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冬はやっぱり温泉だ!

ドライブライン

上牧温泉の野天風呂 静かな山の湯に浸るとき「日本人でよかった!」なんて思う瞬間だ。たしかにこんこんと自噴する正真正銘の天然の温泉は、泉質は異なっても真湯とは違う湯の感触、湯船からあふれる豊富な湯量、手足を伸ばして浸る湯のすべすべの肌ざわり、この快い感覚は日本人なら誰もが気持ちよいと思うこと。

露天風呂や檜風呂などという温泉は日本独特のものだが、温泉が日本だけのものではないことも周知の通り。ヨーロッパではローマ時代都市には必ず大きな市民浴場があり、数は少ないが温泉も利用されていた。こうした温泉地はいまでも病気療養や観光客で賑わっている。
だがそのほとんどが、プールやジャグジーなどの設備が完備された室内で水着着用の男女共同風呂だ。自然の風景を眺めながら湧き出る湯の中に素っ裸でゆったり浸かる快感はやはり日本独特のもの。
12月、雪見風呂を期待して上信越自動車道を水上温泉方面へと向かった。谷川岳、尾瀬、武尊山、巻機山など標高2,000m級の上信越の山々から流れる奥利根川沿いには豊富な温泉が湧く。

昔の雰囲気を残す法師温泉 利根川の源流、奥利根の流れに沿って水上温泉、上牧温泉と続くが、谷川岳方面には谷川温泉、湯桧曽温泉、さらに三国峠へ向かって湯宿温泉、猿ヶ京温泉、峠の下にはひなびた一軒家で知られる法師温泉がある。
その他、尾瀬への道には川湯温泉、老神温泉などもある。また関越自動車道沿いには有名な伊香保温泉や赤城山に麓にも知られた温泉が数々ある。群馬県北部、栃木県の西部の山間部は温泉の宝庫だ。

今年は例年になく雪の到来が遅く残念ながら雪見風呂とはいかなかったが、温泉客もまばらで静かな100%天然の水上、谷川、上牧、猿ヶ京、法師温泉を訪ねた。(この後、すぐに上越地方には雪となった)


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ドライブライン

<コース>
東京−(上信越自動車道)−月夜野IC−(県道61号線)−上牧温泉−水上温泉−谷川温泉−月夜野−(国道17号線)−猿ヶ京温泉−法師温泉−沼田IC−東京
行程約300km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●谷川温泉

県道61号線、JR水上駅から国道291号線を横切るように谷川温泉への標識に沿って山道を上る。約1kmほどで谷川温泉に着く。
谷川岳の南麓、清流に沿って3軒の温泉宿がある。かつては谷川岳登山者や静かな温泉を求めてくる人たちの温泉場だったが、現在は町営の温泉館「湯テルメ・谷川」もあり、冬はスキー客などで賑わう。

谷川温泉「湯テルメ・谷川」
谷川温泉「湯テルメ・谷川」
谷川温泉の野天風呂
谷川温泉の野天風呂

3種類の豊富な源泉の浴槽を持つ「湯テルメ・谷川」は日帰り入浴施設だ。
1階にはアルカリ単純泉の“不動の湯”、カルシウム・ナトリウム硫酸塩・塩化物泉の“河鹿の湯”、単純泉の“蛍の湯”の他、谷あいのせせらぎ沿いには露天風呂がある。2階は休憩室となっている。
効能は神経痛から眼病まで効く。若山牧水、太宰治や川端康成も訪れたという。
/入浴料 600円、TEL 0278-72-2619

●水上温泉

伊香保や草津と並んで群馬県を代表する温泉だ。奥利根の渓谷沿いに大型旅館やホテルが立ち並び雪の谷川連峰の雄姿が望まれる。
交通の便がよいこともあって団体客に人気があったという温泉も、いまは数年前までの賑わいはない。それだけに落ち着いた雰囲気もあり、個人客には受けているとか。
温泉街のはずれには3.5kmの遊歩道があり、新緑や紅葉時には諏訪峡の渓谷美が楽しめる。
水上温泉
水上温泉

泉質は単純温泉で、温度は42〜50度と熱いが、冬には源泉そのものが楽しめるところもある。効能は胃腸病、神経痛、動脈硬化など。
/問い合わせ 水上町観光協会 TEL 0278-72-2611

●上牧(かみもく)温泉

上牧温泉
上牧温泉
水上温泉と同じ利根川沿いにある古くからある温泉町だが水上ほど華やかではない。町名は月夜野町上牧、のどかな平野に昇る月を見た平安時代の歌人が「おお、よき月夜野かな」と感嘆したという故事にちなんで付けられた地名だ。
利根川の流れの上に谷川岳の姿があり、冬の晴れた日には稜線に舞い上がる雪煙まで望める。
水上、上牧、猿ヶ京などの湯は3,000万年も前に海底火山の溶岩が積み重なったできた緑色凝灰岩でその岩の間から地表に噴き出したもの。こうして火山から離れた地帯に数百万年も、噴き出し続けている歴史の長い温泉なのだ。

ここで予約なしで偶然とった宿は「辰巳館」であった。利根川に面した鉄筋建て2棟があって新館は各部屋から谷川岳が見られるようにベランダを斜めにとってある。部屋も広い。
最上階にはスケッチラウンジというコーナーも設けられていて利根川の流れと谷川岳は一望できるというが、この日はあいにくの雨空で自慢の展望は雲の中で望めなかった。
上牧温泉の野天風呂
上牧温泉の野天風呂

この宿の自慢は「はにわの湯」と名付けられた大浴場だ。古代の“はにわ”がこの付近で大量に作られていたことにちなんで、浴槽の真ん中をはにわで飾ったもの。また浴場の壁に描かれた絵は山下清画伯によるものである。画伯は生前この宿をよく訪れていたといい、館内には山下画伯の絵なども展示されている。
また女性専用で特産のリンゴを浮かべた湯もあるが、これは9月〜11月のリンゴの収穫時期の期間だけだという。泉質や効能は水上温泉と同じ。
上牧温泉にある5軒の温泉宿などのお問い合わせ
/月夜野町観光協会 TEL 0278-62-2111

女性専用のリンゴ風呂
女性専用のリンゴ風呂
埴輪風呂壁のタイルには山下清画伯の絵
埴輪風呂壁のタイルには山下清画伯の絵

●猿ヶ京温泉

国道17号線、通称三国街道沿いのはじめにある湯宿温泉はかつての宿場町で旅人や湯治客で賑わっていたという。いまは4ヶ所の共同湯もあるが、温泉というより三国路に伝わる郷土の工芸・民芸品などの作品を地元の人が作る楽しみを教えてくれる「たくみの里」として知られている。
“猿ヶ京”という地名の由来は上杉謙信が関東へ出陣中この地に野営したとき「関八州を手中に治める」というめでたい夢をみた。喜んだ謙信は「今年は申年、今日は申の日、余は申年生まれ」と門出を祝い、ここを猿ヶ京と名付けたという。

猿ヶ京旧道にある日帰り温泉
猿ヶ京旧道にある日帰り温泉
旧三国街道にはこんな宿も
旧三国街道にはこんな宿も

だが猿ヶ京温泉街の歴史は浅い。人工湖「赤谷湖」が昭和33年に造られたとき赤谷川沿いにあった湯島、笹の湯の2つの温泉が現在の場所に移り猿ヶ京温泉となった。
関越自動車道ができる前は関東と越後を結ぶ唯一の道で、この三国街道は人も車も往来が激しく、温泉街も賑わいをみせていた。だがいまは静かな温泉街だ。
泉質・効能とも水上温泉と同じ。
/問い合わせ 新治村観光商工会 TEL 0278-64-0111

赤谷湖
赤谷湖
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猿ヶ京「まんてん星の湯」
猿ヶ京「まんてん星の湯」

赤谷湖を見下ろす高台に猿ヶ京温泉の町営「まんてん星の湯」がある。大浴場、薬湯、水風呂、サウナ、ジャグジー、湖を眺めながら入る露天風呂には打たせ湯、寝湯もある。他に大広間、レストラン、物産コーナーから観光案内までしてくれる。また民話と紙芝居の家「三国館」も併設されている。
/入浴料 3時間600円〜1日1,300円、TEL 0278-66-1126

旧三国街道に最近立てられた道標
旧三国街道に最近立てられた道標

猿ヶ京町のはずれに国道17号線と分かれた昔の三国街道旧道へ。かつての宿場町「永井宿」周辺には昔の面影が残る宿「焔硝屋」があり、三国温泉共同浴場「いこいの湯」もあった。そして永井宿から道は法師温泉へと続くが、車は通れず徒歩で三国峠へと登っていく。

三国街道の宿場標識
三国街道の宿場標識
永井宿の民宿
永井宿の民宿

●法師温泉

現在は国道17号線三国峠手前を入る。弘法大師が発見したと伝えられ、“法師の湯”と呼ばれている。人里から約1km離れ、三国峠から流れる沢を源とする法師川の最上流にある。
標高800mに自然湧出する豊富な湯と明治時代の面影を残す一軒宿として名高い長寿館は、一度は訪れたいとあこがれの温泉宿だ。江戸時代の旅籠風の玄関、木造の湯治者用の部屋など昔を今に伝える情緒あふれる佇まいを見せる。3年前に一部を残して建て替えられたという棟も違和感のない木造建築だ。
男女混浴の大浴場は湯船の底には玉石が敷きつめられ、その下から43度の湯が湧き出している。仕切の杉の丸太に頭をのせてゆったりと湯に浸る。女性専用の檜の湯もある。

法師温泉
法師温泉
昔の雰囲気を残す法師温泉
昔の雰囲気を残す法師温泉
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長寿の石塔
長寿の石塔
玄関に続く上がり。昔ながらの温泉宿の雰囲気だ
玄関に続く上がり。
昔ながらの温泉宿の雰囲気だ


また宿泊客以外にも利用できる湯は、川に面したアーチ型の窓のある明治28年に造られたという鹿鳴館風の浴場だ。木造の3つの浴槽の他に、人ひとりがやっと入れるタイルでできた蒸し風呂がある。(男女別)
泉質:カルシウム・ナトリウム・硫酸塩泉
泉温:43度
効能:胃腸病、やけど、創傷、動脈硬化など

日帰り温泉利用は食事付きと入浴のみとがある。
/食事と入浴料 2,600円と3,000円、入浴のみ 800円 ただし、要予約。
  TEL 0278-66-0005

ここに紹介した温泉は冬季も営業している。チェーンなど雪道の用意は必要です。



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取材:2003年12月