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秋近し 吾妻・磐梯高原



吾妻高原から猪苗代湖へ

福島市から吾妻高原、安達太良山、磐梯山を経て、大きさは日本で4番目という猪苗代湖へ抜ける3つの観光有料道路(磐梯吾妻スカイライン、レークライン、ゴールドライン)は、雄大な山々と紺碧に輝く湖を望みながら走ることのできる快適なドライブコースだ。
途中にあるいくつものビューポイントには広い駐車場があり、ハイキングを楽しみたい人たちのためのコースも用意されている。温泉も多く、またどれも劣らぬ名湯なので、どこに宿をとるか迷いそうだ。
取材時期はまだ夏の盛りだが、秋の山肌や湖畔を錦に染める紅葉の美しさは、地元の人の自慢話からも想像できる。もちろん冬はゲレンデスキーや山スキーのメッカでもある。




東京−(東北自動車道)−福島西IC−高湯温泉−(磐梯吾妻スカイライン)−土湯峠−(国道115号線−磐梯吾妻レークライン)−五色沼−(磐梯山ゴールドライン)−磐梯町−(国道49号線)−猪苗代湖−郡山IC−(東北自動車道−磐越自動車道−常磐自動車道)−東京
全行程 約780km(1泊2日)




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●福島へ

首都圏から東北自動車道を飛ばして走るのもよいが、距離が長いので、福島まで東北新幹線で行き、福島市内のニッポンレンタカー営業所で車を借りるのもよい。同行する人数が多ければ、費用の点では首都圏から車を借りる方が安い。
このコースは山道とはいえ道幅も広く、全面舗装でよく整備されているので、普通乗用車が快適だ。

●高湯温泉

福島市は周囲を山に囲まれた盆地で、市の東には阿武隈川、北には市のシンボルとして親しまれている信夫山が横たわっている。
市の中心JR福島駅から吾妻磐梯スカイラインの標識に従って西へ向かう県道を辿るとかすかな上りの狭い一本道があり、その両側にはナシ、モモ、リンゴと季節の果物を栽培する農家が点在し、沿道には直販店が並ぶ。取材時の夏季はモモの甘い香りが漂っていた。秋には赤いリンゴが実るだろう。
高湯温泉は標高750m。福島西ICから西16kmのところにあり、山形の蔵王温泉、白布温泉と並んで奥州三高湯の1つとして古くから湯治客を集めている。
硫黄分を多く含んだ白濁の湯は湯量も多く、泉温も高い。最近の温泉に多い水などで薄めたものとは異なり、さまざまな病に効果がある。
山あいの温泉といった雰囲気を残す老舗旅館「玉子湯」では、露天風呂や内湯を含め6つの湯が楽しめる。
1泊2食付き、15,000円から。
/TEL 0245-91-1171

●磐梯吾妻スカイライン

日本の道100選に選ばれている磐梯吾妻スカイラインは、昭和34年に開通した。高湯温泉と磐梯高原を結ぶ全長28.8kmの観光有料道路(普通車1,570円)だ。
高湯温泉からヘアピンカーブが続き、標高をあげていく。
作家の井上靖は、絶景が続くこの道を“吾妻八景”と命名した。ヘアピンカーブを上りはじめて最初に出会う景勝地は“つばくろの谷”
鉄骨アーチ型の不動沢橋の下約80mの谷底を見下ろす岩に、イワツバメが飛び交う姿が見られたことからこの名がついた。おりしも深い谷から霧がたちのぼり、幻想的な世界をつくり出していた。
さらに上り続けると間もなく視界が開け、谷を隔てた広い尾根が広がる。そこには、うっかりすると見落としそうな1本の柱に、そこが天狗の遊び場だったことを意味する“天狗の庭”の文字が見える。たしかに、大きな天狗が自由に飛び回れるほどの広い尾根だ。
今は一面が濃い緑だが、白樺などの落葉樹が多いこのあたりは、秋には黄色や赤の見事な色彩を見せてくれるだろう。

○浄土平

“天狗の庭”をあとにして、樹木が消え、赤茶けた砂礫に乾いた草の生える広い尾根を走る。まるで山の上の砂漠のようだ。
雲海の上の視界の良い道を上りきると、この観光道路の最大の見どころである吾妻小富士の麓浄土平がある。
広い駐車場とレストハウス、ビジターセンター、天文台がある。天文台には、口径40cmの反射望遠鏡の他、太陽の観測ができる望遠鏡も設置され、四季の星座の天球儀、隕石なども展示されている。
ビジターセンターでは、吾妻連峰や磐梯高原の自然をジオラマやパネルで紹介している。
どちらも入館無料。
/TEL 0245-43-0988

○吾妻小富士と桶沼

吾妻小富士では、駐車場に車を止めて歩こう。近くには桶沼がある。規模は小さいが火口湖で、湿地帯の高山植物が可憐な花を咲かせている。
標高1,705mの吾妻小富士までは徒歩10分。急な斜面につくられた階段を上ると火口壁に着く。
火口に沿って一周しながら360度の展望を楽しもう。安達太良山や福島盆地、天気の良い日は遠く蔵王の山々も見ることができる。
火口一周は約1.5km、徒歩30〜40分ぐらい。

浄土平を下ると、道は再び森林地帯へと入っていく。秋は紅葉が見事という樹木の間を一気に下れば、土湯峠に出る。
昔からこのあたりは“深山の隠れ湯”といわれ、周辺には秘湯といわれる一軒宿の温泉がいくつもある。
また、間もなく合流する国道115線を福島方面へ下ると、こけしで有名な土湯温泉がある。現在は大規模なホテルや旅館がたち並ぶ大温泉街で、こけし工房も20軒を数えている。
/土湯温泉観光協会 TEL 0245-95-2217

●磐梯吾妻レークライン

磐梯高原は、磐梯山の大噴火によってできた標高約800mの高原で、森林と大小約300もの湖沼群が点在する、日本でも屈指の自然美が残されているところ。
湖沼群の青い水辺に映る紅葉の神秘なまでの色彩に魅せられて、度々訪れる人も少なくない。
この湖の間を縫うように走る道が、裏磐梯と高森を結ぶ全長13kmの観光有料道路レークラインだ。(普通車920円)
途中、小野川湖、秋元湖、檜原湖のすべてを眺めることができる場所もある。また、磐梯高原のなかでもとくに紅葉が美しいといわれる中津川渓谷へは、駐車場から15分ほど歩くと遊歩道に出ることができ、レークラインに架る橋からも渓谷の急流も見られる。

●五色沼

レークラインを下って国道495号線に出たあたりは成分の濃い鉱泉水のため、それぞれの沼の色が赤や青、緑などと異なり、うっそうとした樹木の中で神秘的な輝きを見せる。
五色沼とは、大小40ほどの湖沼群の総称だ。この見事な自然美の歴史は意外に新しく、明治21年(1,888)、磐梯山の大噴火の際の泥流でできた。
主な9つの沼を巡る五色沼自然探勝路は全長3.8kmのコースで、徒歩で約1時間30分かかる。
駐車場から歩いて数分のところにある五色沼最大の毘沙門沼だけを見て満足する人も多いようだが、赤沼、みどろ沼、竜沼、弁天沼、と進むにつれて森も深くなり、沼ごとに変る水の色と磐梯山を仰ぐこのコースは、絶対にお薦め。

毘沙門沼周辺は大型ホテルやみやげもの屋などがあり、沼ではボート遊びもできる。また、近くには五色沼自然教室がある。磐梯山の噴火や地形変動、成分の異なる湖沼群のなりたちなどを知ることができる。入館は無料。
/TEL 0241-32-2850

磐梯の大噴火や五色沼、磐梯の自然などをさらに知りたいという人は、レークラインから国道459号線へ出たところにある磐梯山噴火記念館と、その向かいの磐梯山3Dワールドを訪れるとよい。
磐梯山噴火記念館の方では、噴火当時の様子や爆発によって生まれた湖沼群のことなどがパネルや模型、映像などを使って紹介されている。
3Dワールドの方は、噴火を立体映像で再現。空中に岩石が飛び散る中、動物達が逃げまどう様子などが大スクリーンに映し出される。なかなかリアルな迫力ものだ。
/噴火記念館 TEL 0241-32-2888、入館料600円
/磐梯3Dワールド TEL 0241-32-2333、入館料800円

●磐梯山ゴールドライン

檜原湖から磐梯町を結ぶ全長17.6kmの観光有料道路(普通車720円)。
磐梯山の噴火口跡の鋭い絶壁や猪苗代湖を見下ろせる。磐梯山や猫魔岳への登山口もあり、標高1,194mの猫魔八方台、山湖台など雄大な自然を一望できるビューポイントが沢山ある。
急カーブの連続だが、森の中を走る快適なドライブウェイだ。紅葉シーズンには車の行列ができるというのにもうなずける。
また、冬期は積雪のため通行止めになるが、このあたりは日本最大級の規模を誇る「アルツ磐梯スキー場」がある。29コース、総滑走距離約30km、標高差580m、その上、パウダースノーとあって人気が高く、冬が一年で一番賑わう。

●猪苗代湖

周囲の山々を湖水に映すことからまたの名を“天鏡湖”ともいわれるこの美しい湖も、磐梯山の噴火で生まれた。
周囲は約40km、日本では第4位の大きさ、世界でも有数の透明度を誇る。
葦の茂る湖畔には川鵜や鴨などの野鳥が遊び、秋には白鳥も飛来する。夏は水上スキーやウィンドサーフィン、ウォータースポーツをする人々で賑わい、5ヶ所の湖水浴場には若者や家族連れが多い。
駐車場の車を見ると、東京、横浜、遠い所では関西方面のナンバープレートも少なくない。静かな湖畔に澄んだ水、浅瀬は日向水で暖かく、海とは違った爽快感があって気持ちがいい。
磐梯山ゴールドラインから郡山方面へ向かう国道49号線へと出る。国道は、ほぼ20kmほど湖水と平行して走り、その周辺が主な観光地となっている。

湖畔の長浜と志田浜の2ヶ所から遊覧船が出航している。どちらも所要時間35分で、湖面から磐梯の山々や湖畔を彩る紅葉が楽しめる。
湖畔とわかれたあと国道は、13kmほどで東北自動車道郡山ICだ。帰り道は趣向を変えて磐越自動車道から行くのもよい。



○ニッポンレンタカーの車種・料金

詳しくは車種・料金一覧表をご覧ください。



福島市のホームページ
福島駅を中心に35ヶ所の観光場所が一目でわかる地図があり、四季おりおりの観光ベストスポットやイベント情報なども見られる。
NAF MEDIAのページ
場所・効能別に分類した温泉リストや地域別宿泊所リストがあるほか、お薦め温泉を写真入りで紹介。

取材:1999年8月