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カナダ・メープル街道(1)

ドライブライン

リドー運河 東の端の都市ケベック・シティから、西はナイアガラ瀑布からオンタリオ湖を経て流れるセントローレンス川沿いの約800kmに渡って続くルートを「メープル街道」と呼ぶ。もともとは、東海岸にたどり着いたヨーロッパ人が移住先を求めて西へと進んだ「道」である。このルート沿いは、カナダの落葉樹林地帯で森を形成する樹木の多くがメープル(サトウカエデ)である。秋には見事に紅葉し、広大な面積を一斉に赤や黄色に染める。
メープルはカナダの代名詞でもあり、赤く色づいたメープルは国旗にデザインされている。「メープル街道」と呼ばれるようになったのは、ドイツの「ロマンチック街道」同様、日本人によるとも言われている。

西のカナダ最大の都市トロント(Toronto)を起点に、湖のほとり水運で栄えたキングストン(Kingston)、首都オタワ(Ottawa)、カナダ第二の都市モントリオール(Montreal)、フランス語で3つの川という意味を持つトロワ・リヴィエール(Trois-Rivieres)そして町自体が世界遺産であるケベック・シティ(Quebec-City)を往復した。
ハイウェイも利用したが、大半は開拓時代からの小さな町などを結ぶ昔からの道を辿った。一週間という短い時間だが、カナダの自然と建国の歴史を少しでも理解できればと思う。往路は主に主要都市を巡り、復路は開拓の道や移住当時をいまに残す村や町を辿った。往路と復路に分けた。


サムネイル1 サムネイル2 サムネイル3 サムネイル4 サムネイル5 サムネイル6

ドライブライン

<コース(往路)>
トロント(Toronnto)−ハイウェイ401−キングストン(Kingston)−ルート15−オタワ(Ottawa)−ルート417−モントリオール(Montreal)−トロワ・リヴィエール(Trois-Rivieres)−ハイウェイ40−ケベック・シティ(Quebec-City)

<コース(復路)>
ケベック・シティ(Quebec-City)−ルート171−112−セトフォードマインズ(Thetford-Mines)−ブラック・レイク(Black-Lake)−シェルブルック(Sherbrooke)−ルート108−ノース・ハトリー(North-Hatley)−マゴグ(Magog)よりハイウェイ10を約40kmで幹線道路を離れて東部ワイン街道−ラック・ブロム(Lac-Brome)−コウンスヴィル(Cowanville)−デュナム(Dunham)−ベットフォード(Bedford)のワインセラーを訪ねて再び北上、メープル街道のハイライトとも言われるリゾート地ロンシャン(Laurentians)へ。これよりオタワ経由ルート7を辿りながらトロントへ


全行程 約2,500km

ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください

<ルート付近のリンクポイントをクリックしてみてください>



●トロント(Toronto)

トロント旧市庁舎
トロント旧市庁舎
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トロント金融街
トロント金融街

トロント全域を展望できる高さ553mの尖ったCNタワーが突き立つ。カナダ一の大都市トロントのシンボルでもある。テレビやラジオの電波塔として1976年に建造された。この市のランドマークとともに、トロントの超高層ビルラッシュがはじまったが、このオンタリオ州の州都である町の名前は、先住民だったカナダ・インディアンの言葉「トランテン(人の集まるところ)」が語源となっている。街の南には五大湖の一つオンタリオ湖が広がり、湖の対岸はアメリカニューヨーク州だ。
18世紀初期までは、フランス領であったが、住民の多くは先住民で彼らの生活圏であった。その後、英仏の7年戦争で、1793年イギリス領となり、オンタリオ州の州都と定め、以後イギリス系住民の政治の中心として発展した。
トロントCNタワー
トロントCNタワー

第二次世界大戦後には、ヨーロッパ以外の国々からの移民が増加、現在はアジア、ラテンアメリカ、アフリカ人とトロントの人口の半数以上を占めるようになった。トロントの魅力であり観光の一つは、80以上もあるとされているエスニックタウンであるともいわれる。世界屈指の他民族都市は、活気に満ちている。

●キングストン(Kingston)

オンタリオ湖から流れ出すセント・ローレンス川の始点に位置し、イギリス領時代には海軍の要衝で、水路を利用した貿易で栄えた都でもあった。1841年から1844年の3年間だけ、カナダ連邦の首都が置かれたところでもある。1841年に開校された名門、クイーンズ大学の校舎を抜け、海岸へ出ると石造りの円形の建物が目に飛び込んでくる。1846年に建設された防衛施設の要塞だ。いまは当時の兵士の生活などの様子を再現した博物館になっている。
オンタリオ湖を望む街の中心には、首都だった時代に国会議事堂として建てられたブリティシュ・ルネッサンス調の建物があり、現在の市庁舎となっている。市庁舎前広場には、アンティークの品々から、お土産から新鮮な野菜や果物まで売る屋台が広がる。周囲の通りにはレストラン、お洒落なカフェなどが軒を連ねて賑やかだ。

クイーンズ大学
クイーンズ大学
マーニータワー博物館
マーニータワー博物館

キングストン市庁舎
キングストン市庁舎
市庁舎の裏に立つ市
市庁舎の裏に立つ市

ここから島巡りの観光船も出ている。観光案内所は、市庁舎から通りと花壇をはさんだオンタリオ湖畔にある。古い蒸気機関車が展示されているのが目印。
待ち合わせの目印の古い蒸気機関車
待ち合わせの目印の古い蒸気機関車

●ガナノクェ(Gananoque)

キングストンの街から約30km下ったガナノクェ(Gananoque)は、セント・ローレンス川に1,000もの島々が浮かぶ景勝地への島巡り船の発着地だ。川には大小さまざまな島々が浮かぶ。その名も「サウザンド・アイランズ(1000-Islnds)」という。1687年、この地を訪れた探検家が名付けたとか。
もとは先住民が「偉大なる精霊の庭」と呼び、精霊が宿る神秘に満ちたところとされていた。川幅2kmという豊かで穏やかな流れの中に変化に満ちた数々の島、季節ごとに色を変え、川面にその姿を映すさまは、まさに「精霊の庭」にふさわしく、ただ「1000の島」とは呼びたくないところである。

川幅2kmのセント・ローレンス川に浮かぶ島々
川幅2kmのセント・ローレンス川に
浮かぶ島々

すべての島には所有者がいる
すべての島には所有者がいる
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ガナノクェは釣りやマリンアクティビティが盛んであり、静かなリゾート地でもある。
クルーズはカナダとアメリカを結ぶ橋をくぐり、国境を越えアメリカへ。アメリカ側の古城ボルト城(Baldt-Castle)のあるハート島( Heart-Island)を眺めたりしながら巡る3時間コース(22ドル=現在1カナダドル約90円)と周辺を巡る1時間コースがある。1時間コースでも充分楽しめる。

点在する島々にはすべて所有者がいて、簡単な小屋から瀟洒な別荘風の建物まで建てられている。湖面に張り出したテラスでは人が集い、澄み切った水の中には泳ぐ人々の姿もあった。広い川面を島を縫って白い帆を張ったヨットやモーターボートが行く。人々は短いカナダの夏を謳歌していた。

●オタワ(Ottawa)

カナダの首都である。カナダの公用語には英語とフランス語が使われていることは周知の通り。オタワ川で国内の英語圏とフランス語圏が二分されるという珍しいところでもある。

オタワ川の橋を渡った対岸(北)にあるのはケベック州の町、ガティノー(gatineau)でフランス語が話され、国会議事堂やノートルダム聖堂などが建つ橋の南側は英語圏で、カナダの政治の中心である。
17世紀初頭からヨーロッパの毛皮商人が集まり、先住民の「交易」を意味する言葉である「オタワ」が地名になった。当時軍事的脅威だったアメリカから地理的に遠かったこと、イギリス系とフランス系の勢力の境界に位置したことから1857年、ビクトリア女王の裁定で、オタワが首都となった。
オタワ国会議事堂
オタワ国会議事堂

オタワ観光案内所付近
オタワ観光案内所付近
オタワバイワードマーケットのシーフードのレストラン
オタワバイワードマーケットの
シーフードのレストラン


オタワ戦争記念碑
オタワ戦争記念碑
リドー運河
リドー運河
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オタワのみどころは、オタワ川沿いの丘、パーラメント・ヒルに建つネオ・ゴシック様式の国会議事堂と世界文化遺産のリドー運河の他、戦争記念碑、オタワ最古といわれる教会、ノートルダム聖堂だ。その他、1000万種以上の動植物を誇る「カナダ国立自然博物館」、中世ヨーロッパから現代アート、先住民イヌイット彫刻・工芸品など幅広いコレクションの「カナダ国立美術館」、充実した航空博物館や写真美術館などがある。
ここでは、2007年に世界文化遺産に登録された「リドー運河」に触れてみよう。
町の南北を流れる全長202kmの運河が完成したのは、1832年。英米戦争後、アメリカの侵略に備え、6年の歳月を掛けて造られた北アメリカでは最も古い歴史を持つ運河である。運河には45の閘門があり、これを開閉して水位を調整し、川の水の高低差を利用して船の往来を可能にする仕組みになっている。冬は運河が凍結するため、世界一長いスケート場となり、スケートで通勤通学する人も少なくないそうだ。

●モントリオール(Montreal)

セント・ローレンス川の中州に毛皮の取引で発展した町で、現在は人口約350万を数えるカナダ第二の都市だ。公用語はフランス語で、地名や建物の名もパリの名称と同じだったりする。また石畳の旧市街ではパリの路地のようにさえ思う。しかし、そこは移民地、やはり似て非なるの、モントリオール独自の文化を育んでいる。
見どころは港から鉄道をはさんだところにある旧市街。モントリオール発祥の地でもある旧市街には、重厚なバロック調の建造物の「モントリオール市庁舎」をはじめ、フランス植民地時代の面影を色濃く残す「ノートルダム・ド・ボンスクール教会」、1829年創建、ネオ・ゴシック様式の建物で、5,772本ものパイプからなる世界最大級のパイプオルガンのある「ノートルダム大聖堂」などがある。

旧市街ノートルダム通り
旧市街ノートルダム通り
18世紀の生活用品が展示されているシャトー・ラムゼイ博物館
18世紀の生活用品が展示されている
シャトー・ラムゼイ博物館


ノートルダム教会
ノートルダム教会
船乗りの安全を守るノートルダム・ド・ボンスクール教会
船乗りの安全を守る
ノートルダム・ド・ボンスクール教会


観光地には馬車がある
観光地には馬車がある
街角で見かけたユーモラスなブロンズ像
街角で見かけたユーモラスなブロンズ像

毛皮貿易で財を築いたイギリス人ジェームス・マギル(James-McGill)の遺産を基に設立されたマギル大学の裏山には、モントリオール市内を一望できる展望台がモン・ロワイヤル(Mont-Royal)公園にある。

丘の大半は墓地になっているが、この展望台からは、1976年に開催された約8万人もの観客を収容できるオリンピック・スタジアムを観ることができる。
モン・ロワイヤル公園展望台よりオリンピックスタジアムを望む
モン・ロワイヤル公園展望台より
オリンピックスタジアムを望む
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●トロワ・リヴィエール(Trois-Rivieres)

モントリオールとケベック・シティのほぼ中間に位置するケベック・シティに次ぐ古い町。セント・ローレンス川に注ぐセント・モーリス川が河口で3本の流れに分岐していることからフランス語で“3つの川”トロワ・リヴィエールという。小さな町だが、18世紀に移住してきた人々の家並や教会が、いまもそのまま残っている。
市庁舎の前にあるシャンブラン公園や北米唯一のウエストミンスター様式のトロワ・リヴィエール聖堂の回り、町の街路樹にはメープル(サトウカエデ)の木々が植えられ、秋は町全体が赤や黄色に染まる。メープル街道をドライブする人たちに人気の町でもある。

北米唯一のウエストミンスター様式のトロワ・リヴィエール聖堂
北米唯一のウエストミンスター
様式のトロワ・リヴィエール聖堂

トロワ・リヴィエール、3つの川というが、広すぎて河口は見えない
トロワ・リヴィエール、3つの川というが、
広すぎて河口は見えない


●ケベック・シティ(Quebec-City)

セント・ローレンス川が一旦川幅を狭めたところを先住民の言葉で「狭い水路=ケベック」という。ケベックからの流れの先は、大きな中州を挟んでそこから一気に川幅を広め、やがてローレンス湾となり大西洋へ注ぐ。
北米唯一の城塞都市の歴史は1608年、フランス人の探検家がこの地に住み着いたことからはじまった。以来フランスの植民地として人々が集まり、毛皮貿易で栄えたが、1750年代に勃発した英仏の7年戦争の果てにフランス軍が敗れた。しかし、住民の9割までをフランス人が占めていたため、イギリスはその文化や伝統まで支配はできなかった。

ケベック州議事堂
ケベック州議事堂
ケベックではウサギ料理が人気
ケベックではウサギ料理が人気

セントローレンス川
セントローレンス川
ケベック州の信号機はライトが四角い
ケベック州の信号機はライトが四角い

アッパー・タウン(upper-Town)とロウワー・タウン(Lower-Town)と2つの旧市街からなる。周囲を城壁に囲まれたアッパー・タウンには、ケベック初の神父ドルボーの像が建つダルム広場を中心にフランス式古城を模し1893年に建築されたホテル、フェアモント・ル・シャトー・フロントナック(Fairmont-Le-Chateau-Frontenac)があり、その前には670mにわたって延びるテラス・デュフラン(Terresse-Dufferin)がある。
城壁の下の川のほとりは北米で最も古い繁華街ロウワー・タウンで、かつては貴族の邸宅や交易所などが軒を連ねていた。いまは狭い路地にレストランや土産物屋などが並び観光客で賑わっている。2つの旧市街は「ケベック旧市街の歴史地区」として1985年にユネスコの世界遺産に登録された。

ケベック旧市街への出入り(サン・ルイ門)
ケベック旧市街への出入り(サン・ルイ門)
ケベック旧市街の中心ダルム広場
ケベック旧市街の中心ダルム広場

ケベック旧市街(アッパータウン)
ケベック旧市街(アッパータウン)
川沿いのロウワー・タウン
川沿いのロウワー・タウン

フェアモントホテル
フェアモントホテル
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フェアモントホテルの前に広がるテラス・デュフラン
フェアモントホテルの前に広がる
テラス・デュフラン




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カナダ観光局
エリア別や目的別に観光情報が用意されているほか、メープル街道の詳しい案内も見られる。

取材:2009年8月