリの話

ハマグリはその形が栗に似ていることから“浜の栗”という名がついたといわれ、日本書紀にも登場するほど遠い昔から日本人の口に馴染んできた食材だ。 以前は東京湾でもとれたが、柔らかい砂地ときれいな水に生息するハマグリは埋め立てや排水の汚染で各地から姿を消していった。わずかに残ったきれいな砂浜と水に恵まれた大洗の海岸一帯は今では貴重なハマグリの産地だ。全国でとれるハマグリの6割を占めるというが、それでも年間5トンにも満たないとか。
しかも、残念なことに最近その数が急激に減ったという。密猟による乱獲が主な原因と聞いた。それでも、このあたりの潮干狩りといえば、とる貝はハマグリのことだ。こぶしほどに大きく成長したオオハマグリ(4〜5年くらい)を掘りあてた時は大感激だが、そう簡単にはとれない。