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層雲峡・網走・知床半島(1)

ドライブライン

大函。柱状節理の壁が見事 高さ100〜200mにも及ぶ屏風のような柱状節理、岩が造り出す自然の造形美と、その岩肌を流れ落ちる「流星の滝」及び「銀河の滝」こそ層雲峡を代表する観光スポットだ。また、この峡谷に湧く温泉も、癒しを求める旅行者には魅力的なところ。
ここより北見を抜け、北海道開拓の歴史の一端でもある網走監獄(博物館)やオホーツク流氷館のある網走に寄り道。JR釧網本線に沿う国道244号線を斜里を目指せば、左手にオホーツクの海や小清水原生花園、右手には涛沸湖などの景勝地をめぐる。さらに東へと巡り世界遺産の知床半島をぐるりと回る。今回は北海道人気のドライブコースを走ってみた。


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ドライブライン

<コース>
旭川空港−(国道39号線)−層雲峡−北見−網走−(国道244号線)−斜里−(国道433号線)−ウトロ−知床峠−羅臼−(道道87号線)−相白−斜里・美幌経由−(国道39号線)−旭川空港
全行程 約580km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●層雲峡

上川町にある峡谷で、大雪山国立公園に位置し、石狩川を挟み約24kmもの断崖絶壁が続く。その石狩川沿いを国道39号線が走り、高さ200m前後ものそびえ立つ四角、六角の断面を持つ柱状節理の断崖を間近に観ることができる。
万景壁と呼ばれる柱状節理の断崖に気をとられている間に、七賢峰、独鈷峰、双子岩、白蛇など名のついた奇岩や滝を通り、層雲峡温泉街に着く。峡谷を切り開くように、大型の温泉旅館やホテルが並び、観光バスが行き交う通りの上にはロープウェイの発着場がある。さっきまでの曇り空に晴れ間が覗く。山の天気は変わり易い、とばかり急いで15分間隔で動くロープウェイに乗った。

層雲峡への道
層雲峡への道
残雪の模様が美しい
残雪の模様が美しい

切り立った断崖が続く
切り立った断崖が続く
層雲峡温泉
層雲峡温泉

温泉街の背後には断崖が続く
温泉街の背後には断崖が続く
ロープウェイ乗り場
ロープウェイ乗り場

大雪山系の黒岳(標高1,984m)の5合目、1,300m地点まで、7分ほどで運んでくれる。さらに7合目付近までリフトに乗り継いで山頂を目指す登山者もいたが、観光客はロープウェイの終点止まり。7月下旬まで残雪のある北の山は、天候の急変で気温はマイナスまで下がることもあり、9月には初雪を迎える。
駅の屋上には展望台があり黒岳を目の前に観ることができる。夏の盛りには、周辺には黄色いチシマノキンバイソウ、白いカラマツソウ、チングルマなどの高山植物の花々が咲く。稜線に湧き出た雲に追われるように、ホテル街に戻ると雨が降り出した。
温泉街には日帰りの湯「黒岳の湯」があり、車で1時間圏内の黒岳周辺には、愛山渓温泉や秘湯の雰囲気のある大雪高原温泉などもある。
/ロープウェイ料金 往復1,850円、TEL 0165-85-3031

ロープウェイで山頂駅へ向かう
ロープウェイで山頂駅へ向かう
展望台からの黒岳
展望台からの黒岳

展望台から層雲峡温泉を見る。左は屏風岳
展望台から層雲峡温泉を見る。左は屏風岳
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展望台の案内板
展望台の案内板
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●流星の滝と銀河の滝

層雲峡の見どころでもある二つの滝は、かつては国道39号線から眺めることができたが、現在は、全長3,388mもの長いトンネル(銀河トンネル)によって、旧39号線は使用不能となった。従ってトンネルの手前から、これらの滝を観るため旧国道の一部を利用した観光スポットができた。
銀河トンネル
銀河トンネル

昭和62年(1987)、国道を挟んでそびえる柱状節理の巨大な岩盤が自然崩壊し、石狩川を完全に埋め尽くしたという事故があった。不幸にして国道を走っていたトラック2台と、サイクリングを楽しんでいた観光客が巻き込まれ、死者3名、負傷者6名を出した大惨事だった。以後国道39号線は当該区間は通行止めとなり、平成7年(1995)10月の銀河トンネルの開通まで、すべての車両は遠軽(国道450号線)回りの大きな迂回路を強いられた。
そんな悲しい出来事を知る人も少なくなったいま、かつての国道であり、事故現場であったところには、駐車場、トイレ、みやげ物屋などを整えた二つの滝をゆっくり観賞する場所となっている。

樹木越しに見る滝
樹木越しに見る滝
銀河の滝
銀河の滝


層雲峡温泉街から約3km東にある滝の一つ「流星の滝」は約90mのそそり立つ断崖の“不動の岩”の左右から一本の太い線状となって流れ落ちる。一方「銀河の滝」は約120mもの断崖から、幾筋もの流れとなって降り注ぐように落ちる。雨や雪解け水を集めた夏の初めの滝は水量も多く、ダイナミックな景観をなす。どちらも「日本の滝百選」にも選ばれている。2つの滝が見える双瀑台へは、これより徒歩約20分上る。

●大函・小函

層雲峡の峡谷美が最も素晴らしいところ。約3万年前の大雪山噴火で堆積した溶結擬灰岩が石狩川によって浸食され形成された、柱状節理の断崖だ。
小函は峡谷が迫る最狭部にあり、垂直に切り立つ柱状節理で、その高さが200m前後もある独特の景観を望むポイント。滝から約2kmの遊歩道沿いにあるが、残念だが現在は、崩落の危険があるため、通行禁止となっているため観ることができない。

さらに2kmほど上流(銀河トンネルを抜ける)では巨大な柱状の岩壁が屏風のように立ちはだかる大函の迫力ある景観に出会う。水量豊かに轟々と流れる川、両岸を覆うような岩の雄大な自然の造形美に思わず息をのむ。断崖絶壁に囲われ、まるで函の中に閉じこめられたような感じがすることから大函の名がついた。
/遊歩道についての問い合わせ
  層雲峡観光案内所 TEL 0165-85-3350
大函。柱状節理の壁が見事
大函。柱状節理の壁が見事
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キタキツネ
キタキツネ
キタキツネ
キタキツネ

●「道の駅・おんねゆ温泉」

層雲峡を出て間もなく国道273号線との分岐点にあるダム湖である大雪湖を見ながら上川町と北見市を結ぶ国道39号線にある標高1,050mの石北峠を越える。
長い道を下ると温根湯温泉だ。無加川の清流をはさんで旅館やホテルが並ぶ温泉郷は、かけ流しの美白の湯として古くから知られている。
石北峠へ向かう途中の大雪湖
石北峠へ向かう途中の大雪湖

標高1,050mの石北峠
標高1,050mの石北峠
大雪湖
大雪湖

その温泉街の手前、国道沿い、広い敷地に、「からくり時計塔」と沢山の建物が建つ道の駅がある。阿寒・網走・知床観光圏を結ぶ中継地であり、ロングドライブの休憩所としての役割を果たしている。
からくり時計塔は高さ20m、時報に合わせ、さまざまな楽器を手にした森の妖精たちの踊りと、羽の長さ2mという大きなハトが登場する。からくり人形とハト時計を組み合わせ、世界最大級という。
休憩スペース・トイレと石北峠の道路情報などをリアルタイムで知らせてくれるマルチスクリーンもある。その他、地元特産品を展示販売するところから木工遊具を集めた遊び場や木工作品を手軽に体験できるところなどもある。

道の駅「おんねゆ温泉」のカラクリ時計
道の駅「おんねゆ温泉」のカラクリ時計
時間になると人形や鳩が出てくる
時間になると人形や鳩が出てくる

山の水族館の圧巻はイトウ
山の水族館の圧巻はイトウ
日本最大の淡水魚は貫禄十分
日本最大の淡水魚は貫禄十分

これらの建物の奥には北海道の淡水魚を集めた「山の水族館」がある。なかでも幻の魚といわれる大きなイトウの群れも展示されている。イトウは日本最大の淡水魚で、いまは北海道でも道東、道北の一部でしか観られなくなったという。特定な場所にしか生息しないため、一般の人にはその生息地は知らされないとか。
/山の水族館 入館料 560円、TEL 0157-45-2223

●メルヘンの丘

女満別にある国道39号線から観る北海道らしい景観の丘。ジャガイモ・小麦・豆やビート畑が広がる丘陵の上に7本の木が並ぶ。春は緑、夏はじゃがいもの白い花、秋は小麦色の黄金色と季節とともに、丘は美しく変化する。
とくに夕焼けに染まる空と畑と樹木は構図が決まる。プロもアマも問わずの撮影ポイントだ。駐車場もある。
女満別メルヘンの丘
女満別メルヘンの丘
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●網走湖

周囲約40kmの湖は網走川や女満別川の流れを集めてできた湖で、再び網走川となってオホーツク海へと流出する。平均水深約6mで湖面標高は海抜0mである。潮が満ちるとオホーツクの海から海水が逆流し、塩分濃度が高くなる。反対に降雨量が多い時は海水が薄められ、シジミやワカサギなどの養殖漁業も盛んだ。
周辺の湿地帯にはミズバショウの群生地もあり、また林の中にはアオサギの営巣地もある。湖畔にはホテルやキャンプ場もある。冬も全面結氷する湖面では、ワカサギ釣りの人々で賑わう。

網走湖
網走湖
網走湖はひっそりとしていた
網走湖はひっそりとしていた

●網走の町

アイヌ語で「チ・バ・シリ」といい、我らの見つけた地という意味。寛政10年(1798)、谷口青山 の『自高島至舎利沿岸二十三図』の中にアバシリ沿岸と番屋が描かれているという。その後は、幕末から明治にかけて蝦夷地を探査し、「北海道」の名付けの親となった松浦武四郎も訪れている。現在の網走の漢字の地名がついたのは、明治8年(1875)、網走村となってから。
市の人口は30年前から減り続け、現在は4万人足らずだ。賑わっていた盛り場の夜の光も少なく寂しくなる一方だと、地物の魚だけを食べさせてくれる寿司屋の主人が話す。一本釣りのキンキが一貫800円。メニューに書かれた寿司一人前が3,000円とあった。
2つ岩。網走市街の西方にある
2つ岩。網走市街の西方にある

オホーツク海に面した牧場
オホーツク海に面した牧場
能取岬と灯台
能取岬と灯台

●博物館 網走監獄

明治時代から昭和まで実際に使われていた刑務所。当時は極悪犯と政治犯を収容していた日本最北の網走刑務所。網走駅から車で10分位の天都山に移築、修復して保存して一般公開している。
移築建築物は、通用門、五翼放射状平屋舎房はじめレンガ造りの独居房や庁舎などだが、明治29年(1896)に造られた獄舎は、刑務所の施設としては日本に現存する最古のもの。
再現建築物は刑務所への入り口でもある鏡橋、正面に見えるレンガの正門、塀、水門、味噌醤油蔵から看守長屋などだ。

見学者も最初に渡る網走川にかかる橋は、罪人が刑務所に入る時、出所するとき必ず渡る橋で「川面に我が身を映し、襟を正し、心の垢をぬぐいおとす目的で岸に渡るように」と誰言うことはなしに「鏡橋」と呼ばれるようになったそうだ。
獄舎の中には日本の脱獄王と呼ばれた脱獄名人の白鳥由栄なる人物の脱獄シーンがマネキンを用いて再現されていたり、課せられた苛酷な労働など、刑務所の生活や食事などが展示されている。
/入館料 1,050円、TEL 0152-45-2411
監獄への鏡橋
監獄への鏡橋

網走監獄博物館
網走監獄博物館
網走監獄博物館の門
網走監獄博物館の門

●オホーツク流氷館

天都山の頂上にある流氷に関する博物館。流氷と大陸との関わり合いや、地理や歴史を解説。網走の四季や流氷がもたらす自然の厳しさと恵みをハイビジョン映像で見せてくれる。さらに流氷の誕生から消えるまでの話や、流氷の海で生きる不思議な生き物を水槽で常時展示している。人気は流氷の天使といわれるクリオネやフウセンウオなどだ。
体験コーナーでは、本物の流氷に触れたりマイナス15度の気温を室内で実体験できる。
/入館料 520円、TEL 0152-43-5951
オホーツク流氷館(左が展望室)
オホーツク流氷館(左が展望室)

●北海道立北方民族博物館

流氷館のすぐ下、天都山の中腹、広い公園の中にある。グリーンランドのイヌイト(エスキモー)からスカンディナビアのサミ(ラップ)やアイヌ文化を含めた北方民族とオホーツク文化を紹介。白樺の木の船、アザラシの腸で作られた衣服などの衣食住などから、北方圏地域の文化や社会の共通性と、また地域によるさまざまな違いが豊富な資料で分かりやすく解説されている。北方民族館としては日本では唯一ここだけなので、見学したい。
/入館料 450円、TEL 0152-45-3888
北方民族博物館
北方民族博物館



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層雲峡観光協会
層雲峡温泉街の情報発信サイト。流星・銀河の滝をはじめ観光スポットやおすすめ観光ルートなどを紹介。
網走市観光協会
網走市のみどころや宿泊情報や写真ライブラリーなどを掲載。網走監獄関連のユニークな名前の土産物もある。

取材:2010年6月

※ドライブコースの情報はそれぞれの記事の取材時点のものです。