キプロス コラム



世界遺産のモザイク


1926年に農夫によって偶然発見された大量のモザイク絵は、紀元3〜4世紀ごろのもので、この周辺にあったいくつかの豪邸でディオニソスの館、テセウスの館と名付けられた館跡の部屋や廊下などにぎっしりと敷き詰められたモザイク絵は、実に見事だ。
とくにディオニソスの館は大小30数の床にギリシャの神々や戦う兵士、動物などが活き活きと描かれている。
こうした陰影のある立体的なモザイク絵の技法は紀元前に完成していたという。初歩的ではあったがキプロスではこのような技法は早くから生まれていたようだ。

酒の神ディオニソスや特徴あるワインにちなんだモザイク絵が多くあることから名付けられたというディオニソス館を中心に、一帯はまだ発掘途中でもある。
一般公開は限られているが、この精巧で表情豊かなモザイク絵を一目見るためにキプロスへ来る人も少なくないと館員の話だった。(写真は葡萄を持つディオニソス