特別編・ギリシャ写真集 夏のエーゲ海

4〜5月の花のシーズンが終わると、雨はほとんど降らなくなり大地はどこもカラカラに乾き太陽の季節になる。泳ぐための季節、エーゲ海の夏はこれから9月までだ。
ギリシャの総面積は日本の約3分の1。そのうち島の数は3,300もあり、人の住む島は約200で島のほとんどはエーゲ海にある。エーゲ海の歴史は紀元約2000年のクレタ(ミノア)文明からはじまるが、今回は夏のエーゲ海の海の美しさとそのリゾート地を写真で紹介したい。
一口にエーゲ海の島々といってもなにしろ何千もの島の散らばるところ、ここではアテネから“エーゲ海一日クルーズ”として日本人の旅行者にとってなじみのあるサロニコス諸島の魅力をお伝えしたい。また時間のある人はクルマをフェリーに積んで、これらの島をドライブすることを薦めたい。クルーズ観光では観ることのできない遺跡やビーチ、それに島に住む親切でおおらかな人々に出会える旅がある。

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●エギナ島(Aegina)
アテネから最も近いリゾートの島で、アテネの港ピレウスから約30km。観光船の一日クルーズで最初に立ち寄る島だ。大型フェリーで1時間、高速艇で40分で着く。
人口約1万2,000人とサロニコス諸島では一番人口の多い島である。
エギナ港に面したところには、“一日クルーズ”の客を目当ての観光用馬車が数台あり、その向かいの土産物屋にはこの島の特産といわれているピスタッチオ(木の実)や海水浴用品などを売る店やカフェ、タベルナ(食堂)などが軒を連ねている。また車道にまでところ狭しとレンタルバイクが並ぶ。
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 エギナ港前で観光客を待つ馬車
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 おしゃれな土産物屋
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 エギア島の名産、ピスタッチオの 下にはワインが寝かされていた
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 エーゲ海の島はどこでも タコが名物。半日ほど干して焼く
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海岸通りには焼きダコを名物とするレストランが数件。一般的にギリシャではタコをよく食べるがエギナのタコ料理は有名だ。また港の東側にはヨーロッパ諸国からはもとより、遠くカナダやオーストラリアなどからのヨットやボートが浮かぶ。その間には名物の野菜売り船と地元の漁船も一緒に停泊している。近くには地元の漁師が捕ってきたばかりの魚市場もある。
狭い路地には小さなブディック、日用雑貨店から土産物屋と、歩くのさえ大変なほどさまざまな売り物が路上にあふれている。片言の日本語で声をかけてくる店は、この島で2時間ほど滞在する一日クルーズ船の日本人がお目当てだ。
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 港へ戻った老漁師の船
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 タコを釣ってきた老漁師
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 ウニパスタのウニは 目の前のエーゲ海で採った
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 ギリシャ・サラダ、タコ焼き、鰯。 新鮮でおいしい
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エギナ島のみどころは、古代には都市国家として栄え、アテネとはライバル関係にあったほどの巨大な勢力を誇ったアクロポリス跡と、前490年ころに建てられたというタウンから約12km離れたアテネを望む山の上にあるアフェア神殿だ。32本あったというドリア式の石柱が現在も24本も残っている。
フェリーの発着するエギナ・タウンから島のちょうど反対側にはリゾート、アギア・マリーナがある。遠浅のビーチと深いエメラルド・グリーンの海にダイビングするような岩場沿いの海水浴場にはヨットやモーターボートが錨を降ろす。ここまで来ると日本人の姿は全くない。
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 エギナ島ペルディカ村
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 モニ島への渡し。老人が くたびれた船をのんびりと操縦した
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 海辺のレストラン(ペルディカ)
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 モニ島は誰もいない海だ
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エギナ・タウンから北へ約15km、ペルディカ(Perdika)のおしゃれな海岸から対岸の小さな島、モニ島(Moni)へは片道2ユーロの乗り合いボートタクシーが出ている。ギリシャ語しか知らない老人のボロ船で15分ほど、無人島だがなぜかクジャクが放し飼いにされたモニ島に着く。
沖には大型ボートやヨットが停泊する以外、この日は他に人影もなくエーゲ海ブルーを独り占め。海中には見たこともない赤や黄色の魚がいっぱいだ。
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●アンギストリ島(Angistri)
エギナ島から西に船で20分。
ガイドブックに載るような島ではないが、ギリシャの人たちにとってはエーゲ海に浮かぶ無数にある島の一つとして、小さいながらリゾート地となっている。
エギナ港からアンギストリ島に住む人々の“足”となる定期船がある。また夏のシーズンにはフェリーや高速船も、便数は少ないもののピレウスからも結んでいる。
一般的に砂浜の海岸の少ないエーゲ海の島の中では遠浅の砂浜海岸が長く続く。小さい子供たちにとっては格好の遊び場だ。
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 ギリシャ教会(アンギストリ島)
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砂浜の反対側は断崖と深い海となっている。エーゲ海ではどんなに深くても遊泳禁止などというところはない。幼いころから海は遊び場、金槌はいない。また塩分濃度の濃い海水、強い潮の流れもないし干満の差もない。穏やかな夏のエーゲ海はどこでも遊泳できる。
午前8時ころにはすでに人々は海に浮かび、日が暮れるまでひとりで、または恋人とあるいは仲間や家族でどこかでだれかが、水と戯れている。特に朝夕は年老いた人たちが、それぞれの形でゆったりと泳ぐ。 その人の泳ぐ海には魚の群。
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 ちょっと潜ると魚の行進も
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●ポロス島(Poros)
大型フェリーで50分、ペロポネソス半島に最も近い島で、対岸には半島の街ガラタ(Galatas)が望める。また古代のままの姿を残す野外劇場で今でも古典演劇が上演されることで有名なエピダヴロス(Epidaurus)にもほど近い。
この島は東西に10kmと小さいが、オリーブと松の緑に恵まれ、港から丘の上へと白い壁にオレンジ色の屋根の家々がはりつくように建ち、島の中心部にはポセイドン神殿の遺跡がある。ポロス島のビーチは港から約4kmの距離にあるため一般の観光客はあまりいかない。
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 ポロス島の港
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 港前はレストランと土産物屋が一杯
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ポロス島は実際は2つの島からなる。ポロスタウンの先端には小さなスフェリア島(Sferia)があり、ポロスとは橋でつながっている。
大型フェリーや観光船などはこのスフェリア島とペロポネソス半島をはさむ狭い水路を通る。ポロス・タウンや沢山のボートやヨットが停泊する中、大型フェリー船はゆっくりと進む。
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●イドラ島(Hydra)
ピレウスから70km。フェリーで3時間30分。高速艇で2時間。一日クルーズ船が立ち寄る最後の島だ。
東西20km、南北約5kmの細長い島で緑の少ない島全体が山のように見える。
この島はバイクや自動車の乗り入れは一切禁じられていて、港には観光用のウマやロバが客を待つ。港のあるイドラ・タウンは急な斜面の上に続くためホテルへの荷運びもこのウマやロバが活躍する。住民は徒歩で荷物は手押しの二輪車で運ぶ。
海水の透明度の高さとともに公害のない島として観光客に人気が高い。島の中心部にある建物の多くは修道院だ。
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 イドラ島のブーゲンビリアをサボテン
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 イドラ島は車禁止。ロバが主役
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 イドラ島で白ワインを飲む
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小さな入江にあるビーチへの交通機関はボートタクシーで。また切り立った崖の隙間のようなところにはプールのようなハシゴがかけられ、飛び込んだ海は限りなく深く青い。
岩壁のまわりにはウニや海藻がへばりつくように生き、いろとりどりの魚たちが群をなしていた。水中メガネとシュノーケルは欠かせない。
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- ・ギリシャ政府観光局
- 旅の基本情報はじめ観光スポットやギリシャ料理の紹介、主な遺跡や博物館のリストなどが掲載されている。
取材:2003年6月
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