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「天璋院篤姫」のふるさと鹿児島(1)

ドライブライン

鶴丸城跡 いま鹿児島はNHK大河ドラマ「篤姫」の舞台とあって人気のスポットだ。にわかにつくられた「篤姫館」をはじめ、島津斉彬公居城であった鶴丸城跡や西郷隆盛、大久保利通などのドラマにかかわる人々の生誕地や住居跡、そして篤姫の生誕地今泉家などが脚光をあびている。
もともと鹿児島は明治維新を支えた英雄が多数輩出したところ。薩摩武士の物語は枚挙にいとまがない。市内にはこうした維新の偉人たちの銅像が点在し、それぞれが激変する現代の世を見据えるかのように立っている。
この他、鹿児島といえば甘みがあってコクのある黒豚や黒牛、錦江湾の海の幸と自慢の焼酎がある。もうこれだけでも鹿児島へと来た甲斐がある。


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ドライブライン

<コース>
鹿児島空港−(国道504号線)−(国道10号線)−霧島市上野原遺跡−(国道10号線)−鹿児島市内−(国道3号線)−いちき串木野−薩摩川内−(県道42号線)−入来−(国道328号線)−出水−(国道3号線)−津奈木町−熊本市
行程 約300km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●上野原遺跡

鹿児島空港から都城方面へ向かう国道10号線から標識に従って、500mほどの山の上に「9500年前の世界へ時間旅行」とロマンたっぷりのキャッチフレーズで誘う場所がある。そこは霧島連山や桜島と面と向かい、眼下に錦江湾を望む高台にある縄文人の集落だ。
発見されたのは31年前の1977年。52基の竪穴住宅跡と39基の調理施設である集積遺構、16基の連穴抗があり定住初期の典型的なもので、国内最古で最大の縄文人の集落という。国指定遺跡となったため、10基の棟が復元されている。
上野原遺跡。一見の価値がある
上野原遺跡。一見の価値がある
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周囲は大きな公園になり、園内には「縄文の森展示館」、「埋蔵文化センター」や「体験学習館」などがある。ここでは縄文時代の土器の数々や9500年前のある日の上野原ムラがジオラマで再現されている。
/入館料 150円、TEL 099-548-5701

上野原遺跡の資料館内部
上野原遺跡の資料館内部
発掘された土器
発掘された土器

●鹿児島市

錦江湾に面し、正面には桜島を臨む鹿児島市は薩摩藩90万石の城下町として栄えたところである。その歴史は古く1340年ころ、島津第6代当主島津氏久が居城したときからはじまる。その約200年後の天文18年(1546)、フランシスコ・ザビエルが現在の祇園之州町に上陸し、日本初のキリスト教伝来地となる。
そして19世紀の中頃には、第28代当主島津斉彬公のもと集成館、反射炉、溶鉱炉などが造られ、日本における近代工業の発祥地ともなった。さらに明治維新において政治家、官僚、軍人等多くを輩出し、近代日本の建設のもとを築いた。

桜島
桜島
ザビエル上陸地
ザビエル上陸地

しかし、こうした歴史ある鹿児島市の中心部は、薩英戦争・西南戦争・第二次世界大戦で壊滅的な打撃を受け、かつての城下町としての面影はほとんど残されていない。
だが、幸い今回のドラマ「篤姫」や90年の「翔ぶが如く」の放映で、その時代や人物像などが再認識された。こうした歴史の主人公や重要人物などの生誕地、居住地及びゆかりのある建造物が修理復元、あるいは新しく造られたところも多い。
今回のドラマの経済効果は「翔ぶが如く」の621億円には及ばないが、296億円と試算されている(日本銀行鹿児島支店)のだから驚きだ。

●「篤姫館」

今年(平成20年)のNHK大河ドラマ「篤姫」の出身地とあって特設された展示館。
JR鹿児島駅からほぼ南には桜島を結ぶフェリーや屋久島、種子島、十島の島々へ向かう船の発着埠頭がある。その港にドルフィンポートという多彩なジャンルの飲食店や焼酎、薩摩焼きなどを扱う土産ショップが並ぶ。板張りの床で2階建て、約300mのこの商業施設は、アメリカ西海岸などでみかけるフィシャーマンズワーフのミニ版のようなもの。その建物の東はずれに篤姫特設館がある。
焼酎も篤姫ブランドの氾濫
焼酎も篤姫ブランドの氾濫

展示品のみどころは、江戸城大奥での篤姫をセットで再現。またドラマで大奥の女性たちが身につけた絢爛豪華な衣装を、大奥の四季の行事にのせて、ハイビジョン映像での再現されている。市内には沢山の温泉があり、このドルフィンポートにも「足湯」があった。
/入館料 500円、TEL 099-216-1344

ドルフィンポートの篤姫館
ドルフィンポートの篤姫館
ドルフィンポートの足湯
ドルフィンポートの足湯

●今和泉島津家屋敷跡

篤姫誕生地ともいわれる屋敷は石垣を残すだけで、面影はない。石垣塀の中は現代の住居で「いま突然、観光客に覗かれても・・・・・・」と庭木の手入れをしていた女性が困惑顔で言った。石垣の外にはバス停があり「篤姫」の看板が掲げられていた。
篤姫が生まれ、育った屋敷跡は石垣だけが元のまま残っている
篤姫が生まれ、育った屋敷跡は
石垣だけが元のまま残っている


●鶴丸城跡

慶長7年(1602)島津家久が築いた城と伝えられている。市内を流れる甲突川、稲荷川を外堀に利用した城。現在は石垣しか残っていない。「城をもって城とせず、人をもって城となす」との精神から、もともと天守閣はなく、質素な屋敷だった。
篤姫は江戸へ旅立つ前の3ヶ月間、この城で過ごした。
本丸跡は鹿児島県歴史資料センター黎明館となっている。古代から近・現代までの鹿児島の歴史・民俗・美術などが展示解説されている。
/入館料 300円、TEL 099-222-5100
鶴丸城跡
鶴丸城跡
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黎明館
黎明館
島津家の宝物をあつめた黎明館
島津家の宝物をあつめた黎明館
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鶴丸城の城門から堀沿いの石垣には西南戦争時の生々しい鉄砲の弾の跡が無数に残され、当時の凄まじい戦いの跡がうかがえる。堀の東角には薩摩義士の碑もある。

鶴丸城の石垣に残る銃弾の痕
鶴丸城の石垣に残る銃弾の痕
薩摩義士碑(鶴丸城北東)
薩摩義士碑(鶴丸城北東)

●西郷隆盛と大久保利通像

薩摩藩は藩の住人世帯の4割が武士だったという。多くは兼業農家で、非常に貧しかった。二人は下級武士の生まれから、政治の大舞台で日本を近代国家へと導いた薩摩の誉れ高い人物だ。市内を流れる甲突川の袂の生誕地や居住地跡には碑が立ち、二人の立派な像もある。
島津斉彬に抜擢され、その手腕を発揮した西郷隆盛の銅像は、国道3号線沿いの中央公園に立つ。完成までに10年の歳月を費やした、高さは台座を含めて8mもある堂々としたものである。作者は東京渋谷駅前の忠犬ハチ公像を作った彫刻家・安藤照。鹿児島出身だ。
甲突川に架かる南州橋、西郷、大久保などはこの対岸で育った
甲突川に架かる南州橋、
西郷、大久保などはこの対岸で育った
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大久保利通像
大久保利通像
堂々とした西郷隆盛像。文化センターの山側に立つ
堂々とした西郷隆盛像。
文化センターの山側に立つ


大久保利通生い立ちの地
大久保利通生い立ちの地
西郷隆盛生誕地
西郷隆盛生誕地

●小松帯刀(たてわき)像

ドラマで篤姫の囲碁相手として登場する「尚五郎」は、父は薩摩の志士、母は島津久貫の娘。後に島津斉彬の小姓となり藩政改革派として藩政にかかわる。
また、西郷隆盛らと薩長連合を締結、明治元年(1868)総裁局顧問となるが、病気のため退き35歳の若さでこの世を去った薩摩武士。西郷隆盛像とは100mほど離れ、対峙するように像が立つ。
小松帯刀像(県文化センター)
小松帯刀像(県文化センター)

●照国神社

城山公園の端にある、第28代薩摩藩主・島津斉彬公を祀った神社。ご威光の証とでもいえるような大きな鳥居をくぐると、参道には鯉が泳ぐ水路もあり、その奥には島津斉彬公の銅像がある。この名君がいなかったら西郷隆盛らの活躍もなく、日本の歴史も異なっていたかもしれないと思い、感懐深く拝顔する。
境内には斉彬公の功績を紹介した資料館もある。隣接する探勝園は、島津家の庭園だったところ。ここは日本ではじめて電信実験を行ったところでもある。また島津久光・忠義の像も立つ。

照国神社
照国神社
照國神社の見事な植木
照國神社の見事な植木

島津家3代の像。左から久光、斉彬、忠義の各当主
島津家3代の像。左から久光、斉彬、忠義の各当主

●東郷平八郎

鉄道技師になりたい夢を西郷隆盛に訴えたが、海軍の必要性を説得されてイギリスに留学。やがて日露戦争で卓越したリーダーシップを発揮、日本の国家存亡の危機を救った英雄となった人物だ。どんなに勝っても奢ることなく、寡黙な平八郎が残した言葉には「人間に一番大切なことは真面目ということである・・・・・・」と言った。その言葉通り、真面目に誠実に生きた生涯だったといわれている。
生誕地は西郷隆盛の生まれた所に近く、現在は鹿児島市中央高校の敷地内だが、銅像は国道10号線から山に上った多賀山公園内にある。
日本の歴史を動かした偉人たちが多く生まれ育った鹿児島市には、こうした人々の銅像も多い。
東郷大将記念像
東郷大将記念像

●維新ふるさと館

幕末の薩摩と維新を支えた英雄たちをわかりやすく説明、解説しているところ。西郷隆盛や大久保利通などが育った下級武士の粗末な家の実物大の門や玄関を再現、西洋の新しい技術を取り入れた船の模型なども展示されている。また「日の丸」や「君が代」のルーツが薩摩であることの解説と日本最初の「君が代」を聴くこともできる。館に隣接するのは南洲橋。
/入館料 300円、TEL 099-239-7700
維新ふるさと館内部
維新ふるさと館内部

「日の丸」の解説
「日の丸」の解説

●鹿児島の黒豚と黒牛

鹿児島のブランド肉といったら「黒豚」だが、ただの黒豚ではなく定義がある。以前から「島豚」と呼ばれた琉球豚を、イギリスの豚と交配改良したバークシャ種をいう。体毛は黒だが、4本の足先、鼻、尾の先端の6ヶ所が白い。これを「六白」という。他の豚とは完全に区別される。
もともと鹿児島豚といえば黒豚がほとんどだったが、これは黒豚にあらず、ブランド豚は「黒い豚(バークシャ種)」という。

市内には黒豚を食べさせるレストランや食堂、居酒屋が沢山あるが、“黒豚もどき”も出回っているのも事実だと聞く。そこで、疑い深い取材者は、ホテルのフロントマンだけではなく、地元の情報を得て黒豚飼育牧場から直接仕入れているという店に入った。
鹿児島中央駅北口にある「六白亭」シャブシャブ一人前1,480円。シャブシャブはほとんどがバラ肉だ。桜色と白の美しい肉はほのかな甘みとともに、口の中でとろけるようで、それでいて適当な歯ごたえもあった。
黒豚のシャブシャブ。焼酎がさえます
黒豚のシャブシャブ。焼酎がさえます

一方、平成4年にブランドに指定された鹿児島黒牛も、黒豚に負けず美味だ。もとから鹿児島牛の歴史は古く、明治時代には、いち早く県の育成試験場が設立され、牛の改良が行われてきた。いまのブランドの鹿児島牛は、羽島牛、加世田牛、種子島牛をベースに改良を重ねてきたのだという。黒豚より値は張るがやはり旨い。



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取材:2008年3月