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三陸リアス式海岸を行く(1)

ドライブライン

大理石海岸は目を奪われる美しさ 岩手県久慈市から宮城県塩釜に及ぶ太平洋岸は大断崖や海食による洞窟や洞穴、奇岩に白波の立つダイナミックなリアス式海岸が続く。
久慈市から宮城県気仙沼市まで約180kmが陸中海岸国立公園に指定され、気仙沼から塩釜市付近まで約130kmを南三陸金華山国定公園域とされている。透明度が高く透き通った青い海が続くその海岸線を国道45号線が走る。
今回は大船渡市から陸中海岸国立公園を南下、南三陸金華山国定公園をつなぐ約170kmを2回に分けた。第1回は大船渡から志津川町まで。


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ドライブライン

<コース>
大船渡−気仙沼−志津川町−北上町−女川−牡鹿町−石巻市
行程 約300km、1泊2日

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●大船渡

水沢から大船渡への道
水沢から大船渡への道
東北自動車道水沢ICから大船渡までの国道397号線および107号線は春は新緑、秋は紅葉の美しいルートだ。
盛川沿いに107号線を走ってくると陸中海岸を南下する国道45号線に出会う。盛川が海に注ぐ大船渡湾は有数の漁業基地であり、県内最大規模の港湾でもある。
夏は地元産あわび、うに、岩がきなどの貝類や秋はサンマや秋アジが水揚げされる。また、大船湾の先端にある碁石岬からの海岸線は陸中南部を代表する景勝地だ。

●碁石海岸

大船渡市 末崎半島 碁石岬はさまざまな形をした岩のある景勝地で、岩の基底部にあいた3つの穴、その岩の上には松の緑がみられる有名な穴通磯をはじめ白亜紀の砂岩頁岩の互層からなる海岸。海食作用でできた断崖、洞門、洞穴、岩礁などの奇勝が展開している。
また、岩を覆う松と岩に砕ける白波を見下ろす約4kmの「海岸遊歩道」が整備されている。岬の西側にある碁石浜(砂利の浜で昔は碁石になる白や黒の丸い石があったことからこの名がついた)には海からの景勝を楽しむ遊覧船もある。

碁石海岸の岩礁
碁石海岸の岩礁
碁石海岸の展望台
碁石海岸の展望台

碁石岬の灯台
碁石岬の灯台
碁石海岸と呼ばれるようになった浜。昔は碁石のような小石があった
碁石海岸と呼ばれるようになった浜。
昔は碁石のような小石があった
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碁石海岸から広田岬へ。
岬には小さな漁港があってアワビ、ウニ、岩ガキ、ホタテ貝、ホヤなどの漁で水揚げされたばかりのこれらの貝類が水槽に入って売られていた。
これからは秋アジやサンマのシーズンだと漁業組合の人がうれしそうに話していた。
陸中海岸の漁港
陸中海岸の漁港

●高田松原

碁石海岸から国道24号線に戻ると5kmほどで「高田松原」への標識を見る。広田湾 を包むように弧を描いて約2kmの白い砂浜に黒松や赤松が約7万本もある景勝地。寛文年間(1661〜73)砂防林として植えられたのがはじまりで国の名勝にも指定されている。
「いまは太い松は育たない」となげくのは生まれたときからこの松林と親しんできたという老人の話。「松が大樹になれないのは浜の地層が僅か1メートルと浅いことも原因だが松の数は多い方がよい、としている役所が7万本という数に満足して必要な間引きをしたがらないからだ」と。そして松の生育を促すどころか、このままでは近い将来、松林もなくなるのでは、とも心配していた。
北国の短い夏は去り、つかの間の陽光と白い砂浜に戯れる若者たちの姿があった。

陸前高田の松原。2kmも続く見事な広がり
陸前高田の松原。2kmも続く見事な広がり
やっと晴れた東北の海(陸前高田)
やっと晴れた東北の海(陸前高田)

●大理石海岸

広田湾から唐桑半島には大理石質の白い岩礁の織りなす美しい海岸線が続く。半島の付け根に近い大理石海岸は文字通り白い大理石の岩礁で形成されている。紺碧の海に宝石を散りばめたような白い岩礁と緑の松、それに海辺では珍しいニッコウキスゲ(6月〜7月中旬がみごろ)の群生を見る。
大理石の質の良さは全国的に知られていて、かつては石切り場として切り出されていたが、現在は中止され、その美しい景観を保っている。一周徒歩20分ほどの小さな半島には遊歩道があり、大理石の洞穴や岩礁とエメラルドグリーンの海をゆっくり鑑賞できる。ただし、人ひとりがやっと歩けるような狭い道に登り下りもあるせいか、訪れる人が少ないらしく樹木に覆われた小さな半島がまるで孤島のようだ。

大理石海岸は目を奪われる美しさ(唐桑町)
大理石海岸は目を奪われる美しさ(唐桑町)
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海岸の岩壁を彩るニッコウキスゲ
海岸の岩壁を彩るニッコウキスゲ

●唐桑半島

広田湾の南、太平洋に突き出た長さ20km、周囲50kmのこの半島には巨釜・半造・御崎と巨岩、奇岩が連なっている。ここは北の海とはいえ黒潮の影響で亜熱帯植物が群生する温暖な気候でもある。漁業の町でもある唐桑町ではこれからは特産のカキが美味しい季節となる。
毎年11月の第三日曜日に行われる“リアス牡蠣唐桑”はカキの田楽、カキ鍋、カキ焼きなどさまざまなカキ料理が楽しめるばかりか、朝とれたばかりのカキをはじめ海産物ばかりか、農産物の露天までが出て賑わう。近郊の人ばかりではなく、仙台や遠くは秋田、福島の人々まで魚介類を求めにやってくるという。

●巨釜・半造

唐桑半島には東に2つの岬がある。巨釜(おかま)と半造は、海食された大理石の巨大石や奇岩が連なる岬だ。

巨釜は岬の先端に高さ16m、幅3mの大理石柱がそそり立つ。この石柱は三陸津波で2メートルも折れたため“折石”とも呼ばれている。折岩やその幾重にも連なる見事な断崖を見るには駐車場から急な坂道を徒歩で5分ほど下る。
巨釜(おがま)の折れ岩
巨釜(おがま)の折れ岩
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巨釜と並んで半造といわれる岬も同じような断崖で、トンネル岩、東風穴と名のついた岩礁があり、巨釜と半造の間は遊歩道で結ばれ、約1時間で探勝できる。

また半造から唐桑の先端御崎へ約3時間の自然探勝歩道があり、太平洋の荒波に砕け散る豪快な白波などを眺めながらゆっくり楽しめる。
御崎は古生代の黒色粘版岩の断崖が続く。御崎には神が8隻の船に曳かれてこの地に上陸したという伝説の残る御崎神社がある。
唐桑半島と気仙沼湾の間には周囲22kmの大島があり、気候が温暖のため、伊豆大島同様、早春には色鮮やかな椿の花が咲く。大島をはさんで半島への遊覧船もある。

●気仙沼

宮城県北部、陸中海岸国立公園の南端、マグロやカツオ、サンマ、サメなどの漁獲高を誇る水産都市だ。なかでも水揚げが多いサメからとるフカヒレ生産は日本一といわれ、市内にはフカヒレを使ったオリジナル料理が多いのは有名だ。
よく整備された港湾には漁船が並び、南気仙沼近くにある水産物流通センターには県の内外から大勢の観光客が新鮮で安い魚介類を求めてやってくる。また陸中海岸や三陸海岸の景勝地への起点でもある。

気仙沼の魚市場(おみやげ用)
気仙沼の魚市場(おみやげ用)
気仙沼のフカヒレ・ラーメン
気仙沼のフカヒレ・ラーメン

港にある「海の市」という観光客用の魚市場には季節の魚介類をはじめ、フカフレ冷加工品、特産物などを扱う店が十数軒あり、鮮魚を扱った食事処、フカヒレ専門店などもある。(たとえばフカヒレの姿煮ラーメン1,300円、フカヒレの姿煮、天ぷら、旬の魚の刺身がついた、ふかひれ膳3,000円)
館内にはマイナス20度に保たれた館内にはカツオやサンマなど約80種類の魚が新鮮な状態で保存された「氷の水族館」とサメの生態を遊びながら学べる「リアスシャークミュージアム」がある。

問い合わせ/
気仙沼水産流通センター TEL 0226-24-1240
気仙沼産業センター TEL 0226-24-5755

リアスシャークミュージアム
リアスシャークミュージアム
海の魚介類を守る「魚つき」保安林
海の魚介類を守る「魚つき」保安林

●岩井崎

気仙沼の南に半島、岩井崎 は2億年も前といわれる珊瑚や有孔虫の化石を含む石灰岩ででき、太平洋の荒波に削られ鋭く尖った岩の連なる荒々しい海岸線だ。ここに“潮吹き岩”と呼ばれる名所がある。
岩のすき間から寄せる波の音ととともに大小さまざまな白い飛沫が吹き出す。大きな波は轟音とともに10mもの海水を吹き上げる。すさまじい轟音ととともに吹き上がる海水の迫力ある風景を、ベンチに座って眺めることもできる。
周辺は磯釣りのポイントとしても有名だ。

岩井岬の潮吹き岩
岩井岬の潮吹き岩
岩井崎
岩井崎

●志津川湾

南金華山国定公園のほぼ中央に位置する志津川へは小さな入江や岬、また断崖と複雑なリアス式海岸が続くが、国道45号線は志津川湾までしばらく山道を行く。
志津川湾には原生林が生い茂るいくつかの小さな島が点在し、なかでも天然記念物のタブノキが1,500本も群生する椿島や天女伝説が残る竹島などがよく知られている。これらの島々を眺めながらの遊覧船があるが、大型ホテル「ホテル観洋」が経営、不定期なので予約(TEL0226-46-2442)が必要だ。

志津川湾への道
志津川湾への道

この日、予約なしに突然の客を泊めてくれた民宿では、生ウニやホタテ、ホヤなど志津川湾でとれたご馳走をテーブルいっぱい並べてくれた。ただし、飽食の時代といわれて久しい現代、料理の量の多いことが最大のサービスという民宿やホテルの考え方をそろそろ変えてもいいのではないかと思う。

志津川の漁港と荒島
志津川の漁港と荒島
志津川港民宿の夕食
志津川港民宿の夕食



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取材:2003年8月