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四国西部ドライブ(3)
城下町宇和島周辺から西海岸を足摺岬へ

ドライブライン

足摺岬。水平線は丸みを帯びる 宇和街道の宿場町、江戸末期から昭和初期にかけての建物が多く残る宇和。9代にわたって藩政が続いた伊達家の城下町宇和島から約20km東にある四万十川の支流の山間部に広がる景勝地滑床渓谷へ足を延ばした。そして宇和海に続くリアス式海岸線には真珠をはじめハマチやタイを養殖する生け簀が浮かび、カツオの水揚げ日本一という愛南町の深浦湾を探して訊ねた。カツオの水揚げからセリを見学したあとは、市場でタタキを頬ばった。
ここから高知県・足摺岬まではのんびり田舎道を走る。


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ドライブライン

<コース>
佐田岬−八幡浜−(国道56号線)−西予市(宇和)−宇和島市−(国道320号線)−滑床渓谷往復−(国道56号線)−宇和島市−愛南町(深浦港)−宿毛−四万十市−(国道321号線)−土佐清水市−足摺岬
全行程 約320km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

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●西予(宇和)

宇和島藩の穀物地帯であり、宇和街道の宿場町であった町の中心地、卯之町にはかつての町並が残されている。約300mの通りに江戸時代から昭和初期の商家が建ち並ぶ。画一的な地割りに、白壁や出格子、うだつの上がる家などが当時の面影を伝える。
また、シーボルトの弟子であった二宮敬作(宇和に西洋医学をもたらした医者)やシーボルトの娘で日本初の蘭方女医、楠本イネなどもこの地で活躍した。さらに高野長英が隠れ住んだ家などもある。
こうした宇和ゆかりの先人たちの偉業や遺品や書籍などを紹介する「宇和先哲記念館」がある。
/入館料 200円、TEL 0894-62-6700
鶴の彫り物。今はアパートだが待合いだった往時を偲ばせる
鶴の彫り物。今はアパートだが
待合いだった往時を偲ばせる


宇和・旧街道の町並み
宇和・旧街道の町並み
待合いの風情を残す家
待合いの風情を残す家

酒を造って200年。頑固に伝統を守る酒屋さん
酒を造って200年。頑固に伝統を守る酒屋さん
ここにもあった、高野長英隠れ家
ここにもあった、高野長英隠れ家

古い板壁を草花が飾る
古い板壁を草花が飾る
江戸時代からの酒屋の帳場
江戸時代からの酒屋の帳場

●開明学校

明治15年(1882)に建築された、現存する西日本最古の小学校校舎で、国の重要文化財に指定されている。文明開化の影響を受けたアーチ型の窓に白壁の校舎は、ハイカラな建物として、町の誇りだったという。
内部は当時の教室が再現され、見学ができる。
/見学料 200円、TEL 0894-62-6700
旧・開明学校
旧・開明学校
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開明学校記念碑
開明学校記念碑
旧・開明学校はこの奥にある
旧・開明学校はこの奥にある

●宇和島

宇和海を望む南予の中心的都市。江戸時代初期、伊達政宗の長男秀宗が開き、明治の廃藩まで9代にわたり、伊達氏が治めてきた城下町である。
JR宇和島駅前には宇和島闘牛の像や、宇和島を最初に走ったコッペル社製機関車の模型がある。その駅前大通りはヤシの並木が続き南国の雰囲気が漂う近代的な町と、今も城下町色濃く残るエリアや伊達家の菩提寺、7代藩主の隠居所であった名庭園などもある。
宇和島駅前のコッペル社製の機関車
宇和島駅前のコッペル社製の機関車

●宇和島城

築城の名手といわれた藤堂高虎の築いた伊達十万石の居城。眺望のよい城山に残る天守閣は、慶長6年(1601)、高虎の工夫といわれる「空角経始(あきかくなわ)」と呼ばれる不等辺な五角形の縄張りをしているのが特徴で、外堀や通りも同じ形が描かれていた。敵に錯覚をおこさせ、侵入を妨げる効果があったという。
その外堀は埋められ、現在は道路となっているが、3重3層の均整のとれた天守閣は、別名鶴島城とよばれ、秀麗優美な佇まいをみせている。
寛文6年(1666)2代藩主宗利により再建された現在の天守閣は、国の重要文化財に指定されている。樹木が生い茂る城山は国の史跡であり、えひめ森林浴88ヶ所に選定され市民の憩いの場所でもある。

宇和島城
宇和島城
天守閣から港を見る
天守閣から港を見る

●滑床渓谷

四万十川の支流のひとつである目黒川、その上流に奇岩や滝などが12kmにもわたって続く大渓谷。「日本の滝百選」の巨大な一枚岩に流れる幅20m、落差80mの雪輪の滝をはじめ、浸食による 花崗岩のなめらかな川床が続く。渓谷沿いには遊歩道があり、新緑の初夏、紅葉の秋は県外からもかなりの家族連れが多く訪れるとか。
駐車場には野生の猿がたくさん集まり、隙あらば車中に飛び込み弁当菓子類をとられることが多発。くれぐれも注意とともに、絶対に餌を与えないことと監視員に注意された。
滑床渓谷・三筋の滝
滑床渓谷・三筋の滝
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森の国ホテル(滑床)
森の国ホテル(滑床)
水に磨かれた岩が見事
水に磨かれた岩が見事

●遊子(ゆす)の段畑

宇和島市街より国道56号線と分かれ、県道37号線を遊子方面へ。大小さまざまな半島や島々からなる複雑な美しいリアス式海岸を辿ると、小さな湾を囲むように先人の苦労が偲ばれる見事な段々畑に出会う。
もともと急峻な山々からなる四国や瀬戸内海の島々は平地は少なく、山を利用した段畑が多くあった。生活様式が変わったいま、段畑は姿を消しつつある中、これほど規模の大きな階段状の段畑が残るところはなく、地元の協力を得て残すことになったという。

岬を回ると遊子の港と段々畑が目前
岬を回ると遊子の港と段々畑が目前
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遊子の段々畑。ジャガイモの収穫が終わったばかりだと聞いた
遊子の段々畑。ジャガイモの収穫が
終わったばかりだと聞いた


現在は、地元のお年寄りなどがジャガイモを栽培、毎年4月に開かれる「ふる里だんだん祭り」で収穫されたジャガイモの即売会が催される。宇和島港からは観光船もある。

●真珠養殖

宇和島海に細長く突き出た三浦半島は、タイやハマチの養殖と並んで「宇和島真珠」の生産地でもある。深く入り組んだ入り江には、たくさんの真珠筏が浮かぶ。宇和島の真珠は品質が高く、全国でも屈指の生産量を誇っている。
各生産所では「パール・オーナー会」というのがあって、生産者によって貝の個数や料金などが違うが、一口、20貝で1年、2年物を買って保有する。生産者はこれを核入れから約1年育て、オーナーに引き渡す。思ったより大きく品質のよい真珠に成長するものもあれば、真珠貝はデリケートな故に死んでしまうものもあるそうだ。
申し込みは郵送などで、母貝から真珠の取り出しは自分の手で。真珠を取り出す時の感激は、いい思い出となるとか。
ちなみに『愛媛パール・オーナー会』の横山定明氏で扱う真珠貝料金は1年物20貝で1万2,000円、2年物12貝で1万7,000円。
/お問い合わせ TEL 0895-29-0206

宇和島真珠を育てる真珠筏
宇和島真珠を育てる真珠筏
真珠養殖を話す横山さん
真珠養殖を話す横山さん

●愛南町

再び国道56号線に戻り「日本の渚百選」に選ばれている須川海岸を経て愛南町に入る。
ここは愛媛県の西南部、隣町は高知県宿毛市である。豊後水道に突き出る複雑な入り江や半島には、宇和海海中公園がありコーラル珊瑚や熱帯魚が多く生息する。ダイビングスポットとしても名高い。さらに眼下に広がる海を高さ100m以上の入り組んだ断崖から見下ろす高茂岬は愛媛県最南端地点でもある。カツオといえば高知が有名だが、深浦漁港は日本一のカツオの水揚げ港なのだ。
須川海岸は美しい渚と岩がある
須川海岸は美しい渚と岩がある
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●深浦港

山がそのまま海に落ち込んだような絶壁、そのリアス式海岸の深く、うねうねと回り込んだわずかな入り江に集落がある。その集落の先端に深浦漁港があった。海辺の集落や漁港に通じる多くの道は、旅行者には迷路のようなところもある。
日本一のカツオの水揚げを一目見ようと、漁港にやっとの思いで辿り着いたが、幸運にも「あと1時間もすれば、カツオを積んだ漁船がも戻ってくるよ」と漁港市場の食堂の人が教えてくれた。
「初鰹」を食べながら待つことにした。カツオのたたき定食800円也とある。丸みえの厨房では、大きなカツオ一本が手際よく下ろされ、火であぶられ、切られたあとににんにくが添えてそのままテーブルにドカンと置かれた。そのカツオの量の多さと、旨さに驚くばかりだった。

1時間後、港の防波堤の奥から白い船首が現れると、人影もなかった港にはどこからともなく人が集まり、水揚げの用意をする人や仲買人で賑わった。

漁港では鰹の水揚げ
漁港では鰹の水揚げ
セリはそろばん玉へ金額を入れる
セリはそろばん玉へ金額を入れる

船が港に着岸すると、船底から手づかみで取り出したカツオがベルトコンベアで揚げられる。それを待ちかまえた男たちが、手早く大・中・小・の大きさ別に分けていく。さらに小の次はビリ−1・ビリ−2、またその下にシマキリと6つに仕分けされた。
大きさ・重さで分けられセリにかけられる。また鮮度が勝負のカツオは日帰り船は、船で一泊したものより倍の値段で取引されていた。そして、ここでのセリにはソロバンが使われていたのにも驚きだった。多いときはこの港だけで500トンものカツオが水揚げされるという。
手際よく仕分けられる
手際よく仕分けられる

●足摺岬

四国の西海岸を走る国道56号線を宿毛を経由しながら四万十川の河口にあたる四万十市(旧中村市)から国道321号線を足摺岬へ向かう。足摺半島の付け根あたりから、半島の真ん中を走る県道348号線は急カーブの連続が約10kmも続く。
四国最南端の足摺岬は太平洋に突き出た、荒波に浸蝕された白い花崗岩の標高433mの台地で、周囲は亜熱帯性の植物に覆われ、岬の先端には白亜の灯台が立つ。椿の林の中を遊歩道が整備されている。

足摺岬へは綺麗な海岸線が続く
足摺岬へは綺麗な海岸線が続く
足摺岬。水平線は丸みを帯びる
足摺岬。水平線は丸みを帯びる
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岬入り口の碑
岬入り口の碑
足摺岬の方位版
足摺岬の方位版

岬展望台前には四国八十八ヶ所38番札の金剛福寺があり、寺の前に駐車場がある。ここから展望台までは徒歩3分ほどだ。視界いっぱいに広がる太平洋は、地球の丸さを実感させてくれる。そして、もう一つの感動は、黒潮が日本で最初にぶつかるという一筋の潮の道を見ることができたことである。

岬の38番霊場、足摺山
岬の38番霊場、足摺山
四国最南端の太子堂で祈るお遍路さん
四国最南端の太子堂で祈るお遍路さん


駐車場の近くには、日本初の国際人ともいわれる「ジョン万次郎」の像がある。漁に出た船が嵐で難破、無人島での生活を経てアメリカ船に助けられ、異国で長い歳月を過ごして帰国。日本の国際化に尽力した人物の故郷は足摺岬西側の中浜である。

4回目は、四万十川名物の沈下橋をいくつも辿りながら、清流四万十川の今や、その支流に平家の落人の村を訪ね、高知市経由で福山までのドライブです。
ジョン万次郎の像
ジョン万次郎の像



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愛媛の観光情報WEBサイト いよ観ネット
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宇和島市観光ガイド
宇和島市と周辺の観光スポット、観光コース、郷土料理、特産品、宿泊情報などを掲載している。

取材:2007年5月