奥飛騨路・コラム



白骨温泉・公共の湯


温泉街入り口に温泉宿の玄関門かと思う門構え。「野天風呂」と書かれた格子戸の門を入れば、そのまま、細い石段の道を渓谷へと下る。紅葉しはじめたブナやかえでの広葉樹の中に、木造の小さな脱衣所と乳白色の湯をいっぱいにたたえた岩風呂が見える。ここは男湯だ。女湯は反対側で外からは見えないので安心して入れる。
入浴料500円/問い合わせ/白骨温泉旅館組合 TEL 0263-93-3251



平湯温泉・公共の湯

バスターミナルから旧国道158号線を峠へ車で5分。正しくは“不動明王・神の湯”
平湯温泉発祥の湯で、「ここは紅葉の名所、カツラ、ナラ、ブナ・・・。紅葉を見るというより、紅葉の中で湯に入るというほどです」と管理人は胸を張る。女湯は一段と高いところにある。石づくりの湯船は大きくはないが、岩間から流れ落ちる湯の量は多い。
入浴料400円/TEL 0578-9-3448



新穂高温泉・公共の湯

公共の湯“遊湯パーク蒲田の湯”
2年前にオープンした露天風呂。栃尾温泉から新穂高方面に行ったトンネルの上にある。高台にあるのでアルプスも紅葉も一度に眺めながらの入浴は気分爽快。男女別。
もう一つ“新穂高の湯”がある。
この湯は旧中尾橋の真下にあり、清流の中にある温泉で、仕切りはいっさいなしの混浴。橋からは丸見えだが、爽快さは天下一品。
入浴料はどちらも寸志程度。/TEL 0578-9-2458



新穂高温泉の宿

平湯観光案内所で紹介してくれた宿は新穂高の中でも一番奥で、昭和30年代には、この宿がたった一軒しかなかったという「中崎山荘」だ。
偶然にもそれは、井上靖の小説「氷壁」の中で主人公が最後の山行で泊まった新穂高温泉の一軒家だった。
蒲田川のほとり、当時の古い旅館の建物も現在も旧館としてのこる。主人は2代目だが、子どものころの記憶を話してくれた。


川辺の桧の露天風呂で流れの音をBGMに満天の星を眺めながら、小説のページを頭の中でめくる。料理はいろりでじっくり焼いたアユと飛騨牛の杜葉みそ焼きなど。
一泊二食1万5,000円から。



奥飛騨の名物料理

奥飛騨の名物といえば、アユやイワナの川魚を囲炉裏の炭火でじっくり焼いたものに山菜料理、それに飛騨の豊かな自然の中で育てられた“飛騨牛”で、代表的なものは、この地方に多い榎の葉を混ぜた味噌焼きだ。柔らかくて甘辛く、口のなかでとろりととけるようなうまさは格別。
もうひとつの名物は、温泉の程よい温度を利用して養殖されたいる鰻やスッポンだ。平湯温泉に常時4万匹も養殖しているというスッポン養殖場がある。見学は無料。
また、美味しいを食べさせてくれるところは、新平湯温泉の国道471号線に面した「うな亭」で、大きな塗りの器に盛られた“うな丼”は1,000〜1,800円。関西風に焼かれた鰻は脂がのっていて、適当な歯ごたえがあってうまい。同じく名物の山椒をたっぷりとかけて。
TEL 0578-9-2359