ニッポンレンタカーHOME > 旅のお役立ちガイド > ドライブガイド > 夏の八重山諸島 石垣島(2)

夏の八重山諸島 石垣島(2)

ドライブライン

玉取崎から北を見る。左は西海岸、平久保先への半島が延びる 島を半周、一旦、内陸の底原ダム湖を眺め、健康食品でもてはやされるウコン畑を訪ねて再び北へ。県道79号線を北へと向かい島の最北端、平久保崎まで車を走らせた。途中、伊原間湾で珊瑚礁の海の中を覗き、水平線に昇る日の出と沈みゆく太陽が見られるという明石から、斜光を浴びて濃い緑に牛の背中が光る牧場にも立ち寄ってみた。
市街の近く、マングローブの茂る宮良川でカヌーを漕ぎ、リゾートホテルの海辺を歩き、市内に点在する遺跡や伝承文化保存舘などを訪ねた。
沖縄本島から遠く離れ、北の半島を除くと島内1周囲約130kmという小さな島はには、変化に富んだ自然や長い歴史、さまざまな人の暮らしがあふれていた。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース>
石垣空港−バンナ展望台−八重山鍾乳洞−観音崎−御神崎−底地ビーチ−川平湾−米原−底原ダム−伊原間湾−平久保崎−宮良−真栄里ビーチ
全行程 140km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●伊原間(いばるま)湾

最北端の岬に向かう半島の一番くびれたところに伊原間の集落がある。伊原間湾から東海岸まで幅わずか数百メートル余りだ。
八重山の海は珊瑚礁の美しさでは世界一、と島の人々は胸を張る。なかでも川の少ない石垣島は海の透明度も沖縄一だという。「珊瑚礁の海の中を見たい!」というのも当然だ。
島には、スキューバダイビング、シュノーケリングなどを扱うサービスショップはたくさんある。どこを選ぶかは客次第で料金はそれほど違わない。ちなみに半日体験ダイビング1万2,000円、シュノーケリングは2時間5,000円程だ。
石垣に限らず島の周辺は潮の流れが速く、その流れの方向を知るのも難しい上、毒を持つクラゲや鋭いトゲなどのある魚など、危険がいっぱいという。海のプロの指導の元で海に入ることが安全の条件と聞いた。

自製のグラスボート。4人乗り
自製のグラスボート。4人乗り
グラスボートで見つけた蛸の刺身とスミ炒め
グラスボートで見つけた蛸の刺身とスミ炒め

伊原間集落で「たいらファミリー」というショップに出会った。海人(漁師)歴70年というオジィとオバァを中心に海人歴30年の次男夫婦、その息子夫婦に子供という4世代のファミリーが賑やかに経営するダイバーショップ&食堂だ。
漁師専門だった次男が3年前に、自ら作ったミニグラスボートで珊瑚礁の海を案内したり、伊原間湾に浮かべた自家用船でシュノーケリングや釣り客のサポートをする仕事を始めたという。
潮の満ち引きがあるというので、2時間のシュノーケリングは翌日の干潮時、午後12時に出かけたが、さすがに3年前までは漁師だった主人(次男)は手慣れたもので、美しい珊瑚礁や熱帯の魚たちの群れる場所へと案内してくれた。この日はオジィは昔の石垣島や八重山の海の魅力などの話を楽しそうにした。

ブルーの小魚群
ブルーの小魚群

クロスズメダイ(左)、ハマクマノミ、アサドスズメダイ
クロスズメダイ(左)、ハマクマノミ、
アサドスズメダイ

ハマクマノミ
ハマクマノミ

珊瑚礁は魚をはぐくむ
珊瑚礁は魚をはぐくむ
赤い珊瑚は数少ない
赤い珊瑚は数少ない

ロクセンスズメダイ。ここの珊瑚は成長中
ロクセンスズメダイ。ここの珊瑚は成長中
(画像をクリックすると拡大写真を表示します)

写真は伊原間湾の珊瑚と魚たちだ。
県道206号線沿いに“朝日と夕日が見られるところ”という看板を見た。
東海岸から西海岸まで1kmに満たない半島のくびれたところにある明石集落だ。
周囲にはパイナップル畑もある。
八重山地区では平成8年からパイナップル農家の栽培面積を制限し、量より質の栽培をしているという。

日本人好みの酸味と甘みのバランスのよいパイナップル栽培に適しているのが、北緯24度線で、まさに石垣はそこに位置しているのだと、パイナップル畑で働く若者が教えてくれた。たしかに甘いジュースがいっぱいで美味しかった。

石垣島のパイナップル畑
石垣島のパイナップル畑
400円のパイン
400円のパイン

この集落の北には黒毛和牛を生産する牧場があった。牛の牧場は島のいたるところにあり、放牧された黒い牛の群れを見るのは珍しくない。亜熱帯気候の八重山諸島で生まれた仔牛は、すぐに生年月日や血統が書かれ、バーコードを耳に取り付ける。
「これがないと売れない」と育てている人はいう。アメリカ産の牛は「どこの牛の骨?かわからない」のだが、日本は誕生間もなくからバーコードで管理しているのだから完璧だ。
八重山一帯は和牛の産院。子牛が生まれ、日本全国へ売られていく
八重山一帯は和牛の産院。子牛が生まれ、
日本全国へ売られていく


約8ヶ月で競りにかけられ、それぞれ本土の著名な和牛産地に送られ、育成された地域の名前の付いたブランド牛に育てられる。「生まれは石垣、育ちは松坂」といった具合だ。
石垣では“石垣牛”のブランド名で、肉を食べさせるところも多い。この石垣牛は「石垣で生まれて、石垣で育った黒毛和牛」の総称だ。ステーキの値段は本土で食べるブランド牛とはほとんど変わりない高値だった。

石垣牛は地元でも高値
石垣牛は地元でも高値
石垣牛の握り
石垣牛の握り

●平久保崎灯台

石垣島最北端、平久保崎灯台
石垣島最北端、平久保崎灯台
石垣島最北端の岬に立つ。
ゆるやかな緑の丘陵地帯と紺碧の海、白亜の灯台の美しいコントラスト。
遠くに宮古島の島影を望む。空港からちょうど1時間の距離だ。
(島の走行速度制限はほとんどが時速40km)

●玉取崎展望台

平久保崎から伊原間に戻ると、近くにある展望台へ。ここは昔から知られた景勝地だ。眼下には珊瑚礁の海、西には伊原間湾、正面には緑のハンナ岳が見渡せる。
ハイビスカスが展望台の東屋近くに群生し、晴れた青い海と珊瑚礁に砕ける波、花の赤が素晴らしかった。

玉取崎から北を見る。左は西海岸、平久保先への半島が延びる
玉取崎から北を見る。左は西海岸、
平久保先への半島が延びる
(画像をクリックすると拡大写真を表示します)

玉取崎の海
玉取崎の海

●宮良川のヒルギ林

マングローブの茂る宮良川でカヌーツアー
マングローブの茂る宮良川でカヌーツアー
ヒルギ(マングローブ)にはメヒルギ、オヒルギ、ヤエヤマヒルギなどの種類があり、これらを中心としたヒルギの大群落がある。
河口から上流の両岸1,500m、面積にして225ヘクタールにもわたって発達している。
マングローブは海岸沿いなど浅く、泥深い海水や真水との間で育つ常緑樹。世界中の熱帯、亜熱帯で見られる。

そこはさまざまな海水魚、無脊椎動物、鳥類などの繁殖地として絶好の場所だ。魚類にとって格好の住みかであり、餌場でもある。こうしたマングローブの林を縫うように移動するカヌーやカヤックのツアーがある。
西海岸の吹通川のマングローブの林の中を行くカヌーツアーなどもあるが、料金は下記くらいが目安だ。
/カヌー体験3時間 5,000円、シーカヤック2時間 5,000円

●真栄里(まえさと)ビーチ

白い砂浜と珊瑚礁を前にした石垣最大のホテル「全日空ホテル&リゾート」が建つところ。広い敷地に白亜のタワー館を合わせて3つの棟がある。海水を利用したジェットバスやアルゴボディパック、アロママッサージなどリラックス出来る施設も揃う。
ビーチは基本的には宿泊者以外も遊ぶことができるが、沖には人工の防波堤が築かれ、遊泳区域も限られているので、海の美しさは残念ながら半減だ。
石垣島の全日空ホテル
石垣島の全日空ホテル

●宮良殿内(みやらどうんち)

石垣市街のほぼ中心部に、かつての士族の屋敷が残されている。1819年八重山の頭職であった宮良親雲上当演が琉球の貴族屋敷を模して建てたもの。1874年御検使の謹責にあい、茅葺き屋根に改めさせられたが廃藩の後、現在の本瓦葺きに葺き替えたといわれている。
周囲を珊瑚の石垣で囲い低い屋根の平屋建。四角い家と屋根は四方八方から吹き巻く強い風や雨に堪えられる台風の多いこの地方独特の家の造りだ。
内部には当時の文書や生活用品などが展示されている。館内管理者のオジィ(この地方では年配の人をオジィ・オバァと呼ぶ)は実に博学で、八重山のことはもちろん、沖縄が琉球と呼ばれていたころの話から、日本語の語源となった言葉や行事までも語ってくれた。この建物は八重山の重要な文化の証であり、国の重要文化財となっている。
/入館料 200円、TEL 0980-82-2767


宮良殿内。古い石垣島の家
宮良殿内。古い石垣島の家
農作業の時期を決めた星見石。土木作業で破壊され今は一つしか残っていない
農作業の時期を決めた星見石。土木作業で
破壊され今は一つしか残っていない
(宮良殿内より北東に約1キロ)


●桃林寺

市街地を走る県道79号線、通称「ゆいロード」沿いには、本島首里の円覚寺の仁王像が戦災で焼失してから、沖縄で唯一現存する等身大の仁王像がある寺だ。
1614年に創建された臨済宗妙心寺の寺院で、山号は南海山。山門の左右に立つ仁王像は、阿形の密迹金剛像と吽形金剛力士像。ともに県の美術工芸指定になっている。

桃林寺。八重山で最古
桃林寺。八重山で最古
(画像をクリックすると拡大写真を表示します)

桃林寺の仁王様
桃林寺の仁王様

●権現堂

桃林寺に隣接して建立された権現堂は創建当時は茅葺きで、尚貞王時代(1699〜1709)に瓦葺きとなったが、1771年明和の大津波で破壊された。1786年に再建されて現在に至る。表門は一間薬医門の切妻造、拝殿は寄棟造、神殿は三間社流造となっている。
朱塗りの神殿を支える柱には象の彫り物が飾られている珍しいものだ。国指定の重要文化財でもある。
権現堂は象や龍で飾られている
権現堂は象や龍で飾られている

●石垣氏庭園

石垣氏庭園は一部しか見えなかった
石垣氏庭園は一部しか見えなかった
桃林寺を北へ数十メートル上ったところにある枯山水庭園。1800年頃、八重山頭職大浜親雲上のとき造られた。5つの石組みを北から南へ次第に低く築き、三の山と四の山の間に枯滝を、四、五の山は岩島風に造られている。最南端の日本庭園として国の名勝にもなっている。
残念なことに現在(5月下旬)は園内修理中のため入園はできなかったが、写真は外から覗いたもの。
/見学無料、TEL 0980-83-7269

●みんさー工芸館

島の伝統織物で手作りの行程が見学できる。2階には染織資料館もあり、機織りの体験もできる(時間などは問い合わせ必要)。
みんさー織りとは、5つと4つの絣模様が特徴な織物で「いつ(五)の世(四)までも末永く」という願いを込めて女たちは自ら織った角帯を婚約者へ贈ったという。今は化学染料が主流だが、本来の草木染めもある。
/見学無料、TEL 0980-83-7277
工芸館の2階が展示場
工芸館の2階が展示場

●公設市場

今年の秋には完成する予定といわれている港(離島への発着ターミナル)から徒歩で約10分、繁華街の真ん中にある。観光客相手のみやげものを売るアケードの中、半地下の広いスペースには魚、肉などの生鮮食料品から加工品までが所狭しと並べられている。生ものの臭いと雑踏の賑わいは、つい最近までどこの町にもあった生活の匂いが感じられて懐かしい。

大小様々なシーサーは人気の土産品
大小様々なシーサーは人気の土産品
土産店には健康関連のオンパレード
土産店には健康関連のオンパレード

だが、仔ブタの顔の干し物や豚足、耳、内臓は一瞬たじろいだりする。(実はコラーゲンたっぷりで美味しいのだが)
一方では、青や赤、黄色の縞模様など色や形の大小さまざまな魚や大きなシャコ貝に目を見張る。2階にはウコンなどの健康食品、亜熱帯植物の鉢植え、みんさー織物製品、泡盛など島の名物や特産品を販売している。
ゼラチン一杯のチラガー。豚の顔だ
ゼラチン一杯のチラガー。豚の顔だ



○ニッポンレンタカーの車種・料金

詳しくは車種・料金一覧表をご覧ください。

○沖縄県内のニッポンレンタカー営業所

ニッポンレンタカー ホームページの営業所検索で、沖縄県内の営業所リストをご覧いただけます。


石垣市観光協会
石垣市の概要やアクセス、観光情報、イベント情報、宿泊施設情報などが掲載されている。
石垣島閑話
ユニークな基礎講座やフォトギャラリー、三択クイズ、方言、道路案内、トイレマップなどが見られる。

取材:2006年5月