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三州街道・足助の宿



かつての「塩の道」の宿場町

昔、三河湾から信州へと塩を運んだ道、「三州街道」またの名を「飯田街道」ともいう。
その宿場町として栄えた足助(あすけ)町は平安時代から足助一族がこのあたりにいくつかの城を構えていた。
そんな古い歴史を持つ町には、かつての面影をいまにとどめるものも多く、それを保存する動きも活発だ。町制100周年事業として城址公園に再建された足助城をはじめ、宿場町としての古い家並みを見ることができる。
また新緑と紅葉で名高い香嵐渓は足助町のはずれにあり、春は一斉に花をつけるカタクリの群生地としても有名だ。
ここから少し足を伸ばし岩村を経て瀬戸市から名古屋へ戻るというコースを辿ってみた。なんの変哲もなさそうな山間の道にも、春風がいっぱいに吹いていた。




名古屋−長久手町−(猿投グリーンロード)−(国道153号線、三州街道)−足助町−稲武町−(国道257号線)−上矢作町−岩村町−(国道363号線)−瀬戸−名古屋
全行程 約150km、日帰り




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●名古屋から長久手

名古屋ICを出て東へ向かうと間もなく左に見えてくる公園は天正12年(1584)徳川・織田連合軍が秀吉と戦った小牧・長久手の戦いの舞台となったところ。
園内には秀吉の武将が眠るほか、当時の合戦の模様の再現や資料が集められた長久手郷土資料室などがある。
/問い合わせ TEL 0561-62-6230

またその僅か先にはトヨタ博物館があり、約100年にわたる自動車の歴史と文化を紹介している。2階には19世紀末からの欧州車が展示されいつも車好きで賑わっている。
/TEL 0561-63-5151

ここを通り過ぎると、その先は有料道路「猿投(さなげ)グリーンロード」だ。そこから約30kmで足助町に着く。

●足助町

主に三河湾から信州へ塩を運んだ道であった三州街道、その宿場として栄えた足助町。
国道から足助川を挟んだ旧道は古い家並みや常夜灯などもあり、かつての宿場町の面影をいまに残す。
白壁の塩蔵、間口の広い塩問屋、足助中馬館(県文化財の指定を受けた洋館で大正元年の建築)、細かい格子のはまった民家とそれぞれの趣があり、そぞろ歩くのが楽しい。

歩いて見るのが一番だが、駐車場が少ないのがやや難である。
この足助の町を見下ろす真弓山に町制100年事業で復元されたという足助城が建つ。本丸をはじめ西の丸長屋や番所と資料にもとづいて忠実に復元されたという。
/入城料 300円、TEL 0565-62-0770

○中馬街道とは

奥三河、足助の宿は中馬(馬で荷物を運送する業者)などで輸送された塩や茶荷などをここで積みかえられて信州方面へ送られた。
伊那地方では「足助塩」とか「足助直」とよばれるほど、足助は中馬としての位置を占めていた。
しかし、東海道や中山道のように人馬輸送が公的なもので途中荷の積み替えをしないで目的地まで輸送する本街道に対し、中馬稼ぎは私的運送業であった。
そのため不利な条件での運送業を余儀なくされており常に不安定な立場にあった。いわば足助は田舎街道の宿場町であった。だが、ここから北上して美濃に入り、岩村へ達する美濃街道方面へ向かういくつもの街道があり、それなりに中継地として長い間人々の往来もありそれなりに栄えていた。
現在の建物の多くは明治、大正、昭和初期のものだが、その構造は大きくは変わっていないという。
ゆっくり、じっくり眺めれば、昔の旅人の姿を家並みの軒先にみることができるかもしれない。

●香嵐渓と三州足助屋敷

足助町のはずれの矢作川の支流、巴川にかかる待月橋から1.5km上流の香嵐橋付近までを香嵐渓という。
国道153号線沿いから見える川の両岸には約4000本ともいわれるカエデが植えられ、新緑はもちろんのこと、東海屈指の紅葉の名所として有名なところ。
紅葉の季節には夜ごとライトアップされ、ひときわ美しいモミジが訪れる人々を魅惑の世界に誘う。
巴川の渓谷沿いにはかつての足助の伝統的な農家を再現した三州足助屋敷 があり、地元のお年寄りなどが機織り、わら細工、鍛冶、紙すきなどの実演をしたり、観光客には実習体験もさせてくれる。
また、売店では 手作り食品 を求めることもできる。
/問い合わせ TEL 0556-62-1188

●稲武町から上矢作町

足助からすこし足をのばして三州街道を稲武町へ。ここから左に折れ上矢作町を経て岩村町へと向かう。
この国道257号線には、福寿草の自生地が多く、道の駅「上矢作ラ・フォーレ福寿の里」の近くには 「モンゴル村」 がまもなくのオープンを控えて着々と準備中だ。

●岩村町

岩村町は旧中山道東美濃路の恵那市に近く、800年もの歴史を持つ岩村城がある。
岩村城は村内を流れる岩村川を見下ろすように海抜721mの山中に建つ山城。文治元年(1185)源頼朝の重臣が築城、鎌倉・室町を経て400年、美濃遠山氏代々の居城となり、東濃地方から信州の一部をその勢力下に治めていた。
その後、武田・織田の軍に攻略され、森蘭丸、また女城主と数々の城主を迎え、江戸時代には松平、丹羽などの大名が入り、町は城下町として栄えていた。
明治2年(1869)には岩村県となり、藩主が知事となってこの地が県庁となった。いまでは静かな山の中の町である。

復元された城とその敷地には岩村町歴史資料館には武具や美術品、古文署などが展示されているほか、明治、大酒、昭和の人々の生活用品なども納められている。
こんな小さな町にと驚くくらいの歴史とその遺産がある。
/入館料 400円、TEL 0573-43-3057

岩村町にはもう一つのみどころがある。それは「農村景観日本一」と町自ら推薦する美しい農村風景だ。
町の北に広がる水田はゆるやかな起伏のなかにあり、昔ながらの大きな屋敷が点在する。なかでも山を背に建つ藁葺き屋根の農家は絵になるばかりか、遠い昔のふるさとを思い重ねる人も多いだろう。
だが、裏山裾には崩れかけた石段の奥、杉林の中に朽ち果てんばかりの神社があるのを見ていると、時の流れを感じる。

これより瀬戸物の町瀬戸市を経由して名古屋までは約60km。日帰りドライブには少し忙しいかもしれない。
今回は春風に誘われてちょっとドライブといった気持ちで出かけてみた。たとえ有名な観光地ではなくても、日本の野や山そして川の自然の姿の美しさを改めて知ったように思う。これからの季節は田舎路の風景や何気ない自然の中に車を走らせるだけでも爽快な気分になれる。



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豊田市観光協会
平成17年4月1日に、足助町は豊田市と合併。こちらのホームページで、足助町の観光情報が詳しく紹介されている。
え〜な〜ココ
恵那市地域情報サイト。旬のおすすめ観光スポット、最新情報が満載。
岩村町観光協会
岩村町の名所、旧跡が詳しく紹介されている。

取材:2000年3月