ニッポンレンタカーHOME > 旅のお役立ちガイド > ドライブガイド > 北陸の歴史と味を訪ねて 富山・金沢編

北陸の歴史と味を訪ねて
富山・金沢編



立秋が過ぎお盆休みも終わると、観光地も賑わいの中にどこか秋の気配がまじってくる。紅葉を迎える前のこの時期こそ、人は本来の旅人になれる。

加賀百万石の城下町金沢は、優雅な文化と奥深い伝統の町。この土地の代表ともいえる兼六園をはじめ、加賀藩ゆかりの文化史跡が集まるところ。武家屋敷や茶屋街など情緒ある町並みは、北陸の観光名所だ。
そして、これより北へ向かえば能登半島。加賀の殿様の治めた土地には北前船の寄港地として栄えた港や寺社などみどころも多い。岩礁に砕ける白波、御陣乗太鼓にキリコ祭り、ダイナミックな自然と人。北陸能登半島は実に魅力的だ。
また、日本海の海の幸。有名な輪島の朝市に代表されるように、新鮮な魚介類のうまさは格別だ。
ぜひお薦めしたいドライブコースの一つである。

今回は、「富山・金沢編」(本編)、「能登半島内浦編」「能登半島外浦編」に分けてご紹介します。




富山空港−(北陸自動車道)−富山市−(国道156号線)−砺波市−井波町−金沢市−(能登有料道路)−千里浜−(国道415号線)−氷見市−(国道160号線)−七尾市−和倉温泉−(国道249号線)−珠洲市−禄剛崎−輪島市−(能登有料道路)−金沢市
全行程 約400km、2泊3日




<ルート付近のリンクポイントの地名をクリックしてみてください>



[富山]

●富山市から

富山空港や北陸自動車道富山ICのある富山市は、北陸地方の玄関口として、また立山黒部アルペンルート出発点として多くの人々で賑わう。
一方、能登半島への玄関口でもある石川県金沢市は、歴史ある城下町として観光客に親しまれている。
この二つの都市を結ぶ距離は約50km。北陸自動車道で一気に走ればわずか30分だ。しかし、今回は砺波ICから彫刻の町井波へ寄り道をしながらのドライブとした。

○富山で食べる

富山市のガイドブックを開くと、グルメどころの紹介が多いことに気づく。富山市随一の繁華街総曲輪通り(昔、富山城の外濠があったところ)と、老舗や有名店が集まる西町がその中心。デパートやブティック、飲食店などが建ち並ぶ。
とくに西町から一歩入った桜木町は、割烹や居酒屋、スナックなどの並ぶナイトスポット。たいていは居酒屋でも近郊の海で採れた新鮮な魚介類を食べさせてくれるが、割烹ならなお結構に違いない。しかし、そうなると値もはることだろう。
そこで割烹でありながら料金も手ごろで、富山湾からその日に水揚げされたばかりの魚介を扱うという お店 を探してみた。

また、富山名物といえば「鱒ずし」。これはどこで食べても旨い。

●砺波から彫刻の町井波へ

庄川沿いの平野に広がる庄川町は、春は色鮮やかに咲き誇るチューリップ畑が有名だ。毎年5月の連休前後になると、「となみチューリップフェア」が開催される。問い合わせは砺波市商工観光課へ。
その庄川町の隣り、井波町は600余年の歴史を持つ名刹瑞泉寺の門前町として伽藍彫刻が盛んなところ。現在約300人がその伝統を受け継いでいる。
石畳の八日町通りは匠たちのノミの音と楠やケヤキの香りが漂う情緒ある通りで、日本の風景百選にも選ばれた。ノミを振るう多くは若者だ。
伝統の伽藍彫刻を伝承する若者たちは、師匠のもと、昔ながらの徒弟制度で腕を磨いているという。その作品も昔と変わらない神社仏閣。御輿から欄間と、一枚の板に龍や鷹、松竹梅を掘り刻む。現代の"左甚五郎"たちの仕事ぶりを見られるのも、この町の楽しさだ。

●瑞泉寺

北陸の歴史の中で重要な位置を占めるこの寺は、明徳元年(1390)、本願寺5代目法主が建立し、北陸の浄土真宗の拠点とした。
京都の大工棟梁が建てたという、総ケヤキ造りの重層伽藍入り母屋造りの山門に出会う。山門正面に彫られた龍「雲水一匹龍」は、見るものを圧倒する。
また、北陸最大の木造建築の本堂、さらに井波彫刻の粋を集めたという太子堂、宝物殿には国の重要文化財及び県の重要文化財などが多く納められている。
かつては「越中の府」とも言われ瑞泉寺とともに栄えた井波も、いまは訪れる人も少なく、境内ではセミの声ばかりが響いていた。

[金沢]

井波から金沢までは国道304号線で約20km。
金沢といえば兼六園、金沢城祉、忍者寺、茶屋町と加賀百万石の華やかな歴史と文化の町。みどころ食べどころがいっぱいだ。ゆっくり観てまわるには、この町だけでも一泊したいところだ。ここでは、主なところだけを紹介しよう。

●兼六園
金沢のシンボル兼六園は、延宝4年(1676)、加賀藩5代藩主前田綱紀が城の外庭としてここに蓮池御亭を建てたのがはじまり。完成までには160年の歳月を要し、13代斎秦の時代に現在の庭園としての姿になった。林泉回遊式庭園で、琴柱の形をした灯籠、霞ヶ池、雁行橋、それに茶室夕顔亭と、優雅な純日本庭園である。
兼六園の名は「宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望」の六勝を兼ね備えていることから命名された。
霞ヶ池や瓢池、燈籠、曲水など水辺の佇まいの美しさはもちろんのこと、春は梅や桜、初夏はつつじ、かきつばた、秋は紅葉、そして冬は雪吊り、と四季を通して様々に色彩を変え、心和む風景が見事に演出されている。
また、霞ヶ池を水源にする噴水(写真上右)は自然水圧を利用し、池の水位の変化によって水の高さがかわる。通常は3.5m。文久元年(1861)に造られた日本最古の噴水である。
園内には茶室夕顔亭の他、休息所として"時雨亭"が今年3月にオープンした。もとは安永2年(1773)の大火の後に別荘として建てられたものだが、明治に入って取り壊されたものを再現した。内部は開放されており、お菓子つきで抹茶が楽しめる。
/入園料 300円(時雨亭 700円)
問い合わせ/金沢市観光課 TEL 0762-20-2194

●金沢城跡

約400年前、前田利家によって築城された金沢城は、度重なる火災によって焼失し、現在残っているのは石川門と石垣、三十間長屋のみ。
兼六園と道路をはさんで石川門へ通じる橋は、明治時代のものを平成7年に復元したもの。
周辺の景観も修復され、城内は二の丸御殿を含め城の修繕が進められているため、現在は工事中だが、加賀百万石のかつての栄華を味わいながら鬱蒼とした樹木の茂る城内をゆっくり歩くのもよし。石川門付近を除けば、観光客の姿も少ない。夜、石川門はライトアップされる。
問い合わせ/石川県公園緑地課 TEL 0762-32-3113

●妙立寺

兼六園から犀川をはさんだ寺町周辺にはその名の通り70以上の寺院が集まる。仏像や工芸品など歴史的文化遺産が数多く、のんびりと散策するのにうってつけだ。金沢出身の文豪室生犀星ゆかりの地でもある妙立寺に立ち寄ってみた。
別名"忍者寺"と呼ばれるこの寺は、三代藩主前田利常が寛永20年(1643)に金沢城近辺から移築建立した日蓮宗の古刹。外見は2階建てだが、中部は7層4階からなっている。23の部屋と29の階段が仕組まれ、いたるところにカラクリがある。落し穴階段・仕掛け賽銭箱・城への逃げ道といわれる大井戸などがある。
だが、実際には忍者の寺として建てられたものではなく、幕府の隠密や外敵の目をあざむくために装備されたもの。火災にも遭わず、頑強な建物は今日に残っている。
要予約で30分ごと十数人のグループで案内人がつく。
/入館料 700円、TEL 0762-41-0888

●茶屋町

かつて、遊郭街は城と兼六園をはさんで3ヶ所あったが、現在は東と西の2ヶ所にその名残りがある。
西の寺町にある茶屋街は最近復元されたため建物の新しさが目立つが、卯辰山麓を流れる浅野川の川岸に残る東の茶屋街は昔ながらの紅殻格子の軒を連ね、まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような佇まいを見せている。 夕暮れ時には、いまでも茶屋から三味線や太鼓の音が流れ、昔の雰囲気が漂う。
中でも市の指定文化財となっている"志摩"は一般公開され、以前の茶屋遊びの雰囲気を知ることができる。
資料館となっている"懐華樓"は、朱塗りの階段、草木染めの畳など、当時のあでやかな茶屋文化を再現している。
その他、かつての茶屋の多くはその佇まいを残し、土産物屋や喫茶店を営んでいる。 五木寛之著「朱鷺の墓」の舞台になったことでも知られているこの町は、これから秋にかけて若い女性の観光客で賑わうとか。

○金沢旨いもの

食べる・遊ぶ・買う、と金沢きっての繁華街は、香林坊・片町。とくに食に関しては、居酒屋、割烹料理店、洋食レストラン、焼き肉屋、中華料理店、赤ちょうちん、一杯飲み屋と、食いしん坊にはたまらない町だ。
この香林坊の町中に宿をとった筆者は、数ある旨いもの屋の中でもさらに旨いものを見つけようと夜の町へ出た。
旅先で旨いものを探すコツは、まずホテルのフロントに尋ねる。次に自分の足で歩き、地物を食べさせる店を見つけたら開けてみる。地元客らしい人が沢山入っていれば、旨い店だ。
こうして見つけた店の中から、魚介類を扱い値段もリーズナブルな店 「いたる」 と、少し値ははるが能登牛ステーキの旨い店 「山下屋」 を紹介しよう。

金沢はみどころと食にはこと欠かない。これから秋にかけては北陸の観光シーズン。心ゆくまで旅をたのしんで欲しいものである。



○ニッポンレンタカーの車種・料金

詳しくは車種・料金一覧表をご覧ください。

○富山県・石川県内のニッポンレンタカー営業所

ニッポンレンタカー ホームページの営業所検索で、富山県内及び石川県内の営業所リストをご覧いただけます。


かなざわ Information Center
観光、宿泊施設、飲食店、イベント、レジャー等、金沢の強力な総合案内。
シティガイド金沢・加賀・能登
金沢・能登の温泉、テーマパーク、観光スポットなどの情報を提供。 お土産に関する情報も画像つきで紹介。
富山県庁
富山県に関する歴史や自然はもちろんのこと、観光案内、イベント情報等を紹介。

取材:2000年8月