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モンテカルロ&ニース(2)

ドライブライン

ニースの海岸。夏はいっぱいの人になる モンテカルロが世界の富豪の居住地なら、ニースは憧れのリゾート地ともいえるだろう。紺碧の海、長い海岸線をはさんだ広い道路沿いには白亜のカジノを中心に、高級ホテルやリゾートマンションが立ち並ぶ。その東には旧市街の一画がある。
この高級リゾート地は小説や雑誌、映画のシーンなどですでにそれぞれの方々の描くイメージ通りだと思う。
ちょっと裏通りに入ると、ブランド店やレストラン、ファーストフード、スーパーマーケット、デパートまで、どこでも見られるような町でもある。とくにニース駅の周辺は庶民的な雰囲気で、物乞いの姿も少なくない。
同じ地中海に面し、距離にして30km足らずのモンテカルロはじめモナコ公国とは異なった人間臭い町だ。
またニース郊外の山の上にはローマ時代の遺跡や、空港からほど近いところには、ピカソ美術館、そしてルノアールが晩年を過ごした家などがる。この他、マティスやシャガールをはじめとした充実した美術館も多い。


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●空港から市内へ

空からのコートダジュール
空からのコートダジュール
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ニース・コート・ダジュール空港から市の中心部までレンタカーで約20分だ。
モナコ方面へ高速道路(A8)を避けて海辺を走る国道へ。中心部の宿をとるならば、駐車場の完備しているホテルか、またはホテル用の駐車場があるところを薦めたい。公共の駐車場もあるが時間貸し料金の上、夜は危険もあるそうだ。ホテル宿泊客であっても1日10ユーロ前後の料金はかかるが、2日以上泊まる人には車を自由に出し入れできるし、料金も割安だ。

ユーロ圏は最近、交通違反の取り締まりが厳しくなった。以前はフランス、スペイン、イタリアといったおおらかな国では、スピード違反はかなり大目にみられたが警官の“ねずみ捕り”やレーダーが設置されるようになった。


●海岸通り

空港からの海岸通りはニースを代表する大通り。全長3.5km、弓なりに続く海岸沿いの道路の中央分離帯には椰子の木が植えられ、超一流ホテルやマンションが立ち並ぶ。海辺にはよく整備された散歩道(プロムナード・デザングレ = Promenade des Anglais)をイヌを連れて散歩する人やジョキングする人、若いカップルなどが行き交う。
ビーチはホテルのプライベート、だれでも入れるパブリックと分かれていて、これからのシーズンは、日光浴を楽しむ人でいっぱいになる。

ニースの海岸通り
ニースの海岸通り
ニースの海岸。夏はいっぱいの人になる
ニースの海岸。夏はいっぱいの人になる

この散歩道を東へ歩くと、狭い路地に魚や肉などの食料品、雑貨などを売る店がひしめき、レストラン街ではシーフードを看板に客引きするところもある。
だが、ニースは世界に誇る観光地でもある。カードが不正使用されることもある。(カードで支払った場合は領収書と明細書を必ず受け取り、カード請求書が手元に届くまで保管すること。トラブルがあったときカード会社との交渉の決め手となる。これはニースに限ったことではないので、カード使用は注意が必要だ)

ニースの旧市街
ニースの旧市街
ニースの裏町
ニースの裏町

●国立マルク・シャガール美術館(Mus2e National Marc Chagall)

鉄道のニース・ヴィル駅から東の小高い丘の住宅街の一画に、1966年にシャガールが自ら「聖書の教え」を題材に描いた作品を国に寄贈された国立美術館だ。
旧約聖書の「創世記」と「出エジプト記」を描いた大型の絵をはじめ、「ソロモンの雅歌」、また「天地創造」を表現したステンドグラスのある講堂などがある。

●マティス美術館(Musee Matisse)

シャガール美術館よりさらに広い道を上るとローマ時代の円形競技場や都市跡の残る公園内にある。
広い館内には人生後半のほとんどをニースで過ごしたマティスの、明るいタッチの風景画、また色彩で形を描写した絵などが多く展示されている。
またニースより約30km、北の町ヴァンス(Vence)のロザリオ礼拝堂制作のための下絵もある。

マティス美術館
マティス美術館
マティスの作ったロザリオ教会の入り口
マティスの作ったロザリオ教会の入り口

ローマ時代の遺跡
ローマ時代の遺跡
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ローマ時代の競技場跡
ローマ時代の競技場跡

●アンティーブ(Antibes)のピカソ美術館(Musee Grimaldi Picasso)

ニース空港を西へ10kmほどの町アンティーブは岬の東にある城壁に囲まれた町で、狭い路地の片隅には昔の洗濯場も残り、いまも水が流れ使われていた。
海岸にはヨットやクルーザーが浮かび、風光明媚さとピカソ美術館があることでも知られている。
海岸沿いの岩壁の上に建つグリマルディ(Grimaldi)城がある。城には1946年にピカソが滞在したときの作品を中心に展示されている。
ピカソ美術館そばの水場
ピカソ美術館そばの水場

陶器や彫刻が多く、手を触れて鑑賞できるものもある。この美術館は交通の便が悪いせいか、訪れる人が少なくゆっくり作品を鑑賞することができる。

●カーニュ・シュル・メール(Cagnes sur Mer)

藤田嗣治の絵もあるカーニュ・シュルメールのシャトー
藤田嗣治の絵もある
カーニュ・シュル・メールのシャトー

ニース空港より高速道路から垣間見ることができる丘の上の町だが、辿る道は間違いやすいので注意が必要だ。
この町はルノアールが最後の12年間を過ごしたところだ。豊かな女性像を描き続けたルノワールも晩年は、愛妻アリーヌを亡くし、自らもリューマチに苦しみながら過ごした質素な家がある。
この町の一番高いところにはカーニュ城があり、いまはシャガールや藤田嗣治などの絵を納めた「地中海近代美術館」となっている。

●サン・ポール・ド・ヴァンス (St-Paul de Vence)

迷路のようにくねくねと続く細い道、急斜面にへばりつくように建ち並ぶ家々は、このあたりで呼ばれる典型的な“鷲の巣村”だ。町の中心部には12世紀ごろに建てられたサン・ポール教会 があり、坂道には16世紀の古い家々が軒を連ねる。

サンポールの旧市街
サンポールの旧市街
村の入り口
村の入り口

町の北西約2kmにはマーグ財団美術館があり、ミロ、シャガール、マティスなどの現代作品が展示されている。古い水場、石畳や階段と町そのものが絵のような“鷲の巣村”の路地には現代画家のギャラリーや画商の店が沢山ある。

サンポール教会への石段と画廊
サンポール教会への石段と画廊
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サンポールの画廊
サンポールの画廊

サンポール旧市街の城門には大砲も残る
サンポール旧市街の城門には大砲も残る
サンポールの水場
サンポールの水場

蔦が壁を這い、錆びた鉄格子の窓辺には植木鉢が並ぶ。花の咲く季節には、路地から見上げる青い空に彩りをそえるだろう。遠くに地中海の海を見るとき、マティスのあの明るい夏のニースの風景を描いた絵を思い出す。

石畳の坂道。両側は画廊が並ぶ
石畳の坂道。両側は画廊が並ぶ
味気ない石壁を樹木で飾る
味気ない石壁を樹木で飾る

●ヴァンス(Vence)

ヴァンスもまた地中海を見下ろす“鷲の巣村”だ。ニースから直線距離では僅かでも、深い谷と山の上を結ぶ道は1時間ほどの時間を要した。
谷を隔てた山の上に向かってひしめくように建ち、迷路のような路地も、いままで見てきた多くの“鷲の巣村”と同じだが、町の中心部は広く、広場の地下には駐車場も完備されていた。整備された商店街は現代風だ。

岩壁の下に城のように防備を固めた村
岩壁の下に城のように防備を固めた村
ヴァンスの古い町は城門の中にある
ヴァンスの古い町は城門の中にある

ヴァンスの旧市街
ヴァンスの旧市街
ヴァンスの土産物屋
ヴァンスの土産物屋

町の中心部から徒歩で約15分、緩やかな坂の途中に画家マティスがつくった「ロザリオ礼拝堂」がある。小さな礼拝堂だが、マティスは晩年の4年間をかけて制作した。
色彩の画家は、マリンブルー、濃い緑、レモンイエローの三色で構成されたステンドグラスでニースの明るさを表現、そこから差し込む陽光を受ける白タイル、また壁画には「十字架の道行」、「聖ドミニク」を黒で描いている。
内部の見学時間は午前10時〜11時30分、午後は14時30分まで休み。17時30分には門を閉ざすので、この短い時間を逃さないこと。

ヴァンスの絵を売る店
ヴァンスの絵を売る店
無名画家の絵が売られていた
無名画家の絵が売られていた

この他ニースにはナポレオン時代のインテリアを再現した「マセナ美術館(Musee Massena)」、アールヌーヴォーのポスター画家ジュール・シュレの作品や印象派、現代絵画などを展示する「ジュール・ジュレ美術館(Musee des Beaux-Arts)」がある。
またコートダジュールには小さいが見応えのある美術館は58ヶ所もある。こうした美術館めぐりのための割引チケットもある。



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ニース観光局(フランス政府観光局内)
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フランス政府観光局
フランスの地域別観光情報や宿泊、イベント、交通情報など。「旅の基本情報」では日本語の通じる病院も紹介。
ヨーロッパ趣味の旅
プロヴァンスとコートダジュールを中心にヨーロッパ各地を紹介。地域情報、歴史などがよく整理され見やすい。

取材:2004年3月