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静寂な杜の福井と華やかな
伝統の町金沢(2)

ドライブライン

今でも粋な遊びは生きている(金沢) 古都金沢は若い女性に圧倒的人気の観光地だったが、いまや訪れる数は中高年の方が多いという。(金沢に限ったことではないが)
なんといっても加賀百万石の城下町、第二次世界大戦の戦火を免れた町には、藩主自慢の兼六園と今に残る武家屋敷群、また寺町としての風情を残す。
さらに金箔、友禅、銘菓など雅な文化の香りが漂い、かつての花柳界の風情ある茶屋街からは、いまも聞こえる三味線の音。中高年の人には、昔、仕事帰りにさまよった懐かしいあの繁華街がいまも健在というのも、この町の魅力である。そこには日本海の新鮮な魚介類、山の幸から懐石料理と、旅人の満足度は高い。


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ドライブライン

<コース>
福井市−(国道416号線)−永平寺−(国道364号線)−千古の家−丸岡城−称念寺−あわら市−三国−東尋坊−(国道8号線)−安宅の関跡−(北陸自動車道小松I.C.)−金沢市街
行程 約20km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●兼六園と金沢城

水戸の偕楽園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園の一つ。江戸時代の代表的な林泉回遊式大庭園の特徴を今に残す金沢観光のメインエリアだ。
加賀藩5代藩主前田綱紀から13代斉泰までの約170年もの歳月をかけて完成された庭園だ。中国宋代の詩人李格非の「洛陽名園記」の「宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望の6つの景勝を兼ね備えた庭」というところから命名された。園内を流れる曲水の豊かな水は、寛永の大火(1631)の翌年、三代藩主・利常の命により、城の「防火用水」としてつくった辰巳用水を利用。周辺には季節の草花や、桜、松、もみじなどが植えられている。
とくに、枝ぶりのよい唐崎松は、毎年11月1日に雪吊り作業がはじめられ金沢の冬の風物詩として全国に知られている。

兼六園・桂坂口
兼六園・桂坂口
どこを見ても見事
どこを見ても見事

兼六園の灯籠
兼六園の灯籠
兼六園
兼六園

庭園内には、いくつかの建物や噴水、灯籠、橋などがある。園内で最も古い「夕顔亭」は安永3年(1774)に建てられた茶室で、文久元年(1861)、金沢城内に作られた噴水の試作で日本最古といわれる自然の水圧であがる噴水もある。通常は水の高さ3.5mだが、水位の変化で変わる。
霞が池に浮かぶ蓬莱島をバックに建つ徽軫(ことじ)灯籠は兼六公園のシンボルであり、カメラスポットだ。
/入園料 300円、TEL 076-234-3800

●金沢城址公園

兼六園桂坂入り口前、お堀通りを挟んだ橋を渡ると、加賀百万石前田家の金沢城だ。石川門の白く輝く屋根は珍しい鉛瓦で天明8年(1778)に建てられたもの。他、三十三間長屋と並んで国の重要文化財だ。
17世紀の大火に建物の大半を焼失した金沢城だったが、菱櫓、五十間長屋、橋爪門続櫓などを復元。明治以降、釘を使わない木造城郭建築としては日本最大級の建造物である。
/入園無料(菱櫓など入館料は300円)
  TEL 076-234-3800
金沢城。広い堀の一部は道路になっている
金沢城。広い堀の一部は
道路になっている
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●長町武家屋敷跡

金沢城下の西に位置する長町一帯は、藩時代の中級以上の武家の住居が並んでいたところ。細い路地に木羽板葺き屋根の屋敷が続く。巡らされた土塀の下部には、当時、中級以上の武士でなければ許されなかった戸室石が使われ、武者窓のある門構えの屋敷も多い。屋敷が並ぶ路地は狭く、駐車場もない。そこで、市営の兼六駐車場に車を停め徒歩での散策となる。
駐車場近く、最初に出合うのは「前田土佐守家資料館」だ。前田利家の次男、利政を家祖とする前田土佐守家代々伝わる武具や書などが展示されている。興味深いものに織田信長の黒印状やまつの直筆の書状、歴代当主の絵画などがある。
/入場料 300円、TEL 076-233-1561

石畳の屋敷街
石畳の屋敷街
武家屋敷・長町
武家屋敷・長町

上級武士の豊かさを思わせる
上級武士の豊かさを思わせる
屋敷街の中央を用水が流れる
屋敷街の中央を用水が流れる

これより、約400年前に造られた金沢最古の用水路「大野庄用水」に沿うように武家屋敷が続く。水量豊かに流れる大野庄用水とは、防火用や灌漑用、さらには荷物を運ぶ水路としての役目を果たすとともに、家庭用の水としても欠かせないものだった。

武家屋敷の多くは現在も普通の住宅となっているが、一般公開している屋敷もある。
「野村家」は前田家家臣の邸宅。後に邸宅跡に豪商・久保彦兵衛宅の一部を移築したもの。総檜の格天井に桐板張りの床の部屋は、藩主を招いたという謁見の間だ。
襖に狩野派の山水画が描かれた豪華な造りからは、当時の豪商の贅沢な暮らしぶりがうかがえる。武家屋敷群の中で、唯一の駐車場を持つところ。
/入館料 500円、TEL 076-221-3535
野村家の玄関
野村家の玄関
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がっしりと木組み、白壁が見事
がっしりと木組み、白壁が見事
長町の飴屋
長町の飴屋

●旧加賀藩士高田家

大野庄用水周辺、中級武士の屋敷の再現された長屋門に、用水を取り入れた江戸時代の代表的な池泉回遊式庭園がある。近くには屋敷を開放した休憩館があり、観光案内もしてくれる。
/どちらも入園無料
高田家長屋門
高田家長屋門

●香林坊・片町・竪町

金沢一の繁華街。古い地方都市の繁華街の多くはJR駅からかなり離れたところにあることが多い。ここもまたJR金沢駅から約1km、金沢城祉や兼六園と武家屋敷群の間に延びる一本の大通り周辺に集中している。
デパートやおしゃれなファッションビルが並び、一日中人通りの絶えない大通りから一本裏通りに入れば、小さな居酒屋、一杯飲み屋から小料理屋、昔ながらの怪しげなショーを見せるところなどがひしめき合う。いま元気のない地方都市が多い中、北陸一の賑わいを見せるというこの界隈は、その通りなかなか活気のあるところでもある。しかし、金沢と言えば風情ある町並みと懐石料理だろう。

香林坊の夜は華やか
香林坊の夜は華やか
近江町市場の魚介類は新鮮で安い
近江町市場の魚介類は新鮮で安い

●茶屋街

加賀藩12代藩主前田斉広により、文政3年(1820)に公許を与えて妓楼を集め、区域を限定して茶屋の営業がはじまった。だが、間もなく茶屋制度が廃止されたが、慶応3年(1864)再び公許され、幾多の変遷を辿りながらも、ここに約100年の歴史と伝統をいまに伝えている。茶屋街には上町(現にし茶屋街)と下町(現ひがし茶屋街)がある。どちらも市営駐車場がある(有料)。
街の中心部を挟むように、西に犀川、東に浅野川の二本の川が流れている。その浅野川に架かる浅野川大橋を渡った河畔にあるのが、昔の遊郭であった「ひがし茶屋街」。犀川のほとりにある「にし茶屋街」。どちらも観光スポットだ。

●ひがし茶屋街

軒の低い格子の町屋に柳が揺れる街に一歩足を踏み入れると、どこからか聞こえる三味線の音。音を頼りに路地を曲がると「検番(芸者たちの稽古場)」からのものだった。
現在は、観光化し、並ぶ町屋の多くはカフェやショップなどとして営業されているが、本来のお囃子を入れての芸者遊びもできる店もある。また藩時代の茶屋がそのまま残された建物もあり、見学もできる。

今でも粋な遊びは生きている
今でも粋な遊びは生きている
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ひがし茶屋街の検番
ひがし茶屋街の検番

○志摩

文政3年(1820)公許を与えられて開業してから今日に至る茶屋。朱塗りの天井や七宝焼きの襖引き手、床の間つきの客間に三味線弾きやお囃子や舞妓が舞う二間続きの部屋、そして廊下の細部まで装飾が施されている。かつての豪商の旦那衆たちの贅沢な社交場が伺える。国の重要文化財に指定されている。
/入館料 400円、TEL 076-252-5675

重文に指定されている志摩。中を見ることができる
重文に指定されている志摩。
中を見ることができる

格子戸の上には暖簾
格子戸の上には暖簾

洒落た部屋で準備を待った
洒落た部屋で準備を待った
三味線が並ぶ
三味線が並ぶ

帳場の前には囲炉裏があった
帳場の前には囲炉裏があった
芸者衆の化粧部屋
芸者衆の化粧部屋

○蛍屋

「浅野川に架かる天神橋あたりは蛍の名所」と泉鏡花が『由縁の女』で記している、ひがし茶屋街。その最も賑やかな二番町通りにある昔のお茶屋で、いまは料理屋を営む。通された2階の障子戸を開けると、初夏の風に揺れる柳の香りと観光客の喧噪がしっとりとした部屋を通り抜けていく。

ひがし茶屋街でポーズをとる観光客
ひがし茶屋街でポーズをとる観光客
目を外に向けると爽やかに柳が揺れる
目を外に向けると爽やかに柳が揺れる

昼はお弁当だけ、というがとりどりの料理に満足
昼はお弁当だけ、というが
とりどりの料理に満足


金沢近郊の魚介類と季節の加賀野菜を使った懐石弁当(3,675円)をゆっくりとした雰囲気の中でいただく。ちなみに夕食は6,300円〜となっている。
夜は芸妓を呼んでの宴会もできる。料金は客の人数で決まるが、6名の例で、一人2万円くらいから。
/要予約、TEL 076-251-8585

前菜
前菜
吸い物の器が洒落ている
吸い物の器が洒落ている

●にし茶屋街

金沢の西に流れる犀川のほとりに開けた茶屋街は、武家屋敷も近く、高級武士も通ったという。金沢に3ヶ所あった茶屋街の内、一番格が上だったとか。入り口にはかつて大門があり、番所が置かれていたが、もちろん今はない。茶屋街の建造物の特徴は格子作りと掛行灯だ。特に金沢の格子は、江戸の吉原とは異なり桟が細くて間隔が狭い。
にし茶屋街
にし茶屋街

にし茶屋街の検番。お稽古の三味線、太鼓が響いていた
にし茶屋街の検番。お稽古の三味線、
太鼓が響いていた

にし茶屋街では無料の資料館で昔を偲べる
にし茶屋街では無料の資料館で
昔を偲べる


大正時代に建てられた「検番」は洋風の2階建てで、「西料亭組合事務所」の看板がかかげられていた。格子の町並には似合わないが、この建物は国指定登録有形文化財だ。内部からは、三味線の音と、合いの手を入れる師匠の声が聞こえてきた。しばし、三味の音色に耳を傾けていると、目の前を顔を真っ白にお化粧した舞妓さんらしい若い娘が自転車で通り過ぎていった。そのジーンズ姿の後ろ姿に、現代の舞妓さんの普段生活とのミスマッチが可笑しかった。
にし茶屋街周辺には70余りの寺院がある。戦災や大きな天災も受けることがなかったこれらの寺院には、歴史的文化遺産も多く残っている。時間があったらぜひ訪ね歩きたいところである。

●金箔工芸

前田利家公が金沢に入城してから400年余り。加賀百万石と言われた城下には、九谷焼き、漆器の山中塗り、加賀友禅そして金箔工芸とさまざまな匠が技を競ってきた。今回は、ひがし茶屋周辺にある金箔工芸所とその店を覗いて見た。
漆器、仏壇から織物、建築と多用される金箔。その国内生産の99%が、金沢だという。厚さ1万分の1ミリまで延ばす高度な技術だ。作田金銀製箔社の純金箔、プラチナ箔の化粧室は一見の価値ありだ。
金箔工芸品は見ていて飽きない
金箔工芸品は見ていて飽きない
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男性用トイレはプラチナ箔
男性用トイレはプラチナ箔
女性用は金箔張り
女性用は金箔張り



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金沢城と兼六園
金沢城と兼六園の公式サイト。それぞれの歴史や周辺観光案内、利用案内などが掲載されている。

取材:2008年6月