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古代ギリシャ遺跡めぐり

ギリシャといえば紺碧の海、ギラギラと輝く太陽のもと大小3,000あまりの島々が散らばるエーゲ海と白い代理石の石柱がそびえる古代遺跡アクロポリスを思い浮かべる。たしかにその通りだが、それはこの国の一部分にすぎない。
約2,500年前、古代ギリシャにおけるポリス国家の盟主として繁栄したアテネはその歴史を重ねながら、ギリシャの首都として現在もその機能をはたしている。現在の建物の大部分は1834年、新生国家ギリシャの首都となってからのものだが中世時代のビサンチン様式の教会も点在、古代、中世、現代が同居する街ばかりか、ギリシャ全土いたるところ栄光の歴史の跡を見る。

○ペロポネソス半島

アテネの西側の大きな手のひらの形をしたペロポネソス半島は遺跡の多いギリシャにあっても特に有名な遺跡が集中してある。ここに紹介するコースはコリントス、ミケーネ、オリンピアそしてスパルタとまわるもっとも代表的な遺跡めぐりで、アテネから2泊3日、約500kmのドライブ。



[コリントス]

アテネのほぼ中心部オモニア広場からまっすぐ東へと延びる道、街を出るとそのまま高速道路へと続く。コリントスまで約90km。オモニア広場から約1時間30分。高速道路料金500ドラクマ(約240円)。高速道路は日本と違いサービスエリアはなく、一般道路のように沿道のガソリンスタンドやカフェで給油や休憩をとる。

●コリントスの歴史

エーゲ海、地中海を経て小アジア、オリエント諸国とを結んだ古代コリントスは貿易都市として栄え、紀元前7世紀ごろその最盛期をむかえる。コリントスの遺跡は、ギリシャに残っている神殿の中でもっとも古いアポロン神殿がある。(6世紀) これは木造神殿から石に変わった初期のもので、ドリス式の柱が七本残っている。この遺跡で一番のみどころだ。
その後紀元前44年、ローマ帝国のカエサル(シーザー)がポリス国家のあとに再建したローマ時代のものが多く残されている。

●コリントスのみどころ

みどころはローマ期のトイレ。大浴場に付設されていたというが、いまは大理石の板に穴があるだけだ。だが、そこには水を流したという溝もある。このころからすでに水洗トイレだったことがうかがえる。
前門跡は石が敷き詰められた通りの終わるところにある。階段を通り抜けると広場に出る。紀元前4世紀には商店街のあったところ。
門前の東にはピレーネの泉と呼ばれる「泉」跡がある。そこにはアクロコリントス山麓から流れてくる水を溜めた古代の貯水池跡。かっつては広場の中央には演壇があり、人々の交流、情報交換の場であった。
開場:8時より19時。料金1,200ドラクマ(580円)
土産物店、レストランなどがある。

●コリントス運河

ペロポネソス半島の付け根、サロニコス湾とコリンシアコス湾を結ぶ運河。運河は1893年、フランスの民間会社によって造られたもの。長さ6,343m、幅23m、水深7mと規模は小さいが水面まで80mとざっくりと切れ込んだ深い運河をみおろすのもスリリングなもの。コリントスの街から約2km。国道沿いの橋の上から眺める。

[ミケーネ]

コリントスより南約40km、うねうねと続く山、まばらにオリーブの植えられた褐色の大地を走る。アルゴスの手前約9kmにミケーネへの分岐点がある。そこからさらに褐色の山へ向かって4km。行き止まりがミケーネの遺跡の入り口だ。

●ミノア文明

エーゲ海を中心とする文明はミケーネ、トロイ、クレタ島、キクラデス諸島におこった文明がミノア文明と呼ばれている。紀元前1200年、北方から侵入してきたドリス人によって滅ぼされるまで200年、ここミケーネを中心に独自の文明を築いた。
1876年、ドイツの商人であり考古学者でもあったシュリーマンによって発掘されるまで神話の世界と考えられていた。この遺跡の発見はトロイの遺跡発見とともに歴史的事実として世界の考古学者を驚かせた。ミケーネの遺跡から発掘されたおびただしい財宝のほとんどが純金製で、ホロメスの英雄詩に詠われた「黄金に富むミケーネ」を立証したのだから。

●ミケーネ宮殿跡・獅子の門

ミケーネの城塞跡は丘の上にある。アクロポリスの原形ともいわれる城塞の坂道を登るとミケーネの象徴である「獅子門」(写真)に出会う。大きな三角石に2頭の獅子が浮き彫りされた立派な門だ。門を通り抜けると直径25mもある円形墓地がある。ホメロスの詩によって伝えられた伝説はこの墓から蘇った。出土した「アガメムノンの大黄金のマスク」はいまはアテネの国立考古学博物館にある。丘のてっぺんには宮殿跡があり玄関から奥にいくつもの宮廷室跡がのこっている。ここからはわずかな畑やオリーブの植えられた山がみわたせる。

[スパルタ]

「スパルタ教育」という言葉で名高いスパルタは紀元前1100年頃ドリス人が築いた町。多数の先住民族を支配するため特殊な制度、生活、教育を行い、閉鎖的な軍事国家を生み出した。そのため現在も残る「スパルタ教育」イコール「厳しい教育」といわれている。そのスパルタの現在は高い山々に囲まれた小さくのどかな町である。
ミケーネから内陸部のトリポリを経て南へ約200km。遠くエーゲ海を望みながらの山越えのドライブ。時間のない人は、コリントスあるいはミケーネから、高速道路でトリポリへ出るのもよし。

●スパルタの歴史

古代スパルタの厳しい教育とは、男子は国家のものとされ、体の弱い子どもはダイゲスト山(スパルタの背に連なる山)に捨てられた。元気な子も7歳になると軍事訓練や、忍耐力、そして勇気などを養うため集団生活をした。女子も厳しく体を鍛えさせられた。生活も粗衣粗食だったという。
こうして国力の増強とともにペロポネソス半島を支配した。しかし紀元431年アテネとペロポネソス戦争をおこし一度はギリシャを制覇したが、紀元371年テーベに敗れた。

●アクロポリス

町の北はずれの小高い丘に古代アクロポリス(都市)跡がある。オリーブの木々の中にある廃虚には当時を語るものは少ない。もともと質素を重んじ、華麗なる神殿や建物を禁じていたためである。わずかに残る石柱などはローマ時代のもの。

[ミストラ]

スパルタの町から西へ6km、ビサンチン時代の廃虚。このダイゲスト山の急斜面に建つ教会や城跡は中世のポンペイ、または幻の都ともよばれている。ビサンチン時代、一地方の中心都市として栄え、文学者、哲学者や歴史学者などが移り住み学術、文芸都市として名高かった。こうしてオスマントルコ時代まで繁栄したミストラも、1770年に侵入したアルバニア軍によって焼き払われ、廃虚となった。急斜面にへばりつくように建つ八角形のドームの教会などの多くは、古代スパルタ都市や、後のローマ時代の建築資材を使っている。

●ミストラのみどころ

ミストラの遺跡は上町と下町とに分かれている。
山頂の城塞跡まで全部見て回るには、1時間は必要だ。
開場:8時30分から15時。月曜日休み/料金1,200ドラクマ(約550円)

アギ・テオドリ教会 ミストラ最古の教会(1296年)で八角堂とよばれ、8本のアーチがドームを支えている。当時は文化の中心で、代々の領主の埋葬の場所でもあった。
メトロポリス教会 聖デミトリオスを記念した5つのドームを持つ教会。内部は10人の画家によるフレスコ画が描かれている。ドームの床はビサンチンのシンボルマークである双頭の鷲が描かれている。
アフェンテイコ教会 ドーム建築の教会だが、内部には「キリストの奇跡」などの素晴らしい壁画が残されている。
エバンゲリストリア教会 2本柱の十字型の建物で内部にはフレスコ画が描かれている。周辺はミストラの住民の墓地だったところ。
ポンタナサ教会 山の最も高い所にある聖母マリアを祭った教会。ミストラの中で一番保存状態がよく、ここだけに人が住んでいる。1428年に建てられたもので、内部はフレスコ画で飾られている。

[オリンピア]

古代オリンピックの発祥地オリンピアはペロポネソス半島の西部にある。首都アテネから約350km。距離は遠いがパトラスまでの約220kmは高速道路で約3時間。アテネから1日コースだ。

●オリンピアの歴史

オリンピアの祭典競技の起源はさだかではないが、最初の記録として残っているのは紀元前776年だが、それ以前から体育競技はあったといわれている。紀元前676年から全ギリシャの祭典となり、紀元前6〜5世紀にかけて全盛期を迎えた。祭典はローマ時代も続いていたが、393年の古代リンピック競技が行われたのを最後に1,000年も続いた祭典競技は幕を閉じた。
1766年イギリス人によって発見、その後の1907年ドイツ人発掘隊によってオリンピアの全域が出土した。遺跡の規模は大きく、ゼウスをはじめとする神々を祭った神殿やオリンピック競技に関するものが多く残っている。
開場:8時から19時/土、日、祭日は15時まで
料金1,200ドラクマ(約550円)

●オリンピアのみどころ

遺跡の入り口近くにはゼウス大祭のとき迎賓館として使われたブリタニオンの建物跡がある。円形の土台とイオニア式柱に使用された大理石が散乱している。
凱旋門の奥の高台にはゼウス神への信仰からオリンピアが発展したといわれるゼウス神殿がある。紀元前470年に完成されここは聖域の中心でもあったところ。
その他、ギムナシオン(体育場)、宿泊施設だったレオニデオンと呼ばれている建物跡、そしてオリンピック競技場(スタディオン)には白い石を敷きつめたスタートラインが残っている。

●オリンピア博物館

ドイツ考古学会の発掘による出土品が展示されている。いずれもオリンピアの歴史を物語る貴重なものばかり。なかでもゼウス神殿の壁面を飾っていた彫刻で、ニケの像やヘルメス像などは、価値がある。
開館:8時から19時/土曜、日曜、祭日は15時まで
料金1,200ドラクマ(約550円)



ギリシャ政府観光局
旅の基本情報はじめ観光スポットやギリシャ料理の紹介、主な遺跡や博物館のリストなどが掲載されている。