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初夏の北海道
富良野・美瑛・旭山動物園(2)

ドライブライン

起伏のある農地のなかに点々と農家が 上富良野・美瑛へと続く国道237号線は、「花人街道237」という愛称でも呼ばれている。この街道には、ガーデン街道・カレー街道・スイーツ街道という名称もある。地元の野菜や乳製品を使った自家製のスイーツや食事を楽しむお洒落なレストランやカフェが多いことも有名だ。
そして、花人街道から眺める十勝岳山群山腹には、旅の疲れを癒す温泉もある。このドライブの最終目的地には、いま人気の旭山動物園が待っている。


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ドライブライン

<コース>
千歳空港−(道央自動車道)−三笠IC−(国道452号線)−桂沢湖−富良野−(国道237号線)−上富良野−(道道291号線)−十勝岳温泉−吹上温泉−(道道353号線)−上富良野−(国道237号線・道道37号線)−旭川・旭山動物園
全行程 約80km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●十勝岳スカイライン

上富良野から道道237号線を上り、十勝岳展望台を経て白金から美瑛に下るコースだ。この日は雨こそ降らなかったが、あいにくの雲の多い天候であった。十勝岳温泉への上りは原生林の中約15kmを一気に走る。
富良野岳(標高1,912m)を目の前に眺める十勝岳温泉前には広い駐車場もあり、標高2,077mの十勝岳への登山口でもある。これより原生林の中に湧く温泉、野趣あふれる露天風呂で知られる吹上温泉へは、白金方面へ向けて約1kmのところにある。

十勝岳温泉から見る富良野連山
十勝岳温泉から見る富良野連山
十勝岳温泉から美瑛への道
十勝岳温泉から美瑛への道

●吹上温泉

山中の一軒宿は「温泉保養センター・白銀荘」だ。相部屋で自炊が原則なので、万人向けではないが、ゆっくり湯治を楽しむ人には最高の宿。
内風呂・露天風呂にジャグジー・打たせ湯・寝湯などの設備が充実しているのも人気の一つ。
/料金 素泊まり 2,600円
日帰り入浴 600円
TEL 0167-45-4126
白銀荘は日帰りの湯。広い露天風呂もある(有料)
白銀荘は日帰りの湯。
広い露天風呂もある(有料)


●吹上温泉露天風呂

白銀荘より少し下ると、20台ほどの駐車場がある。これより徒歩5分、樹木の中に石とコンクリートで作られた湯槽が大小2つ見えてくる。小さな谷の奥から太いホースで引かれた湯が10人位用と3〜4人用の2つの湯槽にあふれている。湯量はたっぷりで、すでに数人の男性が気持ち良さそうに身体を沈めていた。
どちらも混浴で女性は水着かタオル着用で入れる。しかし、小さい湯槽の方はかなり高温だ。ドラマ『北の国から』の撮影で女優・宮沢りえの入浴シーンでも知られている。ドラマでは白濁湯だったが、実際は無色透明。泉質は酸性ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉だ。駐車場を含め、一切照明がないので注意を。
利用は無料だが、環境に配慮し、入浴ルールを守り、あたりを汚さないように。

吹上温泉露天風呂
吹上温泉露天風呂
吹上温泉の小さい露天風呂。足湯としても使われている
吹上温泉の小さい露天風呂。
足湯としても使われている
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●十勝岳展望台

吹上温泉から下ると間もなく、標高930mの十勝岳展望台「望岳台」に出る。噴煙を上げる荒々しい姿の十勝岳を中央に美瑛富士・美瑛岳・前十勝岳・三段山から富良野岳の2,000m級の山々が一望。溶岩流の跡の茶褐色のごつごつした石がころがる広い斜面には高山植物も見られる探索遊歩道が約1km整備されている。
所要時間約30分。振り向けば美瑛市街や平野が広がる大パノラマ展望台だ。
残念ながら十勝岳は雲の中だった(望岳台)
残念ながら十勝岳は雲の中だった
(望岳台)


●白ひげ滝

原生林の中に続く山道を更に下ると、大きなホテルや旅館、みやげ物店が並ぶ「白金温泉」に着く。白金温泉バス停より徒歩3分ほどにある白い橋からは、美瑛を代表する滝、「白ひげ滝」が目の前に見える。十勝連峰の硫黄分を含んだ白味がかった地下水が岩の割れ目から、幾筋にもなって美瑛川に流れ落ちる。そのさまはまるで、白いひげのように見えることからこの名がついた。
硫黄分の多い薄い白色化した美瑛川は、光線によって青みがかって見えることから別名ブルーリバーとも呼ばれる。好天に恵まれれば、この白金橋(ブルーリバー橋)の上から十勝岳連峰が望まれる。橋の対岸にある階段は十勝岳噴火時の避難路で、286段もある。登った先には火山砂防情報センターがある。

白金橋。この上から滝が良く見える
白金橋。この上から滝が良く見える
白金温泉の「白ひげ滝」
白金温泉の「白ひげ滝」
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●青い池

白金温泉から約4kmも続く白樺の林の中に、立ち枯れたままの木立が天に向かってそそり立つ、青く美しい池がある。道路脇の駐車場から徒歩約10分、整備された平坦な道であり、ハイヒールを除けば靴は選ばない。

もとは防災砂防工事中に美瑛川に生まれた水たまりが、いつしか大きくなった池だという。アルミニウム成分を多く含む地下水と硫黄分の多い川の水とが混じり合ってできたコロイド状物質が、樹木を枯らした。
この独特の成分が作り上げた、枯れた白樺の木立と青い水は、実に神秘的だ。天候により青みがかった乳白色からコバルトブルーまで色を変える。地元の人は、この青い池ができたころから存在は知っていたらしいが、道路から離れた深い森の中にあったため、観光客が知ったのは最近のこと。
青い池と立ち枯れの木々
青い池と立ち枯れの木々

●拓真館

前田真三・日本風景写真家(1922〜1998)、東京八王子に生まれる。昭和45年(1971)車による日本縦断の撮影旅行中、ふと立ち寄った美瑛・上富良野。その時、国道237号線上の美瑛と上富良野の境である美馬牛峠からはじめて美瑛の丘を見た時の風景に思わず息を飲んだという。

美瑛への道
美瑛への道
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麦畑の中の農家
麦畑の中の農家

丘を彩る一面のジャガイモ畑に咲く白い花、遠くに噴煙を上げる十勝岳、そして、丘の上に整然と並んだ落葉松の木々に大きな感動を受け、以来、美瑛・上富良野の四季折々の幻想的な風景を撮り続けた。そして雑誌、テレビなどで多くの作品を発表。美瑛・富良野のヨーロッパを思わせる風景として、全国に知らしめたのも前田真三の写真からといっても過言ではないだろう。
昭和62年(1987)、旧千代田小学校廃校跡の体育館に、美瑛の四季の幻想的な風景写真を展示、拓真館をオープンした。
/入館無料、TEL 0166-92-3355
拓真館
拓真館
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●日新ダム

拓真館から少し山を上ったところにある人工湖。十勝岳連峰から富良野盆地へと流れる川は、もとは魚の生息に適した清流だったが、開拓による流域の森林の減少と、大正15年(1926)の十勝岳噴火により、硫黄分を含む泥流が堆積したことにより汚染されていった。
そこで、真水のピリカ川にダムを造り、そこから真水を引き入れ、現在は上富良野・富良野の水田地帯を潤す重要なダムとなっている。
日新ダムも神秘的な様相だった
日新ダムも神秘的な様相だった

●深山峠

「花人街道」と呼ばれている国道237号線上にある景勝地。四季の花々が植えられた丘陵地帯の向こうに十勝岳連峰を望む(この日はあいにくの曇り空で、近くの白樺とルピナスなどの花だけ)。近くにはアイスクリームやカレーの旨い店もあり、地上50mの観覧車もある。
峠には「北海道」の名付け親でもある松浦武四郎の碑がある。安政5年(1858)幕府の命を受け、和人ではじめて上川から上富良野を経由して、十勝越えを踏破探検し、地図作成に貢献した北海道史には欠かせない人物だが、案外、知る人も少ないようだ。

深山峠の白樺と花畑
深山峠の白樺と花畑
深山峠には北海道の名付け親、松浦武四郎の碑がある
深山峠には北海道の名付け親、
松浦武四郎の碑がある


起伏のある農地のなかに点々と農家が
起伏のある農地のなかに点々と農家が
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農作業(深山峠の北側で)
農作業(深山峠の北側で)

美瑛が近づくとゆったりとした農地が現れる
美瑛が近づくとゆったりとした農地が現れる
国道沿いの店。「ジャガイモを食え」と勧められた
国道沿いの店。「ジャガイモを食え」と
勧められた


●ぜるぶの丘

国道237号線沿い美瑛にある観光農園。ラベンダーをはじめ季節の花が常に30種類以上植えられている。夏の最盛期には色とりどりの花々が縞模様を描いて、丘一面を埋め尽くす。丘の上の広大な敷地を見渡すためのカートやバギーなどもあり、家族連れやお年寄りも楽しめる。
丘の上からは、十勝岳連峰をはじめ、丘陵にはさまざまな作物が植えられた畑、それらの織りなす色合いの違いが美しい風景を作り上げているのが見渡せる。異なった布を縫い合わせたパッチワークに例えられ、これらの畑を“パッチワークの路”と呼ぶ。美瑛周辺の丘陵地独特ともいえる景観でもある。
/入園無料、カート・バギー 500円、TEL 0166-92-3315

ぜるぶの丘は人気スポットの一つ
ぜるぶの丘は人気スポットの一つ
ぜるぶの丘
ぜるぶの丘

●旭山動物園

動物そのものの身体的特徴を見せるだけは形態展示という。いままで多くの動物園は形態展示だが、この動物園では発想の転換で、動物の持つ生態や、それに伴う能力を自然に誘発させ人々に見せる工夫をした。これを「行動展示」という。
昭和42年(1967)に日本最北の動物園として開園した。入園者数が増えず一時は閉園を考えるほどだったが、平成12年(2000)にペンギンの行動展示をはじめた。そして、オランウータンの空中運動場から4年後の2004年に完成したアザラシの垂直なアクリルの筒の水槽による行動展示が人気を呼んだ。
多くのメディアに取り上げられ、入園者が急増、この年に上野恩賜動物園を抜き、日本一の入園者数を数え、北海道の観光スポットともなった。

オランウータン綱渡り始まり
オランウータン綱渡り始まり
真ん中まで来たぞ!
真ん中まで来たぞ!
渡りきったぞ!
渡りきったぞ!

テナガザルも棒を伝わるワザを見せる
テナガザルも棒を伝わるワザを見せる
ガラス越しに愛嬌を振りまくチンパンジー
ガラス越しに愛嬌を振りまくチンパンジー

シロクマが池にダイブ
シロクマが池にダイブ
シロクマは運がよければハッチから間近に見ることもできる
シロクマは運がよければハッチから
間近に見ることもできる


現在は、年間300万人を超える人が訪れるという。アザラシの特徴的な水槽の中を泳ぐ姿はもとより、ホッキョクグマの巨体が水中に飛び込むさま、ペンギンたちの水中遊泳、オランウータンの空中運動など、自然の動物の姿に新鮮な驚きと生き物のすばらしさをあらためて感じさせてくれる。
他にも行動展示している施設は「レッサーパンダの吊り橋」「オオカミの森」「エゾシカの森」「てながざる館」など沢山ある。

円筒を囲んでアザラシを見る
円筒を囲んでアザラシを見る
アザラシの動きがよく分かる
アザラシの動きがよく分かる

白フクロウは眠そうだ
白フクロウは眠そうだ
水中のペンギン
水中のペンギン

ペンギンは産卵期だった
ペンギンは産卵期だった
トラもこうなると威厳がありません
トラもこうなると威厳がありません

しかし、相手は動物である。必ずしも見る人の期待に応えてはくれない。そこで、「もぐもぐタイム」という餌付けの時間があり、あまり動かなかった動物もそのときは活発に動き回る。アザラシ、ペンギン、オランウータンは午前と午後に一回ずつとそれぞれ定時だが、その他の動物、たとえばホッキョクグマなどは不定時だ。入園の時には園内で行われるイベントなども尋ねよう。
/入園料 800円、TEL 0166-36-1104
土産物はぬいぐるみが人気
土産物はぬいぐるみが人気



○ニッポンレンタカーの車種・料金

詳しくは車種・料金一覧表をご覧ください。

○北海道内のニッポンレンタカー営業所

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美瑛町観光協会
「パッチワークの路」をはじめ、花、温泉など観光情報のほか、美しい四季の写真も見られる。
旭山動物園
「ぺんぎん館」「おらんうーたん館」など各施設の紹介やアニマルムービー、もぐもぐタイムも掲載。

取材:2010年6月

※ドライブコースの情報はそれぞれの記事の取材時点のものです。