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「天璋院篤姫」のふるさと鹿児島(2)

ドライブライン

尚古集成館 今泉島津家の長女として天保6年(1835)に生まれた篤姫(於一)が、島津家の養女、やがて近衛家の養女として徳川13代家定の御台所(正室)となり動乱期を生きた時代、鹿児島には明治維新の立役者たちが活躍していた。
外様大名でありながら、近代日本のために尽力した島津斉彬、人情派として親しまれた西郷隆盛、家老として、薩長同盟や明治維新に尽くした小松帯刀(肝付尚五郎)、大久保利通など偉人たちの銅像が、いまも郷土の誇りとして市中に建つ。(前回で紹介)
今回は、島津家が残した近代化の事業や、西郷の無念の敗北の跡、そして新しい時代を迎えて発展してきた鹿児島市内を訪ね歩いた。


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ドライブライン

<コース>
鹿児島空港−(国道504号線)−(国道10号線)−霧島市上野原遺跡−(国道10号線)−鹿児島市内(城山−西郷隆盛洞窟−西郷隆盛終焉地−南洲神社−仙巖園−薩摩ガラス工芸所−異人館−薩摩お庭焼工房−石橋記念公園)−(国道3号線)−いちき串木野−薩摩川内−(県道42号線)−入来−(国道328号線)−出水−(国道3号線)−津奈木町−熊本市
行程 約20km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●西郷隆盛洞窟と終焉地

士族による武力反乱である「西南戦争」は、明治初期に起こった一連の士族反乱では最大規模であった。城山に構えた陣は砲弾を浴び、西郷も腹と尻に負傷、城山中腹の洞窟に逃れたが、ここよりわずか600m山を下った地点で別府晋介に向かい「晋どん 晋どん もうここらでよか」と自害。介錯した晋介は「ごめんなったもんし(お許し下さい)」と有名な言葉を残してこの場に倒れた。西郷隆盛49歳。
いまは踏切脇の狭い下り坂の途中にある。西郷自害の場所は小公園になっているが、車が駐められる駐車場は洞窟から徒歩約10分。
西郷隆盛、最後の司令部となった洞窟
西郷隆盛、最後の司令部となった洞窟

洞窟は意外と小さい
洞窟は意外と小さい
碑には「南州翁終焉の地」とある
碑には「南州翁終焉の地」とある

●南洲神社(南洲公園)

西郷隆盛の死後、南洲公園内にある浄光明寺に仮埋葬され、後に南洲神社境内の南洲墓地に西郷軍2,000余の兵士と共に眠っている。
勝海舟の歌碑「ぬれぎぬを 干そうともせず 子供らが なすがまにまに 果てし君かな」
勝海舟の歌碑
「ぬれぎぬを 干そうともせず 子供らが
なすがまにまに 果てし君かな」


南州墓地は神社でもある
南州墓地は神社でもある
西郷の墓、大きな墓石が目立つ
西郷の墓、大きな墓石が目立つ

●仙巖園(せんがんえん)

市の中心部から加治木町方面へ向け国道10号線を約4km走った磯地区にある島津家別邸。
桜島を築山に、錦江湾を池に見たてた雄大な借景を持つ広大な庭園仙巖園は、万治元年(1658)第19代島津光久が別邸として構えたのがはじまりだ。園内には錫で葺かれた屋根を持つ珍しい錫門や立派な正門が構えられている。2つの門をくぐると、明治時代には島津家の本邸としても使用された御殿がある。
さらに日本で初めてガス灯をともした鶴灯籠、琉球国王から献上されたという望獄楼の他、そびえる千寿巖や曲水の庭、江南竹林と中国風の造園を感じさせるものまである。日本初の水力発電所だったという設備も残る。そして園内には四季折々の花を咲かせる植物も植えられ、ひととおり見て回るだけでも1時間は要する。

堂々とした門
堂々とした門
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錫門
錫門

島津家御殿
島津家御殿
座敷の前には水があしらわれている
座敷の前には水があしらわれている

庭園からの御殿
庭園からの御殿
曲水の庭への石段
曲水の庭への石段

園内にはレストラン、お茶処、休憩所もある。その中の一つである「ぢゃんぼ餅」を売る茶屋で名物というぢゃんぼ餅を食べた。2本の棒に2つ餅が刺さっていて、甘辛ダレで食べる。なんの変哲もないダンゴだが、なぜ「ぢゃんぼ餅」というのかと尋ねた。
語源は2本の棒、すなわち「両棒」と書いて「りゃんぼう」という。「両棒」とは、歴史的仮名遣いではヂャンボ。昔、武士が大小両刀を帯びていたことが由来。ジャンは中国語の両(りゃん)からきた数字の2、訛って「ぢゃん」という説などがあるらしい。

曲水の庭。優雅な宴も張られたという
曲水の庭。優雅な宴も張られたという
見事な灯籠
見事な灯籠
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園内からの桜島
園内からの桜島
水天渕発電所記念碑
水天渕発電所記念碑

庭園内の源泉には水神が祭られていた
庭園内の源泉には水神が祭られていた
ぢゃんぼ餅。串は二本でないといけない
ぢゃんぼ餅。串は二本でないといけない

●尚古集成館

島津斉彬が製鉄、造船、紡績、ガラス製造など日本の近代化を進めた集成館事業の一環として1865年に竣工した。斉彬は、藩や幕府といった枠を越え、日本人が一丸となって近代国家を築くべきと、医療、出版、印刷のさまざまな産業の育成や社会基盤の整備にまで及んでいた。石造り建造物の機械工場。島津家の歴史的な資料を展示している。国の指定重要文化財。
/入園料 庭園と尚古集成館共通1,000円
  TEL 099-247-1551
尚古集成館
尚古集成館
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●薩摩ガラス工芸所

薩摩におけるガラスの製造は、27代島津斉興の代にはじまった。斉興が創設した製薬館、医薬館で行われる試験などにガラスの器が必要になったからだ。斉彬の時代になってガラス事業は拡大、色ガラスを研究した。発色に成功した紅、藍、紫、緑、黄色は当時薩摩でしか作れない物となった。この色ガラスにカット文様を刻み込んだ「切子」が作られ、薩摩切子の特徴といわれるボカシと呼ばれる技法を生んだ。

薩摩切子の伝統を受け継ぐガラス工芸所
薩摩切子の伝統を受け継ぐガラス工芸所
しかし、1858年、斉彬が急逝し、その上、1863年の薩英戦争により工場を焼失したことで、薩摩切子は誕生から僅か10数年で姿を消した。
この幻となった薩摩切子は昭和60年(1985)薩摩ガラス工芸会社によって復元され、今日に至っている。ガラスを削って模様付けするところなどが見学できる。
/工場見学無料 TEL 099-247-2111

●異人館(旧鹿児島紡績所技師館)

慶應2年(1866)日本最初の紡績所のイギリス人技師のために建てられた建物がある。
文久2年(1862)の薩英戦争で敗れた薩摩は西欧の優れた技術と工業を学ぶことを痛感し、慶應元年(1865)国禁を犯して使節と留学生19人をイギリスに派遣。イギリスの工場地帯を見学し、紡績の機械購入とともに技師7人を招いた。先進的薩摩のシンボルでもある。国の重要文化財だ。
/入館料 無料、TEL 099-247-3401
異人館
異人館
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●磯お庭焼窯

薩摩焼は、いまから約400年前の1592〜98年、文禄・慶長の役で朝鮮出兵した島津家が朝鮮から陶工たちを連れ帰ったことからはじまった。陶工たちは朝鮮から、大量の白土を持ち込み、居住地に窯を築いた。その後、領内にも白土が発見され、白薩摩焼が生まれた。

薩摩焼に使われた登り窯
薩摩焼に使われた登り窯
白薩摩
白薩摩

お庭焼窯は、島津斉彬が、安政2年(1855)に興した窯で、従来の薩摩焼に西欧の釉薬などを用いて改良し、白薩摩お庭焼の技法で繊細で優美な独特の焼物を生んだ。そして、島津家に継承されながら、昭和2年(1927)まで存続したが、その後は絶えてしまっていた。だが、再び現在の島津家が再現を願って昭和58年(1983)窯を再興している。お庭焼の伝統を継承する島津家直営の窯元で、新しい時代にふさわしい白薩摩作りだ。焼酎には欠かせない徳利などの黒薩摩焼もある。
異人館の前の信号を隔てた細い道を200mほど上るところに窯元がある。絵付けなどの工程を見せてくれる。
/見学無料、TEL 099-247-7931
絵付け
絵付け

●石橋記念公園

鹿児島市の中心を流れる甲突川には、かつて上流から玉江橋、新上橋、西田橋、高麗橋、武之橋の5つの大きなアーチ石橋が架かっていた。これを「甲突川の五石橋」と呼び県民に親しまれていた。
5つの橋は、いずれも江戸時代末期に架けられたもので、時の名石工であった肥後(熊本県)の岩永三五郎によって造られた橋であった。中国から伝わった架橋技術と独自の石垣伝統技術をもって架けられた我が国を代表する石橋群であった。

西田橋
西田橋
玉江橋
玉江橋

高麗橋
高麗橋
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高麗橋の近くにある砲台跡
高麗橋の近くにある砲台跡

石橋記念公園には西南の役の官軍慰霊塔もあった
石橋記念公園には西南の役の
官軍慰霊塔もあった

名工、岩永三五郎の像
名工、岩永三五郎の像

創建以来150年余、現役の橋として利用されてきたが、平成5年(1993)8月6日の集中豪雨による洪水で、五石橋のうち武之橋と新上橋が流出してしまった。残った三石橋を、貴重な文化遺産として移設。五石橋の歴史や昔の技術等を後世に残そうと、平成12年(2000)に石橋記念公園として開園した。
記念館では橋の歴史や架橋技術について、大型マルチ映像、ジオラマ・ミラービジョンやパネルなどで、わかりやすく紹介をしている。
/入館無料、TEL 099-248-6661

ザビエル滞鹿記念碑
ザビエル滞鹿記念碑
薩摩の剣術、示現流兵法所の看板もあった
薩摩の剣術、示現流兵法所の
看板もあった




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取材:2008年3月