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北海道・道南の旅(2)

ドライブライン

駒ヶ岳と大沼 渡島半島を北へ北海道を代表する景勝地、大沼国定公園からいまなお噴煙の上がる活火山や深い森と湖に囲まれた支笏洞爺国立公園をめぐった。
足早にやってくる厳しい冬を前に山や森は錦に色づく。そして畑からはホクホクのじゃがいもやカボチャ、甘いとうもろこしの収穫の真っ最中。河口には鮭の群れが遡上する味覚の秋を堪能しながら国道5号線と内浦湾を辿った。


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ドライブライン

<コース>
函館−(国道5号線)七飯町−八雲町−長万部−(道央自動車道)虻田町−洞爺湖一周−伊達−(道央自動車道)苫小牧−(国道276)支笏湖−千歳
全行程 約300km、1泊2日

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●昆布館

コンブ館
コンブ館
函館を出て間もなく国道5号線沿いに近代的な建物に出合う。まだ新しい建物には、流氷が運んでくる豊かな栄養分に育まれた「昆布」のすべてを教えてくれる博物館となっている。
館内には北海道の代表的な産物である昆布の「昆布と人」「生態」「科学」「歴史」など、身近でありながら意外と知らない昆布の話がいっぱい詰まっている。

世界で初めてとらえたという流氷の“故郷”アムール川の空撮や昆布出漁のダイナミックさなど、大型スクリーンで見ることができる。
また、とろろやおぼろ昆布の製造過程も見学でき、広い売店では利尻、日高といった高級昆布などさまざまな製品が並び、販売もされている。

コンブ館裏の花畑
コンブ館裏の花畑
コンブの加工工場(コンブ館)
コンブの加工工場(コンブ館)

館の敷地の裏には季節の花やハーブが植えられた広い花壇がある。
/入館料 無料、TEL 0138-66-2000

●赤松街道

赤松街道。見事な並木が続く
赤松街道。見事な並木が続く
七飯町の市街を走る国道5号線には約1,500本、14kmに赤松、黒松それに欅(ケヤキ)が植えられ、この並木道を一番多い赤松の木から「赤松街道」と呼ばれる。

日本の道100選に選定されているだけあって、通る人の心を和ませてくれる。

●大沼国定公園

駒ヶ岳(標高1,131m)、砂原岳(標高1,114m)隅田山(標高829m)の3つの火山が、いまから1万年以上も前に幾度となく噴火してできたのが、大沼、小沼、じゅん菜沼だ。そのほかいくつもの小さな沼が点在。
これらの山と沼を中心に広がる原生林地帯を含めたところが大沼国定公園だ。

大沼は3つの沼の中で一番大きく周囲にはサイクリング道路と一般自動車道路があり、クルマでは約20分ほどで回れる。ただし、駐車場がほとんどなく、湖面に浮かぶ駒ヶ岳を臨むならJR大沼公園駅周辺でクルマを駐車場に置いて、徒歩で沼地散策路を行くことを薦める。
大沼は入り組んだ湖岸の中に80余もの島が浮かび、小沼の島々と合わせると120もの小島がある。おだやかな湖面に浮かぶ島の陰影の美しさは道内一の景観を誇るとさえいわれている。とくにJR函館本線をはさんだ大沼、小沼に浮かぶ島々を結ぶ散策路は、四季を通して自然と親しめる。また12月末には大白鳥が飛来する。
大沼公園
大沼公園
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駒ヶ岳と大沼
駒ヶ岳と大沼
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釣りをする人(大沼)
釣りをする人(大沼)

小沼は大沼と比べて観光客も少なく、静かな湖畔散策ができ、とくに睡蓮の群生する西岸はピンクの花をつける7〜8月がよい。

じゅん採沼はその名の通り、濃い紫の花をつけるじゅん菜がたくさん育つ。この沼の特産品だ。
これらは沼のため泳ぐことはできないが、遊覧船やモーターボート、カヌー遊びなどができる。

●流山温泉

駒ヶ岳をながめながら、掛け流しの温泉露天風呂に浸かる。大沼の大自然の中、野趣あふれる温泉は“温泉は体を洗うところではなく、ゆっくり湯につかるところ”と考える彫刻家、流政之氏のプロデュースしたという温泉施設。
駒ヶ岳が噴火して出現した巨石と巨木を大胆に配置した浴室だそうだが、露天風呂には石柱が立てかけられ、ホールやレストランの屋根には倒木のような丸太が、まるで放り投げられたように載っている。これをまさにオブジェというのだろう。
流山温泉と駒ヶ岳。飾りには豪勢にJRの列車も
流山温泉と駒ヶ岳。飾りには豪勢にJRの列車も

泉質は硫酸塩泉で湯は空気に触れると赤褐色になる。 JRの第三セクターの運営で、敷地内には2両の客車が休憩所として使われていた。
/入浴料 800円、TEL 0138-67-1726

●日暮山展望台

日暮山からの大沼
日暮山からの大沼
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国道5号線から標識に従って未舗装の山道を上がると間もなく小沼とじゅん菜沼の中間地、標高303mの山の駐車場に出る。頂上まで徒歩5分ほどだ。

頂上からは駒ヶ岳と山麓の深い森の中に3つの湖沼が広がっていた。大型車は通行できない道なので、レンタカーの旅ではぜひ立ち寄ってみたいところである。

●銀婚湯

流山温泉で「道内の温泉巡りをしている」という年配夫婦から薦められて銀婚温泉に向かった。国道5号線、森町を過ぎると間もなく部落という地名に出合う。ここで「銀婚温泉」の大きな看板を見て左折。県道458号線に入る。このあたりは明治2年(1869)にはじまった箱館戦争の激戦地だった。さらに7km入ると“上ノ湯”と書かれた温泉へ着く。
銀婚温泉とは上ノ湯温泉にある老舗の旅館の名前だった。残念なことにこの日は日帰り入浴は休み。隣りには民宿も兼ねた日帰り温泉「清瀧園」がある。
ともに豊な原生林に囲まれたのどかな温泉場だ。泉質は含炭酸食塩泉で美肌効果ありという。
上の湯・銀婚湯の松は樹齢1200年という
上の湯・銀婚湯の松は
樹齢1200年という


●有珠山

長万部から道央自動車道で一気に虻田洞爺湖ICまで走る。インターから洞爺湖畔温泉街までは、2000年の有珠山噴火の後にできたという国道230号線を辿る。途中、噴煙の上がる「西山火口群」を見学。
有珠山は過去300余年間に8回の噴火をおこしている標高732mの火山。近年では1977年8月に山頂から噴火し、噴石が1万2,000mまでふき上がり、農地、家屋、交通路などに被害があった。その翌年にはマグマ水蒸気が爆発3名の犠牲者を出した。
しかし、しばらく収まっていた火山活動が平成12年(2000)3月31日、噴煙が3,200mも上がる水蒸気爆発が温泉街に近い西麓でおきた。その後、北西麓で噴火が続き虻田町や伊達市などの住民が避難したのもまだ記憶に新しい。

樹木を枯らし噴気は続いている
樹木を枯らし噴気は続いている
噴火口間近まで遊歩道がある
噴火口間近まで遊歩道がある

民家もあった火口付近と潰れた工場
民家もあった火口付近と潰れた工場
土地の隆起で水がたまり、国道、消防署は池の中
土地の隆起で水がたまり、国道、消防署は池の中

この2000年の噴火の跡には、木道の見学路が敷かれていた。ところどころに噴煙の上る中、 陥没した道路、周囲が隆起して池になった中に取り残された消防署、支柱が埋まった道路標識、折れた電柱や土石流流れ込んで傾いた家屋などが、いまも生々しく当時の惨状を語る。徒歩見学約30分。

●洞爺湖

支笏洞爺国立公園に位置し周囲約43kmのカルデラ湖。ほぼ円形の湖の中央には中島(中央火口丘)が浮かぶ。 島は大小4つからなり、一番大きな島である大島は野生のエゾシカが保護され、森林博物館もある。

洞爺湖の北側はひっそりと美しい
洞爺湖の北側はひっそりと美しい
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湖を一周する観光道路をゆっくり回るとさまざまな角度から湖の風景を観ることができる。また有珠山、昭和新山のむき出しの茶褐色の山肌から立ち上る噴煙が風にのって、大空にたなびくさまなど洞爺湖のすべてが脳裏に刻まれるはずだ。
湖を楽しむためには遊覧船がある。南岸の洞爺湖温泉から、弁天島、観音島、大島の3つの島をめぐる。夏には毎夜打ち上げる花火の鑑賞船も運行される。

洞爺村の「水の駅」
洞爺村の「水の駅」
大きなカボチャは400円だった
大きなカボチャは400円だった

●洞爺湖温泉

洞爺湖温泉には噴火の爪痕が残る
洞爺湖温泉には噴火の爪痕が残る
湖畔にそびえるように建つコンクリート造りの大きなホテル。かつては温泉街から湖畔が望めたが、壁のように立ちはだかる3棟の巨大な建物に遮られて、昔の温泉旅館は窓がふさがれたようだ。湖畔に上がる花火も音だけでなにも見えなくなった。
明かりもなく、人通りもない温泉街で、絢爛と輝く巨大なホテルの光だけがやけに明るかった。

観光バスでやってくる観光客の多くは中国、台湾、韓国から。ホテルなどの従業員も外国籍の人が少なくない、と地元の昔からの小さな宿の主人の話。時代の流れを感じるのはここばかりではないが…。2000年3月31日の噴火で温泉街は大きな被害を受けた。近くに壮瞥温泉もある。
/泉質 塩化物泉 炭酸水素塩泉

●昭和新山

昭和20年(1943〜1945)それまで麦畑だったところが突然強い地震とともに隆起し、1年余には溶岩の山ができた。標高407mの活火山だ。現在も溶岩の間から噴気ガスがたちのぼる。
山麓には、昭和新山の研究を続けた故三松正夫氏の記念館がある。氏が生涯3度も体験した火山の記録(明治新山、昭和新山、有珠山)の資料が展示されている。
/入館料 大人300円、子供250円
  TEL 0142-75-2365

近くには有珠山山頂へのロープウェイ駅がある。ロープウェイの終着駅から徒歩10分ほどで展望台に着く。目の前の昭和新山から洞爺湖、遠く内浦湾や駒ヶ岳まで見渡せる。
季節はずれのヒマワリと昭和新山
季節はずれのヒマワリと昭和新山

●支笏湖

千歳市の西にあるカルデラ湖。支笏洞爺国立公園内にあり、水深は最大で363m、平均でも約265mと秋田県田沢湖に次いで日本第二位の深さを持つ。面積は琵琶湖の9分の1だが、貯水量では4分の3にも達するという大きさだ。
透明度も約18mと高く紺碧の水をたたえている。また水面標高も250mと高く周囲は原生林にかこまれていて、神秘的というイメージがぴったりの湖だ。
だが残念なことに、この日は雲が低くたれこめ、時折強い雨が降っていた。そこで一周道路のドライブも散策もお預けとして、支笏湖の自然を集約した「支笏湖ビジターセンター」を訪ねた。

支笏湖
支笏湖
木材運搬用、軽便鉄道の鉄橋は支笏湖に保存されている
木材運搬用、軽便鉄道の鉄橋は
支笏湖に保存されている


●支笏湖ビジターセンター

支笏湖温泉に隣接した環境省の運営するセンター内には、支笏湖とその周辺の自然についての説明や解説などがパネルや立体模型、映像及び写真などで紹介している。
「森の世界」では森の景観と環境について、「山の世界」では厳しい条件に適応した動植物、「湖の世界」では湖底木のジオラマと水中の様子などが興味深く展示解説されている。
人慣れ、車慣れしたキタキツネは哀れ
人慣れ、車慣れしたキタキツネは哀れ



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大沼観光協会
大沼公園周辺の見どころや宿泊施設、温泉施設などを紹介。散策マップもある。
虻田町観光振興課
洞爺湖と洞爺湖温泉を中心とした観光情報を提供。洞爺湖のフォトライブラリも見られる。
支笏湖温泉旅館組合
支笏湖の歴史や四季のイベント、見どころ、温泉などを紹介。

取材:2005年10月