ポルトガル・コラム



大航海時代

紀元前2世紀ごろから、ローマ帝国の支配下にあったこのポルトガル一帯は、5世紀以降ローマの衰退とともにゲルマン民族や西ゴート族などの侵入を受け続け、やがてイスラム教徒の長い支配の中にあった。
1139年になってやっと失地回復を願うキリスト教徒により、戦いの末1143年ポルトガル王国となり最初の王朝ブルゴーニュ朝が成立。
それから約270年後、ポルトガル第2の王朝ジョアン一世の王子エンリケは軍を率いて海を渡り、北アフリカのイスラム教徒の拠点、セウタを攻略。この後15世紀にはポルトガルの華々しい大航海時代がやってくる。
1488年バルトロメウ・ディアスによる希望峰到達、10年後の1498年にはヴァスコ・ダ・ガマによってインド航路が発見された。この発見はインドの香辛料をもたらし、ポルトガルの国力は急速に伸び、世界に首都リスボンは最も美しい街といわれるまで発展したのである。
日本の種子島に漂着(1543年)し鉄砲を伝え、南蛮人として、日本との関わり合いを深めていった。天正遺欧少年使節団は1584年、繁栄のさ中のリスボン港に着いたのである。



カスカイス(Cascais)のホテル

カスカイスの町はずれ、N247の海岸通りに面したリゾートホテルで6階建て。部屋数100室の大きな建物。建物の大きい割には部屋数が少ないのは、2部屋続きのキッチン付きもあるからだ。
全室からが見渡せる。庭には大きなプールもある。
一泊朝食付き、二人で2万2,000エスクード(約2万円)。一人増すごとに6,000エスクード追加。



コインブラ(Coimbra)のホテル

ホテル・イビス(Hotel ibis)
TEL 039-491-559

モンデゴ川沿い、N17(国道)に面したビジネスホテル。フランスに多いがヨーロッパを網羅したチェーン・ホテル。バス、トイレ付きだが、必要最低限の設備しかない。合理的な宿だ。
旅行者には少し物足りないが、ビジネスに必要なものはすべてあるし24時間のサービスもある。レストランもあるが、期待できない。
料金は安く、シングルもダブルも同じ。一泊9,550エスクード(約8,200円)。



ポウザーダ(Pousada)
国営ホテル

ホテル・イビス(Hotel ibis)
TEL 039-491-559


かつての城や館、修道院などを改造した宿泊施設でポルトガル国内各地に62ヶ所ある。一般のホテルのように星の数でのランキング決めではなく、CHの3クラスに分けられている。
CHは修道院や城を改築した建物で、国の重要文化財に指定されているもの。クラスは歴史的な建物を改造したもので、は自然の中で風景や眺めの良い場所に造られた比較的新しい施設だ。
やはり人気はCHクラスで夏のシーズンには早くからの予約が必要。このクラスでは、泊らなくても一度は試してみたいのは、レストランでの食事だ。王侯貴族の生活の雰囲気が味わえるし、料理も味も一流で、料金はコースで一人5,000〜7,000エスクード(約4,500〜6,200円)くらい。

料金(ハイシーズン)
ダブルルーム一泊。シングルは8〜9割と割高。

CHクラス:2万9,600エスクード
(約2万3,000円)
クラス:1万7,600〜2万300エスクード
(約1万5,000〜2万円)
クラス:1万5,600エスクード
(約1万3,000円)



アズレージョス(Azulejo)

ポルトガルの絵タイル。1415年ポルトガル軍がモロッコに侵入した折り、アラブ風タイルに魅せられたのが始まりという。イスラム教徒のセラミックから、大航海時代に中国、中近東、近世オランダなどから学んで発展したセラミック絵。


教会の内部を飾っていたが、タペストリーや絵画より安く、その上、同じような装飾性があるということで、庶民の間でも家の装飾として使われた。
やがて、内部装飾だけにとどまらず、家の外壁や公共の広場、橋、鉄道の駅舎の壁まで、アズレージョスで覆われるようになった。
元は、中近東の絨毯に使われていた幾何学模様の青、黄、白で焼いたものと、白地に青の花の絵が主だったが、やがて、聖書物語、神話や船、人、動物などさまざまな絵が登場するようになった。
こうしてアズレージョスは職人の技からアートの世界へと入っていった。今でもポルトガル全土の村や町でアズレージョスを見ることができる。もちろんみやげものとして、ほとんどの観光地で買うことができる。



ポルト・ワイン(Porto・Wine)


ポルト・ワインは私たち日本人にも馴染み深いあの甘口のポートワインのこと。
歴史的にはこの土地のぶどうはフランス・ブルゴーニュ地方から輸入されたもの。
1703年このワインが、特恵関税が結ばれたイギリスに渡ったことから、英語読み名が伝わったというわけだ。
だが、日本で知られるポルト・ワインの軽い発泡性のロゼ・ワインは、外貨稼ぎ用で、ポルトガル人の間では、あまり人気がない。
上等なものは、ドウロ川の上流の良く日の当たるぶどうには絶好の条件の畑で収穫したぶどうを20年ほど寝かせたヴィンテージ(Vintage)とか。ポルトではいくつかのワイン工場があり、見学とワインの試飲ができる。